「在宅で働きたいな」と思っていても、こんな不安を感じたことはありませんか?
「在宅だけで、本当に生きていけるの?」
ーーーその不安、とてもわかります。
フリーランスを目指す歯科衛生士のコーチとして活動するなかで、同じ悩みを持つ人に何人も出会いました。
実際のところ最近は、いきなりすべてを在宅に切り替えるのではなく、臨床を続けたまま在宅のお仕事を始める人が増えています!
私自身も、臨床と在宅を組み合わせた働き方で生活をしています。
- 在宅に興味はある
- でも収入が下がるのは怖い
- 万が一のときのために、臨床という保険も持っておきたい
- 患者さんと関わる仕事は楽しい
- 頑張っても給料が変わらない現実に疲れてきた
- 「臨床半分・在宅半分なんて本当にできるの?」
そんなあなたに向けて、私自身の体験をもとに具体的にお話しします!
「私の理想の働き方は、どんな働き方だろう」と自分に当てはめてイメージしながら、読んでもらえたら嬉しいです。
私がフリーランスを目指した理由
歯科衛生士として今後どう働いていきたいかを考えたとき、私の頭に浮かぶのはひとつの場面です。
将来、子どもが小学校から帰ってきて、「ただいま」と玄関を開ける。そのとき、私は「おかえり」と笑顔で迎えたい。
でも、たったそれだけのことが、臨床だけの働き方では難しいかもしれないと気づいてしまいました。
実はこの気持ち、私の周りの歯科衛生士仲間からも、よく耳にするようになったんです。子育て中の友人が増えるにつれて、「このままの働き方でいいのかな」という声も、自然と増えていきました。
努力が報われない現実、子育てとの両立への不安
「頑張っているのに、なぜか報われない」
そう感じたことはありますか?
私はチーフや幹部として、スタッフ教育・医院管理・患者対応と、幅広い責任を担っていました。仕事量は確実に増えていましたし、求められることも多くなっていました。
それなのに、後輩との給料の差はほとんどない。
どれだけ努力しても、給料はほとんど上がらず、「私の頑張りは、ちゃんと見えているのかな」と感じていました。同じような思いを感じた事がある方はきっと少なくないはずです。
もちろん、仕事そのものは嫌いではありません。患者さんと向き合う時間には、やりがいもありました。でも「頑張っても報われない」というマイナスの感覚が少しずつ積み重なっていくうちに、私は職場だけではなく、自分の「働き方そのもの」を見直す必要があると感じるようになりました。
そしてもうひとつ、ずっと頭の片隅にあった不安が「子育てとの両立」でした。
新入社員の頃から子育て中のスタッフを間近で見てきたことで、将来の自分ごととして、ずっと考えてきたテーマでもありました。
同じ職場の子育て中の先輩が、子どもの急な体調不良で休むたびに、周囲に申し訳なさそうにしている姿を、何度も見てきました。責められているわけでもないのに、肩身の狭い思いをされている方を何人も見てきました。
その光景を何度も見ていると、「休むことへの罪悪感」を抱えながら働く姿が、将来の自分と重なりました。
子どもができれば、送り迎え、食事の準備、洗濯、掃除——自分以外のために使う時間は確実に増えていきます。仕事に追われ、家事に追われ、ただこなすだけの毎日。そんな日々が目に見えていました。
「このままの働き方では、大切なものを犠牲にし続けることになる」と感じました。私は仕事もプライベートも充実させたい、そんな欲張りな人間です。
「だったら自分で動けばいい」その気持ちが最初の一歩に
状況を変えたいと思ったとき、人はよく「職場が変わってくれたら」と考えます。実は私もそうでした。「これだけ働いているんだから、もっと給料を上げてほしい」——そんな言葉が頭をよぎっていた時期が何年もありました。
あるとき、ふと「いまの働き方のまま続けていいのかな」と、自分に問いかけました。
「頑張った分だけ、ちゃんと返ってくる環境が、どこかにあるんじゃないか」
そう考えたとき、私は初めて「働くこと」だけでなく、「どう生きたいか」を真剣に考えるようになりました。
ここまで読んでくださっているあなたも、きっと同じ気持ちを抱えていませんか?
毎日ちゃんと頑張っているからこそ、「このままでいいのか」と感じてしまうのです。
でも、「待っていても、何も変わらない」。
だとしたら、動けるのは今しかないと思いました。
「完璧な準備が整ってから」ではなく、「まず一歩踏み出すこと」を選ぶ。自分の努力や行動が、そのまま結果として返ってくる環境を、自分の手で作っていく。その決断が、今の私の働き方につながっています。
「臨床半分・在宅半分」これが私の答え!
今の私の働き方は「週3日はフルタイムで臨床、週2日は在宅で採用支援やGBP運用」というスタイルです。
在宅の仕事はPCひとつで完結するため、カフェでも自宅でも、どこでも作業できます。月に一度、院長先生とZoomで打ち合わせをすることもありますが、それ以外は自分の好きな時間・場所で働けます。
在宅の仕事は自分のスケジュールに合わせて動けるので、急な予定が入っても対応できます。空き時間を使えるので、スケジュールを自分で調整できるという魅力があります。もし子どもの体調不良で午前中が潰れても、夜に作業を回せばいい。急遽の予定も怖くない!プライベートも充実させやすい。その柔軟さが、毎日の精神的なゆとりにつながっています。
私の選択をコーチが肯定してくれた
実は、フリーランスを目指すと決めたときから、「いきなり臨床をゼロにする」という選択肢は私の中にありませんでした。
収入が途切れたらどうしよう、うまくいかなかったら戻れるのかな——そういうことを先に考えてしまう、慎重な性格だからこそ、最初から「半分半分」を目指していました。
でもそれを口にすると、どこか後ろめたい気持ちもあって。「フリーランスを目指すなら、もっと覚悟を決めないといけないのかな」と、自分の選択に自信が持てずにいたんです。
そんなとき、キャリココで学んでいく中で、コーチからこんな言葉をもらいました。
「臨床は、手放さなくていいよ」
その一言に、ほっとしました。「残してもいいんだ」という気持ちと、「自分の考えは間違っていなかったんだ」と、背中を押してもらった感覚でした。ずっと自信が持てなかった選択を、やっと認めてもらえた気がしました。
人は一つのことに集中しようとすると、本来の目的を見失いがちです。「在宅収入を増やさなきゃ」「もっと案件を取らなきゃ」と焦るあまり、「本当に臨床を残していいのかな」「フリーランスとして成功するためには在宅一本にした方がいいのではないか」という思考になっていた自分がいました。
「こうあらなくちゃいけない」という思い込みに、気づかないうちに縛られていたんです。コーチは隣でその思い込みを、原点に戻してくれました。
自分にとって本当に大切なことは何か。それをもう一度思い出させてくれたのが、コーチという存在でした。
今、臨床と在宅を半分ずつという働き方は叶いましたが、実はそれは、私の「ゴール」ではありません。子どもが小学校に上がる頃には、在宅一本で働けるようにしたい。今はそのための土台を、着実に作っている段階です。
臨床を残せば、収入面の不安なく始められる
「フリーランスになる」と聞くと、今までの勤務先をやめてゼロから始めるイメージがあるかもしれません。でも、そんな必要はまったくありません。
私が臨床を残した一番の理由は、シンプルに収入面の不安でした。いきなりすべてを手放すのは、精神的にも経済的にも負担が大きすぎる。失敗したときのダメージも、当然大きくなります。
だから「臨床での収入をベースにしながら、在宅収入をプラスしていく」イメージで始めました。
臨床という安定した土台があるから、在宅の仕事がうまくいかなくても焦らずにいられる。「もしダメだったら戻ればいい」という選択肢が残っているだけで、挑戦のハードルが一気に下がりました。
何が起こるかわからないのが人生です。体調を崩すこともあるし、予期せぬ出来事で環境が変わることもありますよね。「やっぱり臨床に戻りたい」と思う日が来るかもしれない。そのときに、すぐ戻れる選択肢を残しておくことは、弱さではなくリスク管理だと思っています。
どちらにも転べる、欲張りだけど自分らしい働き方。それが、臨床半分・在宅半分というスタイルです。
実際に始めてみて、こう変わった
実際に動き出す前、一番怖かったのは職場との交渉でした。
私がもともと勤めていたクリニックは、正社員しか雇っていないところでした。「週5日から週3日に変えてほしい」なんて、果たして受け入れてもらえるのか…いざ交渉となると足がすくみました。あの緊張感は、今でも鮮明に覚えています。
でも、新しい道を作るとき、躊躇してしまうのは当たり前のことです。実際に私もそうでしたし、コーチをするなかで出会ったキャリココ生たちも、同じ気持ちの人にたくさん出会いました。「私だけかな」と思わなくて大丈夫。一歩踏み出した先に、ちゃんと道はあります。歯科医院はコンビニの数より多いのですから、あなたの働き方を受け入れてくれる場所は、必ずあります。
そして実際に動き出してから、私の毎日はどう変わったかをお伝えします。
プライベートの時間が、自分でコントロールできるようになった
在宅の仕事を始めてから、一番変わったのは「朝のスケジュール」でした。
以前は、出勤時間に間に合わせるために毎朝バタバタしていました。起きてすぐに時計を確認して、急いで支度して、時間を気にしながら家を出る。「追われる朝」が、ずっと当たり前の生活でした。
でも今は、在宅の日の朝が違います。好きな時間にコーヒーを飲んで、ゆっくり仕事を始める。それだけで、一日の気持ちがまったく変わります。心に余裕が生まれると、仕事のパフォーマンスも上がるし、家族への接し方も自然と穏やかになっていきました。
「今日は早めに作業を終わらせて、夕飯をちゃんと作ろう」が当たり前になったのも、大きな変化のひとつです。以前は仕事終わりにスーパーへ寄って、惣菜に頼ったり、簡単な夕食を作る。食べる時間は21時。ーーそんな毎日でした。時間の使い方が変わると、生活そのものが変わるんだと、身をもって感じました。
そして、場所の自由も生まれました。在宅ワークの日はカフェで仕事をする日もあります。好きな音楽を聴きながら、好きな飲み物を注文して、自分のペースで作業する。「こんな働き方、ドラマの中だけの話だと思ってたのに、私にも実現できた!」と感じた瞬間が、今でも忘れられません。場所を選べる自由があるだけで、毎日がこんなに変わるのかと、心から驚きました。
やればやるほど収入になる——臨床だけでは叶わなかった働き方
臨床で働いていたとき、毎日のように何度も感じていた事があります。それが「これだけ頑張っているのに、給料は変わらない」という事です。
毎月給与明細を見ると、先月とほとんど同じ数字が並んでいる。頑張りが数字に反映されない日々は、じわじわと気力を削いでいきました。
フリーランスは、まったく逆です。
やればやるほど、経験になる。積み上げたものが、そのまま自分の財産や実績になっていく。努力すればするほど、収入も上がっていく。この「頑張ればそれに応じて反映される」世界は、歯科医院で毎日働いているだけでは経験できなかったものでした。
「頑張った分だけ返ってくる」——それが私の理想の働き方でした。そしてそれが今、まさに実現されています。
さらに言えば、収入に上限がありません。無限大の可能性が自分に与えられます。
努力と工夫次第で可能性が広がり、働き方も、関わるクライアントも、提供するサービスも、自分で選ぶことができる。この「選べる自由」が、以前の私には想像できなかったほど納得いく働き方が実現できました。
「歯科衛生士=臨床」という思い込みが消えた
在宅で初めて収入を得た日のことは、今でもよく覚えています。
金額の大小ではありません。「自分の知識とスキルで収入を得ることができた」という事実が、ただただ嬉しかったです。その瞬間、「歯科衛生士は現場でしか働けない」という思い込みが、完全になくなりました。
振り返ると、私は長い間、無意識に「歯科衛生士=臨床」この思い込みに縛られていました。歯科衛生士の仕事といえば、口腔内の処置、アシスタント業務、患者教育、器具の管理など、臨床が全てだと思っていました。
でも実際には、SNS運用代行、採用支援、コーチング、資料作成など、在宅でできる仕事は想像以上に幅広いです。
一度考えてみてください。あなたの職場で、「この仕事、正直家でも出来るな」と思うこと、ありませんか?
例えば、患者さんに渡す用の資料を作ったり、シフト作成をしたり、在庫の注文をしたり。普段は気づかないだけで、意外と在宅でできる仕事がたくさんあるんです。
そしてこれらの仕事に共通して必要なのが、「臨床経験」と「専門知識」です。
歯科の現場を知っているから、歯科医院が何に困っているかがわかる。患者さんと向き合い続けてきたから、相手の言葉の奥にあるものが発見しやすい。臨床で積み上げてきた経験から無意識にその能力が積み上げられているはずです。その能力は現場を離れても消えません。むしろ、現場の外でこそ活きる場面が多いことに、在宅を始めてから気づきました。
「歯科衛生士のキャリア=臨床1本」という時代は、もう終わりに近づいているのかもしれません。
まとめ
臨床だけの働き方に限界を感じているのは、あなただけではありません。
「頑張っても給料が変わらない」
「子育てとの両立が不安」
「いつまでこの働き方が続けられるのか」
——そういった悩みは、多くの歯科衛生士が心の中に抱えている本音です。それは弱さではなく、現実にきちんと向き合って考えているからこそ生まれる感覚だと思います。
「臨床半分・在宅半分」は、いきなりすべてを変えなくていい、リスクなく始められる現実的な選択肢です。臨床という安定した収入を残しながら、少しずつ在宅の仕事を積み上げていく。うまくいかなければ戻ればいい。でもきっと、踏み出した先に「これだ」と感じる瞬間が来るはずです。
そして忘れないでほしいのは、あなたが臨床で積み上げてきた経験や専門知識は、現場の外でも必ず強みになるということです。
何年もかけて培ってきたものが、別の場所でも誰かの役に立てる。その可能性に気づいたとき、歯科衛生士というキャリアの見え方が、きっと大きく変わります。
やればやるほど収入になる。頑張った分だけ返ってくる。働き方も、関わる仕事も、自分で選べる。そんな働き方が、フリーランスだからこそ叶います。
一歩踏み出した先に、心に余裕のある生活が待っています。完璧な準備が整ってからでなくていい。今の自分のまま、まず動いてみることが、一番の近道です。





