「歯科衛生士のやりがいって…?」
患者さんの健康を守れることや、「ありがとう」と言われることが歯科衛生士のやりがいだとはわかっていても…日々のルーティン業務に追われていると、仕事の本当の面白さを見失ってモチベーションが下がってしまうこともありますよね。
そんな時にぜひ読んでほしい、「私が歯科衛生士としてひそかにやりがいを感じている瞬間5選」をお伝えします!
わかる人にはわかる!私が密かにテンションの上がる瞬間5選
現役の歯科衛生士なら思わず「わかる!」と頷いてしまうはず。「職人」として、心の中でテンション爆上がりの「萌えポイント」を5つピックアップしました!
【スケーリング】巨大な歯石がゴロッと取れた時
下顎前歯部の舌側にこびりついた巨大な縁上歯石。毎日同じ処置の繰り返しで、「また歯石がびっしりの患者さんか…」と内心ため息をつきたくなる時もありますよね。
でも、いざ超音波スケーラーを当てて、「パキッ」「ゴロッ」と大きな塊が一発で剥がれ落ちた瞬間。さっきまでの疲れも忘れて思わずマスクの下でニヤリとしてしまった経験、ありませんか?
初診の患者さんで「20年ぶりに歯医者に来ました」なんて人がいると、私は一段と気合いが入ります。長年蓄積された歯石を取るのは時間がかかりますが、取れた瞬間は思わず「気持ちいいー!!」と心の中で叫んでしまうほどの爽快感。あの瞬間は、術者としても大きなやりがいを感じます。

さらに職人魂に火がつくのが、深い歯周ポケットに潜む縁下歯石。
目視できないポケットの中へキュレットを挿入し、指先の繊細な感覚だけを頼りに歯面を探知。「あ、ここにあるな」という特有のザラつきや引っ掛かりを見つけ、刃部の角度をピタッと合わせて的確なストロークで一発で掻き出した時の達成感。最後に探針で確認し、根面がツルツルに仕上がっているのを感じたときの快感は格別です。
患者さんから「スッキリしました」と言われるのももちろん嬉しいですが、それよりも一足先に自分の中で「完璧に取れた…!」とガッツポーズをしてしまいます。
あの感触と達成感は、歯科衛生士というプロフェッショナルだからこそ味わえる最大の特権です。
【ポリッシング】頑固なステインをピカピカに磨き上げた時
コーヒーや紅茶、タバコのヤニなどで、歯面から歯間部にかけてびっしりとこびりついた頑固なステイン。患者さんの真っ茶色になった歯面を見ると、「よし、絶対にピカピカにしてやるぞ!」と密かに気合いが入ります。
患者さんの状態に合わせてペーストやブラシを的確にチョイスし、エアフローを駆使してステインを落としていく過程は、まさに歯科衛生士の腕の見せどころ。
手強い汚れが落ちていき、その下から白くてツヤツヤしたエナメル質が見えていく気持ちよさは、もう最高としか言えません。
一本ずつ磨き上げるごとに、口腔内全体がパッと明るくなっていくのを見ると、心が洗われるようなスッキリ感。
磨き終えた後、見違えるほどキレイになった前歯部を見て、「早く患者さんに鏡を見せたい!」とワクワクしてしまう自分がいます。患者さんよりも私のほうが嬉しくなっているかもしれません。

誇らしげに鏡を渡し、患者さんが鏡を見て、「うわっ、すごく綺麗になってる!」とパッと目を輝かせた瞬間、心の中で「ふふふ、そうでしょう?」とドヤ顔をしてしまいます。
自分の手技による劇的な変化が目に見えてわかり、それが直接患者さんの喜びに繋がる瞬間は、何度味わっても飽きない大きなやりがいです。
【印象採得】気泡ゼロ!小帯までバチッと一発で綺麗に採れた時
印象採得は、術者の技術がダイレクトに現れる手技ですよね。
粉と水の計量、練和スピード。滑らかなペースト状に練り上げ、トレーに盛って口腔内へ。「ここだ!」という位置にピタッと圧接し、硬化を待つ数分間。
そしてトレーを外して印象面を見た瞬間、気泡はゼロ、小帯までバチッと綺麗に一発で採れていたときの感動!

「今日のアルジネート印象、完璧すぎる…!」
「これ、お手本として教科書に載せられるんじゃない?」
誰に言われるわけでなくても、心の中で一人ガッツポーズをして自画自賛。さらにドクターに「すごく綺麗に採れてるね」と褒められた日には、一日中ご機嫌で仕事ができちゃうほどの喜びですよね。
私はよくナイトガード印象を採るのですが、小帯までしっかりと採れていると「うわっ!模型として残しておきたい!」と思わずニヤニヤしてしまいます。歯列がきれいに採れていれば小帯は気にしなくていいのですが、密かな快感のためにいつもひっそりと患者さんの口腔内でチャレンジしています(笑)
【プロ考察】口腔内から生活習慣を読み解いた時
口腔内には、患者さんの生活習慣や癖が現れます。歯科衛生士は毎日多くの口腔内を見ているからこそ、わずかなサインから色々な情報を読み取るプロ探偵になれる瞬間があります。

片側だけの不自然なプラークの残り方やくさび状欠損を見て…「もしかして、左利きですか?」「歯磨きの時、力が入りすぎていませんか?」
頬粘膜の圧痕や舌縁の波打ち、咬耗によるすり減り具合を見て…「朝起きた時、顎が疲れていませんか?夜間かなり食いしばっている跡がありますよ」
などなど、患者さんの癖や生活習慣を言い当てると、見透かされた患者さんは「えっ!なんで口の中を見ただけでわかるんですか!?」と目を丸くして驚きますよね。マスクの下で「ふふっ、お見通しですよ」と密かな優越感に浸ってしまうのは私だけではないはず。 気分はまるで名探偵コナン!
自分の専門知識と観察眼がピタリと的中し、患者さんが深い信頼を寄せてくれるキッカケにもなる、たまらない瞬間です。
【メンテナンス】何年も担当し、口腔内が自分の作品のように安定している時
初診時は歯肉が腫れ上がり、ブラッシングのたびに出血していた患者さん。そこからTBIを行い、丁寧にスケーリングやSRPを重ね…そして数ヶ月、数年と経つうちに、ブヨブヨだった歯肉がキュッと引き締まり、美しいピンク色の歯肉が見れたときの感動は大きいですよね。
40~50代でも今までSCをしたことがないという患者さんもいますが、適切なTBIを行うとみるみるきれいになっていくので、毎回口腔内を見るのが楽しくなります。

何年も長く担当して、「今日も全く問題ないですね。素晴らしいです!」と笑顔で伝えられる。そんな口腔内は、患者さんの努力の結晶であると同時に、自分の施術と指導によって最高の状態をキープできている「自分自身の作品」のように感じられます。
「この方の歯を一生守り抜くぞ」と、歯科衛生士としての強い責任感と誇りを感じる瞬間です。
「職人萌え」を極めることが、プロとしてのやりがいにつながる
他の職業の人には絶対にわからない、歯科衛生士の「密かな快感」や「職人としての喜び」。「わかるわかる!」と共感してくださった方も多いのではないでしょうか。
毎日同じことの繰り返しで、仕事へのモチベーションが下がってしまうこともあると思います。
そんな時は、目の前のひとつひとつの処置の中で「楽しい」と思える瞬間に目を向けてみましょう。あなただけの「職人萌え」な瞬間を見つけて、密かに楽しんでみてください♪
そしてそれは、決して自己満足で終わることではないんです。
歯科衛生士が技術を磨き、職人としてのこだわりを持って患者さんの口腔内と向き合うことは、必ず患者さんの健康につながります。
技術を追求してみると、今まで見落としていた微妙な変化に気づける瞬間も増えていくはずです。
そして、職人としてのこだわりを持って患者さんに向き合ったからこそ、「ありがとう」「ここに来てよかった」「スッキリした」という言葉の重みが、きっと今まで以上に心に響くようになりますよ。





