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なぜ歯科衛生士は残業が多いのか?サービス残業の実態を調査した結果

「定時で帰りたいのに帰れない」
「残業が当たり前になっている」

と、残業問題に悩んでいる歯科衛生士さん、多いですよね。

歯科衛生士の仕事は、患者さんの口腔ケアだけでなく、事務作業や器具の管理、診療補助まで多岐にわたります。時間内に仕事が終わらず、こういった状況に陥ることが少なくありません。就職した時には「残業はないから」と院長先生から聞いていたはずなのに…入ってみたら、残業はあるし、中には「タイムカードを切ってから働く」という違法なサービス残業を強いられているケースも…。「昔は普通だったんだよね、そんなことも」と思うようなことが現実的に起こっていてかなり驚きました。

しかし、それは本当に仕方のないことなのでしょうか?

残業が当たり前の環境に慣れてしまうと、自分の時間を犠牲にすることが普通になり、疲労やストレスが蓄積されます。その結果、仕事へのモチベーションが低下したり、体調を崩したりすることにもつながります。

残業したくないのに残業している歯科衛生士さん!それ、当たり前じゃないんです!

歯科医院の残業問題の原因から対策まで、私の実体験を交えてお伝えしていきます。ぜひ最後まで読んで、今後に役立ててくださいね。

miu
D.HIT編集部 miu
新卒から7年半同じ歯科医院勤務していましたが、自分の人生の可能性を広げたく退職し『フリーランス』に! 現在は、歯科衛生士として訪問歯科メインに複数の歯科医院と契約、また歯科に特化したライターとして歯科関連の会社などで記事を執筆しております。

歯科衛生士の残業の実態

「今日こそ定時で帰りたい」「今日は彼氏とデート」そんな日に限って、気づけば残業している現実…痛いほどわかります。私もそうでした。

急に残業してと言われたり、定時で帰れない日々が続いている歯科衛生士さん。そんな日々が続いていると、ストレスも溜まるし体力的にもしんどくなりませんか?残業はあるけど、短いからまだ大丈夫!という人もいますが、そういう話ではないんです。人間関係的にも信頼を置けないし、ストレスが溜まってイライラするので、悪循環でしかないんです。

まずは、なぜ歯科衛生士の残業が無くならないのか、本当の理由を理解していきましょう。

なぜ残業がなくならないの?

歯科衛生士の残業の原因
  • 予約の詰め込みすぎ
  • 診療時間にカルテを書く時間が確保されていない
  • 雑務や事務作業など、業務が広すぎる

これって、歯科医院ではあるあるな内容ではないでしょうか?

カルテを書く時間がない!

「帰っていいよと言われても、このカルテ書かないと帰れないしな〜」という経験、ありませんか?

診療が終わったらすぐにカルテを記載したいけど、もう次の患者さんの予約時間…「患者さんに迷惑かけないように」と思うほど、カルテなどの記載は後回しになってしまいます。

予約を詰め込んでいる医院では、予約枠にカルテの記載時間まで含まれていないことは多いです。また、受付さんが歯科の治療のことをあまり知らず、どれくらい処置に時間がかかるかわからないので確保している予約時間が異常に短い…というパターンもありますよね。

カルテの記載は誰かに頼める仕事ではないので、絶対どこかで時間を作る必要があります。すべての診療が終わってから、今日の患者さんを思い出しながらカルテを書いていく…という作業をしなければなりません。残業になるのも当然ですよね。

最後の患者さん担当は私に…

「私じゃなくても良いのに、患者さんを押し付けられている」と思ったことないですか?

これは私の経験なのですが、なぜかいつも「予定ないでしょ?」と言われ、最後の患者さんはだいたい私になることが多かったです。その歯科医院では、診療終わり次第帰れると言うルールだったため、

  • 子どもがいる方
  • 家族がいる方
  • 彼氏や友達との予定がある

そういう方々が優先されていました。子どものお迎えが…と言われたら、それは仕方のない部分ですし、協力するべきだとは思っています。ですが、「彼氏との予定って何?」と、いつももやもや…。たまにならいいですが、そういう方に限って頻繁に早上がりをするんです。私も当時お付き合いしている人がいましたが、職場で「彼氏がいます」と言ったことがなかったので、約束があっても仕方なく残業していました。

今から考えると我慢する必要はなかったとわかりますが、「先輩に言われると断れない…」「他の子も予定あるって言ってたし…」と思うと余計に言い出せず、独身=暇だと思われている私が残業をする暗黙のルールでした。

他にも「この患者さん苦手で…」「生理的に合わなくて…」とか理由を付けて、絶対に最後の患者さんに当たらないようにする方もいました。そういう人を見ていると、自分が残業しているのが馬鹿らしくなってきます。同じ職場だからこそ、もっと助け合って、協力し合っていけたらいいのになと思うのですが…なかなか上手くはいかなかったです。

片付けられないくらいの事務作業

歯科衛生士って技術職じゃなかったっけ?と思うくらい、

  • カルテの準備
  • レセプトの確認
  • 在庫の確認や発注
  • 技工物の確認や指示書の記載
  • 院内の清掃や備品の補充
  • 器具・機械の点検、清掃、確認
  • リコールのハガキやSMSを送る
  • 手術後や予約の確認電話

などなど、歯科衛生士業務以外の雑務や事務作業が山ほどありますよね。診療時間内で滅菌作業が間に合わず、「これ滅菌しとかないと、朝一の診療で足りなくなる!」なんてことありませんか?

診療中は患者さんの対応で時間がないので、診療前か診療後にやるしかありません。受付さんや助手さんがやってくれる歯科医院もありますが、スタッフの人数が少ないと、歯科衛生士が全てを任されるところも多いです。受付業務や清掃片付けまでやっていたら「そりゃ、終わらないよね」と思います。これは私自身も経験しましたし、周りでもよく聞く「歯科医院あるある」です。1人の歯科衛生士が勤務時間で終わらせるなんて無謀な仕事量で、圧倒的に時間が足りません。

残業による心身の疲れ

「最近疲れが取れないな」「疲れてるから休みの日は寝てたい」そんな風に思うようになったら、危険のサインです!長期に渡り残業が当たり前になっていると、心身ともに影響が出てきます。

私も、当たり前に残業ばかりする環境だった頃、ひどい時は帰宅後、玄関で寝ていたこともありました。気づいたら玄関で朝を迎えていて、体がバキバキになることもしばしば…。そんな日々が続くと、体の節々の痛みが出るだけではなく、睡眠の質が悪く仕事中も眠くなってしまったり、ちょっとしたことでイライラすることも増えていきました。

心身の不調はちょっとずつの変化で、大きな変化ではありません。毎日の当たり前になっていくとあまり気にならないし、このくらいは我慢できるという歯科衛生士さんも多いかもしれません。ですが、我慢は必ず心身の疲労・ストレスの蓄積につながっていきます。変化は少しずつでも、必ずどこかで無理がたたり、仕事のパフォーマンスも落ちる原因になります。

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それって、サービス残業になってませんか?

「残業代出てないな〜」「タイムカード押してから続きして…!?」中にはそんな歯科医院さんもあると聞きます。え?嘘でしょ?と思うのですが、令和の時代でもあるらしいんです。これって立派な「サービス残業」、違法なんです。

そんな状態が長く続いていると、それが「当たり前」になってしまっている歯科医院さんや、そう思い込んでいる歯科衛生士さん、非常に多いです。歯科医院勤務の歯科衛生士さん!ちゃんと、守られるべき権利がありますよ!

でも残業代って、言い出しにくいですよね。本当に、お金関係になると院長に言いにくくなる環境…分かります。残業ルールをよく知らない人も多く、「多分、正しいことを言っているんだけど、自信ない…」と、余計に言いにくい状況になっていることも。

ちゃんと正しい知識を入れることで、院長に言えるようになったり、就職するときに確認できたりします。

無知は、損をするだけです!残業をして、歯科医院のために働いているのだから、せめて残業代はもらいましょう。そのために、残業についてしっかり知っておくことが大事です。

残業の法律的なルール「36協定」

残業の法律的なルールって、「よく分からない」という人が大半ではないでしょうか。「36協定」って知っていますか?

36(サブロク)協定って?

これは、労働基準法第36条に基づいた、時間外・休日労働に関する協定書です。雇用主の歯科医院と、雇用される歯科衛生士との間で交わされます。この36協定を結んでいないと、そもそも残業はできず、休日出勤もさせてはいけないルールです。36協定結んでいない場合は、1日8時間・週40時間以上の労働はできません。

「36協定…?いつ結んだっけ?」と思う歯科衛生士さんもいるかもしれませんが、雇用契約書と同じタイミングで「これにもサインを〜」と言われませんでしたか?内容を確認していないと、覚えていない人も多いかもしれません。雇用契約書にも就業規則にもしっかり記載をしている歯科医院が多いので、確認してみるといいかもしれません。

この36協定には、「月45時間の残業ができる」といった内容が記載されています。歯科医院ではあまりないと思いますが、もし45時間以上の残業がある場合は、即、労働基準監督署へ相談に行くことをおすすめします。

36協定を結んだ上での残業であれば、原則、残業代を支払う必要があります。残業代が支払われていないのであれば、しっかり残業代をもらいましょう!残業代は、1日8時間、週40時間を超える場合、割増率25%以上と決まっています。

計算式は、

1時間あたりの賃金×時間外労働した時間数×1.25(割増率)=残業代

きちんと残業代が支払われているか、一度計算してみてください。

1つ注意してほしいのが、『週44時間ルール』があることです。

週44時間の法定労働時間が適応される特例措置について

商業、映画・演劇業(映画製作の事業を除く)、保健衛生業及び接客娯楽業であって、常時使用する労働者が10人未満の事業場は、特例として週法定労働時間を44時間と定めています。

参考:厚生労働省

つまり、36協定では週40時間と決められているけど、特例で10人未満の従業員の歯科医院の場合は、週44時間の労働が認められているということです。これももちろん、就業規則などにきちんと記載されていると思います。週8時間の法定労働時間は変わらないため、週休2日ない歯科医院があるのは、こういうルールに基づいているのですね。

従業員が10人未満のクリニックの場合は、これも踏まえた上で残業代を計算していきましょう。院長や事務長、税理士さんに相談する際にも必要となりますので、

  1. 今まで、何時間残業したのか
  2. 支払われるべき残業代はいくらなのか
  3. 残業をしなかったらどうなるのか

この3つはまとめておくと良いです。「残業をしなかったらどうなるのか」というのは、残業をしないと終わらない量の仕事をさせられている現状があるのでは?ということを訴えるためです。「別に残業してと頼んでいない」と言われることもありえるので、正当な訴えをしていきましょう!

意外と院長が知らないだけのパターン

先輩歯科衛生士さんに言われるまま、タイムカードを押してから残業していたけど、思い切って院長に言ってみたら…

  • そんなに残って仕事しているとは思っていなくて…知らずに残業代を出していなかったパターン
  • 誰も言わないから「当たり前」だと思っていたけど、あらためて言われると「確かに」と納得して残業代を払ってくれるパターン

そんなこともあります。「ちゃんとして欲しいな」「雇う側なんだから知っておこうよ…」と思いますが、こういうパターンの場合は今後残業代が出るようになり、これまで残業した分の給与も支払われるので、落ち着いていきましょう。

歴代の歯科医院スタッフが、良かれと思って作り出した独自ルール。これも、歯科医院あるあるだと思うんです。ひと昔前は「残業は当たり前だし、仕事が終わらないのはあなたが悪い」みたいな風潮があり、その流れが残っているだけということもあります。

新しいことを受け入れる耐性がなく、「誰も文句を言わないから、言われたら変えるけど、言われるまでは今のままがいい」と思っている院長もいます。しっかり主張していくことは自分のためだけではなく、これからその歯科医院で働くスタッフのためにもなります。勇気がいりますが、院長に話すことが、早く現状を変えることにつながる場合もあります。

残業しないための秘策

「残業なしで、すぐ帰りたい!」そう思っている歯科衛生士さんへ、簡単に出来る、残業を減らす方法をお伝えします!

私は、残業したくなかったので、どうやったら診療中に全て終わらすことができるかを考えて仕事をしていました。私の残業は、4年目の時は月7時間くらいあったのですが、6年目の時には月30分未満で、ほぼ残業なしの状態でした!

患者さんの診察時間はなかなか短縮できないので…そこ以外で効率よく仕事を終わらせるためにやっていた、私なりの対策を紹介します。

すぐに試せるので、残業で悩んでいる歯科衛生士さん!ぜひ、試してみてください。

タイムマネジメントを徹底

「時間管理なんて、私がしたところで…患者さんの予約時間は決まっているし、時間がないのには変わりないじゃん」と思いますよね。私もそう思っていたのですが…実践すると、効率よく仕事をすることができるようになりました。患者さんの対応以外の時間でやる仕事が明確になり、時間を効率的に使えるようになったんです。

まずは、朝の準備タイムを確保しましょう。今も、出勤したら清掃や準備はやっていると思うのですが、同僚とおしゃべりをしたり、診察時間が来るまで椅子に座ったりしている時間などないですか?その時間を活用していきます!

朝の時間にやることは…
  1. 今日やる仕事のリストアップ
  2. 今日の患者さんのカルテ確認
  3. 院内の予約状況の確認

これだけです!

リコールハガキを出す、在庫を確認をする、発注する…など、診療以外でやるべき仕事をまずはリストアップしましょう。そして、患者さんのカルテを先に確認しておくことで、診療時間をフルで治療に当てられ、効率よく進めていくことができます。また、自分の患者さんだけでなく全体の予約状況を把握しておくと、先生の手が空く時間を大体予測することができます。先生を呼ぶタイミングで、さらに治療がスムーズに進めることができます。

「これだけ?」と思うじゃないですか?たぶん、ちょっと空いている時間って、あると思うんです。そこで仕事をすることができるかで、時間の使い方が上手くなります。1日の流れを確認して、頭に入れておくことで、仕事の効率が驚くほど変わりますよ!

リストの作成で効率化!

「1日中、院内がバタバタしていて疲れる…」「特に、準備や片付けってなんであんなにバタつくの?」そんな歯科衛生士さんは、チェックリストを作ってみましょう。

  • 朝の準備リスト
  • 診療終わりの片付けリスト
  • 毎日やる掃除リスト
  • 診療で使用する準備物リスト

「そのくらい覚えられるでしょ?」って思うじゃないですか。そうなんです!覚えられるんです。ですが、あえて、リストにしていきます。リスト化することで、忘れ防止になり、考える時間がなくなるので、時短・効率化になるんです。

スタッフみんなでやる掃除は、チェックできるような表を作成していました。パソコンでリストを作成、印刷をして、ラミネートし、院内の壁に貼って使い回していました。「今日の掃除は誰の当番?」とかではなく、みんなで院内の掃除を終わらせるようにしていました。誰が見ても分かるようなリストを作って情報共有することで、院内全体の効率化も図れるのでオススメです!朝の掃除1つで「誰がやった」とか「私ばかり」のような不満が出るのは避けたいですよね。チェック表を作成するだけで、みんなが協力できるような環境作りができていたと思います。

優先順位をつける

これ、苦手な歯科衛生士さんが多いなと個人的に感じています。「全部やらなきゃいけないんだから、とりあえず目の前のことからやろう」とするのも正解なんですが、実はそれが、残業になる原因にもなっています。A→B→CよりもC→A→Bの方が待ち時間なしで仕事が進む場合もあります。

優先順位の付け方
  • 期限が早いものからやる
  • 終わらせるのにかかる時間を考慮する
  • 仕事相手のスケジュール確認
  • 自分が期限内に仕事を終えられるのかを判断する

その仕事は今日中なのか、明日までなのか、今月中なのか…しっかり期限を確認しましょう。基本的には、期限が短いことから終わらせていきます。

そして、どれくらいかかる仕事なのか。診療中の空いた時間でできるのか、1〜2時間くらいまとまった時間が必要なのか…目安時間を定めます。今日の予約の中で、時間が作れるかを考えて優先順位をつけていきましょう。

マニュアル作りなら1人でもできますが、たとえば患者さんの治療計画の相談は先生と時間を合わせないとできませんよね。誰かに確認を取らないと進められない仕事に関しては、相手のスケジュールも把握しておく必要があります。

そして最後に全体の仕事量を見て、これは終わらないなと思った時点で、自分でなくても大丈夫な仕事を同僚や後輩にお願いするなど、周りも頼って、自分じゃないとできない仕事を優先してやるようにしましょう!

こうやって優先順位を決めることで、「やらなきゃ」と思いつつ忘れていて、次の日出勤して絶望…みたいなことはなくなり、絶対に今日中にしないといけない仕事を忘れずに終わらせられるようになりました。人間なので、忘れることもあるとは思うのですが、小さいうっかりミスはかなり減りましたね。

優先順位がつけれるようになると、自然と判断能力が上がります。どんな仕事をするにしても効率が上がり、残業をしなくていい環境が作れるようになります!

仕事量を調節する

「自分が頼まれたから…」と仕事を引き受けすぎて、結果残業になっている歯科衛生士さんも多いと思います。頼まれると断れないの、わかります。「できない」って言いづらいですよね。仕事ができないやつと思われるのも嫌ですし…。

でも、自分のキャパ以上の仕事を抱えすぎると、残業は免れません。残業になる仕事量を引き受けなきゃいけない院内の状況にも問題はあるんです。ちゃんと伝えて、仕事量を調節していきましょう。

「出来ません」「私はやりません」「無理です」みたいな言い方をしてしまうと、院長やスタッフから反感を買ってしまいますので、言い方には気をつけましょう。

まずは、何の仕事を、どのくらいの時間、残業してやっているのかを把握していきます。その後に、自分はどの点が改善できるのか考え、残業にならないようにするための方法を提案していきます。

【現状】診療時間内にカルテを書く時間がなく、診療終わりに残業をして、本日分の患者さん全員のカルテ記入をしている

 

【原因】45分の予約時間でメインテナンスを終わらせることができていないため

 

【考察と提案】チェアータイムを短くするために自分ができることはないか?カルテ記載時間を診療中に作れないか?→現状難しそうなので、患者さんと患者さんの予約時間の間を5分空けて欲しいと提案

 

5分間空けることで、患者さんや医院へのデメリットがないか?デメリットがあるなら今後の対策や改善方法を提案し「歯科医院が望む仕事ができる人材」になることを見せる

このような感じで、ちゃんと自分で考えて分析した結果を示しながら、残業が多くてつらいことを院長に伝え、改善策を提案しましょう!

協力し合える体制の構築

協力体制があれば、誰かだけ仕事量が増えることもないですし、誰かが休みをとっても医院として機能しますよね。ここの理解がなく、「私は私の仕事をしているから」なんて自己中心的な方がいると難しいのですが…。協力する気がないというよりも、意外とみんな「他の人も忙しそうだしな〜」と感じて言えないだけ…という場合も多いです。ある程度ルールを決めておき、みんなが言い合えて協力し合えるような環境にしていきましょう。

情報共有をするためにミーティングの時間を設けるのは有効です!診療前後のミーティングはだいたいやると思うのですが、重要なのはランチ後、午後診療前のミーティングです。今日中の仕事でできていないことを共有し、できるような体制を話し合いましょう。誰にどんな仕事が割り振られているのか、ざっくりとした内容をスタッフ間で共有しておくことも大切です。

私の職場では、このミーティングで情報共有することによって、お互いの仕事状況が把握できるようになり、自然とスタッフ間の声掛けが増えて雰囲気が良くなりました。協力し合える雰囲気で仕事の効率も良くなり、全員の残業時間が月10時間→月3時間になりました。仕事量は変わらなくても、お互いに思いやって仕事を終わらせるという意識って大事ですね!

残業が少ない歯科医院の共通点

残業が月に1時間の歯科医院と、月に10時間の歯科医院では、何が違うのでしょうか。

  • 予約の管理
  • ペーパーレス
  • 業務の分担

特に、この3つに差があると思います。残業が少ない医院ではこの3つが徹底されており、スタッフの働きやすい環境ができていると感じます。

予約の管理が徹底されている

患者さんの予約状況を見て「なんでここに予約入れたの!?」と内心思ったこと、ありませんか?受付さんの技量や院長からの指示で、これでもかっと言うくらい詰められた予約をこなしている歯科衛生士さんもいますよね。私も正社員時代、トイレに行く時間もないくらい予約が詰まっていたことがあります。正直、1人30分で朝から夕方まで予約が埋まっているような歯科医院は、残業確定だと思っています。

残業がない歯科医院では、まず無理な予約の取り方をしていないです。

院内の状況を把握した上で予約の調整がされていて、予約時間にも余裕があり、歯科衛生士業務以外の仕事をする時間もちゃんと考慮されています。

私が今勤務している歯科医院では、メインテナンスの予約は45分〜60分と長めに設定されています。もちろん、カルテの記載時間も別で確保されています。さらに、片付けや準備は助手の方がやってくださるので、歯科衛生士業務に集中できる環境作りが徹底されています!

患者さんの数が重要なのもわかるのですが、数ばかり見て予約を詰めてしまうとパフォーマンスも下がります。ちょっとの差で、歯科衛生士が働きやすく辞めにくい環境ができ、結果として患者さんの満足度も上がっていくと思います。

歯科医院では、今日来院する患者さん情報をどこかに貼ってあることが多いです。見学の際など「どんな治療が多いですか?」なんて聞きつつ、予約簿をチェックしてみましょう!

デジタル化が進んでいる

デジタル化はかなり進んできていますが、まだまだ手書き文化が残っている医院も多いです。カルテに収める書類が多すぎてファイルが分厚くなっていく…なんて医院は、要注意。以前働いていたある歯科医院では、患者さんへ渡す資料なども全て手書きでした。当日に渡す管理指導の紙などはメインテナンス後、お会計までの間に書かないといけないので毎回大慌て。また、サブカルテが種類ごとに分けられており、記載する書類が多すぎて、毎日診療後に残って書いていました。

手書きの良さもありますが、デジタル入力に比べて、確実に時間がかかります。完全ペーパーレスまではしなくとも、スタッフの人数や労力を考え、うまくデジタルを導入している歯科医院は、仕事効率が良いと感じます。

デジタル化が進んでいる歯科医院では、スタッフに1人1台タブレットが支給されていました。常に現状を皆で共有でき、患者さんの情報を調べる際にタブレット1つで済んで大変便利でした。患者さんを無駄に待たせたり、「先生、カルテ確認してきます」などの時間がなくなるわけです!レントゲンはパソコン、カルテ内容は紙、口腔内写真がこのSDカード…と保存先がバラバラになることなく、タブレットで全て完結するので、スタッフのストレス軽減にもなります。個人的に、全ての歯科医院で導入を検討して欲しいくらいです。人材に困っている歯科医院にほどおすすめしたい効率化です!

業務が分担されている

「うちは、日によっては受付も片付けもしないといけない」と言う歯科衛生士さんに出会ったことがあるのですが、歯科衛生士業務はどのタイミングで行っているのでしょうか?

たまにあるのが「うちは誰が休んでもみんな全ての業務ができるからね」と言う院長先生。さも良いことのようにいうのですが、私は、ちょっと嫌だな〜と思います。確かに、欠員が出た時に困らないようにしておくのは必要です。ですが、歯科衛生士業務をしながら受付をし、片付けをし、すべての仕事を負担すると考えると、しんどくないですか?

正直、歯科衛生士業務以外の仕事は他の方に任せたいです。歯科衛生士が全ての業務をするのではなく、歯科助手・受付・クリーンスタッフなど、業務を分担させている歯科医院は、効率が良いです。その分歯科衛生士業務に集中でき、仕事に打ち込むことができると思います。そのほうが患者さんの満足度も上がるのではないでしょうか。

一人一人の仕事量が少ないので、当然残業は減ります。歯科医院は残業代を出さなくて済みますし、歯科衛生士にとっても負担が減り、良いことばかりだと思います。

まとめ

法律的にどうなの?と思うような残業も当たり前のようにやっている歯科医院もまだあります。そのような場合は、自分で自分を守るようにしていかなければなりません。知識として、残業のルールは知っておくと今後に役に立ってくれると思います!

自分自身でも残業を減らす工夫をし、業務の効率化やタスクの分担、優先順位を考えて行動することで、少しずつ定時退勤に近づけることができます。歯科医院にそういう風潮がなくても、定時で即帰宅できるような仕組みを構築していくのもいいのではないでしょうか。

残業は「仕方がないもの」ではなく、「改善できるもの」です。自分の時間を大切にし、より良い働き方を目指していきましょう!

miu
D.HIT編集部 miu
新卒から7年半同じ歯科医院勤務していましたが、自分の人生の可能性を広げたく退職し『フリーランス』に! 現在は、歯科衛生士として訪問歯科メインに複数の歯科医院と契約、また歯科に特化したライターとして歯科関連の会社などで記事を執筆しております。