歯科衛生士だからできる「在宅ワーク」の始め方や仕事の種類をアドバイザーが解説!フリーランスDHがオンラインで活躍する方法とは?

「家で仕事をしたい!」でも、歯科衛生士は臨床に出ないと仕事がない…そんな風に思っていませんか?今や在宅ワークやオンラインで働くスタイルが注目される時代。歯科衛生士もその波に乗ることができます!

「歯科衛生士で在宅の仕事なんてあるの?」
「オンラインで歯科衛生士のスキルは活かせるの?」

そんな疑問や不安をお持ちの歯科衛生士さんに、具体的な働き方やコツをわかりやすくお伝えします!

私は、歯科衛生士として在宅ワークをやってきて5年。ライターから始まり、アドバイザー、講師、講座開設、院内サポート業務など、在宅で色々なお仕事をしてきました。その体験や実例、成功の秘訣などご紹介していきたいと思います!

miu
D.HIT編集部 miu
新卒から7年半同じ歯科医院勤務していましたが、自分の人生の可能性を広げたく退職し『フリーランス』に! 現在は、歯科衛生士として訪問歯科メインに複数の歯科医院と契約、また歯科に特化したライターとして歯科関連の会社などで記事を執筆しております。

歯科衛生士が活躍する在宅ワークについて

「在宅で仕事をしたい!」と思っている歯科衛生士さん!

在宅ワークを始めるなら、1からスキルを習得しないといけないの?歯科衛生士の肩書きを捨てたくない…と悩んでいませんか?私も以前は、歯科衛生士は臨床しかないと思っていたので、在宅ワークだと歯科衛生士の肩書きは使えないと思っていました。ですが、意外とそんなことはなく!私自身は「歯科衛生士」の肩書きやスキルを思う存分、在宅ワークに活用しています。

他のフリーランス歯科衛生士さんはどうなのでしょうか?D.HIT公式Instagramのストーリーズで、在宅ワークについて歯科衛生士さんたちにアンケートをとってみました!

D.HITで行ったアンケート結果

さらに、在宅ワークでどんなことをしているのか聞いてみました。

D.HITアンケート結果

63%が、歯科業界の在宅ワークをしているという結果に。やっぱり、在宅ワークでも歯科衛生士として活躍している方が多そうです!

フリーランス歯科衛生士が活躍する在宅ワークの種類

実際にフリーランス歯科衛生士が「歯科衛生士の肩書き」を活かしている在宅ワークって、どんな仕事があるのでしょうか?

私自身が「歯科衛生士」としてしている在宅ワークをメインに、いくつかご紹介します!具体的な働き方や仕事内容など、リアルな情報をお届けしたいと思います。まずは、こんな仕事があるんだと知ってもらえると嬉しいです。

歯科コンサルタント会社のアドバイザー

歯科コンサルタント会社とは、歯科医院の経営改善や業務効率化、集患(患者の集客)、スタッフ教育など、歯科医院に特化した支援サービスを提供し、課題解決をしていく会社です。その会社の支援サービスの内容について、歯科衛生士目線や歯科医院のスタッフ目線でアドバイスを行うことが、私の仕事です。具体的には、月に2回ほど会社の方とオンライン会議を行っています。

コンサルタント会社が欲しいのは、「歯科医院で働いているからこそのリアルな意見」。コンサル会社が歯科医院に寄り添ったサービス展開をしていくためには、歯科医院の内情を知る必要がありますよね。でもやはり、実際に働いたことがないとわからないことも多いです。だからこそ、現役歯科衛生士からの情報提供が役に立つんです!歯科医院のあるある事情やサービスを使う側の感想など、今までの歯科衛生士の経験を存分に活かせる仕事です。

準備としては、パソコンやスマートフォンでオンライン会議ができる環境を整えればOKです。1回30分〜1時間の会議なので、労働時間も少なく自分に合わせて働きやすいです。

報酬が気になりますよね。月2回のオンラインミーティングで、月額2万円!!初めは正直、ここまでの価値があるのかと驚きました。ミーティングの話し合いからさらに別のお仕事をいただくこともあり、私自身も可能性が広がるミーティングになっています。私自身、会社と個人で契約する日が来るとは、思ってもいなかった展開ですが…歯科衛生士の資格を活かすにはこういう道もあるのか!と思えた仕事です。

歯科コンサルタント会社さんとの出会いは、クラウドワークスでのオファーからでした。クラウドワークスでの仕事獲得方法についても後ほどお伝えしますので、ぜひ最後までご覧くださいね。

ブログライター

ライターの仕事は、特定のテーマや目的について文章を作成し、情報やメッセージを効果的に伝えるお仕事です。私は、歯科衛生士としての知識や経験を文章に落とし込み、歯科関連の役立つ情報をお届けしています。

ライターとして書く記事には様々な種類がありますが、歯科衛生士がライターを始めるなら、まずは歯科医院の患者さん向けの記事が1番書きやすいのでおすすめです!私もここからスタートしました。歯科医院のブログを書くお仕事ですが、実は私、正社員時代にも、ちょっとめんどくさいな〜なんて思いながら業務内で毎週ブログの更新をしていました。なので、「ブログ更新は歯科医院にいるスタッフの仕事」という認識があったのですが…その、ブログ記事作成がフリーランスの仕事になるんです!

でも、それって仕事として需要があるの?どうなの?といったところ…気になりますよね。医院に営業に行ってお話ししても「それっている?」とよく言われていました。歯科医院の先生方は、ブログを更新することのメリットを知らない方が本当に多いです

でも今の時代、ブログを更新することは

  • ブログを読んでくれた患者さんとのとコミュニケーションが増える
  • 歯の大切さや口腔からの健康を知ってもらえるきっかけとなり、患者さんの健康に繋がる
  • 患者さんの健康のことをしっかり考えている医院、という良いイメージができる
  • 集患に繋がる

などなど様々なメリットがあります。実際、契約先の歯科医院さんからも

  • ホームページを見て予約してくださる患者さんが増加した!
  • 患者さんとブログの話になって、コミュニケーションをとりやすくなった!

とご報告をいただいており、貢献できていることにやりがいを感じています。営業でそういったメリットをお伝えすることで、お願いしてみようかなと言ってくれる歯科医院もあり、まだまだ需要はあると思っています。

ホームページやブログの記事を外注している医院さんも増えていると感じますが、読んでいると「なんか違う…間違ってはないけど、微妙な情報だな」と感じることもあります。歯科衛生士ではない一般のライターさんが書かれていると、やはり歯科の情報や知識が曖昧になったりするんです。だからここは、歯科衛生士の出番!専門の知識と経験があるからこそ、正しい歯科知識や、患者さんが欲しいと思う情報を記事にできるんです臨床で培われた経験が存分に活かせること間違いなしです!

少し違いますが、歯科医院のSNS運用代用というお仕事も注目です。「集患」という目的やメリットはブログ更新と似ていますが、文章を書くというよりは画像や動画の編集やSNSへの投稿がメインなので、普段からプライベートでSNSやってるよ、という方にはハードルが低いかもしれません。SNSは最近力を入れている歯科医院も多く、今後フリーランス歯科衛生士が活躍できる場になるのではないかと思っています!

ブログは最初は何を書けばいいのかわからないかもしれませんが、一般向けに歯科情報を届けるブログなら、今まで歯科医院でやっていた患者さんへのカウンセリングや説明を文字起こししていくだけでも形になります。そう考えると、それならできそう!って思いませんか?

さらに価値をつけていくのであれば、ネットで「地域名 歯医者」「小児矯正 必要」などのキーワードで検索した際に歯科医院のページを検索上位にしていく、ということもライターのお仕事になります。先生の得意分野の診療など、歯科医院がやりたいことを広めていくチャンスにもなります。

活動に慣れてきたら、少しずつ勉強してライターとしての知識や技術を深めていくことで、より価値を高めていくことができます。スキルが身につくと継続契約になる歯科医院も増えていき、安定した契約をすることができるようになりますよ。ライターとしての仕事はブログ記事だけではないので、慣れてきたら幅を広げていくのも良いかもしれないですね!

報酬は、文字単価で契約することが多いです。1文字1円の場合、5,000文字の記事を執筆すると5,000円の報酬となります。過去に一度だけカフェの記事を執筆したことがあるのですが、これがなんと1文字0.2円。2日くらいかけて、カフェ情報や写真を探し、書き上げたのですが、5,000文字で1,000円の報酬でした。

  • 8時間労働だとして、2日で16時間
  • 報酬が1,000円
  • 時給換算すると…62円

この報酬ではさすがに働く意欲がなくなりますよね。初心者ライターなんてはじめはこんなものです。

一方、歯科ライターの報酬は、文字単価が高いんです!私が最初に受注したブログ記事の執筆は1文字3円でした!初心者なのにいきなり好条件な案件獲得!歯科衛生士の資格と知識、経験があるからこそですよね。5,000文字の記事を執筆したら、15,000円の報酬になります。知らない情報を調べる時間も必要なく、すでに持っている歯科衛生士としての知識を使って書けるため、執筆にかかる時間がかなり短縮できます。

  • 8時間の執筆作業
  • 報酬が15,000円
  • 時給換算すると1,875円

歯科の専門的な知識が必要な記事だと、こんなにも単価がいいのかと驚きました。ここから、時間の短縮・単価UPなどを行っていくと、もっと報酬は上がっていきます。今までの最高単価で行くと、1文字10円!びっくりしちゃいますよね。5,000文字の記事で50,000円の報酬です。

専門的な内容になればなるほど、単価は高いなと感じています。専門的な得意分野がある歯科衛生士さんは狙い目かもしれません。

また、少し違いますが歯科医院のSNS運用代用という仕事もあります。「集患」という目的やメリットはブログ更新と似ていますが、文章を書くというよりは画像や動画の編集や、SNSへの投稿がメインなので普段からプライベートでSNSやってるよ、という方にはハードルが低いかもしれません。SNSをしっかりやっている歯科医院は多くないので、こちらもまだまだ需要がある仕事だと思います!

オンライン講座やセミナーの講師

オンライン講座やセミナー講師は「誰かのために力になりたい」「スキルを活かしたい」そんな思いを持っている歯科衛生士さんにピッタリ!自身のスキルを活かした新しい収入源を得るだけでなく、働く場所や時間にとらわれず、柔軟な働き方が可能になります。育児や介護などで在宅が必要な場合にも適しており、キャリアを継続できる手段としても注目されています。

自分でオンライン講座を開いたり、個人もしくは企業のセミナーの講師をしたりと活動の場所は様々です。内容は、自分の得意分野を発信していけるため、モチベーションが高まりまくる素敵な仕事だと思います!

私は、得意分野である訪問歯科関連の講座やセミナーを行うことが多かったです。

  • 小児訪問歯科についての同業種向けの認知活動セミナー
  • 障害児、有病児のお母さん向け口腔ケアアドバイス
  • 地域のカフェで高齢者向けの認知症予防講座
  • 一般向けの予防知識やお家でのセルフケア講座

このような講座やセミナーを行ってきました。専門的なお話をすることもあれば、歯科衛生士さんであればよく知っている歯科予防についてのお話をすることもあります。講座やセミナーの規模にもよりますが、届ける相手の反応や感想を直に聞くことができるのは、この仕事をしていて嬉しくなるポイントです。

オンライン講座やセミナーを始める時はzoomやGoogle meetなどのアプリを使用することが多く、ネット環境は必須です。時間帯にもよりますが、外の音や近隣の方の生活音が意外と気になることもあるため、オンラインでのセミナーは要注意です。また、タイムスケジュールや質問タイムなどライブならではの緊張感もあり、毎回ドキドキです。

私のオンライン講座はライブではなく動画でお渡しをすることが多いため、撮り直しも編集もできるので納得いくまで撮影を行うことができます。撮ったら一度見返してチェックもできるので安心感があります。長編になればなるほど、撮影も編集も時間はかかります。また、動画データはかなり重たくなるので保存場所や編集場所の確保のための設備は必要になります。動画を送る際に容量が大きくなるため、パソコンの容量の確保やデータの紛失防止対策などは必須です!納品時には、画質が荒くならないようにクラウド上でのお渡しをするなど気をつけておきましょう。

院内サポーター

「なかなか時間がなくて資料を作りたいけど作れない」「教えてあげたいけど患者さんがいてマンツーマンで教育ができない」そんな歯科医院のために、私がその仕事を代行しています。

  • 院内で使用するマニュアル、研修や教育用のスライド作成
  • 患者配布資料作成
  • 新人教育指導担当代行

私自身、正社員勤務していた時に歯科衛生士なのに臨床以外の仕事をするのが嫌で…なんで私が資料作らなきゃいけないの?と思っていたことを、フリーランスの仕事にしてみました。私がサポートに入ることで、歯科医院のスタッフさんは自分の仕事に集中することができます。このような『あったらいいな・いたら助かるな』は、歯科医院のスタッフさんが体感しやすく反応が良いです。私と同じように「めんどくさい」と思う歯科衛生士も多いようで、院長先生から「スタッフからの文句が減った」「みんなの顔色がいい」などの感想をいただくことも!

資料作成が得意な歯科衛生士さんや教育担当をしたことがある歯科衛生士さんは、活躍していける仕事です!

採用支援

私はやっていないのですが、在宅ワークを目指す歯科衛生士が大活躍できる仕事なので、ご紹介します。

採用支援は、新しく歯科衛生士を採用したい歯科医院のサポートをするお仕事です。具体的には、求人のための文章を考えたり、写真を載せたりして、歯科医院が求める歯科衛生士を採用に繋げます。資料作成や、求職者とのやりとりなどはスマホやパソコンでできるので、在宅ワークにぴったりなんです。

歯科衛生士が採用支援に入ることは、歯科医院にとってもメリットが大きいです。歯科衛生士ならではの現場目線でサポートすることで、医院が求める人材象を的確に反映した採用をすることができ、優秀な人材の確保につながります。今、歯科業界では歯科衛生士が足りておらず、医院では常に人手不足です。だから、普通に求人を出していてもなかなか良い歯科衛生士さんが来てくれないんです。でも院長先生は忙しくて、なかなか採用活動に力を入れられない…そこを、フリーランスとしてサポートするというイメージです。

仕事を探している人にとってもメリットがあります。歯科衛生士が仲介することで、直接は聞きにくいことが聞きやすくなり、働く上での不安や疑問点も事前に解決することができ、採用されてから「思ってたのと違った…」なんてことも極力減らせます。現場を知っている歯科衛生士だからこそ、勤務環境や業務内容について具体的な説明ができるので、誰にでもできるようでそうではない、歯科衛生士の経験やスキルを活かせる仕事です。

採用支援の詳しい内容は、今後D.HITの記事にもしていこうと思いますので、ぜひ楽しみにお待ちください!

他にも在宅でこんな働き方があります

歯科衛生士の肩書きがなくてもできる在宅ワークも、もちろんたくさんあります。歯科衛生士の臨床と、歯科以外の在宅ワークをかけもちしている人もいますので、参考にしてくださいね。

  • 動画編集
  • 通訳や翻訳
  • デザインやイラスト作成
  • プログラミング・開発
  • メールやチャットのカスタマーサポート
  • マーケティングやSNS運用
  • データ入力
  • オンライン秘書
  • アフィリエイト
  • アンケートモニター

基本はパソコンやスマホでできるお仕事ということになりますが、在宅ワークって幅広いですよね。自分に合った働き方を見つけ、新しいキャリアの一歩を踏み出してみてください。

新しいことにチャレンジをしていくので、最初は不安に感じるかもしれません。ですが、チャレンジすることで得られる喜びは何物にも代えがたいものです。あなたのスキルは、場所や形にとらわれず、きっと誰かの役に立つはずです。自宅で働きながら、自由で充実した未来を一緒に目指しましょう。

フリーランス在宅ワーカーになるために

「フリーランスになりたい」と思っても、何から始めればいいかわからず悩む方は多いですよね。私もしばらくは迷子になっていました。ですが、少しずつ準備を重ねることで「独立しても大丈夫だ!」と思えるようになったんです。

フリーランスとして在宅ワークを始めるには、しっかりとした準備とタイミングが重要です。最初は不安もありますが、計画的に進めれば「自分にもできる」と思える瞬間がきっと訪れますので安心してください!今、正社員として働いているあなたも、しっかりと準備をすれば自宅で自分らしく働く未来が見えてきます。ここでは、そのための具体的なステップを紹介します。

最初の一歩を踏み出したとき、世界はもっと広がります。あなたに合ったペースで準備を進め、素敵な未来を手に入れていきましょう。

専業でなくてもできる在宅ワーク

フリーランスのお話をしていますが、いきなりフリーランスって、正直怖くないですか?

  • 急な収入減少…
  • 仕事が獲得できない…
  • 正社員の安定が失われる…

思いきってフリーランスとしてやっていくのもいいのですが、不安な状態でフリーランスになっても失敗してしまう可能性もあります。…であれば、正社員のまま「在宅ワーク」を始めてみましょう!

ご紹介したような在宅ワークは、フリーランスにならないとできないわけではありません。私も最初は副業から始めました。正社員をしながら副業で稼いでいくのは、正直、時間はかなり奪われます。正社員勤務後や休み時間が、在宅ワークで消えていきます。

それでも、在宅ワークをすることで良いこともありました。

  • 副収入によりお金が増えて、プチ贅沢ができる
  • もし臨床を辞めても仕事があるという安心感

正社員だからこその不満や不安を解消することができたのは、在宅ワークをしていたからだと思います。失敗したら…という不安があるのなら副業からスタートしてみるとリスク少なく在宅ワークを始められます!

在宅ワークの準備

準備不足のまま独立してしまうと、思わぬ壁にぶつかることもあります。まずは、以下のポイントを押さえておきましょう!

まず、仕事のスペースを作りましょう。自宅で働くためには、集中できる環境が欠かせません。仕事専用のデスクを用意すると、家事やプライベートとの切り替えが自然とできるようになりますし、効率もアップします。仕事スペースを確保できたら、次は周辺環境の設備をしていきます。

パソコンとインターネット環境

オンライン会議や資料作成には必須!私がライターを始めた時は実はパソコンを持っていなくて、スマホで仕事をしていました。最初のうちは、ネット環境さえあれば、パソコン後回しでもなんとかなります。ですがパソコンを使い始めてからは、仕事の効率がかなりあがりました!

zoomやGoogle meetなどのビデオ会議ツール

クライアントと打ち合わせする際に使用しています。課金しなくても大丈夫です。戸惑って、遅刻しないように、使い方は知っておくようにしましょう。準備としては、ミーティング前に背景設定をすることをオススメします。Google meetはミーティング前に確認画面が出てきますが、zoomは出てこないので要注意です!急に自宅が映ると焦るので、事前確認しておきましょう。

ファイルの共有サービス(Google Drive、Dropbox、Microsoftなど)

資料やデータの受け渡しで使用します。クライアントによって使用するものが異なります。一例ですが、私の場合は…

  • 講座やセミナーは、Microsoftで納品や準備
  • 企業さんとは、Googleドライブで共有
  • 歯科医院さんは、歯科医院内のiCloud driveで共有

1つに限定せず、幅広く使えると仕事を受注しやすくなります。出来上がった資料のフォーマットが変わる原因にもなりますので、作業前に確認をしておくといいです。

私自身、在宅でライターを始めた時に、zoomは知っていたけど「Google meetって何?」と戸惑った経験があります。他にも、A社はPowerPoint納品で、B社はGoogleスライド納品…のようなことも頻繁にあります。どんなツールを使用していくのか知っておかないと、スムーズに進んでいきません。大前提として、選んだ仕事では何が必要なのかを知って準備をしておきましょう。

必要なスキル

在宅ワークで成功するための基本必要スキルは何でしょうか?

ズバリ「仕事相手との信頼関係をつくるスキル」です。

家事や育児の間に在宅ワークしたいという方も多いとは思うのですが、正直、在宅ワークは片手間でできる仕事ではありません。在宅ワークを始めて変わったのは、メールのやり取りだけで顔を知らない相手と仕事をする機会が増えたこと!臨床では、ありえませんよね。

オンライン上で仕事をしていくためには、気持ちよく仕事ができ「この人に任せて良かった」と思ってもらえることが大切だと思っています。例えばですが、みなさんは、朝に送ったメールの返信が夜までなかったら、どうでしょうか?「まだかな?」「すぐ返信欲しいのに…」と、友達とのやりとりでも思った経験ありませんか?仕事なら、なおさらです。

オンラインでも相手に不信感を与えない返信スピードが重要です。特に、相手が歯科医院の事務や秘書、企業の場合は、早めに!(ここだけの話…院長とのやり取りは、診療の休憩中や診療後にしかチェックしないことが多いので、あまり急がなくても問題ないです。)在宅ワークでは時間の使い方が自由になり、メールの返信も「後でいいか」とルーズになりやすいので気をつけてくださいね。

また、信頼関係をつくる上では、スピード感だけでなく、メールの書き方や内容も気をつける必要があります。在宅ワークを始めて「お世話になっております」「承知いたしました」など、日常的には使わない言葉を使用する頻度がかなり高くなりました。使い慣れるまでは本当に合っているのか?と疑問に思う時も多々あり…その都度調べて、少しずつ身に付けました。ただ、院長への連絡は私の人柄が出るような文章にしています。臨床で先生に対して話をしていた感じで、堅くなりすぎないようにメールの文章を作成しています。割とフランクな感じで、ビジネス感が強くならない方が、院長からの印象も良く、話を聞き出しやすいです。メールを作成後は、読みにくくないか必ず確認をします。

在宅ワークを始めるために専門的なスキルを学ぼう・磨こうと思いがちですが、意外と、基本的なことをきちんとすることが何よりも信頼関係構築には役立ちます。そして、信頼関係の構築ができれば、その後も継続して仕事をいただける可能性が広がります。

フリーランスとして独立するタイミング

「独立したい」という気持ちはあっても、いつがベストなタイミングなのかは悩ましいところです。と言うことで、chatGPTに聞いてみた一般的な独立タイミングがこちら!

  1. 収入の見通しがたった
  2. 貯蓄の余裕ができた
  3. スキルが一定レベルに達した
  4. 精神的に前向きになれた

…と、chatGPTは言っていますが、実際に私がフリーランスとして独立した時は…

  1. 収入の見通しはなし
  2. 貯蓄は、普通の預金程度
  3. ライタースキルは、副業でやっていた程度
  4. 精神的に前向き傾向あり

といった感じでした。

独立準備をしてから正社員を退職したわけではなかったので、収入の見通しもなく、貯蓄もそこまでなく、退職後の生活をするのがギリギリな感じでした。ライターとしてのスキルも高いわけではなかったし、それだけで食べていけるレベルではありませんでした。唯一、精神的なポジティブさはあり、かなり前向きでした!今やめてもなんとかなる!1ヶ月分の生活費があれば、大丈夫!なんの根拠もないのに、不思議と大丈夫だと思っていたんです。結果、1ヶ月で収入を上げることができ、退職後もお金に困ることはなく生活していくことができました。

フリーランスとして独立するのであれば、生活が困らないように準備をしておくこと、やりたい仕事の準備やスキルアップをしていくことはもちろん大事ですが、「フリーランスになる!独立するんだ!」という思いをしっかり持っていれば、独立しても失敗に終わることはないと思います。逆に、「失敗したら…正社員の方が…」と少しでも思うのであれば、今フリーランスになるのはやめておきましょう!

在宅の仕事はどうやって見つけるの…?

「フリーランスで在宅ワークを始めたいけれど、どこで仕事を見つければいいんだろう?」と不安に感じていませんか? 実は、仕事を探す方法はいくつもあります。ポイントは、あなたの歯科衛生士としての経験やスキルをしっかりPRすることです。ここでは、具体的な仕事の見つけ方を紹介します。

求人サイトから探す

在宅ワークの第一歩として、求人サイトに登録する方法は非常に有効です。私もまずは、クラウドソーシングの「クラウドワークス」に登録しました。クラウドワークスには、ライティングやコンサルティング、資料作成などさまざまな仕事が掲載されています。

ここで重要なのは、自分のプロフィールを丁寧に作成すること!仕事は、自分で応募するパターンと相手からメッセージが来るスカウトパターンがあります。プロフィールを丁寧に作成しておくことで、相手からのスカウトが来やすくなります。私のクラウドワークスでの仕事獲得は、ほぼスカウトでした。会社側も、ほしいと思う人材を探しています。目に留まるように、しっかり自己PRをしていきましょう。

自己PRを書くコツとしては…

  • 職歴・資格を記載する
    …医院名などは必要ありませんが、どんな歯科医院で何年勤めてきたのか、歯科医院以外での経験なども記載しておくと幅が広がります。歯科衛生士としての経験自体がクライアントにとって魅力的です。さらに、アピールできる歯科の認定や歯科衛生士以外の資格なども忘れずに記載しておきましょう。
  • 得意分野を明記する
    …予防歯科、子どもの口腔ケア、高齢者の対応など、専門性をアピールしましょう。たとえば、今まで高齢者対応をメインにしてきたのに記事で「インビザライン」について執筆してほしい…と言われると困ってしまいますよね。自分の自信のある分野を明確にしておきましょう。
  • できる仕事内容
    …WEBの仕事で何をしてきたのか、何をしていきたいのかを明確に記載しておきましょう。自分がやっていきたい仕事以外のスカウトが来ても、嬉しくないですよね。ライターなら、ライターとしての実績や仕事内容を記載します。

自己PRする時のポイントとしては、

①どんな状況でも絶対に嘘をつかないこと
②できることを素敵な文章に言い換えること

例えば、ライターになりたてで実績がない場合。

  • 丁寧なやりとりを心がけます。
  • 連絡は12時間以内に返信いたします。
  • 納期に余裕を持って納品いたします。

のような文章を入れてみるなど、相手に対しての心遣いを表していきます。ここでやりがちなのは「実績はないですが、頑張ります」のような文章を入れてしまうことです。嘘をつかないことはもちろん大事ですが、経験のない人と契約するメリットはないですよね。実績がないのであれば、ポートフォリオのリンクを貼り付けておくのも良いです!できるよアピールの1つだと思います。

だからこそ、はじめのうちは単発案件や短期の仕事を見つけ、実績を積むことをおすすめします。評価がたまると依頼されやすくなり、自然と仕事の幅も広がっていきます。

クラウドワークス以外にも、インディードタウンワークのような求人サイトやココナラのような自分の仕事を売るサイトもあります。どこか1つに絞る必要はないので、色々なサイトに登録をして仕事を探していきましょう。

歯科医院からの依頼

もう一つの有効な方法は、既存の歯科医院とのつながりを活かして仕事をもらうことです。現在の勤務先や、これまで働いたことのある医院にアプローチしていく方法です。

勤務していた歯科医院や知り合いが勤務している歯科医院などから声をかけていきます。ビジネスの話をするのが好きじゃない先生もいらっしゃいますが、知っている人や紹介の人だとより信頼してもらいやすく、スムーズに進むことが多いです。

温度感を知りたいので、私はまずは対面でお話をしています。オンラインでもできるのですが、熱量を伝えようと思うと対面がベターかなと思います。お話しする際には「資料作成を手伝いましょうか?」「オンラインで患者向け講座を開きませんか?」というだけではなく、具体的な提案をすることがポイントです。

たとえば歯科医院の教育資料作成であれば、

  • なぜ、教育資料作成が必要なのか
  • 歯科医院の今の教育の問題点について
  • どのように改善していくのか
  • 教育資料の内容
  • どのような歯科衛生士やスタッフ向けの教育資料なのか
  • 教育資料があることでのメリット

など、具体的にすることで先生もリアルにイメージしやすくなります。最初の方にも話をしましたが、必要性を理解していない先生は多いんです!まずは、しっかり必要性をお伝えしていくことが重要です。

在宅ワークの仕事は、自分から積極的に探すことが大切です。求人サイトの活用と、既存のつながりを活かした提案の2つを組み合わせることで、より多くの仕事のチャンスをつかめます。

キャリア支援で不安を減らそう!

「在宅ワークに興味はあるけど、どう始めればいいのかわからない…」そう思って一歩を踏み出せずにいませんか?臨床勤務の歯科衛生士がフリーランスとして在宅で働く準備を一人で進めるのは、とても大変です。仕事の探し方、必要なスキルの磨き方、独立後の生活の見通しなど、不安に思うことが多いのは当然です。

そんなときこそ、キャリア支援のサポートを活用してみてください。あなたのスキルや目標に合わせたアドバイスをもらうことで、安心して次の一歩を踏み出せます。私がフリーランスを始めるにあたって大きな助けになったのがD.HIT』のキャリココでした。半年間のサポートを受けることで、自分一人では整理できなかった悩みや不安が一気に軽くなり、迷っていた部分が少しずつクリアになっていったんです!

個人的に嬉しかったキャリココのサポートをいくつかご紹介します!

  • 仕事の見つけ方を一緒に考えてくれた
    「歯科衛生士の経験をどう活かせばいいのか」「どんな分野で在宅ワークができるのか」など、具体的な方向性をコーチが一緒に探してくれました。自分だけでは見えていなかった自分の独自性も見つかり「この道もあるのか!」と自分では思いつかないことをアドバイスいただく瞬間が何度もありました。

  • 自分の強みを再確認できた
    コーチと話をする中で、普段の業務で当たり前のようにしていたことが「強み」だと言われ、初めてそれに気づきました。「これが強みなら、もっと自信を持っていい」と思えるようになり、自信を持って進むことができました。自信がつくことで、独立への不安が少しずつ薄れていき、進んで行動できるようになりました。

  • コーチと二人三脚
    コーチは、曖昧な状態で悩んでいる自分を後押ししてくれる存在。進むべき道が明確になり、「できる!」と思える、そんなサポートをしてくださいます。正直、1人ではなかなか動き出せなくてもコーチがいる安心感は大きく、私がここまで行動できたのもコーチのおかげだと思います。コーチとは月に1〜2回ミーティングをするので、現状の報告や悩み相談、私がフリーランスになるための今後の課題についてなど、たくさんの作戦会議を重ねてきました!

  • 仲間と出会える
    キャリココ生同士の交流は、行動できる大きなポイントになります。1人で何かをしようと思うと難しいですが、一緒に同じ方向に向かっている仲間がいるだけで、やる気が湧いてきます!今でも連絡を取り合ったり、たまに食事にいったりとキャリココ卒業後も交流を続けています。

今の働き方や将来に不安を感じている方にとって、D.HITのキャリア相談はとても有意義な時間になります。なんとなく「在宅ワークやフリーランスもいいな」と思っている段階でも、キャリアアドバイザーと話をする中で、漠然とした不安や理想が少しずつ形になっていきました。相談を進めるうちに、「できるかもしれない」という前向きな気持ちが芽生え、一歩を踏み出すきっかけが見つかり、フリーランスになれました。「まだ自分にできるかどうかわからない」「どの方向に進むべきかわからない」という悩みがあっても、キャリア支援の力を借りることで道が開けます。キャリココは、気持ちに寄り添い、具体的なアドバイスを提供してくれるので、安心して新しい挑戦に踏み出すことができました。

もし今、将来に不安があったり、在宅ワークに興味があるなら、まずはキャリア相談を受けてみませんか?何か一つでも行動を起こせば、見えていなかった可能性がどんどん広がっていきます。相談を通じて、新しい自分を一緒に見つけていきましょう!

新しい一歩を踏み出す勇気をもとう!

私はフリーランス歯科衛生士としての道を選んでから、多くの変化を感じました。初めは不安もありましたが、今ではこの選択が自分の人生を豊かにする大きな一歩だったと実感しています。一番の変化は、「自由」と「やりがい」の両方を手に入れたことです。時間や場所に縛られず働ける環境は、心に余裕を生み出し、自分らしく働ける幸せを教えてくれました。

また、キャリアトレーニングを通じて、自分のスキルや可能性を再発見できたことも大きな収穫です。これまでの経験が無駄ではなく、むしろ新しい挑戦を後押しする土台となることを実感しました。例えば、臨床現場で培った知識は在宅ライターとしての仕事にも活かされ、ライティングに説得力を持たせる強みとなっています。そんな風に、自分のキャリアを多面的に活かせる働き方ができることに、日々感謝しています。

もちろん、キャリアを変えることにはリスクや不安がつきものです。しかし、それ以上に、自分らしい人生を歩むためには「変化」を受け入れる勇気が必要です。私自身、この一歩を踏み出したことで、多くの学びや新しい出会いを得ることができました。

今、この記事を読んでいるあなたも、何か新しいことに挑戦しようと考えているのではないでしょうか?未来への不安は誰にでもありますが、それを乗り越える力はきっとあなたの中にあります。勇気を出して一歩を踏み出すことで、きっと新しい可能性が広がるはずです。

変化は怖いものではなく、自分の成長や新しい出会いのきっかけです。ぜひ一歩を踏み出し、未来の可能性を広げてください。その選択が、あなたにとっての新しいスタートとなることを願っています!

miu
D.HIT編集部 miu
新卒から7年半同じ歯科医院勤務していましたが、自分の人生の可能性を広げたく退職し『フリーランス』に! 現在は、歯科衛生士として訪問歯科メインに複数の歯科医院と契約、また歯科に特化したライターとして歯科関連の会社などで記事を執筆しております。