「人に教えることは好きだけど、もっと仕事に活かせないかな…」
「私が学んできたことを、ほかの歯科衛生士に知ってもらいたい…!!」
こんなふうに思ったことのある方いませんか?「私も当てはまる!」と思ったあなた。セミナー講師という働き方があります!
今回は、今まで累計1000回以上のセミナーに登壇してきた私が、セミナー講師として活躍する方法を徹底解説!ぜひ最後までご覧ください。
セミナー講師ってどんな仕事?
まずは、セミナー講師の基本的な情報をまとめてみましょう。
セミナー講師の仕事内容
セミナー講師の仕事は、自身の専門知識や技術を活かして、受講者に価値のある情報を提供することです。
セミナーの内容は幅広いです。
- 一般の方向けの歯磨き指導セミナー
- 歯科衛生士に知識や技術を教えるセミナー
- 企業向けセミナー
自分でセミナーを開いて受講者を集める方法もあるし、医院や企業に依頼されて出張セミナーをすることもあります。
基本的には「人前で話をする」というお仕事ですが、むしろ時間がかかるのはセミナー当日より、そのための「準備」です。
セミナーは90%が準備で決まる!?
まず、セミナー講師は「人に教える」立場になるので、専門的な知識を持ち、自信を持って伝えられることが重要です。セミナーをすることが決まったら、その内容についてさらに掘り下げ、常に勉強して深く理解し、その分野であればどんなことでもわかりやすく説明できるように、準備しておく必要があります。
また、セミナーはその時の受講者のレベルに合わせて内容を調整していくのがベスト。でも、受講者のレベルは当日にならないとわからないことが多いんです。当日の受講者の年齢層や、反応などを見ながら、柔軟に対応していく必要があります。質疑応答の時間もあるので、受講者からどんな質問がでるかを予想しておくことも大事です。成功させるためには、準備段階でどこまで想像できるか、どれだけしっかり準備しておくことができるかが鍵となります。
昔、セミナー講師の先輩から「セミナーは90%準備で決まるから!」と耳にタコができるほど言われたものです。あらゆる方向から「もしもの場合」を考えて、しっかりと準備しておけば、自分自身も安心してセミナーに臨むことができます。ぶっつけ本番になってしまわないように、準備段階に力を入れていきましょう!
出張セミナーってなに?
セミナーというと、大きな会議室に人が集まって、大勢の前で話をする…というイメージがあるかもしれませんが、「出張セミナー」というやり方もあります。講師がクリニックや企業に訪問して、直接講義や実技指導を行うセミナー形式のことです。大勢の前で話をするのは抵抗があっても、クリニック内での少人数でのセミナーならまだハードルが低くないですか?
単発セミナーや定期開催セミナーなど、やり方はいろいろありますが、フリーランスとして始めるなら、1回限りの単発セミナーからが始めやすいと思います。私も最初の頃は、1回あたり30分〜1時間などの短い単発セミナーで、まずは人前で話すことに慣れることから始めました。そして単発セミナーに慣れてきてから、1日単位や定期開催のセミナーに臨みました。まずは、セミナーの雰囲気に慣れていくことが重要だと思います。
報酬はいくらくらい?
セミナー講師の報酬は、セミナーの形式や規模、時間、実績によって大きく変わりますが、目安としてはこちらです。
- 個人開催セミナー:1回あたり5,000円〜50,000円
- 企業から依頼の講演会:1回あたり50,000円〜300,000円
- オンラインセミナー:1回あたり3,000円〜20,000円
かなり幅がありますよね。実績が少ないうちは報酬も少ないですが、経験や知名度が上がると、企業とのタイアップや継続的なセミナー依頼が増え、安定した収入を確保できるようになります!
私が感じた「セミナー講師」の魅力
ここまで読んで
「私には難しそう…」
「そもそも人前で話すのなんて、絶対無理!」
と思った方もいらっしゃるでしょうか。でも、少しでも興味があるなら、ぜひ挑戦してみてほしい!!
セミナー講師としての活動は、他者への貢献だけでなく、自身の成長にもつながりますし、業界内での認知度向上や、新しいお仕事につながっていくことも期待できます!
- アウトプットすることでスキルアップできる!
- 知名度を上げ、信頼を築くことができる!
- 実績を積み上げて、次のステップへ!
- セミナー講師は将来性がある!
アウトプットすることでスキルアップできる
人に教えることは、自分の知識を強化する最良の方法の一つなんです。私はこれを「アウトプット」と呼んでいますが、「教えること」というのは、教えられている人が学んでいるように見えて、実は教えている人も多くの学びを得ています。
人に教える立場ですから、常に最新の研究や技術に触れておく必要があります。当然ですが、付け焼き刃の知識では人に教えることなんてできませんよね。まずは自分がしっかり学んで、深い知識をつけ、どんな質問にも答えられるようにならなければなりません。
そして、それを噛み砕きながら自分の言葉で伝えるスキルが必要になります。セミナー講師として講義をすることで、どう伝えたら理解してもらえるだろう?どういう順序で説明したらわかってもらえるだろう?とたくさんのことを考えますよね。それによって、自分の知識や技術を整理し、まとめる力がつきますし、自分の思考も整理され、さらに理解も深まっていきます。
人に教えるために、自分が学ぶ。学んだことを伝えることで、さらに理解が深まる。このプロセスを繰り返すことで、常に学び続ける姿勢が身につき、スペシャリストになっていくことができるんです。
知名度を上げ、信頼を築く
フリーランス歯科衛生士としての知名度を上げるにはSNSを活用するのが効果的ですが、ただ単にSNSで情報を発信をしているだけよりも、セミナーをやることで、より信頼度は高まります!
専門的なセミナーを定期的にやることで、「このことならこの人に聞けば間違いない」という認知度を高められます。認知度が上がると、新規の受講者にも見つけてもらいやすくなりますし、企業や団体との長期的な契約などの機会も増えていきます。たとえばクリニックの院内研修を定期的に依頼されるようになれば、安定した仕事の基盤が築けます。
実績を積み上げて、次のステップへ
セミナー講師の経験は、フリーランス歯科衛生士としての大きな実績になります。
セミナーで得たフィードバックを活かして講義内容をブラッシュアップしていくことで、自身のコンテンツをより質の高いものにしていきましょう。それを繰り返すことで、受講者の満足度も上がり、参加者数の増加やリピート受講にもつながります。
セミナーの成功体験を重ね、実績を積むことで、
- 企業向けの講師依頼
- 書籍の執筆
- オンライン教材の作成
- より大規模のセミナーやイベントの講師
などなど、新しい仕事につながっていく可能性もあります。セミナー講師はフリーランス歯科衛生士にとって、キャリアの幅を広げる絶好の機会なんです!
セミナー講師には将来性がある!
2020年頃から、歯科医療の現場では「治療から予防へ」と考え方が変化しています。むし歯を治すだけでなく、定期的なメインテナンスや、セルフケアの指導が求められ、歯科衛生士の役割はますます重要になっています。
クリニックや企業では、最新の予防技術やスキルをスタッフに学ばせるため、専門講師を招くケースが増えてきています。特に最近重視されてきているのが、患者さんへの教育の重要性。患者指導スキルの専門知識を提供できる講師の需要も増えています。
コロナ禍以降、オンラインでの学習機会も拡大し、対面セミナーだけでなく、ウェビナーや動画教材のニーズも高まっています。
予防歯科を伝えることは、これからの時代、歯科衛生士にとってかなり重要な任務と言えます。専門知識を持ったセミナー講師の活動は、ますます幅が広がっていくのではないかと思います!
フリーランス歯科衛生士がセミナー講師になるステップ
セミナー講師として成功するためには、当日の講話より、準備にいかに時間をかけられるか…キーポイントはここです。
- 得意分野を見つける
- ターゲットを決める
- 開催方法を選ぶ
- 集客する
- 資料やコンテンツを準備する
- 小規模から始めて経験を積む
1.得意分野を見つける
まずは自分がどの分野で専門性が発揮できるのかを明確にしましょう。
- 予防歯科:メインテナンスや定期検診の重要性
- ホワイトニング:最新の施術方法や効果
- 訪問歯科:在宅患者への適切なケアや対応方法
- 患者指導:わかりやすく説明する技術やコミュニケーション方法
「得意と言えば得意だけど、講師として人に教えるほどでは…」と思うかもしれませんが、それでも大丈夫です!実際にセミナーで話をするまでに、しっかりと学んで深い知識をつければ良いんです。
自分の得意分野、強みは何か?どんなセミナーならできそうか?まずはそこから掘り下げてみましょう!
自分の強みや価値の見つけ方はこちら!↓

2.ターゲットを決める
ターゲットとは、つまり「誰に向けてセミナーを開催するのか」です。
- クリニックの歯科衛生士
- フリーランス志望の歯科衛生士
- 一般の子育て中のママパパ、高齢者など
- 企業や、歯科医院の院長
クリニックの歯科衛生士向けセミナーは、歯科医院に出張してスタッフ向けに行う院内セミナーが多いです。内容は、基本的な歯科衛生士業務のテクニックを指導したり、新しい診療方法の導入をサポートしたりと、さまざま。院長や理事長と協力して、クリニックの方針に合わせて企画していきます。
フリーランス志望の歯科衛生士向けセミナーは、独立を目指す歯科衛生士に向けて、たとえば開業準備や集客、価格設定などの実務的な話などをします。参加者同士の交流を通じて人脈を広げる機会にもなり、フリーランス歯科衛生士にとってメリットが多いですよ。
一般向けのセミナーは、主に口腔ケアの重要性を広めるために広く開催されます。対象が子どもやママパパ向けであれば歯磨き指導、高齢者向けなら入れ歯のケアなど、対象に応じた内容のセミナーを行います。
企業向けセミナーと聞くと少し固い印象ですが、たとえば歯科メーカーや医療機器を扱う企業と提携し、新製品の使用方法や活用事例を紹介するセミナーなどがあります。企業からの依頼によっては、高額な報酬を得られる場合もあります。
自分の得意分野と合わせて、自分のセミナー内容は誰の役に立つのか、誰の悩みを解決できるのか、よく考えた上で対象を決めましょう!
3.開催方法を選ぶ
次は、セミナーをどうやって開催するのか決めましょう。対面かオンラインか、それぞれのメリットを考慮し、自分のスタイルに合った方法を選びましょう。
対面式セミナーは、会場の空気感などを直に感じ取ることができ、受講者とのコミュニケーションがとりやすいのがメリットです。特に、実技指導やハンズオンセミナーに適しています。会場費や、会場までの交通費などコストがかかるのはデメリットです。
オンラインセミナーは、全国どこからでも参加可能なので集客しやすいのがメリット。自宅からでもでき、コストを抑えながら、多くの人に情報を届けられます。
オンラインと対面を組み合わせたハイブリッドセミナーという方法もあります。たとえば、一部の参加者は対面で実技指導を受けて、遠方の人はオンラインで講義を受講するなど、参加者のニーズに柔軟に対応できます。
4.集客する
セミナーの開催を決めたら、受講者を集めて成功させたいですよね!そのためには、集客が不可欠です。ターゲットへ告知していきましょう。
- SNSでの発信
- ブログやWebサイトの活用
- クリニックや企業への直接営業
SNS(Instagram・X・Facebook)での発信は、セミナーの情報を広く周知させるにはとても効果的です。短い動画やライブ配信なども活用しましょう。単に「セミナーやります」とお知らせするだけでは人は集まりません。普段から自分の価値観や知識などを発信して、信頼を集めておきましょう!実績があるなら、過去の受講者の感想や体験談をシェアすることでも、信頼を高めることができます。
ブログやWebサイトを利用して申し込みページを作成する方法もあります。最初は少し手間がかかりますが、工夫しながら続けることで、だんだんと運用がスムーズになっていくはずです。
少し勇気がいりますが、クリニックや企業への直接の営業もできます。まずは知り合いの歯科医師など人脈を活用して、アプローチしていきましょう。電話やメール、手紙、SNSなどさまざまな手段があります。実績の少ないうちは、お試しセミナーとして初回無料や特別価格で提供し、フィードバックをもらうのもありです。
SNSで集客する方法はこちら↓

5.資料やコンテンツを準備する
セミナー当日に受講者へ見せるための、資料やコンテンツを用意しましょう。
たとえば、スライド作成。わかりやすい図や写真、グラフやイラストを取り入れて、視覚的に訴えることで伝わりやすくなります。文章は少なめに、スライドのデザインはできるだけシンプルにすることで、メッセージを的確に伝えることができます。
デモンストレーションも効果的です。模型などの道具を用意し、実践的な指導を行います。参加者が自分の手を動かすセッションがあると、より理解を深めることができ、「明日からすぐに使えそう!」と満足度も高まります!
資料ができたら、シナリオ作成もしておきましょう。これは、自分が講義の流れを整理し、スムーズに進行できるように準備しておくものです。話す内容を文章にしておくのも良いですが、ただそれを「読む」だけのセミナーにはならないように気をつけましょう。また、参加者から質問されることも多いので、事前に想定される課題や質問をリストアップしておくのも重要です!
シナリオを完璧にしていても、本番ですべてが想定通りに進むわけではありません。たとえば私の場合だと、こんな経験があります。
- 「思ったよりも、参加者の年齢層が高いな。ベーシックな内容から少し踏み込んだ話もしたほうがよさそう」
- 「この言葉、理解していない人がいそうだな…」
- 「ここはさらっと説明する予定だったけど、あまり理解してもらえてなさそう…。ここの理解がないと次の話に進めないから、このスライドでは予定より時間をかけて説明しよう」
- 「受講者のリアクションがないから、手をあげてもらって、どの程度理解できてるか教えてもらおうかな」
このように、受講者の様子や反応を見ながら、
どこを、どんな風に、変更していくか
をとっさに考え、その都度対応していく必要があります。当日になって「思ってた感じと違う!」と焦らないために、シナリオはガチガチにせず、柔軟性を持たせておきましょう。
6.小規模から始めて経験を積む
最初から大規模なセミナーを開催するのではなく、まずは人脈を駆使して少人数向けのセミナーからやってみましょう!
- 知り合いのクリニックやSNSのフォロワー向けに少人数セミナーを開く
- 参加者のフィードバックをもとに、内容をブラッシュアップする
- 口コミや受講者の感想を集めて、次回以降の集客に活かす
少人数で開催することで、受講者一人ひとりの反応を見つつ、内容を調整しながら進める練習になります。最初のうちは、無料や低価格で提供して数をこなすというのもひとつの方法。セミナーの内容が良ければリピーターになってくれるかもしれません。
セミナー後には必ずアンケートを書いてもらいましょう!実際にセミナーに参加してくれた方の意見というのは、とても貴重です。その意見をもとに、次回へ向けて改善していきます。せっかくいただいた意見ですから、しっかりと受講生の声を活かして、次の内容に盛り込めるように工夫していきましょう。
もしセミナー後にコンタクトが取れる場合には、セミナー後のフォローアップとして、追加の資料や質問の受付を行うのもおすすめ。より丁寧な対応ができて喜ばれますし、さらなる改善点を炙り出すことができますよ。
「受講者の満足度を高める」ということを常に意識しましょう。満足度が高ければ、リピーターになってくれるかもしれませんし、他の参加者を紹介してもらえる可能性もあります。満足度の高いフィードバックがもらえれば、それをSNSで紹介することで、より信頼度を上げることもでき、新規の人にもイメージしやすくなって集客にも役立ちます。
最初は無理なくできる範囲でスタートし、徐々に規模を拡大していくことが大切です!長い目で見て少しずつ実績を積んでいきましょう。
収入を上げるための戦略
セミナー講師を始めたての頃は、とにかく1つ1つを無事に終えることに必死かと思いますが、軌道にのってきたら、ステップアップして収入を増やしていきましょう!
- 有料セミナーへの移行
- 定期開催で安定収入を確保
- オンラインコンテンツの活用
- 企業とのタイアップ
- SNSやブログでの発信
最初のうち無料や低価格でやっていた場合は、どこかで有料セミナーへ移行しなければなりません。実績がどれくらいできたら…というのは目安が難しいですが、「満足度の高いセミナーを自信を持って提供できるようになったら」。満足度の高いセミナーなら、有料でも高くても人は集まります。
セミナーに慣れてきたら、単発のセミナーだけでなくシリーズ化や定期開催で、安定収益を確保。「初級・中級・上級」などの段階的なカリキュラムの導入で、長期的な受講者を増やしていくことができますよ。
セミナーを録画して、オンデマンド視聴できる動画コンテンツを販売する方法もあります。PDFの資料やワークブックをつけたパッケージ教材を提供し、付加価値をつけていくこともできます。サブスクリプション型のオンライン講座を設けることができたら、大成功!オンラインの教材は場所や時間にとらわれないので、より多くの方にアプローチしながら持続的な収益を生み出せます。
ステップアップにもSNSは欠かせません。セミナー内容を発信し、認知度を広げていきましょう。InstagramやXだけでなく、Youtubeもおすすめ!無料のコンテンツを提供することで、興味を持ってもらい、セミナー受講に繋げられます。現代はフォロワーは財産と言われる時代。どんな職種においてもSNSの活用は不可欠だと思います。しっかり活用していきましょう!
セミナー講師に向いているのはこんな人!
セミナー講師に必要なのは「専門知識に自信があって、人前で話をするのが得意」ということだけではありません。
- コミュニケーションが得意な人
- プレゼンテーション能力がある人
- 柔軟性と適応力がある人
- 教えることが好きな人
- 学ぶことが好きな人
セミナーは一方通行ではなく、受講生との対話です。講話の上手さより、相手とコミュニケーションをとることがとても重要です。
私は、講話以外のセッションとして、実習、質問コーナー、ディスカッションを取り入れて、積極的にコミュニケーションをとることを意識しています。受講生からも発言する場があると、相手の理解力をはかることができますし、受講生同士の触れ合いにも繋がり、自然と笑顔も出てセミナーの雰囲気も良くなりますよ。
講話中も、話の内容以外の表情や目線、話し方などでコミュニケーションをとることができます。資料にばかり目をやらず、相手の表情や反応から、話が伝わっているかを読み取る。これもコミュニケーションです。
「専門用語を使わない」というのも大事です。受講者が歯科衛生士ならまだ良いですが、専門知識を持たない歯科助手も中にはいますし、一般の方だともっと伝わりません。専門用語を噛み砕いて説明したり、シチュエーションを細かく説明することも必要です。
わかりやすく伝えるためにプレゼンテーション能力も重要です。
- 伝えたい内容を簡潔にまとめ論理的に説明する力
- スライドや動画など視覚的な資料を効果的に活用する力
- 声のトーンや話すスピードを調整し、受講者を飽きさせない話し方をする力
資料の作り方や話し方によって、相手への印象は随分変わるものです。
中でも私が、特に意識していたこと。それは「間の取り方」です。「間」をうまく使うことで、受講者の注意を引くことができます。理解を促したい時、印象に残したい時、集中力を引き出したい時…さまざまなシーンで使うことができます。例えば、注目してもらいたい時や私語でざわついた時に使ってみると、不思議とみんなこっちを見てくれるのです。ポイントとなるキーワードや結論を強調したい時のテクニックとしてよく使います。
また、セミナーを成功させるためには、シナリオ通りに進めることより、その場の状況に応じて柔軟に対応できる力が重要です。セミナー中は、予期しない質問が来たり、予定通りに進まないこともしばしば。個人的には、ここが一番大事な部分かなと思っています。
- 受講生のレベルに合わせて説明の仕方を調整できる
- 予想外の質問や意見にも冷静に対応できる
- セミナー中のトラブル(機材トラブル、時間配分ミスなど)にも臨機応変に対処できる
セミナーはライブ感のあるコミュニケーションですから、こういった能力があれば強いです!
私がセミナー講師になりたての頃は、最後の「質疑応答」の時間が本当に嫌でした。質疑応答の時間に入ると心の中で「誰も質問しないで!早く時間が過ぎてほしい」と思っていました(笑)質疑応答って、どんな質問が来るかわからないから怖いですよね。本当にドキドキします。「質問に答えられなかったら恥ずかしい」「いちゃもんつけられたり、変な質問がきたらどうしよう」なんて不安になっていましたが、経験を積むことで、なんてことなくなりました!
質問の内容によっては、その場で答えが出せないこともあります。その場合は「お調べして後日回答させていただきます」と誠実に対応することで、セミナー後のフォローアップもできるのでオススメ。また、これは少し高度なテクニックですが、逆に受講者の疑問を深掘りして、受講者同士でディスカッションしてもらうことも、学びの質を高めるためには使える手法です。
セミナー中にトラブルはつきものです。機材関係であれば、予備のものを準備しておくことで、万が一の事態に備えましょう。時間配分も、シナリオ作成である程度の時間配分を考えておくと良いです。私は、スライドのノートの部分に「10:00〜10:20は、スライド1〜6」など細かくメモをしていました。事前に考えておいた時間配分に対して「今は遅れているのか、早くなっているのか」を常に気にしておくことで、調整もしやすいです。
セミナー講師として必要な能力について話をしてきましたが、そもそも教えることに喜びを感じる人は、セミナー講師に向いていると思います。受講者が知識を得たり、スキルを向上させたりする、その成長の過程を楽しめる人は、講師としてやりがいを実感しやすいでしょう。
相手が「なるほど!」と納得する瞬間…あれは最高ですね。
受講生の持つ悩みや課題を理解し、解決策を考える。そして、ともに成長することができる。教えることが好きな人にとって、これほど価値のある仕事はないと感じます!
そして、常に学び続けることができる人。歯科医療では、新しい技術や治療法が続々と登場します。最新の医療情報をキャッチして常に知識をアップデートすることが、セミナーに深みをもたせます。学会や研修会に積極的に参加したり、トレンドや研究などもチェックして、エビデンスに基づいた知識を取り入れましょう。
セミナー講師は自分の意見や知識を押し付けてはいけません。論理的かつ根拠を持った説明や、講師自身の継続した学びが、受講者にとって必要です。受講者から「この人の話は信頼できる」と思わせるだけの説得力があるとさらなるレベルアップにつながっていきます。
まとめ
セミナー講師は、専門知識を活かして人に教えることができる魅力的な仕事です。最初は不安に感じるかもしれませんが、少しずつ経験を積むことで、確実にスキルアップできます。あなたの知識や経験を、より多くの人に伝えるために、ぜひ挑戦してみてください!