こんにちは!D.HITのインタビューチームライターのsakuraです。
今回インタビューさせていただいたのは、大学院に在籍しながらフリーランス歯科衛生士としてもご活躍されている瀬川愛美さんです。
もともとは総合病院で勤務し、人間関係も良好で大きな不満はなかったという愛美さんが、大学院へ進学と同時にフリーランス歯科衛生士としての活動を始めた理由は、学費と生活費を稼ぐため。
現在は学業・研究と、「助っ人勤務」という柔軟な働き方を両立し、まさに自分の時間を自分で設計する生き方を実現されています。
愛美さんがどのようにして自分のキャリアを自分の手で組み立てていったのか、そのプロセスを、インタビュー形式で丁寧にお届けします!ぜひ最後までご覧ください。
ーこんにちは!本日はお時間いただきありがとうございます。まずは自己紹介をお願いします。
瀬川愛美です。よろしくお願いします。歯科衛生士歴は、大学を卒業して資格を取ってから、総合病院で3年間、歯科衛生士として勤務しました。その後、大学院に進もうと思って、地方に引っ越して、今年の4月から大学院に通いながらアルバイトや助っ人をしています。

ー総合病院にお勤めだったんですね。大学病院ですか?
大学病院ではなく、民間の病院です。歯科の規模が大きくて、口腔外科だけでなく一般診療、インプラント、矯正、訪問診療まで幅広く扱っているところだったんです。最初の就職先はいろんなことを幅広く学べるところがよいなと思って、選びました。
ー総合病院でそこまで幅広いのは珍しいですね。就職は狭き門だったのでは?
人手不足の地域で、就職はそこまで大変ではありませんでした。田舎の大きい病院という感じです。歯科衛生士だけでも30人くらいはいたと思います。新卒から3〜4年目までの若手が多かったのと、あとはもっと上の世代の、もうお孫さんがいるくらいの世代が多かったです。
ー歯科衛生士だけで30人ってすごいですね!歯科医師は何人くらいいたんですか?
先生も非常勤を含めると20人くらいです。研修医の先生もいました。最初は名前を覚えるのに苦労しました。
ーそこで3年勤めて、辞めて大学院に行こうと思ったのは、何か気持ちの変化みたいなのがあったんですか?
もともと大学卒業した時から、大学院への関心はあったんです。将来どういう働き方したいかって考えたときに、院に行っておいたほうがよいと思っていました。ただ、費用のこともあるし、まず臨床を経験してからと思って。臨床で働く中で何か興味があることがあったら、院に進んだらいいかなと考えました。
ー大学の時から、将来の働き方を考えてのことだったんですね。じゃあ、臨床に不満があって辞めたわけではない?
そうですね、臨床で働いてても、不満とかはなかったです。人間関係も良かったし、仕事自体がつらいわけでもなく、やってて苦ではありませんでした。
でもやっぱり、歯科衛生士って、先生の指示のもとで動くことが多いじゃないですか。自分で主体的に考えて動く機会が限られてて、頭使うことがあまりないので、それが、「つまらない」と感じるようになってきて。
ーそれが「つまらない」と思うタイプだったんですね。
はい、毎日変わり映えしないというか、この業務の繰り返しが、3年やっていただけでも結構ストレスになってきてしまって。これを、ずっと60歳過ぎるまで続けることはできないなと思うようになりました。
ー愛美さん、もともと主体的に考えて動いたりすることが好きなタイプですか?
自分でいろいろ調べたり考えたりするのは好きです。だからこそ、もっと頭を使って動ける環境のほうが向いてると感じて、挑戦したいと思いました。
ーすごくご自身のことをわかっていらっしゃって、わりと早めに行動されたんですね。
もともと頭の片隅に「大学院」があったし、タイミング的にも、大体の人は大学卒業してからすぐ行くものなので、早い方がいい!と思いました。
ー大学院に行くために引っ越されたとのことですが、それはご自身の母校とかではなく?
はい、初めてのところです。母校も考えましたが、東京なのでやっぱり生活費が高いじゃないですか。家賃もすごく高いし。実家も近いわけではないので、総合的に選んだ感じです。
ー土地勘のない場所への移住、不安はありませんでしたか?
不安ではありましたけど、でもまぁ、行ってみないと分かんないと思って決めました。下見に行く時間もなかったので、住まいはオンライン内見で決めて。テレビ電話で室内を見せてもらって、そのまま契約しました。
ー今そんなのあるんですね!ご両親の反応はどうでしたか?
特に強い反対はなく、むしろ自由にやりなさいという感じでした。両親ももともとは北関東にいたんですけど、私の大学卒業と同時に九州の島に移住したんですよ。スローライフを楽しんでるみたいです。だから私に対しても、自分で自由にやってください、みたいな感じです(笑)
ースローライフ、いいですね!お父さんお母さんも自由に楽しんでるから、あなたも自由に頑張ってねって感じなんですね。素敵なご両親!
大学院は、入学してみてどうですか?
今ちょうど半年なんですけど、私は3年働いてから院に行ったので周りの同級生は3歳下の子達なんです。でも、これといって壁は感じていないです。同期みたいな感じでやってくれているので、やりやすいです。
ー愛美さんみたいに、社会人を一度経験してから大学院にいく方って少ないんですか?
私以外の人はほとんど大学からすぐ来ています。何年かに一回は社会人経験者もいるみたいですけど、だいぶ珍しいです。
ー学費もあるし、大変ですよね。
そうなんです。大学院に行こうって決めた時に、通いながらどうやって働こうかっていうのをまず考えました。ある程度は貯金があったけど、引っ越し費用もかかりますし、家賃や生活費、保険料とかは自分で賄わないといけないので。何か効率的に稼いでいける方法はないかなと思って、情報収集をしていました。
ーなるほど。その情報収集の中で、D.HITに出会った?
そうです。歯科衛生士の働き方を調べていたので、SNS、特にインスタで、広告をよく目にしました。気になって公式サイトを確認して、LINEの無料相談を利用しました。
ー最初の印象って、どうでしたか?
「在宅で月◯十万」みたいなワードには、正直「本当かな」って思いました。広告ってなんとなく嘘くさかったりするじゃないですか。
ーすごくわかりますよ(笑)
本当に在宅で仕事ができるなら1番良いと思ったんですけど、歯科衛生士が在宅って言ったって、どういうことだろうと思って、そこは引っかかっていました。実際に自分で「衛生士 在宅」とかネット検索しても、仕事は出てこないし(笑)
ー在宅にも惹かれたんですね、意外でした。
在宅ということにすごく強い思いがあったわけじゃないけど、勉強や研究との両立って考えた時に、あまり移動しないでパソコンだけでできるということに魅力を感じました。
ー確かに、学業との両立ってことを考えると、移動時間とかもったいない。だから在宅でできるのいいなって感じだったんですね。無料相談ではどんな話をしましたか?
無料相談では、広告やサイトに書いてあることに信ぴょう性があるのかっていうところですかね。そのデータというか、実際の生徒さんの事例とか、どういうステップで案件獲得して収入につながるのかとか、そういう部分を確認しました。「こういう生徒さんがいて、○ヶ月でこのぐらい稼いでる」とか、ちゃんと資料があって、見せてもらいました。あとは担当の方が、自身の体験も話してくれて。実際に受講した人がアドバイザーを務めているってことで、親身になってくれるんだろうなって感じたし、信ぴょう性はあるなって感じました。
ー実際の生の声が聞けるっていうのは、良いですよね。相談から契約まではスムーズでしたか?
そうですね、無料相談は1回目で疑問点がほぼクリアになったので、2回目の時には契約に進みました。やっぱり費用面が一番引っかかってたんですけど…
ーそうですよね。そもそも、大学院に通いながら生活費を稼ぐためなのに。
でも、もし歯科衛生士として通常のアルバイトでやっていくってなると、時給1500円スタートとか。それだと、もう大学院生活が厳しい、困窮するだろうっていうのが明らかにわかっていたので…。
キャリココをやらず、普通の時給で働いてたら明らかに苦しい。キャリココをやったとしたら、その返済はあるけどもっと稼げるかもしれない。その可能性がある方に賭けてみようと思って、決めました。
ーすごい!無料相談で話を聞いて信ぴょう性があるって思えたから、将来を見据えて、これに賭けてみよう!って思ったってことですよね。なにか決め手になったような、響いた言葉とかありますか?
「行動する人が結果を出している」という言葉です。どうせやるなら早く動こう、と背中を押されました。
ー決断力ありますね〜!実際に働き方を変えてみて、楽しかったことや大変だったことはなんですか?
歯科衛生士としてのいろんな働き方が知れたのは本当に良かったと思います。キャリココの動画教材や資料で、いろんな方の体験談や、考え方を知って。新しい発見という意味でも面白かったし、身になったなと思います。
大変だったことは…そんなにないですけど、営業の電話とかはちょっと大変だったかな。先生まで繋いでもらえないところとかもあったので。
ーわかります、先生に繋がるまでに、受付の壁、助手の壁、衛生士の壁がありますよね。案件獲得のアプローチは、具体的にどう進めましたか?
基本は手紙を送ってから電話、という流れです。電話は20件ほどしました。そのうち2件と契約が取れて、4月から助っ人に行っています。
ーすばらしい。順調なんですね!でも病院退職から引っ越しして、進学、仕事探しってなると結構バタバタしたんじゃないですか?
そうですね、3月上旬までは病院の勤務をしていて、その後の有休消化の2〜3週間で部屋探しと引っ越しと…案件もとりあえず4月上旬には2件ぐらい獲得しておきたいなという感じだったので、営業活動を進めて。4月から大学院と並行して助っ人勤務を開始しました。
ーすごく目まぐるしい日々でしたね。愛美さん、めっちゃバイタリティありますよね!じゃあ今は、助っ人勤務が2件?
3件です。7月に1件増えて3件になりました。
ーえっ!大学院いきながら、3件も助っ人行ってるんですか?
7月ごろに、手紙を読んでくださった先生からLINEで連絡をいただいたんです。「今ちょっと訳あって歯科衛生士さんが必要で、来られますか」と言われて、面談に行ったらその場で決定して、「じゃあ明日来られる?」という流れでした。
ー本当に困ってたんですね。どんな訳ありだったんですか?
在籍している歯科衛生士さんはいるんだけど、ちょっと他のスタッフをいじめてしまったりとか、態度の面で問題がある方で、現場が困っている状況だったみたいです。先生も辞めて欲しいと思ってるけど強く言えないし、徐々にほかの衛生士を探しつつ、体制を整えていきたい、という感じでした。その衛生士さんも毎日はいないので、私も入れる時に入ってくれたらいいから、という緩やかな感じで、調整して入ってます。
ー割とゆるい感じなんですね。3件の歯科医師の先生方はどんな印象ですか?
皆さんそれぞれ個性的ですが、私の働き方を尊重してくれています。「そんな働き方もあるんだね、面白いね」「時給高くても、しっかり働いてくれるなら別にいいよ」というスタンスで、前向きに受け止めてもらえています。
ー尊重してくれるのは良いですね!学業と仕事の両立、大変じゃないですか?
一応、うちの大学院は働きながらでも通えるようにということで、夜に授業があったり、研究スケジュールも自分で調整できたり、意外とフレキシブルなんです。なので、両立できています。
ー今は1週間どんなスケジュールなんですか??
各歯科医院、週1〜週2で調整して、全体としては週3〜4日ほど助っ人に出ています。だいたい朝からクローズまで入って、夜は授業に出たり研究に充てたり。助っ人がない日は大学院にいます。
ー働き方を変えてみて、生活面では愛美さんの場合、大学院に通うという大きな変化がありましたけど、気持ちの面はどんな変化がありますか?
実際働く前は、本当にちゃんと案件獲得できるのか、安定して収入を得られるか?っていう不安はかなりありました。まぁ、もともと病院で働いている時もそこまで収入が良かったわけではないんですけど。
ーそうだったんですね。意外です。
はい、だからすごく贅沢したくて稼ぎたいというよりは、基本的な生活ができるぐらいの収入があればいいと思っていました。今、週3〜4の助っ人で、普通に生活が成り立つくらいの収入を得れているので、あの時行動して本当に良かったなって思います。
ー行動できた結果ですよね!「この働き方に変えてよかったな」って、ふと思う瞬間とかありますか?
やっぱり、時給で働くのって良いなって思っています。
ーそうなんですか!?
正直、歯科衛生士の仕事がめっちゃ好きなわけじゃないんですよ。でも時給が高いので、スケーリングとかやってるときも、「でもこれで、この時給が発生しているんだ」というのが、続けるモチベーションになっています。
ーなるほどね!今目の前でやっていることで、ちゃんとお金が発生しているって実感があるのが良いんですね。今の目標って、何かありますか?
とりあえず、大学院在学中の2年間は助っ人勤務を続けて生活費を稼ぎながら学業と両立させて乗り切ることが当面の目標です。あと1年半、生計を立てていかないといけないので。キャリココで案件獲得まで一通り学んで、やり方はもう身についているので、やっていけそうです。
ーそうですよね。もし今の契約が終わっても、また営業して別の歯科医院を探して…そういう再現性があるのは強みですよね。
そう思います。
ー最後に、これから働き方を変えようか迷っている若い歯科衛生士さんに向けて、アドバイスをいただけますか?
行動するのは、正直怖いし、緊張もすると思うんですけど、行動しなければ、今の悶々とした気持ちや状況は変わりません。完璧に整ってから始めるんじゃなくて、何かしら自分がやってみたいかなとか、こういうふうにやればうまくいくんじゃないかなっていうのを模索して、手をつけていくのが良いと思います。まず一歩踏み出して、やりながら考えていったらいいと思います。みんなにチャンスがあると思うので。自分の働き方は、自分の行動でいくらでも変えられます。
ーありがとうございます。素敵な言葉をいただきましたね。
本当に、行動して良かったと思っています。迷っていた時間もあったけど、早く行動して今の形をつくれたことは、自分にとって大きな財産です。これからもこの働き方をベースにしながら、自分なりにキャリアを築いていきたいと思っています。
ー自分の将来もしっかり見据えられていて、素晴らしいです!本日は、たくさんお話を聞かせてくださりありがとうございました。これからも応援しています!
大学院に通いながら生活費を稼ぐため、働き方を変え、フリーランス歯科衛生士になった愛美さん。自分の進むべき道、そして将来をしっかり見据え、休まず行動されている姿に勇気をもらえます。まずは「行動」。そして、自分で変えていくー。「行動すれば変えられる」という事実を、愛美さんは身をもって示してくれています。
歯科衛生士が自分で時間を設計できる、助っ人勤務という働き方に、新たな可能性を感じました!働き方に迷う歯科衛生士さんが踏み出すためのヒントになれば幸いです。









