私がこれまで多くのクリニックを見てきた中で、本当に素晴らしいなと感じるクリニックには共通点があります。どのようなポイントだと思いますか?
それは、スタッフのチームワークがいいクリニックです。
歯科衛生士のチームワークとモチベーションは、クリニックの成長に大きく影響してきます。
クリニックで働いていて、「職場のチームの雰囲気が悪い」「スタッフ間の連携がうまくいかない」と感じたことはありませんか?また「スタッフたちのモチベーションが低下していて、チームが機能していない…」と悩んでいる歯科衛生士さんも多いのではないでしょうか。
今回は、「なぜチームワークが重要なのか?」「スタッフのモチベーションを高めるにはどうしたらいいのか?」を深掘りしていきます!
チームのモチベーションを上げる方法
チームをまとめる立場のチーフ歯科衛生士さんで、「どうすればスタッフにやる気になってもらえる?」「前向きな気持ちで働いてもらうにはどうしたら?」と悩んでいらっしゃる方、多いのではないでしょうか。
チームのモチベーションが上がれば、仕事への満足度も増加して、患者さんへのケアの質も向上し、良いサイクルがまわっていくはずです。チーフ歯科衛生士として、スタッフのモチベーションを上げるにはどうすればよいか、考えていきましょう!
- 目標を設定する!
- 成長を実感できる環境を作る!
- 工夫して、楽しく働く!
- 感謝の気持ちを伝え合う!
- ポジティブなフィードバック!
- ワークライフバランス!
小さなことから、少しずつ試して、前向きに働ける環境ができるといいですね。
スタッフと一緒に目標を設定しましょう
モチベーションを維持するには「何のために働いているのか」を明確にすることが大切です。目標がなく、日々の業務がただのルーティーンになると、やる気がなくなってしまいます。チーフとして、スタッフが前向きに働けるよう、一緒に目標設定をしていきましょう。
まずは、スタッフ一人一人と面談を行うこと。「勤務していて困っていることはないか」という聴き取りから入りましょう。クリニック全体の目標ともリンクさせて「クリニックの目標を達成するために、私には何ができるか」ということを意識して、一人一人の目標を一緒に考えていきましょう。
「患者さんとの信頼関係を築く」「新しい技術・資格を取得する」などざっくりとした目標でも良いですが、できれば小さな目標を設定し、達成するたびにフィードバックを行うと効果的です。具体的な数値目標を設定するのでも良いですね!
次に、目標に対して、自分がどうしたら達成できるか、ステップを考え、プロセスを確立していきます。いくつかやることが出てくると思うので、どのようにステップを踏んでいくかまで一緒に考えておきます。
以前私が勤めていた会社では、目標が3ヶ月ごとに区切られており、「3ヶ月後の会社の姿」を考える、ということをやっていました。
- 3ヶ月後の会社はどんな姿?
- それを達成するために、1ヶ月後にはどうなっている必要がある?
- 1ヶ月後の姿になるためには、1週間後どうなってなくちゃいけない?
- 1週間後がそうなら、今日は何をすべき?
このように細分化していくと、「今やるべきことは何か」ということが明確にわかってきます。
個々の目標が決まったら、目標をチームで共有することも重要!そして、達成した時には「目標達成したね!!」とみんなで成功を喜びましょう!チーム全体で成果をたたえあい、次の目標につなげていくことがチームの結束力を高める秘訣です。
チームの方向性を決め、全員が同じ目標に向かって進むことで、仕事の充実感が増し、モチベーションを上げることができます。
成長を実感できる環境を整える
仕事にやりがいを感じるためには、自分の成長を実感できる環境が必要です。スタッフがスキルアップできる機会を提供し、成長をサポートしてあげましょう。
- 院内研修や勉強会を企画し、学ぶ場を提供する
- セミナーや外部研修への参加を促し、学んだ内容をクリニック内で共有する
- 先輩歯科衛生士がフィードバックし、成長ポイントを明確に伝える
- 「何ができるようになったか?」を定期的に振り返る機会をつくる
定期的な勉強会やロールプレイング形式の研修を行うことで、モチベーション維持につながります。ただ学ぶだけでなく、スタッフ同士が知識や技術を共有できる環境を作りましょう。インプットしたことを、アウトプットする(学んだことを、誰かに伝える)ことが重要です!アウトプットすることで、研修に行ったスタッフ本人の学びにもなります。
先輩歯科衛生士との関わりも大切です。仕事の進め方や、患者対応の方法について具体的なアドバイスを行い、後輩のスキルアップを支援しましょう。その際に気をつけてもらいたいのが「言い方」。できる限りポジティブな言葉をかけながらアドバイスをすると、後輩歯科衛生士のやる気につながります。
もし時間があれば、週に一度、振り返りミーティングの時間を設けてみてください。成長を確認し合いながら、次の目標へと繋いでいけると理想的です。
仕事を工夫し、楽しく働ける環境をつくる
同じ業務の繰り返しでも、少しの工夫をすることで、仕事の楽しさが変わってくることがあります。「もっと効率よく仕事ができる方法はないか?」「患者さんにもっと喜んでもらうためにはどうしたらいいか?」など、やりがいを感じるためにどんな工夫ができるか、考えてみましょう。
- 患者さんごとの対応を工夫してみる
- 作業手順を見直し、仕事の効率化を進めていく
- 整理整頓を徹底し、働きやすいクリアな環境を整える
- スタッフ同士が助け合いやすい仕組みづくり
患者さん一人一人に合わせた伝わりやすい説明の仕方などを意識し、変えてみることで、業務が「同じことの繰り返し」でなくなります。チームで共有することで、医院全体の接遇スキルの向上にもつながります。その結果患者さんに感謝してもらえると、さらにモチベーションは上がります!
仕事の流れを見直し、動線の改善や物品の配置換えを行うことも効果的。整理整頓を徹底し、必要なものをスムーズに取り出せる環境を整えることで、ストレスの軽減にも。効率的に動けるようになると、それだけでも仕事が楽しくなることがありますよ。
スタッフが互いに助け合える仕組みや雰囲気を作り、シフトや業務の分担を適切に調整することで、負担が一人に偏らないように配慮することも重要です。
ストレスなく働きやすい環境が、モチベーションの維持につながります!
感謝の気持ちとポジティブなフィードバック
チームの雰囲気は、リーダーの姿勢によって大きく変わってきます。ポジティブなフィードバックを意識し、感謝の気持ちを伝えることで、モチベーションを高めましょう。
「ありがとう」と言われると、誰でも嬉しいもの。日々の業務の中でお互いに「ありがとう」の言葉をかけ合うことで、職場の雰囲気が明るくなります。ポジティブな言葉って、言うほうも、言われるほうも前向きになれる魔法の言葉みたいなものですよね。
「ありがとう」という言葉以外にも、私は「◯◯さんのおかげで助かったよ」という言い回しも積極的に伝えています。スタッフが頑張ったことや、誰かのためになっていることをした時、それを見逃さず、ポジティブなフィードバックを行うことで、スタッフのやる気につながると思います。仕事への姿勢や前向きさなども、感謝の言葉と一緒に伝えていきましょう!例えば、
「〇〇さんの患者さんへの対応がすごく丁寧で、患者さんも安心して治療受けてたね!」
「今日の午前中、患者さん待たせず、ミスなくいけたよね?!」
このように具体的に伝えることで、相手の自信につながります。
また、成果の大きさは気にせずにチーム全体を評価することで、チームの一体感も生まれます。
今日の成果=みんなの成果
どのスタッフも「私がいてよかったんだ」と思える瞬間です。
他にも、患者さんからの感謝の言葉をチーム全体で共有するのもおすすめ。あるクリニックでは、患者さんからの手紙をスタッフルームに飾ったり、文章の一部をグループラインで共有したりして、クリニック全体のやる気を底上げしていましたよ。
人は努力が認められないと、次に努力することをやめてしまうと言われています。ポジティブなフィードバックを積極的に取り入れることで、チーム全体の士気が高まり、働きやすい環境が整っていくと思います。
スタッフのワークライフバランス
モチベーションを維持するためには、仕事だけでなくプライベートの時間も重要ですよね。もう馴染みのある言葉になったワークライフバランスですが、毎日の仕事に疲れてしまうと、なかなか「ライフ」の部分を考えられない方もいるかもしれません。チーフ歯科衛生士がそこを意識して声をかけるだけでも、スタッフの安心感はずいぶん変わってくると思います。
シフトを工夫して、スタッフが無理なく働けるように配慮することも重要です。スタッフの個々の細かな事情を考慮しながら柔軟にシフトを組むことで、負担を軽減できます。また、有給休暇の取得を積極的に促すのも効果的。リフレッシュする機会を提供することで、長く働き続けられる環境を作りましょう。
オンとオフの切り替えをしやすい職場文化を作ることも、モチベーションの向上につながります。あるクリニックでは、仕事が終わると「はい!みんな終わりだよ!帰るよ!」と必ず声をかけてくれるチーフの歯科衛生士がいました。まだ終わりそうにないスタッフにも「◯◯さん!もうみんな終わりだから、いいよ!それ明日やろ!」と声をかけてくれていました。小さなことかもしれませんが、こうやって声をかけてもらうことによって、自分の意識も自然とオフのモードに切り替わっていたのかなと思います。
歯科医療はチームワークで成り立っている
歯科医療は、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、歯科技工士、受付スタッフが協力しながら患者さんのケアを行なっています。個々にスキルがあっても、チームとしてプレイできなければいいプレイはできない…何かのスポーツの例えみたいですね。
チームワークの重要性
チームワークが良いと、職場の雰囲気が明るくなります。雰囲気が明るくなると、働くことが楽しくなり、自ずとチーム全体のモチベーションも高まります。スタッフ同士が互いを尊重し合い、協力することで、職場環境のストレスが軽減され、仕事に対する満足度が向上するんです。
- 仕事が効率的にできる!
- 患者さんの満足度も上がる!
- 信頼関係ができる!
- 働きやすい職場環境が整う!
まずは、業務の効率が圧倒的に変わってきます。チームワークがしっかりしているクリニックでは、患者さんへの対応もスムーズです。忙しい時間帯でもお互いの行動を把握し、フォローし合うことができれば、診療がスムーズに進みます。また、事前に役割分担をし、各自が自分の仕事に集中できる環境を作ることで、無駄のない流れを作ることができます。
例えば、歯科衛生士と受付スタッフや歯科助手が患者さんの流れを事前に共有しておけば、診察室への誘導がスムーズにできますし、診療室で患者さんを待たせることなく対応できます。歯科衛生士が治療のアシストをする際も、歯科医師と適切な連携が取れていれば治療がスムーズに進み、患者さんの待ち時間を短縮できます。無駄な待ち時間をなくすことは、患者さんの満足度にも直結しますよね。スタッフ全員が協力して患者さんに対応することで、安心感を与え、リピート率の向上につながります!
私も、患者さんのケアが時間ギリギリに終わってしまった時に、歯科助手の方が「これ片付けておきますので、次の患者さん診てください★」と言ってくれて、何度助かったことか…。そういったチームワークって、本当に感謝しかありません。
また、日々の業務でお互いを助け合うことで、自然と信頼関係も生まれてきます。たとえば新人の歯科衛生士が困っている時、先輩が積極的にサポートすることで、安心して業務に取り組めるようになりますよね。信頼関係が築かれると、ミスを起こしても互いにフォローし合う文化が生まれますので、トラブルを最小限に抑えることができます。
チームワークのいい職場は、スタッフ同士のコミュニケーションが活発なんです。定期的なミーティングで、意見を交換することで、業務の改善点を共有しやすくなり、働きやすい環境づくりが促進されますよ。
チームワークが悪いとどうなるの?
逆にチームワークが悪いと、どのような問題が発生するのでしょうか。
- 業務の遅延
- ミスの増加
- ストレスや不満の蓄積
- 患者さんへの影響
まずは、業務の分担が曖昧なことやコミュニケーション不足が原因で、情報共有がうまくいかなくなります。そうなると診療の流れが滞ってしまったり、ミスが発生しやすくなったりします。
たとえば患者さんを通した時、「誰が器具を準備するのか」が明確でないと、時間がかかり、診療もスムーズに進まなくなりますよね。患者さんを長時間待たせてしまうことになり、不満が生まれる原因にもなります。
治療内容の伝達ミスや、患者さんの情報が適切に共有されないことで、間違った治療計画が進められるリスクもあります。このようなミスが増えると、患者さんの信頼を失うだけでなく、スタッフの精神的な負担も増えてしまいます。
また、仕事の負担が特定の人に集中し、業務の不公平間が生じると、スタッフ間の不満が積み重なり、チームワークはますます悪化してしまいます。「自分ばっかりが忙しい!」と感じるスタッフがいると職場の雰囲気が悪くなり、離職率が高まる原因にもなります。
患者さんへの影響ももちろんあります。チーム内の雰囲気が悪いと、それは患者さんにも伝わってしまうものです。受付や診療室でスタッフ同士のコミュニケーションがぎくしゃくしていると、患者さんは不安を感じてしまいます。結果として、リピート率の低下やクリニックの評判を落としかねません。誰だって、雰囲気の悪いクリニックで治療を受けたくありませんよね。チームワークの悪さは、患者さんから不信感を抱かれる原因にもなってしまうのです。
チームワークをよくすることで、働きやすい環境が整い、患者さんにも安心して通ってもらえるクリニックになります。チームで助け合い、前向きな職場環境を作ることが、クリニック全体の成功につながるのです。定期的なミーティングやフィードバックを取り入れ、スタッフ間のコミュニケーションを促進し、信頼関係を築くことが大切です。日頃から感謝の気持ちを伝えあい、チームワークをさらに強化していきましょう。
チームワークを良くするための方法
ここまで読んでみて、「やっぱりチームワークは大事だ!」と再認識したあなた。「具体的にどうすればいいの?」と思っていませんか?ここからは具体的にどうしたらうまくいくのか、お話ししていきます。
- しっかりと情報共有をする
- こまめにコミュニケーションをとる
- 仕事の配分を明確にする
- 定期的にミーティングを行う
情報共有が要!横のつながりでチームワークを強化
チームが成功するためには、情報共有が欠かせません。横のつながりをしっかり作って、スタッフ間の連携を強化しましょう。
- 口頭のみで情報共有をしてしまい、大事なポイントが伝わらない
- 個人の判断で業務を進め、チーム内で意見が食い違ってしまう
歯科診療中は、お互い話をする時間もないほど忙しい時がありますよね。そんな時、口頭で大事なことを伝えようとしていませんか?たとえば、患者さんの次回の治療内容を受付スタッフとしっかり共有できていないと、次回のアポイントで何分の予約をとったらいいのかわからず、間違ったアポイントをとってしまう可能性があります。口頭だと、聞き返すのも躊躇してしまったり…それは、私も経験があります。相手が忙しそうだと、声をかけるのって勇気が入りますよね。だからと言って個人の判断で進めてしまうと、誰が何を決定しているのか明確でなくなり、スタッフ間で混乱が生じます。結果として、二重対応やミスが発生しやすくなってしまい、とても効率が悪いです。
- 診療内容や患者さんの情報は、電子カルテや共有ノートを活用して可視化する
- 必要な情報はホワイトボードなどに書き出し、誰でもすぐに確認できる状態にしておく
- 朝礼や終礼で情報共有の時間を確保し、チーム全体で状況を確認する
まずは、口頭で情報共有しなくていい環境を整えると良いでしょう。電子カルテは誰がみても必要な情報がすぐにわかりますので、業務の引き継ぎをスムーズにしますし、よくある「言った」「言わない」によるスタッフ間のミスが減らせます。最低限、全員に共有すべきことは、消毒滅菌室に小さなホワイトボードをかけておくなどして、パッと見られるようにしておくこともオススメです。
また、短い時間でもよいので、毎日ミーティングの時間を確保するのが理想です。当日のスケジュールや注意点を共有したり、前日に起きた出来事の引き継ぎを行うと、その後のミスを防ぐことができます。毎日同じスタッフが勤務している場合は、なかなか毎日のミーティングの必要性を感じられないかもしれませんが、同じ現場にいても、クリニック内で起きていることを知らない場合もありますので、ぜひ試してもらいたいです。
効果的な情報共有を行うことで、チームの連携が強まり、患者さんへの対応もスムーズになります。情報の伝達方法を統一し、誰もが同じ情報を持てる環境を整えることが、チーム全体の成功につながります。
こまめなコミュニケーション
スタッフ間の円滑なコミュニケーションは、チームワークを良くするために必要不可欠です。良好なコミュニケーションが取れていると、信頼関係が深まり、チーム全体の雰囲気が良くなって、働きやすくなります。また、問題が起きても早期に発見・解決することができます。意識的に、日常的な会話や情報共有の機会を増やすことが大切です。
- 忙しいからといって、話しかけづらい雰囲気を作ってしまう
- 「これくらい言わなくてもわかるだろう」と思い込み、報告や相談を省く
日々の業務が立て込んでいると、周囲のスタッフへの相談や報告を後回しにしがちですよね。私もこれを書いていて、心が痛いです。。。が、どんどん後回しになってしまうと、次第に連携体制が崩れ、ミスやトラブルの原因になりかねません。また、伝えたつもりが相手に伝わっていないケースが増えて、業務の抜け漏れや認識のずれが発生します。
- 「報・連・相(報告・連絡・相談)」を意識し、こまめに状況を共有する
- 昼休憩や1日の終わりに、少しでも雑談できる時間を作り、お互いの状況を理解する
- 「ありがとう」「お疲れ様」といった声かけを積極的に行い、関係を良好に保つ
報連相をしっかり行うことはとても重要です!報連相をしておくだけで、スタッフ同士で問題を解決することができ、ちょっとした気づきも得ることができます。
以前出会った歯科衛生士のチーフは、この報連相を「責任の分散」と言っていました(笑)その方曰く…「報連相って、起きた出来事を誰かに話すこと。誰かに話したら、その人の考え方とかが聞けて、どうするか解決方法を考えていける。その誰かに話したってことは、あなたにも責任があるよね?って思うようにしてる。だから簡単に言うと責任の分散。言ったことで、もう私だけの責任じゃない。だから、ある意味自分を守るためにも、報連相をしっかりしてね」と言っていました。
意外と大事なのが、小さな声かけや雑談。職場の雰囲気を明るくし、ストレスを軽減する効果がありますし、業務上の相談もしやすい雰囲気が作れます。
日々のちょっとした積み重ねが、チームワークの向上につながります。コミュニケーションを意識的に取り入れることで、よりよい職場環境を作っていきましょう。
仕事の配分を明確にする
クリニックでありがちなのが、仕事の配分が偏っていること。業務の負担が一部のスタッフに集中すると、「いつも自分ばかり仕事が多くて大変な思いをしている」と不満が募り、チーム内の雰囲気も悪くなります。
誰がどの仕事を担当するかを明確にして、公平に分担しておくことが大切です。チームとして効率的に働くためには、事前に業務の割り振りを決め、定期的に見直しましょう。
- 特定の人ばかりが忙しく、他のメンバーは手持ち無沙汰になってる
- 「この仕事は誰がやるの?」という曖昧なことが多くなり、業務が滞ってしまう
適切な役割分担ができていないと、結果的にミスが増えたり、モチベーションが低下したりする原因にもなります。また、誰が・なんの仕事を・いつまでにやっておくのかを決めておかないと、責任の所在がわからず、結果として仕事が進まなくなり、患者さんへの対応に影響が出てしまいます。
- 役割分担を事前に決めておき、誰がどの業務を担当するのか明確にすること
- 業務の遂行状況を定期的に確認し、必要に応じて調整を行うこと
- 忙しいスタッフには周囲がサポートし、負担を分散させる仕組みをつくる
第一に、役割をしっかり決めておくこと。例えば、「Aさんは器具の消毒」「Bさんは患者さん対応」といったように担当を決めておくことで、スムーズに進めることができるでしょう。その上で、患者さんありきの歯科診療になりますので、急なトラブルやハプニングの場合に備えて、何を最優先に考えるべきかということは、日頃のミーティングを通して、スタッフ全員の共通認識があるとよいと思います。
また、定期的に「今の業務配分で負担が偏っていないか?」を話し合う機会を設けましょう。必要に応じて、役割を見直し、何にどのくらいの時間がかかっているのかを分析してみましょう。なかなか話し合う時間がない場合は、全員が全員のサポートをするという気持ちで、「今日は忙しいから、◯◯のサポート入るね!」と助け合ったり、インカムがあるクリニックでは「今、手があいてますので、4番ユニットサポート入れます」などを声を掛け合えると、チーム全体の生産性が向上します。
公平な業務配分を意識することで、スタッフ全員が無理なく働ける環境を作ることができます。チームのバランスを保つために、定期的な見直しを行い、誰もが気持ちよく働ける職場を目指しましょう。
定期的なミーティングの実施
日々の診療に追われていると、気付かぬうちにチームの連携が弱まることがあります。やることが多すぎて相手への思いやりが欠けてしまったり、忙しくてつい言い方がキツくなってしまったり…そんな時にはミーティングが効果的!定期的なミーティングを開くことで、改善点を共有し、弱まっていたチームワークを強化できます。
- ミーティングの目的が不明確で、結局何も決まらずに終わってしまう
- 話す人がいつも同じで、他のメンバーが意見を言いづらくなってしまう
せっかくミーティングを開いても、ただだらだらと目的もなく話し合うだけでは、次回へのモチベーションも下がってしまいます。また、せっかくのミーティングも、発言の偏りがあると、意見を持っていても言い出せない人が出てしまい、実のある話し合いになりません。
- ミーティングの議題を事前に決め、短時間で効率よく進める
- すべてのメンバーが意見を出せるように、順番に話す機会を設ける
- 話し合った内容を記録し、次回のミーティングで振り返ることで改善を継続する
ミーティングは、何を話し合うのかを決めてから開始しましょう。テーマが決まっていると、その日のゴール(〇〇を決めたら終わり!)が決まりますよね?そうすれば、結論が出ずに時間だけがすぎてしまうということもありません。「今日話すこと」をはっきり決めておき、かつ時間を区切ることで、集中力を維持することができます。
できれば、ファシリテーターを誰か持ち回りでもよいので準備して、スタッフ全員に話を振るようにしてみるといいかもしれませんね。
ミーティングの中では、決定事項を可視化しましょう。耳で聞いて、目で見ることで実行力が高まります。ミーティングを上手に活用することで、チームの結束力が断然強まります!
チームがうまくいっているクリニックの事例
ここで、私が今まで出会った、チームワークの良いクリニックを紹介したいと思います。上記で紹介したような方法を試しながら実践されており、スタッフ全体のモチベーション・満足度が高まった事例です。
ワークライフバランス重視のチーム〜A歯科クリニックの場合〜
A歯科クリニックでは、スタッフのワークライフバランスを重視しています。例えば、柔軟なシフト制の導入や、休暇の取得をしやすくするための制度を整備し、スタッフ一人一人のライフスタイルに合わせた働き方ができるようになっています。
- シフトの調整の柔軟性を確保し、無理のない勤務体制を実現した
- 定期的にスタッフにヒアリングし、勤務スケジュールの要望を反映させた
- 休暇取得のルールを明確にし、スタッフが気兼ねなく休める環境を整備した
これにより、スタッフは仕事に対するストレスが少なく、プライベートの時間もしっかり確保できるため、モチベーションが維持されやすくなっています。ストレスの少ない環境で働くことが、スタッフの精神的な健康を保ち、仕事のパフォーマンスを向上させるための鍵となっています。
コミュニケーション重視のチーム〜B歯科クリニックの場合〜
B歯科クリニックでは、スタッフ同士のコミュニケーションを非常に大切にしています。院内では、日々の業務の中で積極的に情報を共有し、疑問点や課題について意見交換を行っています。これにより、スタッフはお互いの考えを理解し、協力して業務を進めることができています。
- 情報共有の場を意識的に設け、連携ミスを防止!
- 朝礼の時間を活用して、進捗や患者さんの状態を共有
- 「報・連・相」を徹底し、スタッフ間の信頼関係を強化
定期的に行われるミーティングでは、業務の進捗確認や問題点の共有が行われ、全員が同じ目標に向かって仕事をしています。コミュニケーションが活発な環境で働くことで、スタッフのモチベーションが向上しています。
徹底したキャリア支援〜C歯科クリニックの場合〜
C歯科クリニックでは、スタッフのスキルアップとキャリアの成長をサポートするために、研修プログラムが充実しています。新人スタッフにはベテランの歯科衛生士がメンターとして指導を行い、実践的なスキルを学べる環境を提供。また、外部のセミナーや研修にも積極的に参加することが奨励されており、常に最新の技術や知識を取り入れることができる環境が整っています。
- 新人スタッフの教育体制を整え、スムーズに仕事を習得できるようサポートした
- 研修やセミナー参加時には、学んだことをクリニック内で共有する時間を設けた
- スタッフが自己成長の実感ができるように、スキルアップの目標を明確化した
このようなキャリアアップ支援により、スタッフは自分の成長を実感しやすく、仕事への意欲が増しています。結果として、スタッフのモチベーションが維持され、クリニック全体の業務の質も向上しています。
チームビルディングの導入〜D歯科クリニックの場合〜
D歯科クリニックでは、スタッフ間の信頼関係を強化するために、定期的にチームビルディングのイベントを実施しています。例えば外部の施設での研修や、スタッフ全員で参加するスポーツイベントなどを通じて、チームの結束を高める取り組みです。
- 仕事の場面だけでなく、リラックスできる場面で交流する機会を設けた
- チームビルディングの目的を伝え、単なるイベントで終わらせないように心がけた
- イベント後には振り返りを行い、実際の業務内にどう活かせるか話し合った
これらの活動を通じて、スタッフはお互いの理解を深め、より協力しやすい環境が生まれています。また、日常的な業務の中でも、スタッフ同士で積極的に助け合い、サポートし合う文化が根付いています。
まとめ
スタッフのモチベーションを高め、働きやすい環境を作るには、コミュニケーションの活性化、ワークライフバランスの確保、スキルアップ支援、チームビルディングが鍵となります。
成功している歯科医院は、これらのポイントを意識しながら、情報共有の工夫、定期的なミーティング、助け合いの文化の醸成など、具体的な取り組みを行っています。
スタッフが安心して働ける環境を整えることで、チームワークが向上し、スタッフのモチベーションを高め、結果として患者さんへのサービスの質も高まるという好循環が生まれます。
自院でも取り入れられるポイントを見つけ、より良い職場環境づくりに活かしてみてくださいね。