こんにちは!D.HITのインタビューチームライターの坂口りさです。
今回インタビューさせていただいたのは、歯科医院で正社員として働きながら、フリーランスとして在宅ワークもされているという、しばはみママさん。以前はパワハラを受け疲弊して「もう、歯科衛生士なんかやりたくない!」と思ったこともあるのだとか。そこから、歯科衛生士としての自分の使命や、やりたいことを見つけていくまでの軌跡を、たくさんお話聞かせていただきました。
今、人間関係で悩んで、もう歯科衛生士やりたくないな、、、と思っている方にぜひ読んで欲しいです。
ーよろしくお願いします!まずは自己紹介をお願いします。
よろしくお願いします。しばはみママです。夫と子どもの3人家族です。今は、正社員で歯科医院で働きながら、SNS運用代行と採用支援をやっています。
ー正社員やりながら、在宅ワークもされているんですね!すごいです。
いえいえ。まだスタートラインに立ったばかりで、これから件数も増やして行きたいですし、今後は他にもやりたいことが色々あって…まだまだこれからです!
ーもう次を見据えていらっしゃるんですね!今後やりたいことってどんなことか、聞いてもいいですか?
自分の今までの経験を生かして、講師として歯科医院に入ってサポートしたいなって思っています!まだこれから話を詰めていく段階なのではっきりしたことは決まっていないんですが、採用支援のクライアント先で出会った方にたまたまお声がけしてもらって、その方と一緒にこれからやっていく予定です。
ーそれは歯科衛生士の方なんですか?
いえ、歯科衛生士ではないです。私の採用支援が3ヶ月の契約だったので、その後に採用支援で入られる方だったんですけど、わざわざ挨拶してくれたんですよ。引き継ぎとか別に必要ないんですけど、電話で最初話して、「どういうことやられてるんですか?もし良かったらこれから困った時、力貸してください」みたいに言われて。「会いたい」って言われて、最初はちょっと怪しんでいました(笑)
ー最初は警戒しますよね(笑)
でも会ってみたらすごくちゃんとした人で。採用支援もされているし、歯科医院に限らずホームページを作ったりもされているし、その地域を盛り上げたいということで事業を立ち上げて色々なことをされていて、これから頑張って大きくしていきたいという感じで。
私がフリーランスで採用支援に入ってたということですごく興味を持ってもらって、これから歯科衛生士として力になって欲しいと言っていただいて。色々話してみたら、私がずっと自分の中でやりたいと思っていたことと、似ていたので、じゃあ一緒に頑張っていきましょうよ!ってことになりました。
ーめちゃくちゃ楽しみですね!しばはみママさんのやりたいこととマッチしたんですね。採用支援って、契約期間が決まってるからその期間が終わったら終わりじゃないですか。でもそこから次の仕事に繋がったというのは、嬉しいですよね。
そうなんです。安定した収入ではないのがやっぱり心配ですよね、フリーランスは。これも、行動したからこそ繋がったご縁だなと感じています。まだ形にはなっていないですけど、これから話し合いながら進めていこうと思っています。
ー講師として歯科医院に入って、セミナーをするというイメージですか?
そうですね、今採用支援をやっていて、採用支援も大事だけど、やっぱりその後。採用したら終わりではなくて、採用した後のアフターフォローが大事だなって思っていて。やっぱりみんな新人で歯科医院に入って、患者さんとどうコミュニケーションを取ったらいいの?自費の商品を患者さんにどうやって話を持っていったらいいの?って、わからないじゃないですか。細かいこと言えば、接遇ですね。そのあたりは私も今までやってきたことなので、教えられると思って。そういった「入職後のアフターフォロー」を商品にしたいなーと以前から思っていたんです。
ー今、そういったアフターフォローが欲しいっていう歯科医院さん増えてますよね。
私も何ヶ所か臨床で勤めてきて思うんですけど、やっぱり患者さんへ対応するときのポイントとか、働いてみないとわからないこととかありますよね。でも、そこのフォローが十分じゃない。で、やっぱり辞めちゃうんですよね。採用しても、辞めちゃう。まわりの歯科衛生士さんが辞めてっちゃうことが多いので、私自身、「悲しいなー」とずっと思っていて。その辞めちゃう気持ちもすごくわかるんですよ。私も嫌なことを経験してきたし。
ー入ってみて、合わなかったら辞めちゃうって人、多いですよね。
やっぱり、合う・合わないはどうしてもあると思うんですけど、クリニックも歯科衛生士さんもうまく働いていけるポイントをおさえておけば、長く働ける環境を作れるんじゃないかと思っています。自分は歯科衛生士としてずっと働いてきて、そういう部分がわかってきたんですよ。でも新人のうちはわからないので、嫌になったらすぐ辞めるってなってしまうんですよね。そういったところで、長く働ける環境を作る手助けができたらなって思っています。なので、歯科衛生士を採用するだけじゃなくて、プラスαで、入ってからのことも結構大事だって思いますね。
ーすばらしいです!!なんかそれって、しばはみママさんが今まで歯科医院に勤めてて感じてたこととか、「こういうことやりたいんだけどな、こういう風にしたら歯科医院ってもっと良くなるのにな」っていう気持ちがずっとあって、それが形になるお仕事ができそうなんですね!
本当にそうなんです!ずっと自分の中では感じていた部分ではあったので、やっと形になりそうで嬉しいです。だって、せっかくみんな国家資格とって「頑張ろう!」って前向きにやっている新人の時に心折られると、「もうこの職業向いてないな、嫌だな」と思っちゃいますよね。それを跳ね返せればいいんですけど、人それぞれ性格もあるし。心が折れて辞めちゃう人が本当に多い。
「この仕事向いてないのかな‥」って思った経験、私も何回もあるけど、「でもやっぱりこの仕事楽しいな。」と思ったポイントがあるから、そういうことを伝えていきたいです。
ーしばはみママさんは、向上心がすごいですね。
本当に辞めていく歯科衛生士さんが多すぎて、そこに対してなんとかしたい!と思う気持ちが強いんですよね。資格を持っていても歯科衛生士として働いていない人が、本当にいっぱいいて。なんとかならないかなーって思ってます。
ー辞めていく原因を院長先生もわかっていないっていうことも多いですよね。
そうなんですよね。探すことはできるけど、そのあとが続かない。採用支援で頑張って歯科衛生士探しても、結局辞めちゃって。前も、全然歯科衛生士がいない地域で隣町とかから頑張って探して、やっと面接まで漕ぎつけたのに、面接での院長の対応が良くなくて結局「今回は縁がなかったということで…」ってお断りされちゃったこともあって(笑)えっ私がんばったのにー!って(笑)縁を大事にしないと…。
ーわかります(笑)あと、辞めたら次入れればいいや!って考えている院長も多いですよね。根本原因が分かっていないから、入っても辞めての繰り返しなんですよね。特に新卒の方なんかは、そこしか経験していなければ「そこが全て」って思っちゃいますよね。
そうなんです。それがすべて。そこのやり方がすべてになっちゃいます。で、「もう歯科衛生士嫌だ!」ってなっちゃう。
ー本当に歯科衛生士の仕事が嫌になったんじゃなくて、働く環境が原因で辞めていく人が多いからこそもったいないですよね。
そうなんですよね。環境の問題じゃないですか。合わない歯科医院で働くことで、私も歯科衛生士が嫌になっちゃったことも何回もあるし、それで辞めていく子も本当に多くて。私の友達でも、「歯科医院」って言葉を出すだけでも嫌ってなっている人もいますね。
ーもう歯科自体に、拒否反応出ちゃうんですよね。そうなっちゃったらもう戻れないですよね。
だからそうなる前の段階で、どうにかできないかなって。私に何かできないかなって、すごく思ってます。
そもそも入る前に合う合わないがわかれば、もっといいなとも思っています。今って、歯科医院がコンビニより多いっていうじゃないですか。その中から、自分に合った歯科医院を探し出すのって大変だと思うんですよね。
ー求人媒体とか見ただけでは正直、自分に合っているのかまではわからないですよね。クリニック側としても、求人票には経歴は載っているけど、その人がどんな人かは一緒に働いてみないとわからないですしね。
本当にそうなんです。働いてみないとわからない。お試しで1ヶ月やってみて、合っていたら働くみたいなシステムがあればなぁって思います。今はお試しって言っても、見学ぐらいしかできないじゃないですか。働いちゃったら、なんか違うって思っても院長も辞めさせることはできないし、歯科衛生士さんも短期間で辞めたら経歴に傷がつくのも嫌だし。お試しでやってみてお互いに気に入れば…って感じでできたらいいですよね。
ー入口で分かれば、お互いにミスマッチを防げますもんね。
そうなんです、ミスマッチを減らしたい。そもそも、もっと効率よく出会う方法はないのかなって思ったりします。私も3ヶ所目でやっと、今の職場に出会えたので。
ー今の職場は、院長と良い関係性を築けているんですか?
結構、院長が私の意見を聞き入れてくれるんですよね。「こうじゃないですか?」って言うと、「あ、そうだよね」みたいな。逆に院長が私に相談してくれることもあります。やっぱり経験があるしキャリアもあるからとは思うんですけど、歯科衛生士の言うことを聞き入れてくれない院長もいるじゃないですか。私にとっては、今のクリニックが合っているんですよね。でも私とは違って、「言われたことをやっているだけの方がいい」という人もいると思いますし。そこを、うまくマッチングさせることができたらいいのになーって思います。
ーしばはみママさんみたいな衛生士さんがいたら、クリニックにとっても歯科衛生士さんにとってもいい環境が作れそうです。今の働き方をしようと思ったきっかけはなんだったんですか?
私はもともと病院の口腔外科で働いていたんですけど、上司のいわゆるパワハラでどんどん人が辞めていく職場だったんですよ。なんていうか、「この仕事嫌だ」って思わせるようなことを言ってくる人で。どんどん人が辞めて、私も「もう歯科衛生士、嫌だな、逃げたいな」と思う気持ちが強くなって。そのまま育休に入ったんですけど、復帰するかどうか悩んでいる時に、キャリココの無料相談を受けたんです。
ーお〜、そこでキャリココに出会ったんですね。
でも話を聞いたら「結局、歯科衛生士として何かやるってことかー」と思って、その時はキャリココに入ることはなかったんです。
ーそうですよね、そのときは歯科衛生士が嫌になっていたときですもんね。
でも、職場が変われば…という気持ちもあって、「次の就職先がダメだったら歯科衛生士じゃない仕事をやろう」と思って、ラストチャンスでもう一回歯科衛生士として働くことに決めたんです。条件に合うところを探して、たまたま、良いクリニックに出会えたんですよ。
ーそれが今の正社員の歯科医院ですね。
そこで働き出して、「やっぱりこの仕事が好きだ」と思えたんですよね。
ー良かったです!いい職場に巡り会えたからこそ、歯科衛生士の仕事は好きだから、また歯科衛生士としてやっていこう!と思えたんですね。
これがまた嫌な医院だったら、もうたぶん歯科衛生士辞めてますね(笑)D.HITにも、もう近付かなかったと思います。歯科衛生士の仕事は好きだなってまた思えたから、もう一回話を聞いてみようかなって思えて、またキャリココの無料相談を受けたんですよ。もう一回お話を聞いて、「へー!!こんな働き方あるんだー!」ということをたくさん知れました。
ー歯科衛生士嫌だっていうところから、今のしばはみママさんのマインドになるまで、すごい変化だなって思います。
今の、こういう気持ちに辿り着いたのはキャリココに入って世界が広がったおかげですね。友達にも仕事が嫌で悩んでいる子が多いので、キャリココの話をしたりしています。「歯科衛生士が嫌だ!」になっちゃってる子は、やっぱり反応良くないですけどね。
ーキャリココに入って、フリーランスとしてやっていく中で大変だったことや苦労したことはなんですか?
自分にやれるのだろうかという不安はありました。自分との葛藤ですね。やったことがないことを実際にやるまでに、全然動けないときがありました。コーチから宿題を出されても、ギリギリまでやらなかったり(笑)手紙書いたけど、これを出したら始まっちゃうじゃん、とか思って。手紙出して、もし連絡が来て契約が決まったら、スタートじゃん。え〜私にやれる?みたいにすごい葛藤があって。
でもコーチに「国家資格取れたんだから、やれます!」と言われたんですよ(笑)私の性格を見て、すごくハードルを下げて、私の目線で言ってくれたんです。「やれる!国家試験より簡単だよ!」って言うので「あーそうなんだ!じゃあやってみるか!」と思えて(笑)そこでやっと、行動につながりました。だから苦労っていうよりは、行動に移すまでの葛藤が大きかったですね。
ーそうですよね。やっぱりやったことがないことをやることは不安だし、一歩踏みだすまでが勇気がいりますよね。
まずやってみるっていうところにたどり着くまでがやっぱり大変でしたね。キャリココは、それぞれに合うコーチをつけてくれて、自分のやりたいことの材料もすべて準備されていて、すごくありがたかったです。「あとはあなたが動くだけよ!」っていう感じで。それでも、まだ不安はずっとありましたけど…そのたびにコーチに助けてもらっていました。
ーしばはみママさんでもそんな悩む時期があったんですね…!
全然あります!今もなおあります!(笑)でもマインドが整ったことで、私みたいなただの歯科衛生士が、プラスαでやれることがあるんだということに気づけました。世界が広がったことで、いろんなやりたいことや考えがたくさん出てきました。
ー動いてみたことで、やりたいことや、こうしたらいいなということが生まれてきますよね。一歩目までが大変なんですよね。
そうですね、初めの一歩ですね!でも、私にもできたから誰でもできるよ!!って伝えたいです。
ー今、歯科衛生士の仕事を辞めたいとか、働き方に悩んでいる人に何かアドバイスするとしたら、なんでしょうか?
まず「なんで嫌になっちゃったの?」って聞きたい。おそらく今仕事が嫌だと思っている人は、人間関係や働く環境が悪かったせいで嫌になっている人が多いと思うんです。歯科衛生士の仕事自体が嫌だって思っている人って少ないと思うんですよね。だからまずは、歯科衛生士になったときのことを思い出して欲しいです。私も「歯科衛生士嫌だ、辞めたい」って思ったときは、環境が影響していました。私がそうだったように、働く環境を変えるだけで、「やっぱり歯科衛生士が好きだ」とまた思うことができるかもしれない。新しい働き方や、環境を変えることができる、そういう選択肢を知るためにも、キャリココの無料相談は受けてみてほしいです。
ー今日は、貴重なお時間ありがとうございました!!
このインタビューをきっかけに、また歯科衛生士を好きになって、歯科衛生士として働く人が少しでも増えていってくれたらいいなと思っています。ありがとうございました!