こんにちは!D.HITのインタビューチームライターのsakuraです。
フリーランスとして活躍する歯科衛生士さんへインタビュー!今回お話を伺ったのは、フリーランスになって、超楽しい歯科衛生士人生を歩んでいる鈴木知穂さんです。思い切って働き方を変えたところ、今の働き方がとても自分に合っていて、お仕事が楽しくて仕方ないのだとか!
知穂さんはフリーランスになる前も、パートとして、とても働きやすい素敵な歯科クリニックに勤めていたそうですが…そこを辞めてまで働き方を変えようと思ったきっかけは何だったのでしょうか。フリーランスとなった今もダブルワークでパートとして働き続けているそうですが、その理由もとても素敵なんです。ぜひご覧ください!
ー今日はよろしくお願いいたします!まずは自己紹介お願いします。
よろしくお願いします。鈴木知穂です。長年勤めていた歯科医院を辞めてフリーランスになって、今は週3で助っ人に行っています。それと別で、パートの仕事も週2でやっています。
ーフリーランスの活動を始める前までは、どんな働き方だったんですか?
パートで週4〜5日働いてました。そこのクリニックには、常勤の歯科衛生士が1人と、パートの歯科衛生士が私ともう1人、合計3人で回していたんですけど、私が一番キャリアが長くて年齢も上でした。常勤の歯科衛生士のほうがキャリアが浅いので、立ち位置的には私のほうが上の立場というか、責任もあるポジションという形で、パートだけど社員並みに働いていた感じですね。肩書きこそパートでも、実質的には常勤と変わらない立ち位置でした。
ーそのような立ち位置で、どう感じていましたか?
私自身はそのことにやりがいを感じていました!チームとして、スタッフも仲が良かったし、本当に良いクリニックだったんですよ。歯科衛生士が主体的に治療計画も立てて、先生のアドバイスも聞きながら、自分がある程度好きなように進めていけるのでとにかく働きやすかったです。
ー不満があったわけではなかったんですね!
そうなんです。定年までずっとそこで働こうと思っていました。古いクリニックなんですよ、開業してから25年くらい経っていて、院長は女性なんですけど、60歳で。ユニットが7台あって、ドクターは4人で、シフト制。1人のドクターは往診にも行っていて、とても忙しい歯科クリニックでした。地元に根ざしたクリニックで、患者さんの層は高齢者が多くて、定期的に通ってくれる方が多かったです。忙しいことに対しても苦ではなく、すごくやりがいがありました。
ーそんなに働きやすい歯科クリニックを、辞めようと思ったきっかけは何かあったんですか?
お給料の面を考えるとやっぱり…ずっとパートだったので、上がり幅があまりなくて。社員並に働いているのに、ちょっと不満はありました。あとは院内の設備も古くなっていて、新しいことをやってみたいなっていう気持ちがずっとありました。ずっと保険診療ばかりだったので、自費や審美もやってみたいと思っていました。ホワイトニングコーディネーターの資格も取ったんですけど、その歯科クリニックではホワイトニングなんてする人がいなくて、価格設定も高いし、せっかくの資格がなかなか活かせなかったです。それでも、定年までここで…と思ってたんですけど、院長から「あと10年もやらない」と言われたんですよ。
ー10年以内に閉業するよってことですか?
そうなんです!私の年齢的に、10年後というと50歳過ぎ。50歳過ぎで閉院して、世に放り出されたら、再就職が難しい!って直感的に思いました。今のまま、新しいこと、新しい技術とかも知らないままで、50歳を過ぎて新しい機械ばかりの歯科クリニックに再就職するなんて、想像できなくて…もう意を決して、辞めるという決意をしました。
ーなるほど!とても良い歯科クリニックだったけど、自分の年齢やこの先の人生を考えて、ちょっと違うところを考えなきゃってなったんですね!
そうですね。新しいことも、吸収してみたい!って思って。
ーそう思った時に、「転職」ではなくフリーランスになることにしたのはなぜですか?
最初は、転職しようと思っていました!普通に辞めて、正社員で働ける歯科クリニックを探すしかないなと思って検索してました。そうしたらインスタにD.HITが出てきて。
ーインスタだったんですね。D.HIT、最初はどんな印象でしたか?
めっちゃくちゃ怪しいと思って…。笑
ー正直にありがとうございます。笑
めっちゃ怪しんでました(笑)フリーランスの歯科衛生士というのは身近にいて、知ってたんですよ。けど、その方はヒエラルキーの1番トップみたいな方だったんです。いろんなセミナーで講演したり、デンタルショーでセミナーブースで講演していたり、そういう歯科衛生士さんだったから、そんな、私みたいな一般の普通の歯科衛生士がフリーランスになんてなれるわけないじゃん!ってすごく思ってました。
ーフリーランスって元々そういうイメージですよね。知ってる人がいたら余計「いや無理じゃね?」ってなりますよね。
そう!そんなの絶対嘘と思って。もうめちゃくちゃ疑ってました!そしたら、たまたまクリニックに置いてあった歯科雑誌に、D.HITの杉野社長が載っていたんですよ。「わーこの人知ってる!」って思って、その後すごい調べました!会社のホームページとか、広告に出てくる人たちのこともたくさん調べました。
ーめっちゃ調べたんですね(笑)
本当にたくさん調べて、調べまくって、結果、これはなんか信用できるんじゃないか?と思って(笑)そこで無料相談を受けようと思いました。
ーえっ?その時点でまだ無料相談は受けてなかったんですか?!
そうですそうです!だって無料相談したら終わりだと思ったから(笑)これは騙されまい!と思って。年齢も年齢だし、失敗したくないじゃないですか。だから無料相談の前にすごく調べました。で、無料相談受けようって決めてもう次の日には1回目の無料相談、その1週間後の2回目の無料相談でキャリココをやるって決めました!
ー待ってください、展開早すぎます!(笑)無料相談では、どんな話をしたんですか?
1回目で私にどんなことができるかという相談をして、1回目の終わりに金額を聞いて、2回目の時に資料を見せてもらう予定でした。その2回目の面談の時に、もう「やります!」って言いました。笑
ーその時点では、元々のパートは?
無料相談を受けるタイミングで、パート先の歯科クリニックには退職したいことを伝えていたんです。
ーもう伝えてたんですね!
はい。でも6ヶ月は猶予期間設けました。退職を伝えてから6ヶ月あれば、担当患者さんにも伝えられるかなと考えていたので…6月に辞めることを伝えて、12月に退職しました。
ーつまりキャリココを始めた時には、まだパートを週4〜5やっていたということですよね。時間はどのように確保したんですか?
その時は、夜帰宅後に結構遅い時間までやってました。
ー夜メインだったんですね。しんどくなかったですか?
新しいことだから、すごい楽しくて!始めた当初は楽しすぎて、寝なくても全然平気だったんです。いつも夜10時に寝ていた私が、夜中の1時とかに寝ても全然平気だったんです。
ーすごい!!睡眠時間を削って時間を作ってたんですね。それもストレスなく(笑)それって、いつまで「楽しい!」という気持ちでやり続けられたんですか?
それは…営業に入る時までですね。
ー営業の何が嫌で、楽しい気持ちが低下していくと感じましたか?
まず手紙を書くのに苦戦しました。やっぱり手書きで書いた方がいいってコーチにも言われたし、頭ではわかっているんですけど、どうしても大変だった。それから、電話をかけるのも本当に苦しかったです。もともと電話は苦手なんですよ。
ー友達とか家族との電話も苦手なんですか?
友達とか家族はまだ大丈夫だけど、気心の知れない人と電話で話すことが本当に苦手です。子どもの学校とかにかけるのも嫌だし(笑)歯科クリニックでも、ディーラーなどの営業マンや技工士とかの電話もすごく嫌。特に自分からかけるとなるとドキドキしちゃって、話したい内容をあらかじめ頭の中で整理して、1回シミュレーションしてからじゃないと、うまく言葉が出てこなかったりします。
ーそれは営業の電話、つらいですよね。
つらかったです。相手にうまく説明しないと失礼なんじゃないかと思い込んでしまって。さらに相手の反応がマイナスな雰囲気だと、もっと気分が落ち込んでしまって、、、でも数打ちゃ当たるじゃないけど、とにかく電話をかけないといけないっていうことはわかってたんです。
ーそのつらい営業、どんなふうに乗り越えたんですか?
つらかったけど、えいやって勇気を出して5件電話をかけたんです!そのうち2件で、面談まで行けました。
ー5件かけて2件アポイントって、打率すごいじゃないですか!!
アポイントが取れたときは本当に嬉しくて、「今までの苦労が報われた!」って。あと、「これでもう営業しなくて済む〜!」って安心感(笑)
ーその2件との商談はどうでしたか?
2件ともすごい素敵な先生でした!商談の時はたくさん私に質問してくれて、嬉しかったです。商談はこっちのペースで話すようにってコーチに言われてたんですけど、実際に院長先生に会ったら、もう向こうのペースになっちゃいましたね。
ー「面接受けに来ました」みたいになっちゃったんですね(笑)でもその2件と助っ人の契約が取れたんですか?
1件は契約までいったけど、もう1件は断っちゃいました。断ったところの先生は、やっぱりフリーランスっていうのはヒエラルキーの一番上の歯科衛生士を想像していて、私みたいな働き方の人は「フリーランスじゃないでしょ、ただのパートでしょ」という考え方の方で。提示いただいた時給も、以前のパート時代よりも低かったし、、、
ーえ〜!?それは無いですね(笑)
そこのクリニックでパートで働いている人よりかは高いからって言われたんですけど、う〜ん、ってなっちゃって。すごく良いクリニックで、3台あるユニットのうち2台に があったし、とても勉強になる環境ではあったけど…
ーすごい良い環境ですね!
でもすでに、別の助っ人で週3、パートで週2で働くことが決まっていたので。週1でもいいよって言ってもらえたけど、それだと週6になってしまうじゃないですか。ここで無理してしまうと体力的にも精神的にもきついと思って、そこまでやる必要がないし、自分を苦しめちゃうかなと思って、お断りしました。週6はちょっとしんどいかなって。
ー勤め先が2つと3つでは、結構変わりますよね。
そうそう。同時にいくつもの歯科クリニックをスタートしてしまうと、やり方を全て吸収しなくちゃいけないし。今行ってるクリニック、プローブが2mmと3mmで、違うんですよ!だから時々間違えちゃうことあるんですけど(笑)今2つでもいっぱいいっぱいなので、これが3つになったらもう訳わかんなくなってキャパオーバーになっちゃう(笑)
ーわかります!笑
D.HITに入ったときに、いろいろやりたいことがあったんですけど、そのうちの1つに「前のお給料よりも上回りたい!」っていうのがあったんです。だから前より時給の低いところで働くのは辞めておこうと思っていたので、決断できました。
ー今、週3で助っ人に行かれていて、どうですか?
本当に、めっちゃ楽しいんですよ!
ーそんなに楽しいんですね!すごいです。なんでそんなに楽しいんですか?聞きたいです(笑)
すごく感謝されることが多くて、やりがいあります。患者さんともすぐに打ち解けられて、先生からも「この患者さん、いつも全然喋らないのに今日はたくさん喋っていたね。ありがとう」とか言われたりして、嬉しいです。めっちゃ褒めてくれるんです(笑)
ー褒めてくれるんですね(笑)
褒めてくれる(笑)今のクリニックもお年寄りの患者さんが多いんですけど、前の職場でも同じような環境だったので慣れているのもあって、お年寄りの患者さんが多いクリニック好きなんですよ。楽しいです。「今日もごめんね〜」「今日も丁寧にやってくれてありがとうね」とか、言ってもらえるのがすごく嬉しいです。
ー感謝を言葉にして言ってもらえるって、良いですよね。
先生からも「すごい助かってるよ〜」とか言っていただけると、私の存在がちゃんと役に立っているんだなと感じられて、それが一番の楽しく感じられるポイントかもしれないです。
ー週2で働いているパート先は、前の職場ではなくまた別のところですか?
そうです、自分で探して面接に行きました。
ーパートとして働いているのは、フリーランスだけじゃ不安だから保険としてってことですか?
保険の意味合いもあるんですけど、それより、「勉強させてもらってる」って感覚です。パート先は新しい医院で、CTやインプラントなども扱っていて、先生も若くてやる気のある方なんですよ。前の職場では見たことのない新しい設備が多くて、新しい知識を吸収できそうだなと思って決めました。
ーなるほど!フリーランスより時給は低いけど、勉強させてもらってるから「未来への投資」ってイメージでしょうか。
そうですね。パートの歯科クリニックでは、働きながら新しいことを吸収しようというふうに自分で思ってるから、わからないこととか知らないことがあってもどんどん質問して、色々教えてもらえてます。逆に助っ人のほうは、今まで自分が経験してきたことがすごく活かせているから、役に立てていて、楽しく働けているって感じです。
ーすごい!助っ人では今までの経験を活かして働けるし、パートでは新しいことを学ぶ場としてちゃんと棲み分けというか、目的を分けている感じなんですね。助っ人とパートの両立はどうですか?
すごくバランスよく働けています。助っ人の契約先は今後どうなっていくかわからない部分もあるので、保険的な意味も込めてパートも続けていくつもりです。助っ人は自由度が高くて、自分のペースで働けるところが魅力ですし、パートは決まったルールの中で学べる安心感があります。お互いに補完し合っている感じですね。
ーすごく良いバランスですよね。で、残りの週2は休みをしっかりとれるっていうのも良いですよね。
はい!でも私の場合、助っ人が楽しすぎて、今日も本当はオフだったのに午前中だけ働いてきたんですよ!笑
ー休みなのに!笑
休みだけど、特に予定がなかったりすると、じゃあ暇だし働きに行こうかな?みたいな(笑)「先生、この日空いてるんで行きますよ?」って言うと、「えっありがとう!来てくれるの?」ってまた感謝してもらえて(笑)
ーすごいですね!ほんとに楽しいんですね(笑)
そうなんです。今日はたまたま時間があったから行っただけで、休みたい時は休めるから全然いいと思ってます。でもやっぱりそれは仕事が楽しいからで、嫌な歯科クリニックだったら行きたくないですよ。前の歯科クリニックにも、休みの日に手伝ってあげたいなとか思ってたけど、それが当たり前だって先生に思われたら嫌だし、そんなに感謝もされないし。
ーその「感謝される」ってところが知穂さんにとっては大事なんですね!
そうですね!本当に今がすごく楽しいので、感謝されるっていいなと思います。この働き方がめちゃくちゃ合っていたのかもしれません。
ー今後の目標はありますか?
キャリココを始めたときは、教育・SNS運用・採用支援の3本柱で考えていたんですよ。助っ人は全然考えていなくて。でも相談する中で、まず助っ人をやって、その助っ人先で教育をするとかの流れのほうが良いよってなって。あといきなり教育だと、助っ人の5倍は営業をしなきゃいけないという話もあったので、確かにと思って、助っ人のほうに行ったんです。
ーそうだったんですね!じゃあこれから、教育とかも考えているんですか?
そうですね、やってみたいです。将来的には、自分の得意なことをもうちょっと活かしてお仕事できないかなと考えています。まだ模索中ですけど。後輩の歯科衛生士に誘ってもらって、何か一緒にやろうという話になってるんです。その子が口育士やMFTの方向で何かやりたいと言っているので、じゃあ私もとりあえず資格取るね!って言って、口育士の資格取ろうとしています。
ー今勉強中なんですね!
まだこれからですけど、申込みして、教材を印刷したところです(笑)これから本格的に学んでいく予定です!
ーこれからも仕事の幅を広げていきたいという感じですか?
はい。今の働き方がすごく自分に合っていると感じているので、このまま助っ人とパートをうまく使い分けながら、自分の経験を必要としてくれる場所で働いていきたいです。
ー応援しています!今日はありがとうございました!
ありがとうございました!
パートと助っ人の目的をしっかりご自身で考えていらっしゃる知穂さん。今の働き方にやりがいを感じ、本当に楽しそうにお仕事の話をしていたのが印象的でした!今後のご活躍を応援しています。