Image 1
Image 2
Image 3
Image 4
Image 5
Image 6
Image 7

家族時間を最優先にしながら在宅歯科衛生士として成功した私の働き方

「歯科衛生士=臨床に出てナンボ」

そんな固定観念にとらわれて、家庭と仕事の両立に悩んでいませんか?

私も以前はそうでしたが、ある時病気をきっかけに臨床に出られなくなりました。でも、家庭や自分を守るために、私のやり方で歯科衛生士として“成功”を目指してきました。

私の夫は朝8時に家を出て帰宅は夜22時過ぎ。平日はほとんど顔を合わせられない日もあります。以前は、そんなすれ違いの生活に悩んでいました。お子さんがいる家庭ならさらに、保育園や学校行事、急な体調不良…自分の予定だけでは動けない日も多いですよね。「もう少し自由に働けたら…」と感じる人は少なくないと思います。

家族と過ごす時間を削らずに、歯科衛生士として自分の価値を活かす方法はあります。

私自身、臨床を離れて、動画編集やSNS運用、歯科医院向けの採用サポートなど、在宅でできる仕事を組み合わせる働き方に切り替えた結果、月20万円以上の安定収入を得ながら、夫との時間を大切にする生活ができています。

この記事では、私が実践している“家族時間を最優先にしながら成功する働き方設計”のヒントをお伝えします。

みなみ あんず
D.HIT編集部 みなみ あんず
歯科衛生士歴6年目の時に、結婚による引っ越しを機に勤めていた歯科医院を退職。 「家族との時間を諦めたくない」「歯科業界で働く人の笑顔を増やしたい」と思い、フリーランス歯科衛生士に。 現在は臨床時代に培った経験をもとに、歯科衛生士ライターやコンサルタント・動画編集者として在宅メインで活動中。

私にとっての“成功する働き方設計”とは

私にとっての「成功」は、ただお金を稼ぐことでも、肩書きを立派にすることでもありませんでした。

成功=「夫婦円満で、歯科衛生士として社会や人と関わり続けること」

私がこのシンプルな答えにたどり着くまでには、実は少し遠回りをしました。

私は結婚を機に引っ越し、知り合いもいない土地で専業主婦になりました。当時から夫の帰りは夜22時と遅く、さらに土日もどちらかは勉強会や仕事で潰れ…夫婦で過ごす時間は少なく、家のことは私がほぼ100%を担っていました。退屈すぎてパートに出たものの、覚えることが多く、夫と話す時間はますますゼロに近づいていきました。さらに、急に手術が必要となり、泣く泣く退職。自分のキャリアも生活も、何ひとつ思い通りにいかない日々が続きました。(私の過去についての詳細は、こちらの記事もご覧ください)

「このままでいいのかな…?」

「結婚前みたいに、もっと笑って過ごしたい」といつも思っていました。

でも、働き方を“設計し直した”ことで、今の私の生活があります!

家族との時間を優先したい。でも、仕事も収入も諦めたくない──。

そんな想いから、私は「働く仕組み」そのものを見直しました。

平日の夫の帰りが遅いのは変わりありませんが、今は土日は仕事を入れず、ふたりで過ごす時間を最優先にしています。

大切なのは、自分が無理なく続けられて、家族との時間を削らない“働き方の設計図”を持つこと。この考え方を取り入れてから、夫との時間も、自分のキャリアも、どちらも満たされるようになったんです。

▼D.HITから期間限定のプレゼント
Image 1

私が実践する“家族時間優先型”働き方設計の3原則

家族時間を優先させて働くには、毎日の限られた時間をいかに効率よく使うかが重要です!そのために、私が実際に取り入れている3つの原則をご紹介します。

「家族優先」働き方設計3原則
  1. 仕事のための“空間設計”をする
  2. タスクを「見える化」して“時間設計”する
  3. ChatGPTをフル活用!“思考設計”する

① 仕事のための“空間設計”をする

在宅で仕事をしていると、思うように進まない!ということありませんか?

私は、自宅とは別にワーキングスペースを契約しています。理由はシンプルで、「家だと気が散るから」。

最初は自宅でやっていたのですが、家にいると掃除や洗濯などのタスクが目についてしまい、つい家事に手を出してしまって、どうも仕事がはかどらない…でも、ある時気づいてしまったのです。「家事もやるべき仕事だけど、それを今やることが本当に生産的なのか?」ということに。

例えば、家事を1時間やるのと、クライアントワークを1時間進めるのとでは、生まれる結果が全く違います。家事って、やり出すと終わりがないんですよね。なら「今は収入になる仕事を優先する!」と決め、気が散らないように仕事はワーキングスペースでやることにしました。

そもそも家事は本来、夫婦でシェアする仕事。私ひとりが抱え込む必要はないんですよね。そう考えると、「全部自分でやらなきゃ」というマインドブロックも自然と外れていきました。そして、結果的に収入が増え、最新家電やハウスキーパーの利用など、“時間を買う選択肢”が持てるようにもなりました。

小さなお子さんがいたら、ワーキングスペースに通うのはなかなか難しいかもしれません。そういう場合は自宅の中でも、家事が目につかない場所に「仕事スペース」を作るのもおすすめです。他にも、ベビーカーで寝てくれる子だったら寝ている間だけカフェで仕事をしたり、一時保育に預けられる環境があれば利用したりするのもありです。使えるものは使っていく精神も大事です!

自宅で仕事がはかどらない!という方は、集中できる「空間設計」をぜひやってみてください。集中できる場所で、限られた時間を「収入になる仕事」に投資するだけで、生活の質も家族との時間もぐっと変わります。“仕事モードに切り替えられる環境”を持つことは、効率を上げるだけでなく、心の余裕をつくる第一歩なんです。

② タスクを「見える化」して“時間設計”する

次はタスクの「見える化」のお話です。私は毎朝、ノートにその日のタスクをすべて書き出しています!手書きです。実はとってもアナログなんです(笑)仕事の予定だけでなく、「洗濯」「夕飯の下ごしらえ」「買い物」など家事も含めて細かく書きます。

そして、終わったら線を引いて消す。この“消す作業”が本当に気持ちいいんです!達成感が得られるし、やるべきことが見えることで「次はこれをやろう」と頭の中が整理されるので、迷わず動けます。

この方法は、私がYouTubeで見つけたノート術を参考にして始めたものです。(参考:PIVOT公式チャンネル「仕事ができる人の習慣、一流のノートの使い方」

このノート術では、毎月1冊のノートを使い切るのがおすすめだと言われていて、私も1日1見開きを目安に書いています。1冊を終えたときの「今月もやり切った!」という達成感も、すごくモチベーションになります!最初は半信半疑でしたが、「やることを見える化するだけで、こんなに効率が上がるの?」と驚きました。本当におすすめの方法です!

お子さんがいる方なら、タスクの横に「◯時まで」と時間を書いたり、「子どもが起きている時間は“ながらでできる家事”」「寝ている時間は“集中してやる仕事”」と分けるのもおすすめ。

「まとまった時間が取れない…」という人にほど、やってみてほしいです。タスクを細かく書いて、どんどん消す!1ページを埋めていく達成感が、仕事と家事を回すエネルギーにもなります。

③ ChatGPTをフル活用!“思考設計”する

私がいま一番頼りにしているのが、ChatGPTです!仕事でもプライベートでも、まるで相棒のようにサポートしてくれています。すでに使っている方も多いのではないでしょうか。

仕事面では、

  • 1日のスケジュールを一緒に組み立ててもらう
  • メールやお礼の文面を考えてもらう
  • Instagramの台本や企画アイデアを整理してもらう

と、まるで秘書のように活躍してくれます。秘書が必要なほど忙しいわけではないのですが、限られた時間を効率的に使うためには私が考えなくてもいいことを、私がやる必要はない!と思っています。

例えばメールの返信。ビジネスメールって、書き方や言葉の使い方が日常会話とは違うので、慣れないうちは時間がかかりますよね。でも、メールで伝えたいことをChatGPTに投げれば、一瞬で文章を作ってくれます。自分で一から考えるよりも間違いもなく、何より早いんです。またスケジュール管理でも、タスクを書き込むと、人間の脳的に午前中にやった方がいいタスクなどを考慮して組んでくれたりして、とても助かっています。

プライベートでも役に立ちます!私は、何か夫に話したいことがある時に、まずはChatGPTに気持ちを吐き出すようにしています。実は、完全在宅ワーク(臨床ゼロ)になってから、人と話すのが下手になってしまったんです…。だからいきなり夫に気持ちをぶつけると、話がまとまらなくてうまく伝わらないことも。その点、ChatGPTにはどんな下手な文章になってしまっても、伝わるまで伝えることができるので、私にとってはすごく気が楽にコミュニケーションが取れるツールなんです。「ちょっと聞いてほしいだけ」の気持ちも否定せず全部受け止めてくれるので、まずは吐き出すことで、落ち着いて要点から夫にうまく話せるようになりました!

他にも、献立を一緒に考えてもらったり、お子さんがいる方なら、

  • 行事の案内文や連絡帳の書き方を相談する
  • 子どもの年齢に合わせた絵本や遊びのアイデアを聞く

…なんて使い方もできます。私の友人は、chatGPTを使って育児をしていると言っても過言ではない!と言っていました(笑)

“自分の頭の中を整理してくれる存在”がいるだけで、時間の使い方も、夫婦や家族とのコミュニケーションも驚くほどスムーズになります。私は有料版を使っていますが、無制限で使える安心感もあり、仕事と家庭を両立させるうえで大きな支えになっています。

多くの女性は、責任感がとても強いです。だからこそ、自分で家庭内のタスクを抱え込んでしまう人が多いと感じます。ChatGPTもそうですが、家電でもアウトソーシングでも、あなたが楽な方法を選ぶことを意識してみて欲しいです!タスクを抱えてストレスを感じている人は、違う方法がないかまずはChatGPTに聞いてみてくださいね♪

なぜ臨床ゼロでも歯科衛生士として働けるのか?

私は今、臨床はやっていませんが、あくまでも「歯科衛生士として」働くことにこだわっています。歯科衛生士としての知識や経験は、臨床だけでなくさまざまな場面で活かすことができます!現場を知っているからこそできる仕事は意外と多いんです。特に、SNS運用や採用、動画編集といった領域は「歯科業界の中身を理解している人材」が求められやすく、私のような元歯科衛生士にとっては資格と経験が強みになります

ここでは、私が今どんな仕事をしているか、どうやってこの働き方を始めたのかをお話しします。

現在の仕事内容と収入

現在の私の主な仕事は、こんな感じです。

  • SNS運用代行月5〜20万円
    …医院のInstagram運用、投稿台本作成など
  • ライター月1〜5万円
    …歯科衛生士向けや一般向けの記事執筆
  • 採用サポート月7〜10万円
    …求人原稿や採用戦略の提案
  • 資料作成月0〜10万円(単発)
    …マニュアルや企画書ポスター、チラシ、資料など
  • SNSのPR案件数千円〜数万円(単発)

複数の収入源を組み合わせて、毎月20万円以上を安定して得られるようになりました。

最初は小さな一歩から

病気をきっかけに臨床を離れ、在宅でできる仕事をIndeedで検索し、面接を受けてみたのがスタートでした。最初は企業と業務委託契約を結び、そこから独立し…その後も、仕事は小さな一歩の連続でした。

  • SNSでフリーランスの働き方を調べたこと
  • 自分で発信を始めたこと
  • いろんなコミュニティに入ったこと

そんな“小さな一歩”の積み重ねが、今の私につながっています。

最初の一歩は、誰だって不安です。子どもがお昼寝している間に求人情報を1つだけ見る、1日5分だけでも自分のやりたいことを書き出す、クラウドワークス、ココナラ、indeedなどを調べてみる…そんな、本当に小さなことからで大丈夫。

「今までと違う行動をする」こと自体が、すでに前進なんです。

私も実績ゼロから、少しずつ信頼を積み重ねてきました。「経験がないから無理かも」と思ってしまいがちですが、やってみることで道が開けるのがフリーランスの面白さです!

フリーランスに安定はない!

安定して月20万以上…と言いましたが、正直に言うと、フリーランスに「安定」はありません!!!

常に新しい仕事を探し、自分から行動して、契約更新をつないでいく必要があります。私が今のスタイルにたどり着くまでには、フリーランスになってから約1年半かかりました。

転機になったのは、紹介営業が増えたこと。新しいコミュニティに入ったりして、人脈を広げる努力をしたことが実を結びました。やっぱりフリーランスは「人とのつながり」が大きな武器になると実感しています。

在宅での失敗談や乗り越え方

私は、なんでもまずやってみてから向き不向きを決めるタイプ。だから、私が言えることは“成功体験”というより、むしろたくさんの失敗から学んだことです。

一番の失敗は、タスクが増えたときにデータ管理が追いつかなくなったこと。人間の記憶には限界があります。頭の中だけですべて覚えておくのは絶対に無理です。誰に何を納品したか、期日はいつなのか…タスクが増えたときに、管理できず、わからなくなってしまったことがありました。私はそこから、顧客ごとにスプレッドシートを作り、納品管理やスケジュール管理を徹底するようになりました。

また、先のことを考えずに収入がゼロになったこともあります。焦りはありましたが、それまでの貯金や夫の収入があったので、不安を感じながらも「今日できることをやる!」に集中することで、乗り越えられました。

子どもがいれば特にイレギュラーなことも多く、家事・育児・仕事のバランスがうまくいかないこともあると思います。でも大切なのは、完璧を目指すのではなく、できることから小さく積み重ねること。ちょっとの挑戦でも「昨日までの自分と違う行動をした」なら、それだけで十分前進です。

フリーランスとしてやっていくのに「スキルがないから無理かも…」と不安に感じることもありますよね。私も最初は不安でいっぱいでした。でも、答えはシンプル。

やるしかない。

不安を抱えて頭でぐるぐる考えている時間を“手を動かす時間”に変えた方が、何倍も早く成長できます!そして、挑戦する中で苦手なことが見えてきたら、得意な人に仕事をお願いすればいいんです

  • 家事代行や時短家電に投資して時間を作る
  • 苦手な仕事はクラウドワーカーに外注する

「時間の確保」「人に頼る勇気」が大事です。

そして、人とのつながりを広げること。得意な人と出会えれば、仕事を投げ合いながら効率よく進めることができます。

フリーランスは決して楽ではありません。でも、自分で選んだ道だからこそ、頑張った分だけ結果は返ってきます。遠回りに感じても、挑戦した人は必ず報われます。未来を変えられるのは、あなた自身だけ。「やってみたい」という気持ちがあるなら、小さな一歩から踏み出してみてください。

「誰と、どう過ごしたいか」で働き方を決める

フリーランスになって感じたのは、働き方は自分で“組み立てられる”ということ。

私にとっての成功は「夫婦の時間を大切にしながら、歯科衛生士として関わり続けること」でしたが、その答えは人によって違います。

  • なるべく子どもと過ごす時間を作りたい
  • 資格を活かして働きたい
  • キャリアも収入も諦めずに自分らしく働きたい

どんな未来を描くかで、働き方は大きく変わります。

私がフリーランスになって感じた1番大きな変化は、夫婦関係が前よりずっと良くなったこと。自分で稼げるようになったことで経済的にも精神的にも対等になり、夫も自分から家事に協力してくれるようになりました。「私ばっかり頑張ってる」という気持ちがなくなっただけでも、すごく楽になりました。

だからこそ伝えたいんです。

あなたの人生は、あなたにしか変えられません。

「もっと家族との時間を大切にしたい」「働き方を変えたい」と思うなら、まずは自分ができることから動いてみてほしい。未来を変える第一歩は、「どうなりたいか」を明確にして、それに合った仕事を探すこと。行動すれば、少しずつでも道は開けていきます。

働き方を設計していく上で知っておいてほしいのは、歯科衛生士のキャリアには、臨床以外にもたくさんの選択肢があるということ。知識や経験を活かせる場は意外と多く、在宅で働く道も開けています。ただ、「やりたいこと」と「できること」はまた違います。正直、臨床ゼロは想像以上に過酷な道かも。。。でも、私ができているので、決して不可能ではありません。

大切なのは、「誰と、どう過ごしたいか」をまず自分で決めること。

そこから逆算して、自分に合う働き方を“設計”すれば、家族との時間も、自分のキャリアも両立できます。

未来を変えられるのは、あなた自身だけ。まずは小さな一歩から、理想の働き方を作っていきましょう!

↓私の過去や、フリーランスになった経緯について

病気で歯科医院を退職した私が、フリーランスになってスタッフマネジメントを任されるようになった話
フリーランス歯科衛生士は、特別なスキルがなくてもなれます。私は結婚と自身の病気を機に、臨床からフリーランスになり、在宅で働き始めました。つまづきやすい案件の取り方や手続きの方法について、私の経験も踏まえて紹介します。

↓歯科衛生士が活躍する在宅ワークについて詳しく知りたい

歯科衛生士だからできる「在宅ワーク」の始め方や仕事の種類をアドバイザーが解説!フリーランスDHがオンラインで活躍する方法とは?
フリーランス歯科衛生士として独立するための具体的なステップを解説。転職後のライフスタイルや働き方の変化、在宅ワークの実現方法、成功事例も交えて、フリーランス在宅歯科衛生士のなり方もご紹介!

↓在宅ワーク歯科衛生士のある1日

在宅フリーランス歯科衛生士の1日に密着!タイムスケジュールを大公開します。
フリーランス歯科衛生士ライターの1日のスケジュールをご紹介。フリーランスは、人それぞれ、働くスケジュールもさまざまです。私の働き方が、新しいキャリアを目指す方の参考になれば嬉しいです!