みなさん、こんにちは。歯科衛生士の原田です。
テオブロマの土屋公二さんとD.HITのコラボ企画!家族みんなで囲む、食べやすい「ふわとろスイーツプロジェクト」!
土屋さんのお店で、第2回座談会を行いました。
(東京の代々木公園駅すぐ『カカオストア&プリンカフェ448』にて)
今回、座談会後にお店のチョコレートを購入したのですが…
本当に!美味しかったです!購入したのは、タブレットチョコレート、いわゆる板チョコのシンプルなチョコレートだったのですが、種類がたくさんあり、風味豊かで、チョコレートを食べるだけで幸せになれるな〜と思いながらいただきました。
「チョコレートを食べると幸せになる」って、聞いたことがないですか?カカオには、幸せホルモンの分泌を促す成分が含まれているため、幸福感を得られたりストレス軽減ができたりすると言われております。今回のプロジェクトでコラボしているテオブロマの土屋さんは、幸せになるチョコレートを作るショコラティエ。ケーキを食べてくれた人が「美味しいね」と笑顔や幸せに包まれる…そんな情景が浮かび、よりこのプロジェクトへの熱い思いを抱いております。
〈前回までの流れ〉
「食べやすさ」と「美味しさ」をどう両立するか?そんな問いから始まった、第1回座談会。土屋さんが用意してくださった、ショートケーキ3種の試食!そのまま・クリーム多め・シロップがけ…とバリエーション豊かで、実際に食べてみると「これはいけるかも?」と手ごたえを感じる瞬間もありました。
特に印象的だったのは、「飲み込みやすさ」や「まとまり感」の違いが、ちょっとの工夫でこんなに変わるんだと知ったこと。私たち歯科衛生士が現場で感じていた“食べることの難しさ”と、土屋さんの“プロの味づくり”が、少しずつ重なってきた気がしました。
でも、まだ完成にはほど遠く、「見た目もかわいくて、配送もできて、安全で、美味しい」そんな奇跡のケーキなんて、本当に作れるの?という気持ちも正直ありました。
・・・が、なんと!今回の第2回座談会では、いよいよ試作品が登場!!
「理想のふわとろケーキ」が目の前に現れた瞬間、メンバーのテンションは最高潮に!果たして、どんなケーキができあがったのか?商品化に向けて決まったこととは?試作品の写真も多めに載せています。続きは、本文でたっぷりお届けしますね♪
↓プロジェクトのこれまでの経過はこちらをご覧ください。
- ふわとろスイーツプロジェクト#1 プロジェクト始動!
- ふわとろスイーツプロジェクト#2 第1回座談会開催!
パティシエ目線のケーキ作り
今回作っていくケーキは、普通のケーキではありません。クリスマスケーキで、しかもみなさんの元に届けるために冷凍配送する予定のケーキです。試作品を作るにあたって、クリアしていかないといけない問題が色々ありました。
- 生のいちごの使用が難しい
- 配送時の型崩れ
- 解凍した後の味や見た目
①生のいちごの使用が難しい
生のフルーツは水分が多く、冷凍をすると食感や風味の劣化、解凍後の水気問題などがあり、冷凍はできないそうです。通常、生のいちごの代用として、ベリー系のフルーツを使用したり、生ではない形でいちごを使用したりして、いちごのケーキを作っていくことになります。
②配送時の型崩れ
ふわとろスイーツは、少し飲み込みにくくなった方や食事にとろみをつけている方でも食べられるケーキを目指しているので、通常よりも柔らかいケーキになる予定です。しかし、柔らかすぎると、配送時にケーキが型崩れを起こす危険性が残ります。
③解凍した後の味や見た目
そもそも冷凍したケーキが、解凍後も美味しさのクオリティを落としていない状態でないといけません。生のいちごを使うのは難しいですが、生クリームも同様で、作り方によっては解凍後に緩くなってしまうこともあるようです。
「スポンジのショートケーキが作りたい」「いちごがのっている方が見た目がいい」など、好き勝手なアイディアを出していましたが、そう簡単ではないみたい…。
でも、そこはさすがプロのパティシエ、土屋さん!歯科衛生士達の意見を入れつつも、これらの課題をクリアしたクリスマスケーキが出来上がっていました!
私たち歯科衛生士が「こういうのがあったらいいな」と言うのは簡単だけど、それを“実際に形にする”のは全く別の話です。パティシエさんの視点で、冷凍や配送、味や見た目の変化まで考え抜かれているからこそ、私たちの想いが現実になるんだなと感じました。
ついに試作品が完成!
今回の第2回座談会では、なんと…!土屋さんが3種類もの試作ケーキを用意してくださいました!
前回、「食べやすいケーキって何だろう?」と歯科衛生士目線でふわっとしたアイデアを出し合ったのですが…まさかこんなスピード感で“本物のケーキ”として形になるとは!!
プロの仕事、早すぎるし、完成度がえげつない…!
3つのふわとろケーキ試作品
今回、試作品として作ってくださったケーキがこちら!!
ぱっと見はまだシンプルに見えますが、 クリームの絞り方の繊細さだけでも十分美味しさが伝わってきますよね。
でも、ここからさらにパティシエさんの手が入ると…
なんと、ほんの数十秒でこの仕上がり!
さすがプロ。魔法みたい。
フルーツやデコレーションが乗るだけで、一気にクリスマスらしい華やかさが出て、まるでギフト用の高級ケーキになりました。個人的には、ウェーブ状にクリームを絞ったデザインのケーキが、少し大人っぽい雰囲気があり、上品で洗練されたクリスマスケーキという印象です。
外側の華やかさだけでなく、カットしたときに断面が美しくなることも計算されているそうで、プロの視点の細かさに驚きました。
写真を見てもわかる通り、カットした断面も層が美しいケーキとなっております。
そして見た目だけでなく、中の層や食感、味のコントラストがそれぞれまったく違う作りになっています。
No.1:チョコ×いちごムース
テオブロマの土屋公二さんとコラボするなら、チョコレートは外せません!介護スイーツだからといって妥協せず、カカオの香りがしっかり立つ大人味です。
No.2:いちごムース
クリスマスケーキといえば、いちごのケーキ!スポンジといちごのムースのピンクの層が可愛いです。
No.3 :いちごジャム
ケーキにいちごジャムを使用することはあまりないようですが、今回のプロジェクトではジャムにしてもいいのではないか?という土屋さんからの意見が反映されたケーキ。
この3種類のケーキが、配送や冷凍の課題もクリアし、すでに試作品として完成していることにただただ驚きです。
私たち歯科衛生士の「こんなのが欲しい」という想いを実際に叶えてくれるのは、パティシエのプロの視点と技術なんだな…と改めて実感しました。
そして、ここからが本番。見た目だけでなく、実際に食べたときの味や食べやすさがどうなのか。
気になるケーキのお味は?
そう、土屋さんのケーキです!間違いなく美味しいのは大前提なのですが。
今回のケーキはただ美味しいだけじゃダメで、飲み込みが不安になっている方でも食べやすい「ふわとろケーキ」であることが求められています。
さらに、「クリスマスに家族で囲める、見た目も華やかなケーキ」を両立させることが、このプロジェクトのゴール。家族みんなが同じケーキを囲めて、誰も“特別な対応”を必要としないケーキです。
食べやすさや口溶け、見た目の華やかさ、これをクリアした上で、味も損なわないよう、徹底的に考え抜かれています。
今回の3種類のケーキ、共通するポイントは、スポンジに染み込ませたシロップが多めなこと。前回の座談会でも、「水分量が多いと食べやすい!」「クリームが多いほうが喉を通りやすい」という声が多かったので、それをしっかり反映したレシピになっていました。
シロップが多いからといって、べちゃっと重たい感じはゼロです。しっとり、ふわっと口の中でとろける、絶妙な食感になっていました!
1位:10票
No.1 チョコ×いちごムース
チョコレートのコクといちごの酸味!3種類の中で一番華やかな味わいが参加者の心を掴みました。
2位:7票
No.3 いちごジャム
ジャムの甘酸っぱさがアクセントになり、しっとり感も抜群でした。ムースよりも甘めないちご感が、2位入りした理由だと思います。
3位:0票
No.2 いちごムース
口に入れた瞬間にスッととろけるのに、酸味があるから甘すぎず食べやすい仕上がり。さっぱりと軽い味わいで最後まで飽きない王道ケーキでしたが…他のケーキには勝てず。今回の座談会では0票でした。
ふわとろケーキ今後の課題
「食べやすさ・美味しさ・見た目の華やかさ」
この3つをすべて両立するケーキ作りは、想像以上に奥深いなと感じました。だからこそ“誰でも同じものを一緒に食べられる喜び”を叶えたいと強く願います。
食べる喜びを届けられる介護スイーツは、歯科の知識だけでも、パティシエの技術だけでも完成しません。パティシエと歯科衛生士、プロ同士がタッグを組むからこそ、「家族みんなが同じケーキを囲める幸せ」が少しずつ形になってきています。
試食後、参加者からこんな声があがりました。
- チョコ×ジャムってできないですか?
- シロップを少し少なめにしてもいいのでは?
- 生クリームの量をもう少し多めにできる?
今回の試食会で出た新しいアイデアやリクエストが、どんなふうに進化していくのか…ワクワクしております!
- 今回の試食会で人気だった「チョコ×いちごムース」を、ムースではなくいちごジャムに変える案
- 食べやすさの工夫として、シロップとクリームの比重を変えてみる
次回はどんな展開が待っているのでしょうか。ついに最終レシピが決まるのか、それとも新たな課題が見つかるのか…!?
次回の座談会レポートもぜひお楽しみに!