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夫に「自慢できる妻」と言われた!3児ワンオペ&パートから、“個人事業主”へ|海老名優美さんインタビュー

こんにちは!D.HITのインタビューチームライターのsakuraです。

今回のインタビューは、パート勤務を経て、「もっと稼ぎたい!」という思いからフリーランス歯科衛生士として活動を始めた、海老名優美さん。現在は、助っ人・SNS運用・採用支援の仕事をしながら、キャリココのコーチとしてもご活躍されています!

まだ小さい子どもが3人、夫は単身赴任ー。「もっと働きたい」という思いと現実との間で葛藤しながら、「個人事業主になりたい」という強い思いを抱くようになったのだとか。

専業主婦時代も長かった優美さんが、「こんな私でもできた!」と自信を持って伝えてくれたメッセージは、働き方に悩む多くのママ歯科衛生士さんの心に響くのではないでしょうか。

sakura
D.HIT編集部 sakura
千葉県在住 歯科衛生士歴17年目
新卒で歯科メーカーに就職。その後、歯科衛生士として公務員に転職。 結婚・出産を経て、「自由な働き方がしたい」と考えてフリーランス歯科衛生士へ。  現在は、臨床をやりながら、スタッフ教育を含むコンサルタントやオンラインでの歯科相談をして活動中。

ーこんにちは!本日はお時間いただきありがとうございます。まずは自己紹介をお願いします。

海老名優美と申します。歯科衛生士歴としては11年目になります。ただ、5年間は専業主婦をしていて、復帰後も午前中だけ3時間のパート勤務という形でしたので、実際にしっかり働いていたのは2年ほどなんです。子どもは3人いて、夫が単身赴任なので、なかなか働きにくい環境にずっといました。

ー私も子ども3人なんです。

わぁ、一緒ですね!

ー今、お子さんたちはおいくつですか?

上から小学校2年生、6歳年長、4歳年少です。

ーちょうど2歳ずつなんですね!上のお子さん二人は、やんちゃ盛りで大変じゃないですか?

そうですね。上の二人が男の子なので特に(笑)末っ子は女の子なんですが、末っ子は特に「可愛いなぁ」と思います。

ーわかります!末っ子って本当に可愛いんですよね。旦那さんは、いつから単身赴任されてるんですか?

夫は、一生単身赴任なんです。仕事内容的に勤務先が山奥とかになっちゃうので、それを考えるとどうしても家族みんなでついていくという考えには及ばなくて。

ーそうなんだ!でもそれは、元々わかっててご結婚されたんですか?

そうです。もう最初から単身赴任になることはわかっていて。でもその代わり、私の実家の隣にお家を建てさせてもらっているのですごく良い環境でやらせてもらっています。

ー優美さんのご実家の隣に!?それは最高ですね!

そうなんです。親には全面的に協力してもらっていて、本当に助かってます。

ー「しっかり働いていたのは2年」というのは、新卒後の正社員での勤務が2年で、結婚を機に専業主婦になったということですか?

はい、衛生士学校を卒業してすぐ就職して、2年ほど働いて、退職して、5年間は専業主婦として過ごしていました。完全に家庭に入っていました。

ーそこから、パートとして復帰されたんですね。3人目のお子さんが産まれた後ということですか?

そうです。私が住んでいる市では、3人目からは保育料が無料になる制度があるんです。なので、「これはもう外に出られるんじゃない?」と。自分の中では大きな解放感でした。

ーいいですね。保育料無料は大きい!

本当に。そこからパートとして午前中だけの仕事を始めました。基本は午前中3時間で、週5日勤務です。人が足りない時には午後まで残ることもありました。

ーそのパート勤務を、3〜4年くらい続けられたんですか?

パートは今も続けていて、4年目になりますね。

ー今も続けているんですね!そこから「働き方を変えたい」と思ったのは、何かきっかけが?

午前中だけの勤務は、自分の中で「力を持て余している」と感じていました。体力も時間もまだ余裕があるのに、働くのは数時間だけ。かといって歯科衛生士として正社員で働こうとすると、どうしても夜7時とか8時までの勤務になっちゃうので…夫は単身赴任で、子どもの世話もあるし、夜まで働くのは現実的に不可能だと思いました。

ーそれはそうですよね。

その状況に「どうにかしたい」という気持ちと、歯科衛生士とは関係なく「個人事業主になりたい」という気持ちが強くなりました。

ーそうだったんですね!「個人事業主になりたい」というのはどこから出てきたんですか?

正直に言うと「税金対策」です。

ーおお、面白い切り口ですね!個人事業主になれば税金対策ができる、という情報をどこかで得たんですか?

SNSで「個人事業主は家賃や光熱費が経費にできる」という情報を見かけて、「なるほど!」と思ったんです。領収書をもらう意味とか、そういうことすら全然知らなくて。調べるうちに「事業をすればこうやって経費を使えて、税金対策ができるんだ」と知りました。「こうやってみんな経費にしているのか!」というのが分かって、そこから「私も個人事業主になりたい」と思い始めたんです。

ー最初から「やりたい事業」があったわけではなかったんですか?

全くなかったです。「何かやりたい」「何か事業をすれば個人事業主になれる」という漠然とした気持ちだけ持ってました。でも、じゃあ私に何ができるんだろう?って。「自分には強みがない」と悩んでいました。

ーその思いがキャリココにつながったんですね。

そうですね。自分に何ができるかはわからなかったけど、なんとなく漠然と、「私と同じように、もっと働きたくても働けない環境にいるママはたくさんいるはず。そういう人を助けられる仕事ができたらいいな」と考えていました。その時にインスタでキャリココの広告を見て、最初は少し怪しいかなと思いつつも、無料相談に申し込みました。

ーすごい行動しましたね。

それで話を聞いてみたら、「資格を生かしながら個人事業主になれるよ」と言われて、「これはもうやるしかない」と思ったんです。

ー「個人事業主になりたい」ということが一番の理由だったんですね。

いや、一番は「稼ぎたい」ということでした!

ーおぉ!ストレートでかっこいい!

「男並みに稼ぎたい」と思っていました。その方法をキャリココなら教えてくれると感じたんです。

ーキャリココで実際に学んでみてどうでしたか?印象に残っていることとかありますか?

大きかったのは、やっぱりマインドセットやクリアリングです。歯科衛生士として臨床だけをしていたら気づかなかった「学び」や「気づき」がありました。マインドセットって、生活の中で当たり前だったり、人として大事な部分じゃないですか。でもそれを改めて言われると、「あ、そうだよな」「これって当たり前だけど、できない人もいるんだよな」とか、改めて認識することができたんです。自分の中で「これが人の在り方だよな」って。

ーなるほど。再認識として役立ってたんですね。

子どもがいると、それを言い訳にしてしまうことがあると思うんですけど、キャリココに取り組む中では「子どもを理由にしない」と決めて、取り組んでたんです。それは言ってなかったんですけどコーチは気づいてくれて、「子どもを言い訳にしないで、ちゃんと自分の責任でやれていたよね」と声をかけてくださって。「ガッツがあるよね」とか、「大変さを見せないね」って言ってもらえて、そう見えるように頑張ってたから、それがすごく嬉しくて。

ーあぁ、それは自信につながりますね。

そうなんです。「子どもがいるから…」というのは環境的に仕方ない部分もあると思うんですけど、そこを言い訳にせずに取り組めたことを認めてもらえたのは、本当に大きな自信になりました。

ーキャリココをしていた間、具体的にはどんな活動をされたんですか?

助っ人や採用支援、SNS運用など、いくつかの案件に挑戦しました。

複数の案件を同時進行されていたんですね。すごいです。パートや子育てと、キャリココの両立、実際は大変だったんじゃないですか?

パートを続けながらのキャリココだったけど、午後は子どもが学童から帰ってくるまでの時間がフリーだったので、その時間をフル活用できたんです。なので、思っていたよりも時間的にはなんとかなって、両立はできました。

ー時間の使い方が上手なんですね。キャリココでの活動の中で、一番大変だったことは何ですか?

150通のお手紙を書いたことです。

ー150通!?すごい…がんばりましたね。

かなりの数でしたね。何日かに分けて一気に書きました。でも結局、実際に送ったのは5通だけなんです(笑)最初に出した1軒目の歯科医院が連絡くださって、契約いただいてしまったんです。

ーえっすごいですね!一発目で契約を取れたんですか?

そうなんです。そのあともコーチと話して、もう少し出してみようってことであと4通は出したんですけど、1軒目の契約で結構手いっぱいになっちゃって。とりあえずその1軒に集中してやってみよう!となって、結局それ以降は出さずに終わっちゃいました。残りの145通は、ストックとして手元に置いてあります(笑)

ーとってあるんだ!(笑)

はい(笑)150通も書いて結局ほとんど使わなかったけど、でもあの作業をやり切ったという経験にはなってます。また新たな契約先を探すことがあれば、使いたいと思っています。

ー助っ人や採用支援の仕事はどうでしたか?

助っ人先の医院では、もともと「毎週好きな時に来てくれればいいよ」という条件だったので、午前中はパートに行って、午後は助っ人に行く、という流れが作れました。

その助っ人先で、採用支援もやっていたんです。そしたら想定よりもたくさんの応募が来て、歯科医院から「もう十分です」と言っていただけるほどで。助っ人としての私はいらなくなっちゃいました(笑)

ー採用支援もうまくいって、人員が埋まっちゃったんですね(笑)

はい。でも結局また数週間後に連絡が来て、産休に入りたいという方が出てきたから来れる日があれば来てくださいってお声がけがあって、今も月に何回か行っているという状況です。実際産休に入られたら、もっと回数が増えるかもしれないです。

ーなるほど。SNS運用は、また別件なんですか?

SNS運用も、同じ歯科医院なんです。最初はなかったんですけど、「SNSもやってほしい」という依頼を後で受けて、結果的に1つの歯科医院で助っ人・採用支援・SNS運用の3つを担当することになりました。一つの場所で複数の役割を持てたのは、とてもありがたかったです。

ーいいですね!理想的です!医院によってやり方も違ったり院長の感じも違ったりするけど、1軒の同じ医院でそうやって複数契約が取れると、やりやすくて良いですよね。

本当にそうです。すごくやりやすいし、素敵なところに最初にご縁をいただけて本当に良かったです。

ーパートを今も続けていらっしゃるのは、理由があるんですか?

パート先はすごくスタッフ同士の仲も良くて、院長もすごく素敵な方なんです。特に融通が利きやすいのが、大きなポイントになっていますね。「来れる時に来ればいいし、来れない時があったら来なくてもいい。もう勝手に動いてもらって、好きに働いてもらって大丈夫」という感じなんです。パートは午前中の勤務のみだし、助っ人先は午後の勤務だったので、条件的にもぴったり当てはまって良かったんです。

ーなるほど、うまく条件が合って時間が埋められたんですね。キャリココを受講している途中で、コーチのお仕事も始められたんですよね。

そうなんです。キャリココを始めた当初は全く想定していなかったのですが、D.HITやキャリココという仕組みに深く関わりたいという思いがだんだん強くなっていって。「歯科業界を変えていこう」というかっこよさとか、新たな挑戦をしている姿勢に魅力を感じたんです。もともとそういう「人の助けになることをしたい」という気持ちが強かったので、「こういう形でなら私も貢献できるのでは」と思いました。

ーもともとやりたかったことと、D.HITの事業がマッチしたんですね!どんなきっかけでコーチに?

4月ごろに「キャリアアドバイザー・コーチ募集」という案内があって、タイミングも良かったので「やりたい!」と思って応募したんです。その後、仮採用としてトレーニングを3ヶ月ほど受けてから、本採用になりました。

ーキャリココを受ける側から、今度は支える側に回ったんですね。素敵です。実際にコーチになってからはどうですか?

自分も受講生として悩んだ経験があるので、それを踏まえてサポートできるのはとても意味があることだと感じます。まだ担当しているキャリココ生さんは5人程度で数は少ないですが、その分、一人一人に時間をとってしっかり向き合えているし、自分の経験を活かしながら相手に寄り添うことができていると思います。まだそこまで忙しくはなくて、子育てやパートと並行しながらも生活は以前と変わらず無理なくできています。

ー今は、スケジュールはどんな感じで活動しているんですか?

土日は休みと決めていて、月・火にコーチの仕事をメインでやっています。水・木・金の午前中がパートで、午後はお休みだったり、助っ人に行ったり、日によってバラバラです。

ーそうなんですね。働き方を変えてみて、ご家族の反応はいかがでしたか?

夫は「やってよかったね」「自慢できる嫁だよ」と言ってくれて、すごく嬉しかったです。夫の職場は専業主婦の奥さんが多いらしくて、妻が自分で積極的に働いて稼いでいる姿は珍しいみたいで。だからこそ誇りに思ってくれているようです。

ーすごく素敵な旦那さんですね…!ご両親は何か言われていますか?

両親は二人とも働いていて、私が家にいる時間の方が長いので、あまり変化に気づいていないかもしれませんね(笑)

ーお子さんたちはどうですか?

上の子は、最近「今日はリモート?歯医者さん?」と聞いてくるようになりました。私と、おばあちゃんやパパとの会話を聞いて、自分なりに理解しているみたいです。小学生にもなるとそういうことに気づき始めるんだなと。ちょっと可愛いですね。

ー収入面では変化はありましたか?

収入は大きく変わりました!忙しさは実はそんなに変わっていないのに、収入は大きく増えたんです。以前は、午前中だけのパートで扶養内に収める働き方で、自分が自由に使えるお金はほとんどありませんでした。正直、専業主婦時代が一番つらかったんです。もともと働くのが好きだし、だから「自分が稼いでいないお金を使うこと」に抵抗があって…。旦那は「全然いいのに」って言ってくれるんですが、どうしても気になってしまって。

ーそれは、パートに戻っても解消されなかった?

パート代は子どもの習い事などに消えちゃって、結局「自分のために使えるお金」はなかったんです。だから、どこか苦しい気持ちが残っていました。でもキャリココを通じて今は収入が増えて、自分の稼いだお金を自分に使えるだけじゃなくて、家族にもプレゼントを買ったりできるようになった。これは本当にすごく心の余裕にもつながりました。

ーすごくわかります。化粧品1つにしても、自分のお金で買えるっていうのが大きいですよね。

そうなんです。自分のものはもちろんだけど、やっぱり「自分の稼いだお金で、家族に何かしてあげられる」っていうのが嬉しくて、気持ちの上で大きな変化でした。本当に、良かったな〜と思う部分です。

ー今後の目標はありますか?

まずコーチとしては、担当のキャリココ生の方の人生を、より豊かにしてもらいたいと強く思っているので頑張りたいです。あと私個人としては、子どもたちを私立中学に通わせてあげたいという目標もあります。

ーそうなんですね!なぜ私立に?

地元の中学は、結構気性が荒くて…(笑)私自身も通った学校なんですけど、どんな環境か知っているからこそ、「ここには通わせたくないな」と思ってるんです。そのためにはもっと稼いで、私のお金で私立に行かせてあげる!っていうくらい、教育にお金を使えるようにしたいです。

ーなるほど、優美さん自身が卒業生だからこそ、説得力ありますね(笑)他には、どうですか?

あとは旅行が好きなので「いつでも旅行に行ける生活」を実現したいです。以前はキャンピングカーを持っていて、子どもも連れていろんな場所に家族で出かけていました。今は手放してしまったんですが、また自由に旅ができるような生活を作りたいですね。

ーキャンピングカー!すごい!これから家族で、行きたいところとかありますか?

う〜ん、そうですね…今パッと浮かんだのは奄美大島です。何がしたいとか具体的に浮かんでいるわけではないんですが、ぱっと言葉が出てきました。

ー素敵な目標です。最後に、これからキャリココに挑戦しようと思っている方や、まだ迷っている歯科衛生士さんにメッセージをお願いします。

「私でもできたよ」ということを伝えたいです。子どもが3人いて、夫が単身赴任で、専業主婦の期間も長くて、自分でも「ポンコツだな」と思ってたこんな私でも、ここまでできたよ!!っていうのを言いたいです!

ー「私でもできるのかな」って、最初の一歩を踏み出す勇気が出せない方に届いてほしいです!本当に素敵なお話をありがとうございました。

キャリココに挑戦したことで、働き方や生き方に新しい可能性を見出した優美さん。「自分で稼げる」という自信は、家族との関係や生活全体にプラスの影響を与え、未来への目標も具体的に。「こんな私なんかに…」と諦めず挑戦し続ける姿に、「挑戦すれば道は拓ける!」という力強いメッセージを感じました!