フリーランス歯科衛生士さんにインタビュー第34回は、矯正をメインに26年のキャリアを積んできた池本真由美さんです。

たくさんの迷いを経て、時に遠回りしながらも、ずっと第一線でDHとして活躍し続けてきた池本さん。現在は助っ人として5つの医院で矯正の臨床をやっているそうですが、実は営業をしたことがないのだとか!?いわゆる“営業”をしなくても仕事につなげる、池本さんなりの方法をお聞きしました。ホワイトニングサロンオープンの経緯も気になりますね。その思いも、たくさん語ってくださいました。ぜひ最後までお読みください。
ー池本さん初めまして、今日はお時間いただきありがとうございます。まず簡単に、自己紹介をお願いしてもいいでしょうか。
池本真由美です。愛知県出身で、岐阜県に住んでいます。子どもが中3・小6・小4の3人で、シングルなので4人暮らしで過ごしてます。衛生士歴が、26年目かな。矯正メインでやってきました。産休育休も一応取ったんですけど、9ヶ月でお腹が大きくなってチェアーに届かなくなるギリギリまで仕事してました。産後も、1人目の時は産後4ヶ月くらいで復帰しました。
ー4ヶ月ですか?すごい。かなり早い復帰ですよね。
でもバリバリじゃないですよ、最初は週1とか。キャリアが止まっちゃうのが嫌で、もう週1でもいいから携わりたくて。2人目の時は、7か月。3人目はちょっと…忘れちゃいました。バタバタすぎて、ほんとに記憶がない(笑)そんな感じで、もうほとんどずっと働いてますね。
ー池本さん、めっちゃバリキャリなんですね!
いやいや、全然そんなんじゃないんですけど(笑)なんかね、長く休むと、居場所がなくなるのが怖くて。今はフリーランスになってちょっと安心してる部分はあるんですけど。
ー1年も休むと、いろいろ変わりますもんね。産休育休とりながら、ずっと同じところに勤めてらっしゃったんですか?
いえ、結構変わってます。最初に勤めたのは愛知県の矯正専門で、7年。そのあと一般歯科にも行ったけどやっぱり矯正が好きで、いろんな矯正の医院に行って。結婚して引っ越したり、産後はパートで週1だけ出たりとか、そんな感じで転々としてます。
ーそもそも最初に勤めたところが、矯正の医院だったんですか?
そうです。もともと自分がそこに矯正で通ってたんですよ。中学生か高校生だったんですけど、衛生士さんがすごい良い人で、結紮してるとことか、「ワイヤーをこうやってやるんだよ〜」って鏡で見せてくれて。「え、めちゃめちゃおもしろそうじゃん!この仕事したい!」って言ったら、ちょうどうちの近くに衛生士学校があるからそこに行けばいいよって。先生方も、紹介してあげるよとか言ってくださって、その流れで衛生士学校に行ったんです。
ーえ〜すごい。矯正をやってくれてる衛生士さんの仕事を目の前で見て、この仕事したい!この人みたいになりたい!って思ったんですね。
そうですそうです。だから「歯科衛生士になりたい」じゃなくて、「ここで働きたい!」って感じでした。矯正で結紮してる間って、1時間くらいかかるんですけど、誰にも邪魔されない、その衛生士さんと私だけの空間じゃないですか。なんか、めちゃくちゃ楽しくてその時間が。ずっと喋ってて、その人(笑)なんか、めっちゃ楽しそうだったんですよ。世間話とか、私の恋愛話とかも聞いてくれて。ずっと人と喋って、こんな楽しいことでお金もらえてるの、めっちゃ良い!こんな楽しい仕事ないじゃん!って思って、衛生士になりたいなと思ったんです。で、実際自分が衛生士になって、今同じことしてますね。楽しいです。
ーなるほど。確かに一般歯科だったら、そんなゆっくり恋愛トークなんかしてる時間も雰囲気もないですもんね。でもなかなか珍しいパターンですよね。衛生士になってからどの分野でやるかを決めていくっていう人が多いけど、池本さんは「矯正をやりたい」からのスタートだったんですね。
学校入ってからも、矯正の授業とか、噛み合わせのこととか、もう全部教室の一番前で真剣に聞いてたぐらい、めちゃくちゃ頑張って授業受けました。もう矯正しか興味がなかったので(笑)
ー好きなことだったら頑張れますよね。今の働き方についても後ほどお話聞かせていただきたいんですけど…まず、好きなことをお仕事にして楽しく働いていた中で、働き方を変えようと思ったのは、どんなきっかけがあったのかお聞きしたいです。
そうですね…きっかけは色々あったんですけど。まず、7年働いた医院の時にちょっと病気をして、結婚を考えたんですよね。当時、私も頭がかたくて、結婚したら家庭に入って仕事はパートになるみたいな考えでいたんですけど、その医院は衛生士は正社員で雇うっていうのが先生の方針だったので、パートさんって1人もいなくて。そもそも、昼間は患者さんいないんですよ。基本、夕方と土曜日。
ーあ、そうですよね、矯正は。
だから、この医院でパートになるのは無理なんだなと思って。で、退職して、よくある一般歯科に行きました。一般ならお昼間のパートでもできると思って。でもね、やっぱり私は矯正がやりたくて衛生士になってるので…何一つ、楽しくないんですよ(笑)
ーそうですよね、そもそもが「矯正やりたい」だったから。
「なんだこれは」と思って(笑)なんかもうとにかく回して、先生のアシストついてスケーリングやって、義歯の調整して…。元々器用なほうなので、できなくて怒られたりとか、そんなのは全くなく、別に戸惑うことも何もないんですけど。とにかく、楽しくないんですよ、スケーリングとかやってても。それで、つまらなくて1年ちょっとで辞めたんです。そこで一旦、衛生士はもういいやと思って、ネイルの勉強をしました。
ーネイルですか!あ、でもやっぱり細かいことが好きなんですね。
ネイリストになるつもりはなかったんだけど、まぁちょっと極めようかなと思って、検定まで取りましたね。
で、それと並行して事務の仕事をやってみようと思って、ハローワークに行きました。そしたら、事務と、衛生士の求人票をドーンと出されて。当時はまだネットの時代じゃないので、紙で(笑)もうその数が、10倍以上違うんですよね。経験なしの30歳手前の私が行けるような事務仕事って少なくて、でも衛生士だったらこんなに求人があるし、お給料も全然違う。それでも事務を選びますか?大丈夫ですか?って、職員さんに言われました。
ーなるほど。条件だけ見たら絶対衛生士のほうが良いですよね。
そう。衛生士はほんとにめっちゃ募集あるから考えてみてって言われて、とりあえず全部持ち帰って見比べてたら、「あ〜やっぱり衛生士に戻るか〜」みたいな、ちょっと気楽な気持ちになれて。で、やっぱり一般歯科じゃなくて矯正が良いなと思って、矯正の医院で働き始めました。
ーまた矯正専門に戻ったんですね。最初に7年勤めたのとは違う医院ですよね?
そうですね。7年勤めた医院は、なんて言うか、もうそこで学び切っちゃったらその先勉強するっていうのができなかったんです。でも他のところを転々としていたら、その先生ごとにやることが違うじゃないですか。「先生これってどうやってやるんですか」とか「今までの歯医者ではこうやってたけど、理解せずにやってたから教えてもらえますか」とか、質問したら結構どの先生もすごい教えてくれて、いろんなこと学べたんですよね。前よりもっと矯正を知れるようになって、あ、なんか転職してよかったなって逆に思えました。
ーお〜すごい。前向きですね。
当たり前だと思ってたことが実はその医院の独特なやり方だったりとか、そういうのが見えてきて、めちゃくちゃ楽しいし、たぶんもっと奥深いなこれ、と思って。で、もう一気に矯正にはまっちゃって。
ーもともと好きだったけど、もっと。
もっとはまっちゃって(笑)もういいや、私は矯正で生きてく!って思いました。その頃になると時代が変わってきてて、パートさんも増えたし、時短とか働き方も選択肢が増えていたので、矯正でやっていけるかもしれないというのもあって。それと、子どもがいるからって平日昼間だけじゃなくて、誰かに預けて土曜も働けばいいじゃんって私も思えるようになっていました。それで、矯正で生きていこうって決めて…えっと、なんでしたっけ?あ、働き方を変えようというきっかけですよね(笑)
ーそうです(笑)
そこから矯正にはまって、自宅から遠い医院に1時間かけてパートに行ってたんですね。ちょうどコロナが流行っていた頃で…娘がコロナになった時に、当時はほんとに、隔離しなきゃだし、おばあちゃんにも頼めないしで、私が迎えに行くしかなくて。「この子だけ隔離して1人で置いとかないといけない。やっぱり1時間っていう距離は、ちょっとお母さん」って電話で先生に言われちゃって。それで転職を決めました。
ーあの頃は、本当に特殊な環境でしたよね。
そうですよね、これから先同じことが起きるかはわからないけど。1番考えさせられましたね。で、その頃もうシングルだったし、子どもも小学生以上になったし、正社員になろうと思ったんだけど、近場では一般歯科しかなくて…1軒だけ、一般歯科だけど、最近矯正も始めたから一緒にやってくれないかっていうところがあったんです。妊娠前にちょっとだけパートに行ってた医院で。そこで働き出したんですけど、まぁちょっと…いろいろありまして。
ーその医院で、いろいろあったんですね。
それまで私はずっと矯正専門の先生のもとでやってきたから、すごくギャップを感じたんです。先生の技術とかも全然違うし、なんかもうほぼ私頼りで。私のことをドクターだと思ってる患者さんもいたくらい(笑)働いてる衛生士も、ほぼ矯正の知識がないままやってるので、衛生士も患者さんもかわいそうで。なんでこんなことになってるんだと思って、もう私も働けませんって言えばよかったんだけど…軌道修正してあげたいって思っちゃったんですよね。結構頑張っちゃって、でも、そもそも衛生士の仕事じゃないから、これ以上行くとやばいなっていうところでもう結局辞めたんですけど。
その状況を見た時に、あーなんか働き方変えようかなって思いました。一般歯科で矯正やれって言われてやらされてる衛生士さんって結構いるので、そういう衛生士さんを助けたいって思ったんです。矯正やMFTを教える人になりたいなとか、助っ人勤務も良いなって思って。人が足りない時に矯正ができる人がぽんって来てくれたら絶対ありがたいだろうなと思うんです。それで、キャリココに入って学ぼうって思いました。
ーなるほど。矯正専門じゃない一般歯科での矯正に携わったのが、転機になったんですね。
いつも、後悔するんですよ。なんで私、矯正専門やりたかったのに一般歯科行っちゃったんだって…でも今思うと、そこに行ったから働き方を見直すきっかけになって、キャリココに出会えた。ほんとに、キャリココに出会ってなかったら、そのままうだうだ続けて、きっと危ないこともやってただろうなって思うので、そこは本当にありがたかったなって思います。
ーきっと無駄なことはなかったんですよね。そういう一般歯科の矯正の現実も、中に入ってみないとわからなかっただろうし。他のお仕事に行ったことも、行ってみたからこそ、やっぱり矯正が好きだって思えたし。
そうですね、矯正は前よりも大好きになりました!あと、矯正専門じゃない小児矯正に携われた経験も良かったです。矯正専門って、小児矯正でできなかった人たちが来るので、もうターゲットから全然違うんですよね。それを学べて、ちょっとオールマイティーになれた気がします。小児矯正から矯正専門に行く前にこういうことやっててほしいなっていうのを、小児矯正の先生にお話できるようにもなったし。良い経験になりました。
ーキャリココに入るのは、すぐに決めれましたか?
シングルなので、やっぱりお金の問題が…。最初、3ヶ月でいいやって思ってたんですよ。無料相談で、3ヶ月ではちょっと何もできないかもって言われて、え〜どうしよう…って悩んだんですけど、でもとりあえず3ヶ月頑張って、そのあとで続けるかどうか決めたいって相談したら、いいよって言ってくださって、入会を決めました。
ー無料相談で印象に残ってることはありますか?
私、もともと自信があるほうじゃないんですよ。25年も衛生士やってきたけど、私に何ができるんだろうと思ってたんです。でも、アドバイザーのHさんに「もうそのまま商品出来上がってるじゃないですか!」って言われて。何を迷ってるんですか?みたいな(笑)「え、私に何ができますか?」って言ったら「いや、今喋ってくれたこと全部だよ!」って言われて、「あ、そうなんだ。私でもできるんだ」って。自分では「こんなことで?」って思うけど、そうじゃないんですよね。20年以上矯正専門医にいる衛生士ってあんまりいないから。でも私にとってはやっぱり「こんなこと」で…。
ーなかなか自分では、気付けないですよね。
気付けなかった。ほんとに気付けなかったです。だから無料相談受けて、ほんとに良かったと思う。相談してなかったら、ずっと「私に何ができるんだろう」って言いながらうだうだ働いてたんだろうなって思います。でも、そのままでいいんだったら、できるかもって、思えました。無料相談はアドバイザーのHさん自身がすごい良い人で、本当に受けて良かったです。
ーわかります。めちゃくちゃ親身になってくれますよね。
前にD.HITのクリスマス会でお会いできたんですけど、私名刺を持ってって、名刺できたので受け取ってくださいって言ったら、Hさんボロボロ泣いて(笑)私も一緒になって泣いちゃったんですけど(笑)たくさんの衛生士とお話されてるんだろうと思いながらも、なんか自分のためにすごい親身になってくれるのがすごく伝わってきました。
ーキャリココを始めて、大変だったことってありますか?
仕事辞めずに働きながらだったので、時間を作るのがすごく大変でした。定時が18時で、患者さん次第で19時になったりくらいは残業で別にいいやと思ってたんですけど、先生から「終わったら今日ちょっと話そうか」って言われて話してたら気付けば夜10時とかで。え、子どもが家で待ってるんですけど?みたいになって。結構、その頃は家も荒れてきて、ひどかったんですよ。で、その状態でキャリココを始めたので…動画見る時間も、全然ないんですよね。
ーいやいやそれは、時間ないですよね。ミーティングとかいつやっていたんですか?
ミーティングいつできますかってコーチに言われるんだけど、できる時がなくて。最後のほうは出勤を11時にしてもらったので朝9時からやってたんですけど、そのミーティング中にも歯科医院の衛生士からバンバン電話かかってきて。「今こんな感じなんですけど、何やればいいですか」「この人から電話かかってきたけどどうしたらいいですか」とか。
ーええ〜!
そんな感じだったので、キャリココの動画を見ることもできないし、クリアリングしましょうって言われてもできないし…。あんまりちゃんとやれてなかったですね。
ーそれは余計に、3ヶ月間では…
足りない足りない。3ヶ月なんて、もうほぼ何もやってないみたいな感じで。半年に延長しました。でもちょっとずつでもやんなきゃと思って。コーチはマツコさんだったんですけど、特に大事なことはここだからね、これだけ見といてくださいね、次までにこれだけやってくれればいいよ、とか、ほんとに最低限のことを指示してくださってたと思うんですよ。でもとにかくやっぱり時間を作ることが大事だから、今の医院を辞めないと、こんな状態でフリーランスになっても結局何もできないよってなって。
ーうんうん。仕事を辞めるっていう大きなクリアリングが必要だったんですね。
私も辞めたい気持ちばっかりなんだけど、どうしても辞められなくて。じゃあ辞めなくてもいいから勤務を週3に減らして動ける日を作りましょうとか、いろいろ案は出していただいたんですけど、やっぱり「でも患者さんがいるし」っていうところで、無理だったんです。
ー結局、辞めたのはどのタイミングだったんですか?
最終的に、キャリココがもう終わるっていうギリギリの時に、院長とぶつかったんです。なんか色々めちゃくちゃな条件出されたりして、ちょっとバトルになっちゃって。それでもう、なんかどうでもよくなっちゃって、「もういいや」って。「とりあえず休みます」って言いました。
ー「辞めます」とは言わなかったんですか?
過去の経験から、突発的に「辞める」って言っちゃいけないっていうのは学んでたんです。こっちから「辞める」って言っちゃうと、向こうの都合の良いように処理されちゃったりするので。もう戻るつもりはないけど、とりあえず「休みます」って言いました。で、行かなくなったんですけど、衛生士からめっちゃ電話かかってくるんですよ。でももう、私の中では無理ってなってたので、退職代行使ってそのままもう会わずに退職しました。
ー退職代行ですか!今時!
そしたらもう、大騒ぎで。シングルだし、働かないといけないから辞めないだろうって思ってたみたいですね。衛生士からもまたすごい電話かかってきて、「私たちに引き継ぎしてもらわなきゃ困ります」みたいに言われたんだけど、でももう院長といろいろあって、私は続けることはできないから、ちょっともう無理ですって言って。弁護士さんで代行頼んでたので、弁護士さんに言ってください、私は医院とは一切連絡取ることを控えてるので。って、もうスパーン!って切りました。スパーン!って切ったら、楽になりましたね。
ーおお〜!やっぱり大事ですよね、クリアリング。
そう、そうなんですよ。もう、すっきりです。今から思うと、ほんとに辞めて良かったなって。ずっとあそこにいなくて、良かったです。
ーマツコさんも喜んだんじゃないですか?辞めるって行った時。
めっちゃ喜んでくれました(笑)マツコさんもだし、つめつめさんもオフ会でお会いした時に「マツコさんと2人でめっちゃ喜んだんだよ」って言ってくださって。つめつめさんにミーティングに参加していただいたことがあったんですよね。マツコさんと3人で話している時に、せっかくのありがたい時間なのに歯医者からめっちゃ電話がくるから全然ちゃんと話せなくて…電話から戻ってきたら、つめつめさんとマツコさんが「池本さんどうしてあげたらいいかなぁ」って2人ですごい真剣に話してたんですよ。私、それ聞いてめちゃくちゃ感動して(笑)
ーうんうん(笑)
私が抜けてる間、休憩とか世間話してるわけでもなく。「この状況どうしたらいいかな。どうしたら池本さんにとって一番良い方法になるかな」ってめっちゃ真剣に話してて。「すごい、この人たち!」って思いました(笑)私のことでこんなに親身になって、真剣に悩んで考えてくれてるんだ!と思って。そこで、なんかほんとにキャリココ始めて良かったなって。最初はやっぱり、疑ってたんですよ。お金もかかるし、大丈夫かな?って。でも、あ、やって良かったなって、すごい思いましたね。なので、今もまだアフキャリでしがみついてます(笑)
ーしがみついてる(笑)その職場を無事にクリアリングできたあとは、時間ができて、スムーズに動き出せましたか?
スムーズに動けました。職場を辞めてすぐ、コーチとのミーティングがあと2回で終わりくらいの時に、契約も取れました。
ーすぐに契約取れたんですね!営業はどうしたんですか?
私、営業嫌いなんですよ(笑)だからやってないんです。職場を辞めた瞬間から、「フリーランスになることにしました」って、知り合いに片っ端から連絡しました。私、過去に関わった人の連絡先を消さない人なので、前に働いてた医院とか、知り合いのドクター、材料屋さん、技工士さん…みんなにぶわーって連絡しまくって。そしたら知り合いのドクターから、今ぜんぜん人がいなくて大変で、フリーランスの準備しながらでいいから手伝ってくれないかって言われたんです。一般歯科だったけどそんなことも言ってられず、「え、いいんですか?」って言って次の週から働き出しました。
ーすごい!早い!そこは助っ人としてですか?
そうですね、助っ人みたいな感じで。雇用契約で、週に2〜3回来てくれたらありがたいって言われて。で、ホームページ見たら矯正もやってたんですよ。外部の先生が来て月に4回、分院で月2回。言ってみたら、じゃあ矯正のほうも良かったらやってみる?って言ってもらえて、とんとん拍子に決まって、矯正のほうは月6回、今も続いてます。
ーとりあえずの収入源ができたのは、良かったですね。
そうなんです、経済的なところは心配だったので、そこがあったからちょっと助かりましたね。
私、もうほんと営業嫌い営業嫌いってずっと言ってるんですけど(笑)マツコさんに、そうやってずっと連絡を途絶えさせないのとか、フリーランスになりましたってLINEをすることすら営業なんだよって言われて。そうなんだ!と思って。こんな普通にLINEしてるだけなのに。
あとインスタも、フォローしてくれた先生にフォローありがとうございますって返すようにしてるんですけど、フリーランスの衛生士になりましたってメッセージを送ったら、もうすぐ名古屋で開業するからご縁があったらお願いしますって返事が来たりとか。そういうのも、それも営業だよ!って言われました。
ーそういう繋がりがいっぱいあることが、そもそもすごいですよね。知り合いのドクターがいない人からしたら、新規で営業するしか手段がないから。
知り合いの先生にさらに次を紹介していただいたりとか、知り合い・知り合い・知り合い、でなんだかんだ繋がってますね。いろんなところで働いてきたっていうのも良かったし、その医院に出入りしてる業者さんともよく話すほうなので、今も連絡が取れてるって感じですね。ありがたいなぁ。
だから私、ほんとに、いわゆる営業をしてなくて。いまだに電話も、手紙すら1回もやったことないんです(笑)
ーすごい。ゼロですか?
ほんとにゼロです(笑)やらないとと思って、便箋は用意したんですよ。でも、1回も下書きすらしてない。やばいですよね?(笑)
ー結構希少ですよね、たぶん(笑)でも、営業ってやっぱり苦手な方が多いのでめっちゃ勇気になると思います!まず一件とれれば、そこから広がっていきますしね。
本当にそうです。私の場合は、最初から繋がりが色々あってゼロじゃなかったから早かったんだと思います。
ー今までやってきたことが、全部繋がってますね、ほんとに。
そうですね。だから、フリーランスとしての今が、今までやってきたことの集大成だなっていう感じはします。
ーそれはめっちゃわかります。今は、どんな感じで働いているんですか?
今は5か所くらい矯正に行ってます。ちょこちょこですけど。それと、衛生士学校の実習助手にも行ってます。それが週3回。今日も印象を教えてきました。
ーすごい。矯正って印象を練ること多いから、それも繋がってますね。
そうなんですよ。で、それも私が、衛生士学校の先生と縁を切ってなくて、フリーになったって連絡したら、一回ちょっと飲みにでも行かない?って誘ってもらって。ちょうど名刺ができたことが嬉しくて、先生名刺もらってくださいよ〜!って渡したんです。その名刺に新人教育って書いてあるのを見て、新人というかまだ衛生士になる前の生徒だけど、やってみない?って言われて。
ーそうやって名刺渡せちゃうのがもう、コミュ力高いです。池本さん大ベテランなのに、素直だし、ノリの良さというか(笑)それも池本さんの強みなんだなって思ってきました。
そうですかね、わかんないけど。ありがとうございます(笑)
ーじゃあ今は、5か所で矯正の臨床と、週3で実習サポートに行ってるっていう感じですか?
あと、来月からホワイトニングサロンを開業します。
ーえぇ!?急に爆弾発言!!(笑)
これ、マツコさんにもまだ言ってないんですけど(笑)
ー言ってあげてください(笑)それは、どういう経緯で?
あの〜、それこそ一番最後に働いた一般歯科で、患者さんが先生の言いなりになってたんですよ。ずっと、何してるかもわからず、先生に何も聞けず、でも私が来てからは、すごい相談に乗ってもらえるようになって、本当に来てくれてありがとうございますって、言ってくださったんですよ。それで、やっぱりそういう立場の人間って大事だよなと思って。
それと、多くの先生に言えることだけど…なんていうか、患者さんが来てることが当たり前みたいな感じなんですよね。でも私からしたら、来てくれてることがどれだけ恵まれてるか。来ない人なんて山ほどいるから、その来てない人に対してどうしたらいいのかなってすごい思ってたんです。
で、私がセルフホワイトニングやろっかなって友だちに言うと、「え、絶対行くね!」ってみんな言うんですよ。社交辞令もあるかもしれないけど、歯医者に行くのは敷居が高いけど、私がやってくれるなら絶対行くよって言ってくれて。それで、「窓口を作りたいな」と思って。
ー窓口、ですか。
セルフホワイトニングしながら、あまり口の中は見ちゃいけないけど、ぱっと見で歯石溜まってるとか、歯医者に行ってない人ってわかるじゃないですか。そういう人を、歯医者に促したいなと思って。それで、セルフホワイトニングサロンをやろうって決めました。どうすればいいかなと思ってたら、今便利なのがあって…「mil-kin(ミルキン)」って知ってますか?
ーミルキン?知らないです。
位相差顕微鏡のお手軽バージョンみたいなのが、あるんですよ。スマホで動画や写真が撮れて、ドクターの免許もいらないんです。そのミルキンの講習会にも行って、機械をデモで借りてるんですけど。それをサロンで使って、うがい薬とか洗口液の大切さとか、生活習慣とか、歯医者に行くことの大切さを伝えつつ、セルフホワイトニングできたらいいなって思ってるんです。
ーなるほど、良いですね。
歯医者の中にいるのも大事だけど、歯医者に来る前の人たちに、何かアプローチしたいなと思って。もうそろそろそんな年齢かなって(笑)矯正は好きなので、まだまだそっちもやりますけど。なんかね、まわりに相談されることも多いんですよ。うちの子の歯並びどう思う?とか、ちょっと子どもの歯見てくれない?とか。そういう人が、気軽に来れるような場所を作りたいんです。子どもは歯医者さんに通ってるけど、お母さんは行ってないとか、多いんですよね。でもただ単に「歯医者行ってから来てね」って言っても、たぶんダメだと思うんですよ。セルフホワイトニングに来てもらって、過酸化水素が届くまでに1週間くらいかかるから、その間にメンテナンスに行ってもらえたら最高だなって思ってます。
ーすばらしい。すばらしいです。
今助っ人で行ってる医院でも、自費メンテやってるとか、日曜診療してるところもあるので、そういう医院と提携したり、チェアを間借りして患者さん連れてって私がオフィスホワイトニングしたりとか。そういうのを、今考えています。
ー確かに。患者さんからしたら、場所が変わるだけで池本さんがやってくれるんだったら歯医者行こうかなってなりますよね。
で、もうサロンの場所も契約しちゃったんです。
ーすごい!早い!(笑)
あと、子どもの歯並び相談で、その子に合う歯医者を紹介できるようになりたいんです。小児矯正から始めるのか、それとも矯正専門に行ったほうがいいとか、そういう見る目だけはついてると思うので。提携して紹介できる医院を集めたいなって、今思ってます。そこで初めて、たぶん営業に出ると思うんですけど(笑)やっぱり営業しないといけないですね(笑)
ーうんうん、そうですね(笑)いやーもうすごい、盛りだくさんすぎて。すごいです。
そうなんですよ。でもそうなると、やっぱり矯正の臨床をセーブしなきゃで…それを今、悩んでます。全部辞めたくないので。
ー辞めなくていいんじゃないですか(笑)
めちゃくちゃ忙しいですよ(笑)
ー日数減らすとか、ですかね。
そうですね、どこかで繋がってはいたいなって思ってます。
ーまさに、やりたいことをやる人生ですね!
そうなんですよ。ほんとに、やりたいことをやる人生、です!だからほんとに、D.HITに出会って、キャリココをやって良かったです。D.HITに出会ってなかったら、セルフホワイトニングサロンをオープンしようなんて、思ってもないと思います。
ー思うだけじゃなくて、すごく軽やかに行動しちゃってますもんね。すぐにサロンの場所も借りて。
そうそう、なんか偶然安く借りれちゃったんですよ。審査通っちゃって、え、どうしよう通っちゃったんだって、私が逆に置いてかれてるみたいな(笑)
ーもうそうなると、「なんとかなる」というより「なんとかする」ように、自分で動きますもんね。
私めちゃくちゃ調べる性格なので、自分を実験台にして5〜6か所ホワイトニングに通いました。どのホワイトニングの液がいいかなとか、やっぱり自分が良いと思えるものを使いたいので。
ーすばらしいです。働き方を変えて、収入面は変わりましたか?
今は、子どものために午前中は空けておきたくて、ほとんど昼から夕方だけの勤務なんですよ。1日3〜5時間くらいしか働いてないけど、それでもフルで働いてた時と同じか、むしろちょっと増えてるくらいなんです。時給が平日3,000円、土日で3,500円。前にドクター並みの仕事をしてた医院の時給は1,900円だったんです。
ー時給が1.5倍以上になったから、ライフスタイルに合わせて効率良く働けるようになったんですね!
本当にそうなんです。朝が忙しいと、子どもの行き渋りとかがあると精神的にきついじゃないですか、イライラしちゃうし。でも午後からだから、今そのイライラがまったくなくて。子どもをゆっくり送り出してから、家事もできたり。子どものせいで働けないみたいに思っちゃってた時期もあったんです。それがなくなっただけでも、すごく余裕はできたと思います。
矯正は基本遅い時間から始まるから、夕方4時〜7時とかもあって、そうなったらもう4時までフリーなんですよね。そんな変わった働き方してるのに、収入が減ってないっていうのがすごいなって。この時給で、もし前みたいに8時間働いてたら収入すごいことになってますよ。
ーでもやっぱりそれ(収入)だけじゃないですもんね、望んでるところが。
そうですね、それをやっちゃったら、たぶんまたイライラして子どもに皺寄せが行くと思うから。今のバランスが1番良いかなって思ってます。
ー最後に、働き方に悩んでる歯科衛生士さんに向けて、何かメッセージがあればお願いしたいです。
ほんとに、よく周りからも聞くんだけど、「担当の患者さんがいるから辞められない」って、私もずっと思ってたんです。でも、そこじゃないなっていうのに気づきました。もう、これはほんとに言っていいかわかんないけど、ドクターは結局私たちのことは守ってくれないというか…人生までは、支えてくれないので。だから、自分の人生は自分で責任を持たなきゃいけないなってすごい思ったんです。誰かのためじゃなくて自分のために動くことを大事にしなきゃいけないっていうのは、ほんとに当時の私に言いたいです。めちゃくちゃ怖いし、自信がなかったりとかもあるんですけど、でも自分の将来のため、自分が楽しく働けるようになるために。自分の人生を大事にしてほしいなってすごい思いますね。
ーうんうん。今すごく、自分の人生を大事にできてますもんね、池本さん。
できてると思います。仕事が楽しすぎて帰りが遅くなっちゃうので、子どもにごめんねとか思うんですけど(笑)でも、自分を大事にして、自分のやりたいことをできてるからこそ、子どもに対しても余裕ができています。なんだろう、帰りが遅くなっちゃったら、自分で作らなきゃっていうのを諦めて、もう今日はホットモットにしようって子どもにご褒美をあげられるというか。杉野社長もよく言ってますよね、いろいろ頼ったらいいって。そういう余裕ができてきて、子どもにイラッとして怒ったりすることは、前よりだいぶ少なくなった気がします。
ーやっぱり、お母さんが楽しそうにしてるのがお子さんにとっても1番ですよね。
そう思います。フリーになることで、勉強もしなきゃってすごい思うので、自分磨きもできるようになりました。それもフリーの良いところですね。
あと、普通に歯科医院で働いてたらどれだけ頑張ってもお給料にはなかなか反映されないけど、やっぱフリーになることで、自分が頑張ることでどれだけでも可能性はあるなぁと思って。フリーだと保証はないかもしれないけど…まわりからも、すごい勇気あるね〜とか、よくそんな、衛生士でフリーランスになったねとか、保険の面とかどうなのとかすごい言われるんですけど、でもそれは結局パートも一緒なんですよね。正社員じゃないなら結局一緒なので、まぁそこらへんはそんなに気にしてないかな。やり方はもう、無限にある。だからほんとに、フリーになって私は良かったなって思います。
ーありがとうございます。これから新しいことも始められるということで、本当に楽しみです。今日は本当に、濃いお話をたくさん聞かせていただいて。ありがとうございました。

