49歳歯科衛生士、やりたい仕事を見つけて収入もアップ!|田中愛莉さんインタビュー

こんにちは!D.HITのインタビューチームライターのsakuraです。活躍するフリーランス歯科衛生士さんへインタビュー。今回お話を伺ったのは、働き方を変えようと動いた結果、今は自分のやりたいことができている上に収入も上がった!という田中愛莉さんです。

20年以上、子育てと両立しながら現場で働いてきた愛莉さんですが、いつしか予防メインの衛生士の仕事にやりがいを感じられないようになったしまったのだとか。

歯科衛生士として長く働いていると、仕事内容そのものが嫌いなわけではないのに、「なんだかしっくりこないな」と感じること、みなさんもあるのではないでしょうか。

愛莉さんが少しずつ自分に合う働き方を模索しながら、採用支援という新しい働き方をきっかけに、最終的には「やっぱり私はこの仕事が好き」と思える臨床の現場にたどり着くまでのお話を伺いました。

ぜひ最後までご覧ください。

sakura
D.HIT編集部 sakura
千葉県在住 歯科衛生士歴17年目
新卒で歯科メーカーに就職。その後、歯科衛生士として公務員に転職。 結婚・出産を経て、「自由な働き方がしたい」と考えてフリーランス歯科衛生士へ。  現在は、臨床をやりながら、スタッフ教育を含むコンサルタントやオンラインでの歯科相談をして活動中。

ー本日はよろしくお願いいたします。まずは、今までの歯科衛生士歴からお伺いしてもいいでしょうか?

田中愛莉です。歯科衛生士歴は、何年かな…49歳になるので、もう20年以上になりますね。

ーベテランですね!勤め先は一般診療ですか?

一般診療メインで、何軒かの歯科医院で働いてきました。子どもが3人男の子で、今は中学生・高校生・大学生です。産休・育休を取りながらパートで続けていたところが1番長かったんですけど、そこを辞めて新しく勤めた歯科医院で、まぁちょっと先生とか、診療の内容とかが合わないな、なんか違うな…と思うことが増えていきました。

ーどんなところに違和感を感じたんですか?

メンテナンスが中心のクリニックだったんですけど、それがどうも合わなくって。スケーリングや指導が嫌いなわけではないんですけど、前のクリニックではアシストついたり、印象取ったり、TEK作ったりとかいろんなことをずっとやってたので、朝から晩までメンテナンスだけっていうのが初めてだったんです。それが、自分には合わなくて。

ー同じ作業が続くのがちょっと合わなかったんですね。

そうなんです。メンテだけだと自分の患者さんがあと何人で終わりだなとか、考え方によっては楽だよなって思っていたんですけど、同じ作業を繰り返すのがどうも…ダメでした。患者さんもみんな同じじゃないし、違うところはたくさんあるんですけど、どうしてもP処だけっていうのが…ちょっと石膏流したりとか、違うことがやりたくなっちゃって。

ーなるほど。患者さんによってやることが色々変わり映えしていくほうが良かったんですね。

そう、そのほうが好きなんだっていうことに、気付かされたという感じです。

ー前のクリニックでは当たり前にやってたことが好きだったんだという新たな気づきがあったわけですね!それは大きな気づきですね。

本当に、私にとって新たな気づきでした!メンテナンスの時間に追われていくのもきつかったです。基本は60分だったんですけど、特に土曜日とかはお子さんがたくさんくるので1人30分の枠で、どんどん回すのが忙しくて⋯。

指導して聞いてくれる人もいるけど、もうクリーニングだけをしに来て、たまに来て掃除すればいいやって思われてる方もいるじゃないですか。定期的に来ていただくことが医院としては売上げにもなるから、ただその業務を淡々と繰り返していくっていうのがつらくて…メンテもいいんだけど、たまにアシストついて違うこともやりたいな〜って。

ーしょっぱい、しょっぱい、甘い、みたいな。

そうです、そうです。

ーその違和感にはどれくらいで気づいたんですか?

わりとすぐでした。「とりあえず1年は頑張ろう」と思って頑張ったんですけど。1年経つ前には「やっぱり向いてないな⋯」という感じが、自分の中ではひしひしとありました。

ー徐々に積もっていった感じですか?

そうですね。実はその1年で辞めたところは、衛生面も不安で。スケーラーのチップをつけたまま滅菌していて、それがすっごい嫌でした。グローブも換えずに手で洗って使い回す、みたいな。どうしても受け入れられなくて。

ーそれはかなり気になりますね…。

私が新人の頃は素手でされる先生も多かったけど、今はもう違うじゃないですか。だからその医院に行って、タイムスリップして戻った?って思いました(笑)そういう衛生状態だから、家族は呼べないなって思ったんです。私の中で「家族を安心して通わせられる歯科医院で働きたい」という基準があったので、そこがどうしても無理でした。

ーうんうん、なるほど。

その次、新規開業の歯科医院に声をかけてもらいました。そこは新しいからもちろん衛生面はしっかりしていて、器具も全部新しいし、自分の子ども達も呼んでメンテして。口腔内写真の規格写真とか、唾液検査とか、新しいことを学べたことも多かったです。今までちゃんと口腔内写真を撮ったことがなかったので未知の世界で、すごく勉強にはなりました。

ー新しいことが学べるし、環境としては良かったんですね。

ただ、やっぱりそこも予防メインだったんです。まぁ今は予防メインが主流だから、しょうがないんですけど。

開業当初は人数も少なかったから私がアシスタントもしてたんですけど、やっぱりだんだんメンテの患者さんが増えてくると、先生は治療、衛生士はメンテナンス、って役割が分かれてきて。さらに患者さんが増えてからは、やっぱり先生1人じゃ大変だなっていうことで、助手さんを雇ったんですよね。で、結局最終的にはメンテナンス中心になっていきました。

ーあ〜最初はアシストとメンテでバランス良かったのに、やっぱりまた同じ状況になってしまったんですね。

そうなんです。半年くらいは良かったんですけど(笑)3年弱くらい頑張ったんですけどね。

ーあ、結構頑張りましたね!

有給も取りやすくて、祝日は振替があったし、事前に言っておけば休める環境で、福利厚生面での条件は良かったんです。けど、やっぱりやりたいことは違うなって感じてました。

その頃に、インスタでたまたまD.HITの広告が出てきて、無料診断みたいなのをやってみました。そしたら、「あなたはデザインに向いています」と出てきたんです。

ーそこからだったんですね。

でも私、デザインとか全然興味がないし、むしろ苦手なので、「なんでデザインになったんだろう?どういう診断でこうなった?」って興味があって。それが気になって無料相談をポチッと申し込みました。

ーなるほど!初めてのパターンかも(笑)在宅ワーク気になるとかじゃなくて、診断結果がなんでこうなった?というのが気になったと。

そうですね、そこが聞きたくて。結局そこに関しては明確な答えはなかったんですけど(笑)デザインはこういう仕事ですというお話と、あとは在宅だと採用支援やSNS運用などがあって、採用支援から始める方が多いというお話でしたね。

ー確かに在宅ワークだと、採用支援が多いですよね。具体的なイメージは持てましたか?

採用支援については「こういうやり方で進めるんだな」というのが分かりました。スカウトメールが月200件まで送れるから、1日7〜8通、本業の昼休みとかの隙間時間を使ってみなさんやってますよって具体的なお話も聞けて、なるほど採用支援っていうのはそういうことか!って思いました。

ー在宅ワークをやりたい気持ちは、その時点で愛莉さんの中にはあったんですか?

そうですね、興味はありました。正社員で働いているから助っ人とかはちょっと難しいかなと思って、歯科衛生士の資格を活かして在宅でできることがあるならいいなーと思ってました。スマホやパソコンがあれば仕事ができるということだったので、それなら隙間時間にお小遣い稼ぎじゃないけど、ちょっとでもできたらいいなと思っていました。

ー在宅に切り替えるんじゃなくて、正社員は続けたままプラスアルファで何かやりたいって感じだったんですね。

はい。でも、最初は「怪しいな」と思って(笑)

ーそうですよね(笑)

はい(笑)そんなにうまい話あるのかな?っていうのと、金額を最後まで教えてもらえなかったから、ちょっとどうなの?と思って。調べても出てこないし、不安はありました。

ーそれでもやろうと思えたのは、どういうところでしたか?

3回くらい無料相談をやってもらって考えてたんですけど、悩むぐらいならもうやっちゃえ!と思って。

ーかっこいい!

在宅ワークのやり方を教えてもらえることと、コーチが一緒にサポートしながら伴走してくれるっていうのが良いなと思いました。わからなかったら聞ける人がそばにいるっていう体制で、受講生をひとりにさせないっていうんですかね。

ー伴走してくれる安心感ですね。ひとりで悩んじゃうことが1番リスキーですもんね。

しかも、そのコーチもキャリココをやってきた人たちだっていうところ。同じような悩みを持って同じことをやってきた人たちがサポートしてくれる。経験してない人がやってるわけじゃないっていうところが大きかったです。

ーうんうん、それで、やってみてもいいかなって思えたんですね。

金額面はやっぱり悩んだポイントではあったんですけど、自分への投資にしてはまあまあの金額だから。でも、「やらないと始まらないな」と思えました。

それと、私ちょっと人生の読み方を知ってて自分のことも見てるんですけど、人生のリズムというのがあって、自分のその年のリズムがちょうど変わる年ではあったので、今が始めるタイミングなのかなって…

ー待って待って(笑)愛莉さんって占い師なんですか?!

占い師というか、四柱推命とか個性心理学というのを学んで、講師の資格も持ってるんです。ちょうど、転換の年だったんですよね。だからその時にD.HITと出会って、これは私にとってたぶん「変われ」ってことなのかな、と思って。無料相談でお話してて、きっと自分は変わりたいっていうことなんだなって思ったので、ここがチャンスかなと思ったんです。

ーすごい。それが後押しになったんですね。それは、昔から学ばれていたんですか?

10年くらい前に、子どもの学校のとかで悩んでいた時期があって、その時に教えてもらったのがきっかけです。「今はこういう人生のリズムがあって、子どもにとってこういう時だからこう対処したらいいよ」とかアドバイスをいただいて、そこからもっと深く勉強したいと思ったんです。

ーちょうどお子さんが7〜8歳くらいの頃?

まさにそうです。自分だけじゃなくて、相手のことも少しわかるようになるし、その子その子によって接し方があるから、その子に合った声掛けをしたほうがいいんですよね。

それを学んだときも、後から見てみると「転換の年」だったんです。何かに迷って、変えたいという年だったんですね。それが今回は、D.HITで歯科衛生士としての転換ということなんだなと思って。

ーすごい!その転換期に、自分が変わることを望んでいたっていうことなんですね。今回の決断にもしっかりつながって。

そうですね。これも縁だなって思います。

ー実際にキャリココをやってみて大変だったことはありますか?

営業は結構大変でしたね。電話も好きじゃないし、手紙を手書きで書いたり、コピーしたり。キャリココ中に「案件獲得セミナー」に参加していろいろ聞いた話を参考にしながら、試行錯誤しながら進めていったのが、今思うと「よくやったな、私」と思います(笑)

ーそこから案件がつながったんですか?

商談という商談はしていないんですけど、最終的には知り合いの先生から連絡が来たのがきっかけでした。「人が足りないから誰かいないか」と言われて、ちょうど採用支援を勉強してた時だったから、「人を紹介はできないけど、採用のお手伝いはできるかもしれない」と返したら、「じゃあとりあえず話を聞かせてくれ」と言われて行ってお話をして、そのまま採用支援を任せてもらえることになりました。

ーすごい!話してみるもんですね。転換期に気づかないで飛び込んでなかったらって考えると、感慨深いですね。

本当そうなんです。その時にキャリココ始めてなかったら、「紹介できる人いません」で終わっていたと思います。

ー本当にタイミングですね、行くべきして行ったっていう感じですね。

そうそう。でもすごく田舎なので、2ヶ月やったけどやっぱりなかなか反応がなくて。私も以前勤めていたクリニックだからスタッフも知り合いで、「戻ってこない?」って言ってもらったんです。そこのクリニック、歯科衛生士がメンテナンスしたりアシストしたり調整したりで、まさに私がやりたい治療方針なんですよね。

ーお〜、やりたいことができていたんですね!すごく環境良さそうですが、辞めたのはなぜだったんですか?

家から距離が遠くて、当時子どもも小さかったし実家も頼れない時期があって、送り迎えなどの関係で泣く泣く退職したところだったんです。でも今は子どもも大きくなったし、通えないこともないなって思い始めて、自分から院長に「私を雇ってもらえませんか」と伝えました。

ー自分から動いたんですね!

そうですね。院長からは「今の勤め先はどうするの?」と言われたけど、今の職場は辞めてもいいかなと思ってると伝えたら「じゃあ来てほしい!」となりました(笑)

ーそりゃそうよね!人が足りないんですもんね!(笑)

でもすぐには行けないから、3ヶ月後くらいからってことで、3ヶ月は採用支援を続けて。そしたら応募があって、2人来てくれることになったんです。

ーおぉ〜、採用支援でも成果が!

歯科衛生士の正社員とパートで1人ずつ採用できたので、そこにプラスで私が入る感じで今働かせてもらってます。

ー助っ人みたいな感じですか?

そう、助っ人。でもほとんどフルですけど、週5で10時〜6時半くらいで働いています。家から遠いし、朝は道が混むので渋滞が抜けた時間からにしてもらいました。

それと、その新しく入って来たパートさんに教えてます。まぁ私も新しく入った人なんですけど(笑)

ーややこしいですね(笑)そのパートさんに教育もしてるんですね。

そうなんです。だから今はそのクリニック1本でやってます。

ー1つのクリニックで採用支援、助っ人、教育ってことですよね。すごい大活躍!働き方変えてみて、どうですか?

今、たぶんすごい自分のやりたいことをやれてるので、楽しいなって思います。前までは淡々とこなしてただけだったけど、アシストや調整がやっぱり好きだったんだなとしみじみと感じてます。

ー良いですね!やりたいことをやる人生、素晴らしいです。収入面は変化はありましたか?

前の職場より時間は短くなったけど、収入は増えました!最初「時給いくらで雇ってくれますか」って話をしたら、先生が1人で決められないからって社労士さんと相談して、「もう正社員の扱いで雇うから、絶対来て欲しい」って言ってくれて。なので時間的にはパートだけど、時給じゃなくて正社員の基本給いただけてるので、とても良い条件で雇っていただけました。

ーもう、愛莉さんのこと絶対に欲しかったんですね!(笑)お子さんたちは、お母さんの変化を感じていますか?

子どもたちはそんなに変化ないけど、私が朝の時間に余裕ができたので、「ちょっと学校送ってくれない?」って言われた時に対応できるようになりましたね。

ーそっちか、足のほうでね!でもそこに対応できるのは、働き方変えたからですもんね。

そうですね。朝に時間ができたので、晩ごはんの準備も朝やるようになりました。前までは、晩ごはんの準備はその都度やっていたので夜がバタバタだったんですけど、かなり余裕につながってます。朝の時間の余裕って、すごく大きいなって思ってます。

ー良いですね!収入は増えたのに、時間と生活には余裕ができているっていうのが、すばらしいです。最後に、悩んでいる歯科衛生士さんへメッセージをお願いします。

もうとりあえず、悩むんだったらやってみたほうがいいよ!っていう感じですかね。もちろんタイミングは大事ですが、「変わりたい」と思っているなら、その気持ちは大切にした方がいいです。一歩動くことで見えるものがあるので、まずは小さくでも動いてみるのがいいと思います!

印象的だったのは、「今の職場が合わない」と感じることは決して甘えではない、ということ。どちらが正しい・間違っているではなく、“自分に合うかどうか”が何より大切だと改めて感じました。

 

そして、そこから自分で動いたからこそ、次のご縁につながりました。一歩踏み出したことが、その後の選択肢を広げていった流れがとても印象的でした!

 

「悩むくらいならやってみる」という言葉には、自分の感覚を信じて動く大切さが詰まっていますね。

 

今の働き方に違和感があるなら、その気持ちを見過ごさず、自分に合う形を探してみてもいいのかもしれません。変化の先には、思っていた以上にしっくりくる働き方が見つかることもあるかもしれません。