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フリーランス歯科衛生士、クリニックに馴染めないかも…そんなあなたに

「フリーランス歯科衛生士として働き出したけど、新しい医院にちゃんと馴染めるかな…」

初めての職場で、そんな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

確かに、フリーランス歯科衛生士は、院内で働いているスタッフからすると【外部の人】と思われがち

実は、スタッフとの信頼関係を築き自然とチームに馴染むために大切なのは、特別なスキルよりも‘‘ちょっとした心がけ‘‘なんです。

この記事では、実際にフリーランス歯科衛生士として複数の歯科医院で勤務している私が【チームに馴染むために意識している4つのポイント】をお伝えしていきます。無理せず、自分らしく働くヒントになれば嬉しいです。

kasumi
D.HIT編集部 kasumi
神奈川県在住
歯周病治療を中心とした一般歯科や、訪問歯科を経験。子どもとの時間を最優先に歯科衛生士としてのキャリアも積んでいきたい!と思いフリーランス歯科衛生士へ転向。 理想の働き方を実現するべく日々勉強中。

まずは医院のルールや特徴をつかもう

フリーランスとして活動するといろいろな医院に勤務することになりますが、各医院によって独自のルールがあるので、大変ですよね。契約の決まった医院に馴染むために、まずは、それぞれの医院の特徴をしっかりと把握していきましょう。

“やり方”を覚えることが第一歩

新しい医院に入ったときに大切なのは、「ここならではのやり方を知る」ことです。まずはその医院のやり方やルールを覚えて、それぞれのやり方に合わせた対応を心がけることが大切だと感じています。

例えば、初診時の流れやメンテナンスでやる事は、歯科医院によって違いますよね。私は、歯科衛生士業務としてやる内容は何か、商談時に必ず確認するようにしています。

メンテナンスの流れや内容も様々です。PMTCを行う際にも、扱っている器具やペーストの種類・使う順番なども医院独自のルールで細かく決められているようなところもありますし、器具や機材の扱い方、消毒や滅菌の流れ、器具をしまう場所など、細かい部分は医院ごとに違います。

‘‘やり方‘‘がわかれば、指示や連携が円滑になって働きやすさにもつながりますし、スタッフとの信頼関係も自然と構築していくことが出来ます。

仕事の内容のほかにも、意外と大事だなと感じるのが、スタッフ同士の距離感。フランクに話す人が多い医院もあれば、必要なことだけを簡潔に伝える雰囲気の医院もあります。その空気感を感じ取って合わせることで、チームに馴染みやすくなるのだと実感しています。

先日商談に伺った医院で、「いろいろな医院に行かれていて、やり方など違うと思うので大変ではないですか?」と言われました。もちろん、最初は戸惑うこともありますし、毎回覚えなくてはならないこともあり‘‘大変‘‘と感じることもありますが、私は、「こんなやり方もあるんだ」と毎回学びになる!と捉えています。新しいやり方を知ることで、自分の引き出しが増えて柔軟に対応できるようになり、どんな環境でも動ける力がついてきたのは、さまざまな医院を経験してきたからこそだと感じています。

小さな疑問も放置しない

初めての職場は、誰しも分からないことだらけですよね。それは、フリーランス歯科衛生士も同じ。歯科医院ごとの細かい決まり事やルールについて、「あれ?これはどうするんだろう?」とわからなくなることは必ず出てきます。

わからないことはすぐに確認して”わからない”をなくすことが、実はチームに早く馴染む一番の近道。

「忙しそうだし、聞くのは悪いかな」と遠慮してしまうより、「こちらの医院では、どうされていますか?」と都度確認していくことで、疑問点をなくしていきましょう。

確認するときの注意ポイント
  • タイミングを選ぶ…忙しい時は避けて、一区切りついたタイミングを見計らって
  • 質問の仕方を工夫する…「これはどうすればいいですか?」よりも「これであっていますか?」と自分なりの判断を添えて聞いたほうが前向きな姿勢が伝わる
  • メモを取る…何度も同じことを聞かれると、「教えたはず」と思われてしまうことも。一度で覚えられなくてもメモがあれば後で自分で確認ができる
  • 必ず感謝を伝える…小さなことでも感謝を口に出すことはとても大切!

この小さな積み重ねで、コミュニケーションも取れて、信頼と馴染みやすさを育てるきっかけにもなると思います。わからないことを放置して失敗するよりも、信頼を築くチャンスと捉えて、確認して確実に進める方がプロとして信頼されます。

慣れるまではわからないことも多く、大変に思うこともありますが、分からないことをそのままにせず、一つ一つクリアにしていくことで、仕事にも自信がつき、チームにも早く馴染むことが出来ます。

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「親しみやすい人」になろう

フリーランス歯科衛生士として働いていると、「ちゃんとしなきゃ」「失敗できない」と自分にプレッシャーをかけてしまうこと、ありませんか?完璧でいなきゃと思うあまり、必要以上に緊張してしまい、スタッフとの距離がなかなか縮まらない…なんてことも。

フリーランスとして新しい職場に入るとき、実は完璧であることではさほど重要ではありません。それよりも、“親しみやすい人”であることが、チームに受け入れられる最大のポイントです!

いつも機嫌よく話しかけやすい人でいる

いつも機嫌のいい人・安定感のある人って、安心感もあるし気軽に話しかけやすかったり、頼りやすかったりしますよね。

人間なので、誰しも調子のいい時もあれば悪い時もあります。これは、歯科衛生士に限らずどんな仕事でも言えることだと思いますが、歯科医院での勤務は特に、チームの連携が大切なお仕事。少人数で働くことの多い歯科医院は特に、不機嫌な人がいたり、イライラを態度に出すような人が一人でもいると、医院全体の空気も悪くなってしまうことがあります。雰囲気の悪い職場は、とても働きづらいですよね。

親しみやすい人になるには、その日の自分の気分やモチベーションに左右されず、常に一定でいることを心掛けることが大切なんです。

私がチームに馴染むために特に意識していることは、

  • 【誰に対しても態度を変えない】
  • 【しっかりと相手の話を聴く】

ということです。当たり前の事のようにも感じますが、人間なので、どうしても好き嫌いや合う・合わないを感じてしまうこともありますよね。それ自体は仕方のないことだと思います。ただ、それを表に出すか出さないかで、人との関わりは変わってくると思います。「合わないからなるべく関わらない」ではなく、しっかりと話をすることで、相手の事が少しずつ理解できるようになることもあります。

実際に私が「この人話しやすいな」「頼りやすいな」と感じる人は、どんな時も態度を変えず接してくれる人です。歯科医院のように、色々な職種の方が関わる現場では、立場や経験の差があることもあります。それでも、誰に対しても同じ態度で接してくれる人は、“この人なら聞いても大丈夫”と思われ、自然と信頼を集めます。

完璧じゃなくていい、ありのままの自分を知ってもらう

「完璧な人って、なんか近寄りがたい」と感じることはありませんか?フリーランス歯科衛生士と聞くと”何でもできる人”と思われがちだけど、実際は全然そんな事はないです!

私なんてむしろ、自分では苦手だなと感じることのほうが多いぐらいで…

例えば、私が今まで勤務してきた歯科医院は、メンテナンスや歯周病治療を中心とした医院がほとんどで、一日中メンテナンスなどのアポが入っていたので、診療補助やアシスタントの経験がほとんどありません。なので、アシスト業務や印象採得などDr.の補助的な業務は全般と言っていいほど苦手なんです。

商談時に「どんな業務を行うか?」の確認をすると、「アシスト業務などもやってもらいたい」と言われる事も多いです。そんな時は、私は正直に「あまり経験がなく得意ではないです」ということを伝えています。また、実際に勤務しだしてからは、一緒に働くスタッフさんにも得意ではないことを伝え、教えてほしいと言うことを始めに伝えるようにしています。そうすることで、一から教えてもらえますし、出来ないこと、わからないことがある度に聞きやすくもなります。

そうすることで、スタッフさんや先生とのコミュニケーションのきっかけにもなります。あまり知識がないなと感じることは先生に教えてもらったり、他の歯科衛生士さんと情報交換することもよくありますし、逆に自分がよく知っていることは教えることもあります。苦手なことは認め、助けてもらうことで、スタッフさんとの信頼関係も築けて、「居てくれて助かる」といっていただけるようになります。

大切なのは、完璧でいることよりも、ありのままの自分でチームの一員として関わること。それが、結果として、信頼される存在へとつながっていくのだと思います。

第一印象で9割決まる!?清潔感や身だしなみ

人と人との関わりで第一印象が大切といわれることは、みなさんご存じだと思います。短期間でチームに馴染む必要のあるフリーランス歯科衛生士にとって、第一印象で好感を持ってもらうことはとても重要。第一印象が良ければ、その後の関係構築がスムーズになり、コミュニケーションも取りやすくなります。逆に第一印象で悪いイメージを持たれてしまうと、その後もなかなかそのイメージが消えず、馴染むのが難しくなってしまうこともあるでしょう。

通常の正社員・パート求人の面接と違って、フリーランス歯科衛生士として働く人はまだまだ少なく、歯科医院側からも「どんな人が来るんだろう?」と興味を持っていただくことも多いです。商談時の第一印象で良いイメージを持ってもらうことは、その後の関係性や契約の決め手にもなる大事な要素だと言えます。

第一印象で意識すると良いポイント

①身だしなみ

新しい職場に入った時に最初に評価されるのは、技術ではなく”雰囲気”です。清潔感のある人は「ちゃんとしている人」と認識されやすく、自然と受け入れてもらいやすくなります。身だしなみを整えることは、技術や知識を発揮する前に、安心感を届ける大切な要素です。

 

②立ち居振る舞い

フリーランスとして、新たな職場に入る時こそ、落ち着いたしぐさや動き方が、安心感と信頼を生み、チームに早く馴染むカギになります。姿勢や動作・言葉遣いを少し意識してみると、‘‘丁寧で落ち着いた印象‘‘を与えられ、安心感を持ってもらえます。

 

③表情や声のトーン

あまり意識しすぎる必要はないけど、「いつもより少しだけ声のトーンを上げてみる」 「聞こえやすいようにはっきりとした口調で話す」「笑顔でいる」などを心がけてみると、それだけで印象って変わります。商談中や、初出勤は緊張するけど、「おはようございます」 「よろしくお願いします」 「ありがとうございます」 などの挨拶は、はっきりとした口調で笑顔で伝えてみましょう。

あまり意識しすぎて、丁寧になりすぎてしまっても、堅い印象を与えてしまい「なんだか話しにくいな…」と捉えられてしまうこともあるので、‘‘笑顔ではっきりと話す‘‘ことを意識してみると良いと思います。

意識して積極的に関わろう

フリーランス歯科衛生士は、指示を待つ受け身姿勢でいると、なかなか馴染むことはできません。むしろ自分から積極的に関わろうとする姿勢をもって、「協力的で安心できる人」と思われると、受け入れてもらいやすくなります。

私が普段意識している3つのこと
  • 名前を覚えて呼ぶ
  • 挨拶は自分からする
  • 自分のことを知ってもらう

相手の名前を呼ぶことで「自分に関心を持ってくれている」と感じてもらえ、距離がぐっと縮まります。先に挨拶するだけでも、「感じのいい人」という印象を与え、話しかけやすい雰囲気をつくれます。そして初対面では、相手に安心してもらうためにも”自分がどんな人か”を少しオープンにすることを意識しています。

スタッフさんとの何気ない会話でコミュニケーションを取り、一人一人と関わることも大切にしています。ただ話をするのではなく、「どんな人なんだろう?」と興味を持つことで、相手も安心して心を開いてくれます。小さなやりとりの積み重ねが、チームに溶け込む大きなきっかけになります。

馴染みすぎないことも信頼につながる

フリーランス歯科衛生士にとって、「どんな環境でも馴染める力」は大きな武器になります。これは、知識や経験の豊富さよりも大切なことだと思います。

ただ一方で、私は「馴染みすぎない」ことも意識しています。

特にフリーランスという立場では「外からの視点」を持っていることにも価値があると感じているからです。無理に全部合わせようとするのではなく、距離感を大切に関わることも必要です。

仲良くなること自体は悪いことではないですし、チームの一員として自然に会話ができるのは大切なことです。でも、あまり馴染みすぎてしまうと、自分らしさがなくなってしまったり、不平不満やスタッフ同士の悪口に巻き込まれてしまうこともあります。実際に私も、そうした場面に遭遇して「ここは一歩引いたほうがいいな」と感じたことがありました。

働きやすい環境を作るためには、馴染むことも大切だけど、無理して全部を合わせる必要はありません。例えば、ルールは守りつつも「ここはこうしたほうがいいのでは?」と思うことは提案してみても良いと思います。なんでも合わせるよりも、しっかりと意見を伝えることで、逆に信頼関係が深まったり、働きやすさにもつながります。

だからこそ大事なのは、自分の軸を持って流されないこと。適度な距離感を保ちながら、プロとして関わる姿勢を持つことで、医院からも安心して任せてもらえる存在になれるのだと思います。

環境が変わっても、大切なのは「完璧に馴染もう」と頑張りすぎることではなく、相手を思いやる気持ちと、自分らしさのバランスを大切にすることです。その積み重ねが、信頼を生み、どんな環境でも活躍できるフリーランス歯科衛生士になるための一歩になると思っています。

長期契約、できてる? “選ばれる”フリーランス歯科衛生士になる秘訣!
私がフリーランス歯科衛生士として複数の医院と契約を続けられた秘訣を伝授!技術だけじゃない“選ばれる行動”とは?実体験や失敗エピソードから解説!
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D.HIT編集部 kasumi
神奈川県在住
歯周病治療を中心とした一般歯科や、訪問歯科を経験。子どもとの時間を最優先に歯科衛生士としてのキャリアも積んでいきたい!と思いフリーランス歯科衛生士へ転向。 理想の働き方を実現するべく日々勉強中。