「フリーランス歯科衛生士になりたいけど、私ってフリーランスに向いているの?」
「普通の歯科衛生士がフリーランスになれるの?」
安定した正社員からフリーランスを目指したいけど、自分がフリーランスに向いているか気になりますよね。それに卓越した技術があるわけでもない普通の歯科衛生士がフリーランスになれるのか、疑問視することもあるのではないでしょうか。
そこで今回は、普通の歯科衛生士がフリーランスとしてどんな働き方をしているかを紹介し、フリーランスとして活躍する私自身が考えるフリーランスに向いている人・いない人の特徴も併せてお伝えします。
私はこれまで数多くのフリーランスを志す歯科衛生士と関わってきた経験があり、そのなかで「この人はフリーランスに向いているな」「この考えは向いてないかも」と思うことが増えてきました。ぜひ、参考にしていただけたら幸いです。
フリーランス歯科衛生士は本当に増えているのか調べてみた結果…
フリーランスという働き方は、どんなイメージですか?私がフリーランスになる前は、以下のようなイメージを抱いていました。
- 自由に時間を決められて、自分のペースで仕事ができる
- 好きな場所で働ける
- 雇われているより稼げそう
- とにかく縛られない働き方ができる
雇われる身だと自由が利かないイメージがありますが、フリーランスはとにかく「縛られない自由な働き方」ができそうですよね。多様性といわれるこの時代に最も当てはまる働き方といっても過言ではありません。自分の特技や得意とする分野があるなら、フリーランスを目指すのもおすすめです。
しかし歯科衛生士のフリーランスは、果たしうまくいくのか?疑問に思われる方もいるでしょう。フリーランスという働き方が増えているなか、全国にどれくらいの数のフリーランス歯科衛生士がいて、どんな人がフリーランスになれるのか興味があると思います。
そこで、どれくらいの数のフリーランス歯科衛生士が活躍しているのか調査してみました。すると、意外な結果がわかったのです。
全業種のフリーランス人口は近年増加中
フリーランス歯科衛生士についてお話する前に、近年フリーランスという働き方が増加傾向にあることはご存じでしょうか?ランサーズが実施した「新・フリーランス実態調査」によると、2021年時点でフリーランスの人口数は1,577万人という結果が出ました。
2019年の調査と比較すると459万人が増加していることから、今後もフリーランス人口は増加し続けることは間違いないといわれています。
フリーランス歯科衛生士は全国にどれくらい?
フリーランス歯科衛生士の数が全国にどれくらいいるか調査をしてみると、なんと全体の3.6%という結果が出ました。これは、公益社団法人 日本歯科衛生士会の調査報告書に基づいた結果です。全国の就業歯科衛生士の人数は約13万2千人なので、その3.6%は4750人ほど。しかし、この3.6%という数字は、すべてフリーランスとして活動しているのか不明な部分も多いことから、実際のフリーランス歯科衛生士の数は4750人以下であることが予想されます。
全業種のフリーランスからみても、まだまだフリーランス歯科衛生士は少ないというのが現状です。
「キャリアトレーニング」が輩出したフリーランス歯科衛生士数は?
歯科衛生士の新たなキャリアパスを支援するD.HITのキャリアトレーニングでは、これまで多くの歯科衛生士を輩出してきた実績があります。フリーランスのほかにもサロン開業を目指す方、勤務先でのスキルアップを目指す方など、多様性に富んだ働き方を提案している事業です。
2021年にリリースしたキャリアトレーニングでは、これまで270名以上の方が卒業されました。キャリトレの前身である「DDA」というサービスを含めると、これまでサポートを受けた数は300名を超える勢いです。
キャリトレ受講中から多くの方が契約先を見つけて新たな働き方を実現する一方で、卒業後もさらなる理想の働き方に向けてパワフルに行動している方々が非常に多くいます。これもキャリトレがおこなう独自のサポート体制が充実しているからにほかありません。
現在、およそ3000人に迫る人数の方がキャリア相談に訪れています。それほどフリーランスという働き方にあこがれを抱き、視野に入れている方が多いのでしょう。今後もますますフリーランス歯科衛生士を目指す方が増加していくものと思われます。
無料相談はこちら➡️キャリアトレーニング
フリーランス歯科衛生士に向いている人の特徴
あなたは、自分がフリーランスに向いていると思いますか?それとも向いていないと思いますか?いままで正社員やパート勤務をしている方にとって、独立するのは非常に勇気がいることで、失敗するかもしれないと思うと恐怖ですよね。
では、フリーランス歯科衛生士に向いている人は一体どんな特徴をもっているのでしょうか?ここでは、私自身が思うフリーランス歯科衛生士に向いている人の特徴を挙げていきます。
読みながら自分が当てはまる項目があるか、チェックしてみてくださいね。もちろん無料面談でもチェックしますので、ぜひ活用していただけるとうれしいです!
自己管理ができる人
フリーランス歯科衛生士として独立するということは、スケジュール管理や金銭管理、そして体調管理にいたるすべての項目において自己管理が必要です。
〜スケジュール管理について〜
フリーランスは働く日やプライベートの日などをあらかじめ設定します。自分の時間割を設定する感じですね。この、自由な時間設定こそ、フリーランスの醍醐味だともいえるでしょう。
ただ、注意しておいてほしいのが、しっかり休む日を設けるほうがいいこと。私はいまでもやりがちなのですが、とにかく仕事をしたい派なので休日を設けないことが多く、自分でも知らないあいだにストレスを抱えてしまうことが度々あります。これは非常に良くない傾向です。ちゃんと働いてちゃんと休む!メリハリをつけながらフリーランスとして楽しく働くようにしましょう。
「スケジュール管理が苦手…」という方でも大丈夫。最近は扱いやすく操作が簡単なツールやアプリがそろってますので、ぜひ調べて活用してみてくださいね。ちなみに私はGoogleカレンダーで管理してます。
〜金銭管理について〜
そして金銭管理もフリーランスにとって非常に大事な項目です。いままでは毎月決まった給料が振り込まれてきましたが、フリーランスになるとそうもいきません。毎月の収入はほとんど変動するため、自分が毎月どれくらい稼いでいるか把握することが大切です。
また、フリーランスになると確定申告をしなければならなく、収入や経費などを帳簿にまとめる必要があります。確定申告時に慌ててしまわないよう、日ごろから記帳をしておくと安心です。そのためにも金銭管理は怠らないようにしましょう。
金銭管理に関してもアプリの使用がおすすめ。もちろんノートにまとめる方法もありですが、アプリだと入力だけで簡単に管理ができますよ。
〜体調管理について〜
私が一番大事だと感じているのが体調管理です。やはり、健康な身体があってこそ好きな仕事ができますよね。自由に楽しく働くためにも自身の健康チェックや定期的な健康診断を受けるようにしましょう。
また、忘れないでおいてほしいのが、自分は1人で仕事をしているわけではないということ。かならずクライアントがいて、仕事が成立していることを認識する必要があります。体調管理ができずにクライアントの信用を落としてしまわないよう、日ごろから体調管理に気を配りましょう。
どんな環境でも適応能力がある人
フリーランス歯科衛生士として働くようになると、さまざまなクライアントと仕事をします。クライアントの大半は歯科医師や歯科スタッフですが、案件によってはディーラーやメーカー企業とも関わる可能性もあるでしょう。
そのため、さまざまなクライアントとコミュニケーションをとることはもちろん、いろんな環境下で仕事をすることが考えられるため、柔軟性や適応能力は大いに求められます。
フリーランス歯科衛生士の場合、歯科医院を何軒も訪問したり、契約終了になればまた新たな歯科医院と関わったりします。いろんな場所・人との出会いを楽しめるほうが仕事をしていて楽しいですよね。
私の場合、ライター案件でお世話になっているクライアントが多く、基本的なやりとりはチャットツールかオンラインミーティングが多いです。現在は安定していますが、最初のうちはいろんなクライアントと会話する必要があり、コミュニケーションに気を配りながらやりとりしていました。クライアントによって考えや依頼内容も異なるため、すべてのマニュアルに目を通し、クライアントが要望する記事を書くよう心掛けていたものです。
いままで歯科医院で臨床業務しかしたことがない私でも、さまざまなクライアントと仕事ができているのは、柔軟性や適応力があるからだと考えます。もし、あなたが環境の変化を苦に感じないというのであれば、フリーランス向きといえるでしょう。
誠実な人
誠実な人とは、自分が決めたことを最後までやり遂げようとする人のことです。もちろん、クライアントと関わるうえで、約束事を守ることや納期を守ることも誠実な行動です。
しかし私が考える「誠実」とは、自分自身との約束を守ろうとする人。これが特に重要です。
あなたは「今日やろうと思っていたことができなかった」経験はありませんか?そして、できなかった自分に対して、こう思ったことがあるかもしれません。
「決めたことができないなんて、やっぱり自分はダメだな~」
この思考は自己肯定感が下がってしまうため、あまりおすすめできません。
誠実な人はこう解釈します。「今日は〇〇をしなかったから、別の△△をしよう」「〇〇は明日やろう」。つまり代案を出して、できることにフォーカスしようとするのです。
できなかった自分を認知し、さらにできることにフォーカスする。この思考術こそ、誠実な対応や行動につながるといえるでしょう。
もし、あなた自身が「自分は誠実じゃないかも」と思うのなら、これは大きなチャンスです。思考は変えることができるので、いまからでも誠実な人になれるように意識してみましょう。自分でコントロールが難しい場合は、キャリトレでマインドセットすることをおすすめします!
理想を叶えるために行動できる人
あなたにとって、どんな働き方が理想ですか?あなたは理想を叶えるために行動していますか?フリーランス歯科衛生士として活躍している方は、全員理想を叶えるために行動してきた方ばかりです。
もちろん独立することに不安を覚え、行動できなくなることもあります。しかし、不安を認知しながらも理想の働き方を叶えるために行動し続ける人は、結果的に理想を手にしているのです。
やはり行動し続ける人は成果を出していて、行動しない人はなにも変わりません。このままストレスを抱えながら毎日働き続けるのか、がんばっても昇給しない環境に身を置き続けるのか。あなたが行動しないかぎり、現状はなにも変わらないのです。
変わりたいという想いがあるなら行動してみましょう。一歩の勇気が行動となり、未来をつくります。あなたが本当にフリーランス歯科衛生士として独立したいのなら、行動を起こしてみることが大切です。
フリーランス歯科衛生士に向かない人の特徴
フリーランス歯科衛生士は極論、誰でもなれます。本来、フリーランスになるためには誰かの許可が必要というわけでもなければ、資格も必要ありません。自分自身が「いまから私はフリーランスだ」と思えば、すでにあなたはフリーランス歯科衛生士なのです。
ただフリーランスになったとしても、その働き方を継続できるかできないかは、あなた次第です。もし継続できない場合は、以下のような特徴が当てはまると私は考えます。
フリーランス歯科衛生士に向かない人の特徴は、以下の通りです。
安定志向の人
毎月の安定した収入や常に仕事がある安心感を得たい方は、非常に多いと思います。やはりフリーランスは不安定な働き方になるため、収入に変動が出てしまうことは避けられません。また、案件数も営業次第で変化します。
こうした不安定な働き方を楽しめるなら向いていると思いますが、安定志向から常に不安を抱えたまま行動できないならは、フリーランスという働き方は向いていないといえるでしょう。
それでも、どうしてもフリーランス歯科衛生士になりたい!という方には、副業がおすすめです。
実は、私も副業からスタートしてフリーランス歯科衛生士になりました。私も安定した収入をいきなり手放すことがこわかったこともあり、少しずつステップを踏んで独立したのです。
安定志向だからフリーランスに向いていないというわけではなく、安定を得るためにフリーランスとして案件数を得ようという思考に切り替えました。この決意が私にとって、がんばるエネルギーとなり、今日までフリーランス歯科衛生士として活動できている理由です。
他人のせいにする人
私が最もフリーランス歯科衛生士に向いていないと思う人の特徴は、他人のせいにする人です。他人のせいにする人は、日ごろから文句や愚痴ばかり言うくせに自ら行動を起こそうとしません。
「後輩の失敗のせいでイライラする」
「給料が上がらないのは院長が認めてくれないからだ」
愚痴や文句だけ言っていても、現状は変わりませんよね?不快に思う時間が長引くだけです。それに、起きたことに対して、自分が何も対処できないと言っているようなものです。
フリーランス歯科衛生士になるためには、他人のせいにする思考から「すべてにおいて自分の責任である」という解釈をする必要があります。これがキャリトレで学ぶ「セキニン思考」です。
セキニン思考の考え方と実践方法
セキニン思考について、もう少し詳しく紹介します。この考え方を身につけるだけで、フリーランスとして長く続けられますよ。
セキニン思考の考え方
上記の文句に対してセキニンをとるとしたら、あなたなら、どんなことを思いつきますか?私なら、こう考えます。
「後輩の失敗のせいでイライラする」→後輩の指導不足は私の責任なので、指導方法を変えてみよう
「給料が上がらないのは院長が認めてくれないからだ」→なぜ給料が上がらないか、どうしたら給料が上がるか院長に聞いてみよう
セキニンをとろうと考えると、この考えのほかにも思いつくことがあると思います。そして自ずと行動が変わります。セキニン思考は、フリーランスにかぎらず「うまくいっている人の思考法」です。いわば、成果を出すために必要なマインドだといえるでしょう。
セキニン思考の深め方
フリーランスでは「すべて自分の責任」という考え方が必要です。
給料が上がらないことを自分の責任だと考えるようになると、
- 自分はいくらの売上を上げているのか?
- クリニックの売上はいくらで、原材料費は?人件費は?家賃は?
- 粗利がいくらで、人件費として分配できる可能性がある金額は?
というように考えるようになります。
こんなに細かく考えなかったとしても「どのようにすれば、給料を上げられるのか?」ということを真剣に考えるようになると思います。これが責任を取っている人の考え方で、フリーランスとして続けていくには重要なのです。
実践方法
フリーランスになったら自分の収入も所得も自分次第です。人のせいにしても収入は上がらず、収入がなければ生きていけません。少しでも自分は他人のせいにしているなと思った方は、今から自分の責任として考えるようにしてみてください。
では、どのようにして「責任をとる」ことが出来るようになるのか?という話ですが、超簡単です!以下のようにまとめました(本当にこのままやるだけ!)
成果を変えるためには思考を変えて行動を変える必要があります。そして、思考や行動にアクセスしているのは「言葉」です!まずは言葉を変えることから始めていきましょう。
まとめ
フリーランス歯科衛生士になるうえで最も重要なことは、フリーランスになるんだ!という強い覚悟、これに尽きると思います。今回、フリーランスに向いてない特徴に当てはまった方もいるかもしれません。しかし、強い覚悟があれば変わることができ、理想を叶えることだってできるのです。
そのためにもキャリアトレーニングでマインドを変えてみませんか?キャリトレではマインドの大切さだけではなく、案件の取り方や、契約関係における知識、書類作成、確定申告にいたるまで独立に向けたサポートをおこなっています。話だけでも聞いてみたいという方は、ぜひお気軽に無料相談をご利用ください。