みなさんこんにちは!フリーランスになってみたいけど「臨床のフリーランスってどんな働き方をしているの?」「私にもできるかな?」と悩んでいる方のために、今回は臨床歯科衛生士の1日のスケジュールを公開したいと思います!
私は、臨床と在宅、どちらもいいとこ取りをしながら働いています。前回は在宅ワークの1日をご紹介しました。まだ読んでないよ!という方は、こちらもチェックしてみてくださいね。
私の、ある1日のタイムスケジュールを見ていただき、自分の生活に合うのか、みなさんにイメージを持っていただけたら嬉しいなと思っております!
フリーランスの臨床歯科衛生士って?
「歯科衛生士は好きなんだけど、今の歯科医院にずっといたくはないんだけどな〜」と思っている歯科衛生士さん!
歯科衛生士は、正社員やパートとしての働き方しかないわけではありません。
「フリーランス歯科衛生士」と言ったら、セミナーやコンサルなんかをやっているイメージかもしれませんが…フリーランス歯科衛生士として、歯科医院で仕事をすることも可能なんです。
それが、「助っ人」や「スポット」という働き方。歯科医院の人手不足を助けたり、専門性の高い歯科衛生士として歯科医院に介入をしたりします。歯科衛生士として歯科医院で仕事をすることは変わらないのですが、フリーランスなら、より自由度の高い契約で仕事ができるんです。
私自身、正直なところ、正社員時代よりも断然働きやすい環境です。
フリーランスで助っ人として臨床に入るのはメリットがたくさん!
- 人間関係に悩むことが少ない
- 歯科衛生士としてのやりがいがある
- 契約次第で勤務時間が短い働き方も可能
- 高単価
- 条件をこちらからも提示できる
助っ人DHについて、もっと詳しく解説している記事はこちらです♪

臨床歯科衛生士の1日
私の場合、複数の歯科医院と契約をしておりますが、基本的に歯科衛生士が足りていない時間帯だけの出勤形態です(訪問歯科の医院だけ、朝から夕方の1日出勤です)。これは、契約時にしっかりと話し合いをしておくことで、自分の目指す理想の働き方を叶えることができます。
今回公開するスケジュールは、最近では珍しい、夜までやっている歯科医院での勤務の1日。ちょっと特殊なので、「参考になるのか?」とも思いましたが…「こういう働き方や契約内容があるんだ」と臨床歯科衛生士のイメージを膨らませていただけると幸いです。
メイクをすることで気合が入る!
正社員時代は、めんどくさくて、すっぴんで出勤していた私ですが…今はそんなことありません!臨床に出る日は、気合を入れてメイクします。メイクで、気分って変わりませんか?しっかりメイクをすることで、自信もつきますし、やる気もアップします!
それに、春だからアイシャドウの色を変えてみるとか、ちょっと今日はアイライン濃いめにしようかな、とか…毎日同じことの繰り返しよりは、何か変えてメイクすることがとても楽しいです。実は臨床先によっても、メイクの仕方を変えています。訪問歯科の日は、おばあちゃんおじいちゃんウケするような孫メイクを意識して、若く見える、子どもっぽいメイクにしたり。外来に出る日は、主婦さんやサラリーマンの方から印象良くなるように意識して、お姉さん風メイクをしたり。そういう風に意識するようになって、フリーランスになってから、より、メイクも仕事の一環だなと感じることが増えました。
見た目の印象って、大事ですよね。たまにしか出勤しないフリーランス歯科衛生士ですから、毎日コミュニケーションが取れない分、少しでも印象は良くしたいです。それに患者さんからしたら、メインテナンスを行う歯科衛生士の印象が、そのままその歯科医院の印象になることも、あると思います。見た目がすべてではないのはもちろんですが、少しでも良い印象を持ってもらえるようにと考えながらメイクをし、出勤をしています。
時間がある時はモーニングへ
出勤が12:30なので、午前中は身支度と家事を終わらせて、朝から優雅な時間を過ごすためにモーニングにいきます!平日のランチも好きですが、モーニングも最高です。
お気に入りのカフェが、私が12時半出勤の木曜日だけモーニングをやっているので、木曜はモーニングと決めています!カフェで1〜2時間過ごすのですが、なにをするかというと、編み物です。最近、編み物にハマっているんです♪
朝のこの時間、在宅ワークの仕事をしてもいいのですが…仕事から離れて、ゆったりと過ごす時間も大事です。頭や目を休める時間を意識して作らないと、ついついパソコンを触りがち…ずっと触っています。なので、朝のカフェ時間はパソコンやスマホを触らず、プチデジタルデトックスをしています。
12:30 出勤
正社員時代から考えると、12:30から出勤!?ってなりますよね。ここの歯科医院は、診療時間が9〜21時なんです。今時珍しいな〜なんて思いますが、患者さん側からすると、仕事帰りに立ち寄れてとても助かる歯科医院ですよね。
出勤からのタイムスケジュールはこちら。
- 12:30 出勤、着替え、往診の準備
- 13:00 往診へ出発
- 15:00 医院へ戻り休憩
- 16:00 外来診療
- 20:00 退勤
出勤したら、着替えて、午後からの往診の準備をするのが私の仕事です。
歯科医院の午前の外来は13:30までなんですが、朝の診療室の片付けや清掃などしなくていいのが、本当に楽!
往診の準備も、すでにある往診のバッグの確認と、今日往診する患者さんの確認くらい。ささっと確認して、すぐ出発します。
ちょっと大変なのは、先生を急かすこと。往診出発時間になっても、午前の診療が終わっていないことも…。助手さんに「あとどのくらい?」「まだまだです」なんて、よくある会話です。でも、往診先の患者さんも時間を空けて待ってくれているので、出発時間が迫ると先生を急かしています。時間が押すと午後の診療に響いてしまうので、いつも時間に追われている感じがします。
13:00 往診
外来もやっている歯科医院なので、往診は外来の診療休憩時間に訪問しています。
13:00に歯科医院出発です。車の運転は私がします。
これは訪問あるあるだと思うのですが、先生方は運転しないんです。本当に、どこの歯科医院に行っても、運転免許証を持っていると「運転してね」って言われます。私は普段は車に乗らないのですが、免許は持っていて良かった!と思います。
往診は、日によりますが、13:20〜/14:00〜/14:30〜の予約が多く、だいたい2〜3人の患者さんを訪問します。居宅を回るので、往診先によっては移動時間が長くなり、クリニックに帰ってくる時間が遅くなることもあります。その辺りは、その時の予約次第で変わります。
1〜2月は特に、雪が降り、車の渋滞にハマり…いつもは40分で行ける道が1時間半かかった日もありました。天気によっても交通状況が変わるので、常に余裕を持って行動をしないといけません。
とはいえ、なかなか時間通りに動くのは難しいので、トラブルを避けるための工夫も必要です。
- 患者さんにはアバウトな時間指定をする
- 「15分以上遅れる場合はご連絡します」と伝える
- 雪の日などは、事前連絡をしておく
はっきり「14時から」ではなく、
- 「だいたい14時くらいです」
- 「スムーズに行けば、14時過ぎには来れると思います」
という言い方をして、予防線を張っておきましょう。また、「15分以上遅れそうな場合にはご連絡します」とお伝えし、15分程度の遅刻は許してくださいと先に謝っておくのも重要。雪の日は渋滞で遅れることが予想されるので、「雪なので遅れるかもしれません」と、朝の時点で前もって連絡を入れておくと良いです!
患者さんの予定もありますので、早めの対策が大切です!きっかり時間通りに訪問するのは難しいことを説明して理解していただき、ある程度時間に余裕を持ってもらえるようにするのがポイントです。
仕事内容としては、訪問現場での歯科衛生士の役割は色々ありますが、患者さんとお話をしつつ、今の病状や生活状況を聞き、口腔内の状態の把握をしていきます。訪問歯科の仕事だと口腔ケアがメインになるのですが、往診の場合は、治療メインで行うことが多く、私の出番は少なめです。
15:00 休憩
往診が終わったら、15時から1時間の休憩をいただきます。
私はたまにしか出勤しないので、他のスタッフさんと一緒に昼食だと、ちょっと気を使い疲れてしまうのですが…このスケジュールだと、1時間スタッフルームを1人で使用できるので、気疲れなしです!本当に助かっています。
ご飯を食べて、歯磨きをして、10分くらい仮眠をして、午後の診療に臨みます。
16:00 外来診療
私の外来業務は、アシスト業務なしのオールメインテナンスです。30〜60分に1人メインテナンスを行っています。先生が柔軟な方なので、歯科衛生士業務全般、任せてもらい、仕事ができています。
私の出勤日は、私の予約列があり、夕方から夜はほぼ埋まっている状態です。患者入室→診察→カルテ入力→片付け→次の患者さんへ、という流れでひたすら行います。
出勤日数が少ない分、同じ患者さんにお会いすることがほぼありません。短時間で患者さんとの距離を縮めていこうと思うと、お話時間が長くなりがちなので要注意です。1人アポイントの時間が押すと、その後の患者さんが全てズレることになります。患者さんのアポ時間をしっかり把握し、時間が押さないように気をつけていきます。
良くも悪くも、代わりがいない立場なので、予約時間に注意しながら外来業務に臨みます。
20:00 退勤
私の外来勤務は、16:00〜20:00になります。診療自体は21:00までやっているので、急患やメインテナンスの患者さんが20:00以降で予約したい場合は受け付けてもいいよとお伝えはしていますが、基本は20:00退勤にしてもらっています。
夜までやっている歯科医院の特徴だと思うのですが、来院される患者さんの8割がスケーリング中に寝ています。皆様、仕事おわりに来院されるので、お疲れのご様子で。昼間のように、ずっとお喋りしながらメインテナンスをすることもなく…かなり、静かな空間です。なので、TBIや治療説明、治療計画などのお話は、最初か最後にまとめて行い、歯科医院での時間が心地よいものになれば良いなと思いながらメインテナンスをしております!
患者さんとお話する時間は日中の患者さんよりも短いのですが、だからこそ少ない言葉数で伝わるように意識をしています。
また、熱意もってお話ししても、お疲れの方が大半なので、なかなか興味を持ってもらえません。患者さんによって最適な話し方や、信頼関係の築き方は様々だなと日々感じています。
ちなみに、退勤時も片付けなどをしなくていいため、とっても楽です!
帰宅前の寄り道
この歯科医院から徒歩圏内にカフェがたくさんあるので、日によってはカフェに寄り道をすることもあります。
フリーランスになってから、歯科医院のスタッフさんや関わる方からカフェのドリンクチケットをいただくことが多いんです。それもあって、カフェに行く機会が増えています。パソコン作業も、家に帰ってからやるより捗るため、とても助かっています。
この日も22:00まで作業をしました。1日の仕事時間は長めになりますが、その分平日に1日休みができたりもするので、臨床の仕事終わりのパソコン作業も苦ではないです。
23:00 帰宅
私の場合は一人暮らしの独身なので、時間などは気にせずのんびり帰宅します。
フリーランスになってから、仕事後にぐったり疲れることが少なくなり、帰宅後すぐに就寝するということもなくなりました。正社員時代は、昨日の夜の記憶がなく、朝を迎えることもしばしば…。それを考えると、今の働き方が自分に合っており、しんどくなることなく働けているんだなと実感しております。
帰宅したら、速攻、お風呂へ!ここでお風呂に行かなければ、そのまま朝を迎えてしまう危険があります。なんで、お風呂に入るまでって、あんなにめんどくさいのでしょうか…。自分の性格をわかっているからこそ、後回しには絶対にしません!
次の日、朝から出勤することもないので、心に余裕を持った状態で生活をしています。「こうしなきゃ」「ああしなきゃ」と思いながら過ごさなくていいので、自分の時間に合わせて仕事ができる環境を作れているのは本当に良かったなと思うところです。
リラックスタイム
私が必ず作るよう意識しているのが、リラックスタイム!今ハマっている編み物を無心でやったり、アロマキャンドルを焚いたり、YouTubeを見たり…趣味の時間も大切にしています。家族と過ごす時間や、ペットとの時間、コーヒータイムなども良いと思います!
仕事ももちろん大事ですが、仕事だけだといつかパンクします。自分の好きな時間を作ることで、ストレスも緩和され、私にとって日々なくてはならないリラックスタイムです。
結構、日を跨いで起きていることが多いです。次の日が朝から出勤ではないので、思う存分できるのがフリーランスの魅力ですよね。でも、流石に30歳…夜更かししては体調やお肌に響くと怖いので、最近は遅くても1:00くらいで寝るようには気をつけています!
他の助っ人フリーランス歯科衛生士さんの例
独身の私の例では、ご家族がいらっしゃる方にはあまり参考にならなかったかもしれませんので、他の方のスケジュールもご紹介します!
月2回のみ勤務のAさんのスケジュール
旦那さん、小学1年生の息子さん、3歳の娘さんがいらっしゃる、フリーランス歯科衛生士のAさん。現在、月に2回、助っ人で勤務されています。
成果を出して欲しいというよりは、メインテナンスをそつなく行ってくれればいいという院長の元で働いているため、気楽に歯科衛生士として働いているそうです。月に2回のみシフト提出式の契約で、1日出勤予定ですが、難しい時は半日出勤に変更もできる、柔軟な契約をされています。
正社員のような決まりがあるわけではなく、こちらの条件も提示できるのが助っ人の良さです!
- 7:30 起床
- 8:10 家を出る
- 8:20 職場到着
- 8:30-9:00 院内清掃
- 9:00 午前診療開始
- 13:00-14:00 お昼休憩
- 14:00 午後診療開始
- 17:00 退勤
- 17:10 帰宅
- 17:10-18:30 家族団欒
- 18:30 夕食
- 19:30 お風呂
- 20:00 子どもたち就寝
- 20:00-24:00 晩酌タイム
- 24:00 就寝
Bさんの助っ人スケジュール
フリーランス歯科衛生士のBさんは、旦那さん、2歳の息子さん、猫ちゃん2匹と暮らしています。週3〜4回、助っ人勤務をされています。
- 7:00 起床、朝食、子どもと自分の準備
- 7:45 出勤
- (8:00 夫が保育園に送り&出勤)
- 9:00 午前診療開始
- 13:00 午前診療終了
- 休憩
- 14:00 午後診療開始
- 18:00 午後診療終了←残業なし契約なので、時間がくれば終了
- (17:45 夫が保育園にお迎え)
- 19:00 帰宅・子どもと遊ぶ
- 20:00 寝かしつけ
- 子どもが寝たら、残っている家事をやりつつ自分の時間
- 満足したら就寝
スケジュールを書き出してみると普通のフルタイムの歯科衛生士さんと変わりませんが、Aさんは月2回のみ勤務、Bさんは週3〜4回勤務で残業はなし、それぞれ自分の生活に合った働き方をされています。
AさんもBさんも
- 単価が高い
- 人間関係のストレスを感じない距離感
そんな働き方ができるのは、助っ人で働くメリットだと感じているそうです!
出産を機に歯科衛生士として働き続けることに限界を感じて、辞めてしまう人って本当に多いんです。自分の仕事も、生活のお金も、家族との時間も、上手くバランスを取りながら働くために、助っ人歯科衛生士を選ぶのも良いですよね。
助っ人DHについて、詳しくはこちらの記事もどうぞ!

まとめ
フリーランスで臨床歯科衛生士として働く歯科衛生士の1日スケジュール、参考になったでしょうか。
正社員で働かなくても、歯科衛生士として活躍できます!
「給料が上がらない」「休みが取りにくい」「人間関係が嫌」といった歯科医院での嫌な出来事も、助っ人で働くことで解決していけるようになります。
歯科衛生士が好きだけど、歯科医院で働くのがストレスになっている方には特に、助っ人で働くことを強くおすすめしたいです。好きな歯科衛生士業務ができ、尚且つスタッフさんや歯科医院とも良い距離感を保てる、最高の働き方だと思っています!歯科衛生士を続けられる選択肢の1つとして、考えてみてはいかがでしょうか。
臨床で働きたい歯科衛生士さんでも、フリーランスになることができるんです。自分の出勤日を自分で決められたり、残業なしの契約にできたりなど、自由な働き方を手に入れることができます!
私の場合は、正社員の時はしんどくてどんどん疲れが溜まっていた日々からの脱却と、人間関係での悩みがなくなることで自分の心の余裕ができたことが、大きな変化でした。今のスケジュールで働いていて、正社員に戻りたいとは思わないので、私にとって、とても合った働き方を見つけられたと思っています!
皆さんも、自分に合った働き方を模索してみてくださいね。