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「今しかない!」育休を“ラストチャンス”に!在宅ワークに踏み出したママ歯科衛生士の働き方革命|川崎奈々子さんインタビュー

こんにちは!D.HITのインタビューチームライターのsakuraです。

活躍するフリーランス歯科衛生士さんへインタビュー。今回インタビューさせていただいたのは、一般歯科に勤務しながら「在宅で働く道はないか」と模索し、育休中に「これがラストチャンス!」と一歩を踏み出したという川崎奈々子さん。

D.HITで、在宅でも資格を活かせる働き方に挑戦し、自分の可能性を広げてきました。挫折も乗り越え、自分を見つめ直し、今はD.HITのコーチという新しい役割にも挑戦中なんだとか!

子育てとキャリアのどちらかを犠牲にするのではなく、子どもとの時間も楽しみながら、自分らしい選択を模索する奈々子さんの姿は、多くの歯科衛生士に共感と勇気を与えてくれるはずです!

sakura
D.HIT編集部 sakura
千葉県在住 歯科衛生士歴17年目
新卒で歯科メーカーに就職。その後、歯科衛生士として公務員に転職。 結婚・出産を経て、「自由な働き方がしたい」と考えてフリーランス歯科衛生士へ。  現在は、臨床をやりながら、スタッフ教育を含むコンサルタントやオンラインでの歯科相談をして活動中。

ーこんにちは!本日はお時間いただきありがとうございます。

よろしくおねがいします。

ーこんなお昼の時間帯ですけど、お子さん大丈夫ですか?お昼寝中とかですか?

あ、隣でお茶飲んでいます(笑)

ーそうなんですね!あ、声聞こえた〜可愛い!(笑)インタビュー途中で何かあれば、遠慮なくおっしゃってくださいね。ではまずは、自己紹介をお願いします。

川崎奈々子と申します。長野県出身で、娘と息子がいて、4人家族です。衛生士歴は、2016年3月卒業なので…今年で10年目になると思います。

ーありがとうございます。今隣にいらっしゃるのが、下の男の子ですか?

そうです。この子が1歳で、上は女の子4歳で、今日は保育園に行ってます。

ーめっちゃ可愛い盛りですよね〜!大丈夫ですか?隣で「ママ、ママ〜」ってなってないですか?

大丈夫です!

ーすみません、ご多忙の中ありがとうございます。歯科衛生士としては、どんな風に働いてこられたんですか?

卒業後すぐに一般歯科に勤めて、10年間ずっと同じ歯科医院で勤務しています。途中、長女が産まれて2年ほど育休をいただいて、一度復帰して、また現在も育休中で…1年2ヶ月ほどになりますね。

ーすごい!そういう制度がしっかりとした歯科医院なんですね。

そうですね。本来は1年で復帰してほしいという雰囲気だったのですが、少し交渉しつつ、2年間しっかり休ませてもらいました。

ー良いと思います!!小さいお子さんとゆっくり過ごせる時期は、今しかないですもんね。復帰はパートとか時短ですか?

パートなんですけど、契約時間は9時〜17時です。

ーえ〜!フルですね!週5日勤務ですか?

週5です。でも正社員の頃は8時半〜19時までだったので、これでもだいぶ短くなったって感覚ではありますね。

ー復帰した時はどうでしたか?2歳の子の育児をしながら、9時から17時まで働くのは大変じゃなかったですか?

最初の復帰直後は、久しぶりに「働けている」という感覚が嬉しくて、生き生きしていました。子どもを産んだことで職場での立場が変わり、自分の意見を言いやすくなったという変化も感じました。

ー意見を言いやすくなった、というのは?

それまでは独身っていう、レッテルじゃないけど、なんとなくいつまでも新人のように扱われていた感じがあったんです。でも結婚・出産をしたことでちょっとポジションが変わって、忙しい時とかに、疲れていることやしんどいことを素直に口に出しやすくなった感覚がありました。先生に文句言うわけじゃないんですけど、先輩とかに「ちょっと今日しんどくないですか?」とか言ったり。

ーなるほど。本音を口に出せるようになって、気持ちが楽になったという感じですか?

そうですね。それまでは、そういうことを言うのもなんとなくNGって感じで、弱音を吐ける感じじゃなかったんです。

ーそうだったんですね。職場の雰囲気自体があまり良くなかったんですか?

スタッフ同士は仲が良かったと思います。ただ、フルタイムで働いていた頃は“お局さん”がいて、少し緊張感のある雰囲気だったんです。でも私が育休に入っている間にその方が退職されて、復帰した時にはだいぶアットホームで明るい雰囲気になっていたというのも大きいかもしれないです。

ーお局さんが退職されてたんだ!それは働きやすさにもつながりますよね。そこから2人目を妊娠され、再び育休に入られたんですね。「働き方を変えたい」というのはいつ頃から考えていたんですか?

実は、上の子の育休中から思っていました。2021年頃にD.HITを知って、その頃無料相談まで申し込んだんです。でも、引っ越しと時期が重なって参加できなくて…。復帰も数ヶ月後に迫っていたので「今から始めるのは遅いかな」と思って諦めちゃったんです。

ーそんな早くからD.HITの存在を知っていたんですか?すごい。最初は、どうやってD.HITを見つけたんですか?

「歯科衛生士 在宅ワーク」と検索したと思います。スポンサー広告で1番上に出てきて、普段はあまりそういう広告を見ないのですが、その時は「気になる!」と思って開きました。

ー最初に見つけたときの印象はどうでしたか?

「え、あるの?」という驚きでしたね。在宅ワークとかできないのかな〜って軽い気持ちで調べたら出てきて、「え?できるの?!」って。

ー歯科衛生士の在宅ワークって、知らなかったらイメージ無いですもんね。D.HITのことは、復帰後も気になっていたんですか?

LINEの公式アカウントを友達登録していたので、通知が届くたびに意識はしていました。セミナーに参加したりはしませんでしたが、育休に入ってからやっぱり気になるな〜と思って、見始めたら、もう動き出していました(笑)

ーやっぱりずっと気になってて、もう奈々子さんの中で心は決まってたんですね!二人目の育休中に、今しかないチャンスを掴んだわけですね。そこから、無料相談を受けられたんですか?

はい、本当に在宅ワークできるのか心配だったんで、無料相談ではその辺の話をしました。

ー始めるのに不安はなかったですか?

やっぱりお金が…育休中だったんで、すごい制限されていました。始める時にはそこがやっぱり怖かったです。

ーやっぱり、お金のことは心配ですよね。

はい。育休手当の範囲で生活費もやりくりしながら受講費を払うのが怖かったです。もし仕事につながらなければ「払って終わり」になるっていう不安がずっとありましたね。主人にも相談しました。

ーご主人にはどのように伝えたんですか?

具体的にどう言ったか記憶は曖昧ですが…「歯科衛生士の資格を生かして在宅で働ける」という点を強調したと思います。今みたいに歯科医院で働くよりも、在宅で家族とか子どものことを最優先にしながら働ける。在宅ワーク自体は資格がなくてもできるものも多いし、そういうスクールもたくさんあるけど、そこで学ぶんじゃなくて、せっかく持っている歯科衛生士の資格を活かせるのが魅力だと伝えました。

ーめっちゃ良いこと言ってるじゃないですか!

アドバイザーの方に、そう言ったらいいよってアドバイスもらいました(笑)

ーなるほど!アドバイザーさんって、ほんと頼りになりますよね(笑)それで、ご主人の反応はどうでした?

最初は「本当に大丈夫?」という感じでした。でも最終的には「金銭的な負担はかけない」「自分の手持ちのお金でやる」「時間的にも、家族に負担をかけないから」と伝えて、始めました。育休手当の中でやりくりするのは大変でしたが、それでも「今しかないから、やりたい!」と思ったんです。

ーすばらしい!ご主人も最終的には応援してくださったんですね。

そうですね。結果的に「今月厳しいかも」と相談して助けてもらうことはありますが、基本的には協力的です。

ーそういう協力体制はありがたい存在ですよね。その時点で「挑戦しよう」と踏み出せた、自分の背中を押したのって、何が1番大きかったですか?

「これがラストチャンスだ」と思ったことです。2人目の育休に入って、こんなにしっかり時間を取れることってしばらくはもうないし、今を逃したら、きっとずっと先になると思いました。ここを逃したらもう変われない、このまま復帰したらもう歯科医院で同じ毎日を過ごしていく未来が見えて。だから、もう「今しかない!」と思って、「働き方を変えよう!学ぼう!」と踏み出しました。

ー2人目が産まれた頃って、赤ちゃんのお世話をしながら、上の子の赤ちゃん返りもあったりして大変じゃないですか。そんな中で、自分を変えよう!って踏み出せたのってすごいと思います。

ありがとうございます。実はD.HITを始める前にも、ちょっと在宅の仕事には挑戦してみたんですよ。クラウドワークスで未経験可の案件に応募して、ライティングを半年ほどやりました。そんなにお金がもらえなくてもいいから実績を積みながら学んでみようと思って。やっぱりD.HITでお金を出して学ぶというのは、最初はハードルが高くて。でも、学びにはなったけれど、求めていた働き方とは違いました。続けても変わらないし、時間を無駄にしているだけだな、と気づいて切り替えました。

ーなるほど。D.HITのキャリココを始める前にも、学びのために挑戦はされていたんですね。キャリココ(D.HIT)では、どんなことに挑戦されましたか?

在宅で完結できる自分の商品を決めました。インスタグラムの運用代行と、Googleビジネスプロフィール(GBP)の運用代行です。

ー営業は結構しましたか?

手紙を100件出しました。最低限100はやろう、とコーチに言われて。あとはインスタ経由のDM、歯科医院の問い合わせフォームからの連絡など、できる手は全部使いました。

ー反応はどうでしたか?

簡単ではなかったですね。でも1件、商談して契約直前まで進んだ案件があったんです。ホームページ制作の案件で、書面で契約もして、あとは入金を待つだけ…のはずだったのですが…

ーえっ、何が起きたんですか?

「やっぱり考え直したい」と言われて保留になったんです。私が話していたのは院長の息子さんで、最終決定は院長だったんです。近隣に同種サービスの会社があるから話も聞いてみたい、と。結局、そのまま止まってしまって、ショック大きかったです。

ーうそ!?そんなことあるんですか…それはショック。それはいつ頃の話?

もう卒業直前でした。卒業まで1〜2週間の頃だったと思います。卒業の数日後にサマーイベントがあったのでそれにも申し込んでいて、契約も決まって気持ちはルンルンだったのに、まさかの結末で一気に落ち込みました。

ーその時、どうやって立て直したんですか?

サマーイベントで7〜8割は回復しました!登壇者の方の話に共感して「私もがんばろう!」って気持ちになれたりとか、杉野社長にも直接お会いできたし、他にもオンラインでしか会えてなかった方とか、キャリココ中に関わった方に直接会ってお話できて。一緒に写真も撮ってもらって、エネルギーをもらえました。

ーそれならよかったです!D.HITの方たちと会うと、ハッピーなエネルギーもらえますよね。ちなみに、その案件はまだ保留中の状態なんですか?

連絡が取れなくなったわけではなくて、一応保留中です。「まだ考えています」という返事が2度ほどあって、正直「本当かな?」と思う気持ちもあるんですけど(笑)まぁそこに固執しても時間がもったいないって感じですね。もともとの性格的にも、そんなに引きずるタイプではないので、まぁ仕方ない!って思って立ち直りました。

ー奈々子さんは、キャリココのコーチとしても活動を始められたんですよね。きっかけは何だったんですか?

最初はコーチの仕事は自分には無理だと思っていました。やるんだったら、キャリアアドバイザーの仕事には魅力を感じていたので、そっちかなとは思っていました。でも私自身まだ案件獲得もできてなかったのに、人の未来を変えられるようなことを言える立場じゃないと感じていたんです。自分の発言に説得力がないと思っちゃって。なので、まずは自分の案件獲得に注力しますって言っていました。

ーそこから気持ちが変わったのは?

1件だけでも案件を獲得できたことが自信になりました。そして、受講生仲間から「コーチ向いてると思うよ」と言ってもらったことも大きかったです。少し後に担当コーチからも「コーチの仕事興味ある?やってみない?」と声をかけてもらって。「私にもできるかもしれない」と思えるようになりました。

ー背中を押された感じですね。自分をよく知ってくれている人から後押しされると、嬉しいですよね。最初は抵抗もありましたか?

最初はありました。キャリアアドバイザーなら、自分も経験してきたことだから、きっかけづくりとか励ましたりとかならできるけど、コーチとして「教える」とか「導く」なんてできないよって。でも、そうやって言ってくれる人がいるってことは、頑張ればできるんじゃないかと思って挑戦することにしました。

ーすごい!前向き!!実際にコーチングのトレーニングが始まってみてどうですか?

まだ始まったばかりですが、学ぶことが多くて大変です(笑)ただ、私は育休中で子どもと過ごす以外にやることがないので、「やることがある」という充実感はありますね。大変さよりも、自分のミッションのように感じられていて、負担にはなっていません。

ー時間を作るのに、ご家族の協力も得られていますか?

そうですね。夜9時からのミーティングはどうしても寝かしつけの時間と重なるので、その時は夫が担当してくれてます。以前はほとんど私がやっていましたが、今は快く引き受けてくれて助かっています。

ーすばらしい〜!(拍手)ご主人は理解のある方なんですね。

私が結構、「私なんかで大丈夫かな…」とか不安を口にするほうなんですけど、夫に話すと励ましてくれます。基本的に何でも「やってみればいいじゃん」って言ってくれるタイプなので、背中を押してもらえています。

ー素敵なご主人です。良いバランスですね!

そうですね、たまに全然関係ないこととかで喧嘩した時に、遠回しに毎月の収支ことをチクっと言ってきたりはしますけど(笑)

ーそうなんですね、まぁたまにはね(笑)お子さんたちはどうですか?

まだ小さいのであまり理解はしていないと思いますけど、「ママ、今日もパソコンのお仕事あるの?」と聞いてきたりして、少しずつ気にかけてくれているのかなと感じます。

ーご自身の気持ちは、以前と比べてどんな変化がありますか?

歯科医院で働いていた時は、自由がなくて制限が多いし不満も多くて、やりがいもなく、毎日同じことの繰り返しでした。でもD.HITでは常にポジティブなエネルギーを感じられますし、自分自身も「変えよう」という気持ちになれました。以前は「歯科衛生士の仕事なんて…」と思っていたのが、今では「歯科衛生士になりたいと思う人を増やしたい!」「もっと歯科衛生士の仕事の魅力を伝えたい!」とまで思えるようになったので、マインド的にすごく影響を受けてるなって思います。

ーまさにマインドセットの変化ですね。すばらしいです。今後の目標としては、その「歯科衛生士になりたい人を増やしたい」というところですか?

そうですね!そして、D.HITのメンバーとして、歯科衛生士という仕事を楽しみながら続けていくことが目標です。

ー素敵な目標ですね!ご家族に関しては、どんな未来を思い描いていますか?

うーん、具体的に大きな話はしていませんが、私としては土日は家族と一緒に過ごす時間にしたいなって気持ちがあります。お出かけしたり、ゆっくり一緒に過ごしたり。あとは今、夫が転職を考えているので、それがうまくいって家族全体がもっと豊かに暮らせたらと期待しています。

ーなるほど。奈々子さんの生き生きした姿が、ご主人にも影響しているのかもしれませんね。

そうかもしれません。夫も「今の職場はもうしんどい」とずっと言っていたので、私の挑戦を見て「自分も」と思った部分はあるのかもしれません。

ー最後に、今の働き方に悩んでいる歯科衛生士さんにアドバイスをお願いします。

働き方にはいろいろな選択肢があります。歯科医院で働くだけがすべてではないことを知ってほしいし、もし今の働き方に不満や違和感があるなら、自分の生活を見つめ直して、「これからどうなりたいのか」を考えて、ぜひ挑戦してほしいなって思います。

ーありがとうございます。とても勇気づけられるお話でした。今日は本当にありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございました。

一般歯科勤務を続けながら、育休期間をうまく活用して新たな道へ一歩踏み出すことができた奈々子さん。挫折や不安もある中、それを「学び」に変え、自らの手で可能性を広げてきました。出産などの転機は女性にとって、不安と同時に大きなチャンスでもあります。自分の強みを活かした新しい働き方は、誰にでも開かれた選択肢。この記事が、同じように悩む歯科衛生士の背中をそっと押すきっかけになれば幸いです。