歯科衛生士の髪色はどのくらいまでOK?清潔感のポイントと髪色自由な医院選びのコツ!

「歯科衛生士だって、オシャレを楽しみたい!」

今、そんな歯科衛生士さんが増えています。

近年は髪色自由やネイルOKの歯科医院も増えてきていますが、だからと言って「なんでもOK」というわけではありません。

医療職として清潔感を保つために、押さえておくべきルールをあらためて確認しましょう!

「やっぱり歯科衛生士は黒髪のほうがいい?」
「うちの医院は
髪色自由だけど、どこまでOKなの?」
「今はNGだけど、ルールを変えて欲しい」

と、髪色に悩む歯科衛生士さんへ。

  • 好印象をキープしながら髪色を楽しむためのポイント
  • 髪色自由な医院の選び方
  • 髪色ルールを変更するための院長への提案方法

など、歯科衛生士の髪色についてお伝えします!

今の職場のルールに悩んでいる方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。

SHIORI
D.HIT編集部 SHIORI
歯科助手を7年経験し、31歳で歯科衛生士へ転向。
家族との生活を考えて、臨床だけに捉われない働き方をしたいと思い、D.HITに出会う。現在は一般診療で働きながら記事の執筆と採用支援を行っている。

歯科衛生士の髪色はどこまでOK?

歯科衛生士は「医療従事者として明るすぎる髪色はダメ」というイメージがまだまだありますが、実は髪色のルールはクリニックによって様々です。

日本ヘアカラー協会のレベルスケールをもとに規定を設けている医院もありますので、まずは勤務先の就業規則を確認してみましょう。

最近は柔軟なルールのクリニックも増えている

少し前までは「医療従事者は黒髪が当たり前」とされていましたが、最近では髪色のルールを柔軟にするクリニックが、かなり増えてきています。そこには、単に「流行だから」というわけではなく、時代の変化や採用難などの背景があります。

社会全体で、個人の多様性を認めようという価値観や、見た目で人を判断することを良しとしない価値観が当たり前になり、髪色などの「見た目」よりも、丁寧な言葉遣いや確かな技術、「人となり」を重視する傾向になってきています。

そんな中、「黒髪=優秀・真面目」というのはすでに古い価値観になりつつあります。特に、新卒で歯科医院に面接に来るのは、新しい価値観を持った若い人たちです。昔からの価値観のままでは、選ばれない歯科医院になってしまうのは言うまでもありません。

そしてこれは若い世代だけでなく、30代・40代以上の世代にも広く浸透してきている価値観です。「医療従事者は黒髪」というルールに固執して、ただでさえ人手不足なのにさらに応募者が来ないとなっては元も子もありませんよね。

だから歯科業界でも、スタッフのモチベーション向上や、自分らしく生き生きと働ける環境づくりをするため、そして人手不足解消のために、外見のルールを緩和する医院が増えているんです。

患者さんに安心感を与えるのは「黒髪の歯科衛生士」ではなく、「清潔感のある身だしなみ、丁寧な言葉遣い、確かな技術」です。髪色が明るくても笑顔で丁寧な対応ができれば十分に信頼を獲得できるというのは、現場で働く歯科衛生士さんならよくご存知だと思います。

重要なのは「清潔感」

あくまでも医療職として、最も重視されるのが「清潔感」です。

歯科衛生士は、患者さんのデリケートな口腔内を至近距離で触る仕事。だからこそ、見た目の清潔感が「この人は丁寧なクリーニングをしてくれる」「衛生管理がしっかりしている」という安心感や信頼に直結します。

患者さんは無意識のうちに、スタッフの身だしなみから安心感を測っているのです。

つまり、髪色自由だからといって、身だしなみや清潔感に関しても無頓着でいて良いというわけではないんです。

前に研修会場で、金髪で根元がプリンになっている人を見かけたことがあるのですが、「なんとなく不潔で仕事が雑そうに見える」「SCを丁寧にやっているイメージがわかない」などマイナスなイメージを持ってしまい、「清潔感がない人に口腔内を触られたくないな」と直感的に思いました。

 

見た目で判断するのは失礼ですが、それは、患者さんからの印象でもあります。「見た目の清潔感」の重要さを感じた瞬間でした。

誤解してはいけないのは、「明るいカラーだからNG・黒だからOK」ではなく、「手入れをしていない状態が不潔に見える」ということ。

明るいカラーやハイライトを入れた髪は、とても傷みやすいです。色落ちしてパサついた髪、根元が伸びきったプリン状態の髪、まとまりがなく散らかった髪などは、患者さんにガサツで不潔な印象を与えてしまいます。

仕事中は常にマスクを着用するので、髪色で顔全体の印象やトーンが大きく変わります。ボサボサの黒髪よりも、きちんと手入れされた上品な暗いブラウンの方が、肌の血色を良く見せ、明るさや柔らかさもあり、患者さんに与える印象が良いことだってありますよね。

だからこそ、カラーをしている・していないに関わらず、髪の毛の定期的なメンテナンスや、日々のヘアケアを心がけることは大切なんです。

カラーの色落ちに注意!

特に歯科医院の強い照明の下では、カラーによる髪のパサつきや、色落ちによる黄色っぽさが目立ち、だらしない印象を与えてしまうことがあります。これを防ぐためには、週に数回カラーシャンプーを取り入れて、色味をキープする方法がおすすめです。

また、勤務中は髪をまとめるのが基本ですが、お団子やポニーテールにする際、後れ毛を出しすぎると不潔に見えます(衛生的にもNGですよね)。スタイリング用のバームやワックスでタイトにまとめつつ、トップに少しだけ高さを出して柔らかい雰囲気を演出するなど、ひと手間加えるだけでおしゃれと清潔感は簡単に両立できますよ!

基準は患者さんの層によっても変わる

求められる髪色の基準は、ターゲットとなる患者層の年齢や目的によっても変わります。院長にとって、歯科医院のお客さんである患者さんからの印象は、何より重視したいところ。

どれだけ自分が素敵な髪色だと思っていても、患者さんの受け止め方次第で印象は変わってしまうものです。カラーをするなら、患者さんの層による違いや、その基準に合わせることの重要性について心にとめておきましょう。

高齢の患者さんが多い医院

地域密着型や訪問歯科など、高齢の患者さんが多い医院では、髪色についてもルールが厳しい場合があります。

「黒髪=真面目」は古い価値観という話をしましたが、やはり高齢の患者さんの中には、昔からのその価値観を持ち続けている人が多いです。明るすぎる髪色に対して、反射的に「不真面目そう」「派手で落ち着かない」といったネガティブな印象を抱く人も多い傾向があります。

そういった医院では、髪色を暗くすることで誠実さ・安心感という印象を与えることができるので、明るめのカラーは避けるのが無難。まずは外見で「信頼できる医療従事者」としての土台をつくることが、スムーズなコミュニケーションをとれる第一歩になります。

カラーをするなら、上品で柔らかな印象で、どんな肌にも馴染みやすい6〜7トーンのナチュラルブラウンやアッシュベージュがおすすめです。

審美歯科や美容メインのクリニック

審美歯科や美容メインのクリニックでは、患者さんは「自分をもっと綺麗にしたい」「洗練された治療を受けたい」という高い美意識を持って来院します。

美意識の高いスタッフが担当することで、患者さんは「この人なら自分の美へのこだわりを理解してくれる」という信頼を抱きやすくなるので、スタッフにもトレンド感や美意識の高さが求められる傾向があります。

つまり、地域密着型の医院と比べ、明るい髪色でも受け入れてもらいやすいんです。

クリニックの雰囲気にもよりますが、8〜9トーン以上の明るいカラーでもOKな場合が多いです

自分の医院はどこまでOK?と迷ったら

迷ったときは、まずは職場の先輩の髪色や雰囲気を観察してみましょう。就職前でも、見学時やSNSの写真などでチェックしてみると良いです。

 

判断がつかない場合は、髪を染める前に「このくらいのトーンにしたいのですが問題ないですか?」と院長やチーフに事前に相談してみましょう。あとで色落ちすることも考えて、まずは規定よりワントーン下げた落ち着いた色にしておくのがおすすめです。

 

私が歯科衛生士になって初めて働いた医院では、入職時には何も言われなかったのですが、スタッフを見てみるとある程度染めている人も多く、「黒しかダメ」という決まりはないんだと認識していました。でもどの程度染めていいかは分からず事務の人に確認すると、「過度な染色は禁止」という規定があったことが初めて発覚。前もって確認することは大切だと実感しました。

 

染めてから「ダメ」と言われるのは、お金がもったいないですよね。あらかじめ確認しておくのがおすすめです!

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院長へ「ルールの緩和」を提案してみよう!

時代の流れで髪色自由の医院が増えているとはいえ、まだまだ禁止のところも多いですよね。中には、ルールを変えたほうが良いと思いつつ、面倒だし、スタッフからの要望もないからずっと昔のまま…というケースもあると思います。

今の職場のルールが厳しくて窮屈と感じるなら、院長へ「ルールの緩和」を提案してみるのも一つの方法です。案外、要望があればルールを変えても良いと考えている院長も多いですよ。

伝える際は、ただ「明るくしたい」と希望を伝えるのではなく、医院側のメリットを提示することで、説得力がぐっと増します。

採用視点でのメリットを推す

歯科衛生士の人手不足はどの医院でも悩みの種ですよね。そこで効果的なのが、「採用力アップ」を理由に提案することです。

求人票を見る時、「髪色やネイルの規定」を条件にして、シビアにチェックしている歯科衛生士さんは多いです。実際、求人票に記載する髪色のルールを見直しただけで応募が増えたケースもあります。

こう伝えてみよう!

「最近の衛生士は髪色の条件をすごくよく見ているので、ルールを少しゆるめたら応募が来ると思います。完全に自由にしなくても、◯トーンまでOKと書いておくだけでも、印象は違いますよ!」

「条件を少し緩めるだけで応募者が来るかも」というのは、院長にとって非常に魅力的な提案になるはず。ルールをゆるめたい歯科衛生士、応募者に来てほしい院長、両方にとってメリットになります!

スタッフの美意識の高さは説得力になる

自分の髪や肌を綺麗に保ち、身だしなみを整えているスタッフが「この歯磨き粉、すごく良いですよ」「ホワイトニングでこれくらい白くなりますよ」と提案するからこそ、患者さんは納得してくれます。

心理学ではハロー効果と呼ばれ、人は無意識のうちに、相手の身だしなみや雰囲気から専門性や信頼度を測っています。たとえば、外見が整っている人を見て「仕事もしっかりしてくれそう」と思ったり、人気芸能人がCMに出演している商品を「良い商品」と感じたり。

もちろんそれが全てではないですが、見た目が与える印象は大きいんです。

こう伝えてみよう!

「衛生士が見た目を綺麗に整えているほうが、患者さんへの説得力があって自費診療や物販の売上げにつながりやすいんです。髪色自由にすることでスタッフのモチベーションも上がって、売上アップにもさらに貢献できると思います!」

髪を染めたいのは単におしゃれのためだけでなく、歯科衛生士としてのプロ意識であり、医院全体の好印象と売上アップに貢献することを伝えてみましょう。

もっと自由に髪色を楽しみたいなら「職場選び」を見直すのもアリ

もし院長に提案してもルールが変わらず、「もっと自分らしくおしゃれを楽しんで働きたい」という気持ちが強いのであれば、思い切って職場選びを見直すのも一つの方法です。

「自分らしく働ける職場」を探すために、求人票を見る際のポイントをチェックしてみましょう。

  • 「髪色・ネイル自由」のワードがあるか

求人票を見たときに、すぐに目につくところに記載されていれば、かなり寛容な医院だと思います。

外見のルールを緩和することで「スタッフが自分らしくのびのびと働ける環境」を意図的に整えているケースが多いです。そんな医院は、おしゃれを楽しめるだけでなく、個人の多様性を認めてくれる風通しの良い職場である可能性が高いというメリットもあります。

 

ネイルに関する記載があるかどうかも重要なチェックポイント。

衛生面から長すぎる爪や派手なパーツはNGであることがほとんどですが、ジェルネイルOKなど、どの程度まで許容されているかが具体的に書かれている求人であれば、スタッフの美意識やモチベーションに寄り添ってくれる優しい医院であると判断する一つの目安になります。

 

  • 医院の公式SNSで、スタッフのリアルな様子を見る

求人票に「自由」と書いてあっても、医院によっては「過度でなければ自由」という意味で使っていることもあるため、初日からハイトーンで出勤するとギャップが生まれてしまうことも。

SNSで、実際に働く先輩たちの髪色やメイクのトーンを事前に確認しておくのが最も確実です。

スタッフの写真が載っていれば、ある程度の髪色の制限や年齢層もわかるはずです。

 

最近はSNSに力を入れている医院も多いので、応募前にチェックすると「こんなはずじゃなかった」というミスマッチも少なくなると思います。

条件面だけで判断せず、求人サイト内のブログや、実際に働くスタッフのインタビュー記事なども読み込み、どのような基準で「自由」と表現されているかまで一歩踏み込んで確認してみましょう。

すでに述べたように、最近増えている審美歯科や自費専門のクリニックでは、髪色も自由のところが多いです。スタッフ自身の美意識の高さが医院のブランディングになるため、髪色やネイルがおしゃれな方が好印象として、積極的に推奨している医院もあります。保険診療にこだわりがないのであれば、そういった医院への転職も検討してみましょう。

今の職場のルールに窮屈さを感じながら妥協して働き続けるよりも、自分の価値観に合う環境へ転職する方が、モチベーション高く歯科衛生士の仕事を楽しめるようになるかもしれません。

まとめ

歯科衛生士だからといって、絶対に黒髪でなければならない時代ではなくなっています。大切なのは、患者さんに安心感を与える「清潔感」です。

色落ちやパサつきをケアして、マナーを守りつつ髪色を工夫すれば、歯科衛生士として働きながらも、おしゃれは十分楽しむことができます。

もし今の職場のルールに悩んでいるなら、医院へのメリットを伝えて提案してみたり、より自分らしく働けるクリニックを探してみたりと、前向きに行動してみてくださいね。

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