フリーランス歯科衛生士が働きやすい歯科医院を選ぶ3つのポイント|実際の声も調査しました

フリーランスとして活動している歯科衛生士は、契約先の歯科医院を選ぶ時に、何を重視していると思いますか?

私は、営業をかける前に

  • 交通手段・通勤時間のチェック
  • ホームページやSNSなどでの下調べ

などを細かく行い、実際に契約に至った場合に問題なく働けるのかを考えます。

商談では、

  • 契約前の歯科医院内の見学
  • 歯科医院の状況や悩みをヒアリング

を丁寧に行い、自分がこの歯科医院にマッチしているかを考えます。

これらを意識して、数ある歯科医院の中から自分に合った歯科医院を選ぶことができると、自由でやりがいのある、充実したフリーランス歯科衛生士人生を歩むことができそうですね。

フリーランス歯科衛生士になろう!と決意したは良いものの、

  • 歯科医院が多すぎて決められない
  • 何を基準にすれば良いのか分からない
  • みんなはどのようなことに気をつけているんだろう?

初めはこのようなことに悩むかもしれません。

周りにフリーランス歯科衛生士がいないと、相談することもできませんよね。そんな人のために、実際にフリーランスとして活躍している歯科衛生士の声をお届けします!

私は現在、フリーランス歯科衛生士として臨床・在宅で働いています。自分自身が営業活動をしたからこその気づき・達成感・仕事の楽しさがあります。また、300名超えのフリーランス歯科衛生士のコミュニティにも属しています。そのため、自分自身の体験談+自分以外の体験談をシェアすることができます。これからフリーランス歯科衛生士になろうと思っている方の疑問や不安を解消するために、この記事が参考になれば嬉しいです。

森下真璃香
D.HIT編集部 森下真璃香
歯科衛生士歴12年。一般歯科で正社員として勤務。引越し→結婚を経て出産・復職をしましたが、もっと『自由に』『家族との時間を大切に』歯科衛生士人生をもっと楽しくするべく、思い切ってフリーランスに転身。現在は、歯科医院と契約をして臨床・採用支援など活動中。

フリーランス歯科衛生士の働き方

フリーランスと聞くと、セミナー講師やコンサルティングなどを想像するかもしれませんね。しかし、フリーランス歯科衛生士の働き方に決まりはありません。

正社員やパート勤務だとほぼ臨床一択だと思いますが、フリーランスの場合は、歯科医院の悩みに対して自分ができることを提供します。商品にしているものが一つだけの人もいれば、複数の商品を持っている人もいます。

  • 臨床
  • 在宅勤務
  • セミナー講師
  • 教育指導
  • コンサルタント

など、みなさん幅広く活躍されています。

⬇️こちらの記事では、フリーランス歯科衛生士がどのように活躍されているのかについて解説しています。仕事内容・案件の取りやすさ・収入などの実際の経験談など、気になる情報が詳しくまとめられています。実際にフリーランスとして活躍されている、フリーランス歯科衛生士の土井さんが執筆しているので、とても参考になる内容が盛りだくさんです。ぜひチェックしてみてください!

リアルな働き方から学ぶ!フリーランス歯科衛生士ができる仕事6選
フリーランス歯科衛生士って、結局どんな仕事で生活しているの?ーそんな疑問をもつ方に、今回はキャリトレ受講生や卒業生が実際にしている仕事内容について詳しく紹介していきます。

歯科医院はコンビニより多い!

フリーランス歯科衛生士として働くには、自分で歯科医院や企業と直接契約していくことになります。業務内容にもよりますが、歯科医院と契約することが多いと思います。

厚生労働省の医療動態調査(2024年2月)、また日本経済新聞社のコンビニエンスストア調査(2023年度)による結果がこちらです。

歯科診療所 コンビニエンスストア
66,843件 57,594店

歯科医院の数はコンビニエンスストアを9,000件以上も上回っていることがわかります。コンビニよりも歯科医院のほうが多いなんて、びっくりですよね。

数多ある歯科医院の中から、自分に合う、働きやすい歯科医院を自分で選んでいくためには、どのようなことに気をつけたらいいのでしょうか?

実際に歯科医院で働くフリーランス歯科衛生士の声

みなさんは、フリーランスとして活躍している歯科衛生士さんとお話しする機会はありますか?

フリーランスとして働く歯科衛生士自体がまだ少数派なこともあり、「実際に歯科医院で働いているフリーランス歯科衛生士の声」というものは、なかなか聞くことができるものではありませんよね。普段知る機会が少ない実際の経験談はすごく貴重なもので、自分自身が成功する近道になります。

そんな貴重な「生の声」をお届けします!

営業をかける歯科医院を選ぶ時に重視すること

臨床の場合は、通勤して実際に歯科医院で働く必要があります。そのため、

  • 苦なく通える距離
  • 通勤手段
  • 歯科医院の清潔さ

などを重視する方が多いです。歯科医院の清潔さは実際に見てみないと分からない部分もありますが、ホームページやSNSに写真が載っている場合は確認しています。

在宅業務の場合は、打ち合わせをリモートで行うことも多いのであまり気にしない方もいます。しかし、業務内容によって定期的に歯科医院に足を運ぶ必要があればある程度の通勤のしやすさは大切です。

こんな医院だと働きやすい

実際にフリーランス歯科衛生士として働きやすさを感じる歯科医院の特徴をあげてみます。

働きやすい歯科医院
  • 先生が温和
  • 必要に応じてきちんとディスポにしている
  • スタッフ間で恨み・嫉み・噂話をしないある程度の風通しの良さがある
  • フリーランス歯科衛生士を邪険にしない
  • 技術的な指導をしてくれる
  • 的確で丁寧な指示をくれる
  • 感謝や労りの言葉をかけてくれる

このような特徴があると、業務以外に悩まされる心配が少ないでしょう。

契約後実際に働いてみて良くなかった点・気づいたこと

いざ働いてみたら、「あれ?失敗したかも…」と思ったり、「困ったな〜」なんてことも正直あります。

失敗した!と思ったこと
  • 業務内容はメインテナンスで自分に合っているけど、与えられたチェアタイムが短い
  • う蝕検知液を使わないので、見ていて不安になる
  • マニュアルがなく、既存スタッフに質問してもそれぞれ違う返答が来る
  • 紙のカルテだと、記入してある先生の字が達筆すぎて読めない
  • 商談時に、消毒・滅菌はきちんとしていると先生が言っていたが、実際は把握していないのか雑だった

などなど、様々な体験談があるようです。見学や商談時の細かいヒアリングで回避できることもあるので、要チェック項目にしたいですね。

フリーランスで働いてみて良かった点

最後に、実際フリーランスとして働いてみて良かったと感じたことは何か、私の経験と、まわりのフリーランス歯科衛生士さんにも話を聞いてみました。

働いて良かったと感じたこと
  • 実際に自分が提案した業務内容で働ける
  • 色々な歯科医院をみる機会があるので器材・治療方法など勉強になる
  • 自分のライフスタイルに勤務時間を合わせることができた
  • 在宅だと好きな場所で働ける
  • 家族や自分のために使える時間が増えた
  • 副収入含め、収入が増えた
  • 先生と対等な関係性でいられる
  • 適度な距離感で、女性社会ならではの複雑な人間関係トラブルに巻き込まれない
  • 歯科医院の困っていることを解決する立場なので、とても感謝される

などの声が届いています。自由な働き方を選択できるフリーランス歯科衛生士だからこそ、自分に合った働き方が見つかるのだと思います。

歯科医院の選び方のポイント①「相性」

歯科医院と自分との相性は、良いに越したことはありませんよね。何も考えずに契約してしまうと、「こんなはずじゃなかったー!」となってしまい、すぐに契約破棄に至ったり、嫌な気持ちで働くことになる可能性があります。

  • 相性とはどのような内容なのか?
  • 何に気をつければ相性が良いと思える歯科医院で働けるのか?

など、注意点をお伝えしますので、ぜひ相性の良い歯科医院を選んでくださいね。

自分の提供できるものと歯科医院の悩みが一致しているか

みなさんは、得意なことってありますか?

「特に得意なことはないから自分にはフリーランス向いてないかも・・・。」

こんな言葉が頭をよぎった方、大丈夫です!

私も、自分で特別これが得意だ!というものは特にありません。私が大切だと思っていることは、「歯科医院の悩みを解決する力」です。

自分の得意なことを熱く語っても、歯科医院に必要なければそれは押し売りになってしまいます。

逆に、自分ではいつも何気なくやっていることでも、必要だと思っている人からしたら、宝物なのです。

「できる」ことが歯科医院の悩みと一致していると、それは「歯科医院の悩みを解決する力」です。

気をつけるべきは、自分が頑張ってもできないことは自分ではやらないことです。挑戦する気持ちは大切ですが、自分の力量を見極めることもフリーランスとして働く上では重要です。何ができるかは個人差なので、全てを自分一人で解決する必要はありません。

自分ができなくても、できる人を紹介すれば、それは「歯科医院の悩みを解決する力」になるのです。

苦なく通えるか

臨床の契約などで日常的に通勤する必要がある場合は、実際の通勤時間帯での交通事情をしっかり調べることをおすすめします。

  • 車・バス通勤の場合は、渋滞で想定した時間の倍かかった
  • 電車通勤の場合は、地域や路線によって満員電車で身体も精神的にも辛いし、遅延・運休も多い

などが想定されます。私の経験談としては、対策として契約前に話をして出勤時間をずらしています。

自分自身が守るべきルールを契約時にしっかり決めておけば、それが既存のスタッフと違っても特に問題にならないのがフリーランスのメリット。融通がきくのもフリーランスとして働く魅力だと思っています。

先生の性格

歯科衛生士のみなさんには、「うんうん!」「あるある!」と思っていただけるかと思いますが、歯科医院によって、更には歯科医院の中でも先生によって、診療中の性格って様々だと思います。ずっとニコニコ優しい先生もいますし、あまり大きな声では言えないですが、開業して自分の歯科医院を持ったからか「王様」のように振る舞っている先生も中にはいるんです。

歯科医院という小さな世界では、先生の性格が働きやすさに直結すると言っても過言ではありません。

実際に周りの歯科衛生士さんから

  • 先生が「教育」ではなく「怒る」から辞める
  • 常に先生の機嫌を伺っていて、とてもストレス
  • 先生の愚痴が多く、返答に困る

という話も聞きます。逆に、

  • 先生が良い人だから引っ越ししても頑張って通勤する
  • 出産などでライフステージが変わっても復職する

という人もいます。どんな先生を「良い人」と定義するかは個人差があると思いますが、一緒に働きやすいと感じる先生の特徴はみなさんある程度同じなのではないでしょうか?

私が一緒に働きやすいと感じる先生の特徴をあげてみます。

一緒に働きたい先生ってこんな人
  • 温和で、怒らない
  • 患者さんやスタッフに対して誠実
  • 話しやすい
  • 愚痴ばかり言わない
  • 圧が強くない
  • 信頼してくれる
  • 上から目線でなく対等なコミュニケーションが取れる

私自身、先生から労りのメッセージとちょっとしたお菓子をいただいたりして、嬉しかった経験があります。感謝を言葉や行動で表現してくれる先生だと、「もっと力になれることあるかな?また頑張ろう!」と思えます。これは、フリーランスだけではなく正社員やパート勤務の歯科衛生士でも変わらないのではないでしょうか?

私個人としては、フリーランスとして契約をする上では、対等なコミュニケーションが取れるととても働きやすいと感じます。なぜかいつも怒っている先生や高圧的な先生もいるので、できれば全部揃っていてくれると嬉しいですね!

歯科医院内の人間関係

正社員で勤務していた時は、歯科医院内の人間関係はとても重要だと思っていました。歯科医院は職種的に、スタッフ間は女性社会になりやすい特徴があります。

女性社会の特徴といえば…

  • グループ(派閥)を作りたがる
  • 陰口が多い
  • お局の存在が怖い
  • 嫉妬心が多い
  • 感情的になりやすい人が多い
  • 好き嫌いを表に出す

などがありますよね。

でも実は、様々な形で働くフリーランスの歯科衛生士にとっては、契約するかどうか考える際にはあまり重要視しない項目かもしれません。

SNS運用やセミナー講師など、関わる時間自体が少ないと全く気にならない場合もありますし、臨床で一緒に働くとしても、「契約先だし」と割り切ってそこまであまり気にならないんです。程よい距離感で働けると、自分が人間関係に悩まされることがほとんどないんですね。

もしもそういった人間関係が医院の悩みならば改善のお手伝いを提案しますし、改善の必要がなければ悪口や陰口は聞き流しています。苦手な人は、割り切る心を持つこともストレス無く働くコツだと思います。自分の仕事を確実にこなして「自分の適度な距離感」で関係性を築いていくことができれば、特に大きなトラブルに巻き込まれることはないだろう、と個人的には思っています。

歯科医院の選び方のポイント②「方針に賛同できる」

歯科医院によって方針は様々です。

  • 業務内容
  • 治療内容
  • 器材の種類
  • 先生・スタッフの性格

など、歯科という括りの中でも歯科医院によってそれぞれ特徴があると言えます。フリーランス歯科衛生士として働く上で、どのような歯科医院ならば自分に合っているのか、読みながら考えてみてください。

院長・スタッフの考え方が柔軟

フリーランス歯科衛生士と正社員・パート勤務の歯科衛生士は働き方に違いがあります。例えば既存のスタッフより仕事内容が少なかったり、勤務時間が短かったり在宅だったり、時給が高かったりと、契約内容によって様々です。院長先生が医院のためにと考えてフリーランス歯科衛生士を雇っていたとしても、既存のスタッフからしてみれば自分達と違うことに対して不満を感じることもあるでしょう。

フリーランス歯科衛生士としては、正社員やパート勤務の歯科衛生士とはそもそも勤務形態が違うことをスタッフが理解してくれていると、一緒に働きやすく感じます。

ちなみに、フリーランスのような多様な働き方を受け入れてくれる歯科医院は考え方に柔軟性や協力性があるので、正社員やパートの歯科衛生士が入社しても比較的早くチームの輪に溶け込めると思います。採用担当を請け負う場合には、歯科医院の強みとして推せるポイントですね!

治療方針

臨床では、歯科医院によって治療方針が変わることがあります。「一般歯科」と一括りにしても、先生の得意分野によって、

  • P処置が多い
  • 保険診療が多い
  • 補綴物なども自費診療が多い
  • インプラントが多い
  • 矯正が多い
  • 小児が多い

など歯科医院によって特徴があります。

歯科衛生士の業務内容としても、

  • クリーニング・P処置
  • 患者担当制
  • Dr.のアシスタント
  • MFT指導
  • カウンセリング・コンサル業務

など、満遍なく行う医院もあれば、業務内容が偏っている歯科医院もあります。

自分自身のやりたいことと歯科医院の方針がかけ離れていたり、自分の苦手なことがメインの業務内容であれば、選択肢から外すこともありだと思います。そもそも歯科医院の看板に「矯正」や「口腔外科」など掲げている場合は、診療内容が偏っていることが多いですよね。

ちなみに私が臨床で助っ人DHとして出る場合は、矯正の知識・実技ともに不足している自覚があるので、矯正専門の歯科医院は今のところ選択肢から外しています。

私自身の経験談で、自費診療でのクリーニングではものすごく丁寧にやるのはもちろんですが、保険診療の場合は患者さんが希望していても着色を取ることを禁止している歯科医院がありました。歯科医院としては自費診療と保険診療のメリハリをつけるためだとしても、正直なところ理不尽に思えて良心が痛みました。

また、歯科医院によって歯科衛生士にどこまで任せるかにも差があります。効率重視で歯科衛生士に任せられることはできるだけ任せたい医院や、Dr.の育成のためにクリーニング以外はあえて全部Dr.が行う歯科医院、自費コンサルティングを歯科衛生士が行うのかDr.が行うのか、など歯科医院によって違いがあります。

苦手または、どうしても気が乗らない診療方針に偏っている歯科医院と無理をして契約するよりも、自分の得意分野を活かせる歯科医院と契約した方が楽しく仕事ができると思います。

ただ、知識・技術を向上させることは自分の学びになるので、絶対に避けなければならないということではありません。やってみたいことにどんどんチャレンジできることも、多数の歯科医院と関わることが多いフリーランス歯科衛生士のメリットです。

滅菌・消毒

私は、歯科衛生士の資格を取る前(専門学生時代)は、どこの歯科医院も同じような器材を同じようなレベルで消毒・滅菌を同じようにしていると思っていました。しかし実際は、歯科医院によって使用する器材も違えば、消毒・滅菌のレベルも違うのが現状です。同じ器具だけど、こちらの歯科医院では滅菌するけど、あちらの歯科医院では消毒・・・など、歯科医院によってまちまちです。

せめて最低限(最低ラインに達していない歯科医院もある・・・)できていれば良いのですが、歯科衛生士的にはなるべく高いレベルで安心して医療を提供したいものですよね。

私の理想は、自分や家族が安心して診療を受けられる消毒・滅菌レベルを提供することです。

  • 消毒・滅菌できるものは都度行う
  • 高圧蒸気滅菌できない器材はガス滅菌や薬液を使用
  • ディスポにできるものはする

これらの、医療としては当たり前のことをしっかりしている歯科医院で働けると良いですね。

先生は、治療以外のことをスタッフにお任せしていることも多く、質問してもあまり分からないことも多いので、診療時間外でも見学して契約前に一度確認しておくことをおすすめします。

設備・器材

みなさんは、お気に入りの器材はありますか?

歯科医院によって使用する器材は違います。先生との関係が良好だと、自分の気に入っているものを院長先生にプレゼンして、購入・使用許可が出ることもありますが、基本的には歯科医院にあるものを使用することが多いと思います。

そのため、自分と合っているか合っていなくても受け入れて勤務できるかが重要になります。

分かりやすい例で言うと、

  • 自分は超音波スケーラーが好きだけど、医院はエアスケーラー派
  • バキュームは直型が好きだけど歯科医院には曲型しかない
  • アルジネートを手で練るか電動で練るか

などです。劣化している器材をきちんと交換しているかも気になるポイントです。

自分の経験談では、

  • スケーラーチップが短くなりすぎて効率が悪すぎる
  • ミラーが傷だらけで見えない
  • バキュームチップがちぎれている
  • 即重の粉が劣化してボソボソになっている

などが要チェックポイントです。

逆に嬉しいパターンもあるようです。矯正専門の助っ人に行っている知り合いのフリーランス歯科衛生士さんは、「最新のitero、はやいし小さくて最高!」と言っていました。古くて困る場合もあれば、逆に最新の器材を使用できて自分の学びに繋がる場合もあります。自分が使ってみたい器材や、好きな器材がある歯科医院は楽しみが増えますね!

歯科医院の選び方③「契約内容の明確さ」

しっかりと契約内容が守られることは、歯科医院と歯科衛生士の信頼関係のため、最重要項目と言えます。曖昧な契約内容だと後々トラブルになるので、具体的に細かく話し合い、言った言わない問題を避けるためにもしっかり契約書を交わすことが大切です。

フリーランス歯科衛生士は、自分の能力と時間を商品にしています。自分自身が公正に評価されるためにも、気をつけたいポイントをお伝えします。

公正な報酬が支払われるために

正社員・パート勤務の歯科衛生士は、歯科医院側が決めた給与・時間・業務内容を求人サイトなどで確認後、応募しますよね。フリーランス歯科衛生士は、主に院長先生や院長夫人と話し合いの上、自分で契約内容と報酬を決めています。そのため、業務の量や内容が増えた際には、必要であれば契約の内容を見直す必要があります。

特に大切なのは、「契約を結んだ業務が何か」を正確に院長先生と共有しておくことです。認識が違うと思わぬトラブルが生まれます。

例えば、集患を目的としたSNS運用の代行をする契約の場合、業務内容としては

決まった回数(週に1回など)医院と合致した内容で投稿をすること

ですが、もし、先生が思っている業務内容が

SNS運用をして実際に集患を成功させること

だとしたら、業務の共有ができていないことになります。SNSへの投稿はちゃんとやっていたのに、「集患が成功していないから報酬を支払いたくない」と言われた・・・なんてトラブルは回避したいですよね。

公正な報酬をいただくためには自分自身でも意識して、契約時に必ず業務内容を具体的に確認することがとても大切なのです。

適切な休憩・出退勤時間が確保されている

フリーランス歯科衛生士に休憩時間や出退勤時間が関係してくるのは、臨床の場合です。

私自身を例にすると、

  • 報酬は日給計算
  • 残業なし
  • 残業代なし
  • 休憩・出退勤時間固定

などの内容です。残業なしの契約なので、私が残業をするともれなくサービス残業になってしまいます。歯科医院が忙しいとしても、よほどの事がなければ契約した時間のみ勤務しています。自分が納得しているならあまり気にしなくても良いかもしれませんが、もやもやしながら働くのは辛いですよね。

契約内容を守ることは契約先と自分自身との信頼関係の構築に繋がります。お互いに信頼し合えると、働きやすいと感じますよね。

まとめ

歯科医院と契約する時に気をつけるべきポイント、参考になったでしょうか。

  • 入念な下調べ
  • 商談での見学と丁寧なヒアリング
  • 明確な契約内容

気を付けるべきところを気をつけて、一緒に素敵なフリーランス歯科衛生士ライフを送りましょう!