「採用支援」というお仕事。D.HITのブログをご覧になっている方なら、一度は目にしたことがあると思います。
実はこの採用支援という仕事は、フリーランス歯科衛生士の商品としてD.HITで生まれたものなんです。今回は、歯科衛生士が採用支援を行うとどんなメリットがあるのか、実際にどんなことをするのかをお話しします♩在宅ワークをしたいけど、スキルがないから不安‥と思っている方必見です!私にもできるかも!な情報をお届けします♩
採用支援とは
歯科医院の採用活動は、院長やスタッフが診療の合間に対応していることが多いと思います。しかし、歯科衛生士不足の今、「求人を出しても応募が全くこない…」という声もよく聞きます。
日々の診療で忙しい中、片手間での採用活動となると、効果的な運用をするというのはなかなか難しいのです。そこに対して力を入れようと思うと、スタッフの負担にもなってしまいますよね。
フリーランス歯科衛生士が、この採用活動をクリニックの代わりに代行することを「採用支援」と呼びます。
採用支援の需要は高い!
結論、採用支援の需要は非常に高いです。
全国の歯科医院で、人材不足は深刻な状態。歯科衛生士の求人倍率は23倍を超えています。私が働いたことのあるクリニックは、もれなく人手不足の状態でした。多くの歯科医院では、求人サイトなどに情報を掲載して、あとは応募が来るのを待っているのみ。採用活動をしないといけないことはわかっていても、時間がなくて効果的な運用ができず、人材がなかなか見つからない、、、。といった悩みを抱えているクリニックがとても多いんです。
そこで、フリーランス歯科衛生士の出番です。フリーランス歯科衛生士が求人媒体を積極的に運用することで、何年もずっとこなかった応募が来るようになり、人材不足が解消された事例はたくさんあります!実際に多くの歯科医院に貢献できているんです。
まだまだ知られていない採用支援
実際には、この採用支援の仕事はまだまだ知られていないのが現状です。需要はあっても、クリニック側が知らなければ依頼にはつながりません。まずは知ってもらう機会を作る必要があります。
私が過去に商談に行ったクリニックで、当時は「今はそこまで困っていないので考えます」と保留になっていたことがありました。最近そのクリニックから、「人がやめて困っているから採用支援をしてほしい」と最近連絡があったんです。
こういった潜在的な需要を依頼へつなげるためにも、やはりまずは「知ってもらうこと」が重要だと感じました。
転職エージェントにはかなわないのではないか?
需要があるのは分かったけど、個人で運用する採用支援では、求人数が圧倒的に多い転職エージェントには敵わないのでは?と思った方も多いのではないでしょうか。
歯科業界には多くの転職エージェントがあります。みなさんの働いているクリニックにも営業に来ていたという方もいると思います。確かに転職エージェントは、面接のセッティング率が高く、採用までもスピードも速いので、「人材不足で早く人材がほしい!!」というクリニックにはとても有効な手段です。
しかし一方で、デメリットもあります。
- 費用が高額
エージェントは成功報酬型が一般的で、採用者の年収の約20~35%程度の手数料が発生します。歯科衛生士を一人採用するのに約100万円かかると言われており、かなり高額です。
- 早期退職のリスク
エージェントは「採用決定」がゴールのため、紹介されて雇ったものの、求職者の志望度が実は低かった…ということがあります。成果報酬を得るために、クリニックの希望とは異なる人材を無理に就職させることでミスマッチが起こり、早期退職につながるケースもあります。
就職エージェントを利用すると採用の手間が省け便利な一方で、コストがかかり、採用の質も落ちることがあるので注意が必要なんです。
歯科衛生士が採用支援を行うメリット
忙しいクリニックの代わりに採用活動をするだけなら、歯科衛生士の資格は必要ないのでは?歯科衛生士が採用支援をすることに何の意味があるの?と思いますよね。
でも実は、歯科衛生士の資格と経験のある人が採用支援をすることにはいろんなメリットがあるんです。
- 歯科衛生士の目線から求職者の欲しい情報がわかる
- 歯科の知識があるのでやり取りがスムーズ
- 入職後のフォローも歯科衛生士が担当者だと安心
- 個人でやるので費用が比較的安価
院長先生がクリニックの採用媒体の運用をすると、どうしても「院長先生目線、経営者目線」の求人になりがちです。たとえば、「勉強会を定期的に開催します!」「外部での研修にも参加OK!研修費補助します」こんな文言を、求人票の訴求文に入れているのをよく見かけます。これは果たして、歯科衛生士の目を引くものでしょうか?先生自身は「スキルアップができるし、求職者にとって魅力的だろうう!」と思って掲載しています。しかし、、、お気づきの通り、これは逆効果の場合が多いんです。歯科衛生士からすると「勉強会?休みの日にやるのかな…プライベートがないのかも…」とむしろマイナス要素になってしまう可能性の方が高いです。院長先生目線で求人票を作ると、このように歯科衛生士が求める条件とギャップが生まれ、その結果効果的な運用ができなくなってしまいます。
でも歯科衛生士であれば、自分の経験や立場から歯科衛生士が求めていることは何かを考えることができます。
私はこれまで、13年間、歯科衛生士として現場に立ってきました。患者さんとの関わりはもちろん、院内の人間関係、院長の方針、勤務環境の違いなど、実際に働いてみないとわからないこともたくさん経験してきました。だからこそ、歯科衛生士として転職を考える人の不安や希望が、よくわかります。「本当に自分に合う医院ってどこだろう?」「人間関係でまた悩むのは嫌だな…」「成長したいけど、サポートしてもらえるかな?」こうした声に、現場を知っている立場から寄り添い、アドバイスや提案をすることができます。
要するに歯科衛生士の気持ちは、歯科衛生士が一番わかるということです。
実際に歯科衛生士として働いた経験があるからこそ、求職者の気持ちがわかり、そこに寄り添った訴求ができるのです。
また、知識があるためクリニックとのやりとりもスムーズですし、無駄なラリーや解釈の違いも生まれにくいです。クリニックにとっては任せられる部分が多いと安心ですし、手間も省けますよね。せっかく代行したのに「自分がやった方が早い!」では意味がないです。
エージェントなどの企業の採用代行に比べ、歯科衛生士個人の場合は直接のやりとりなので、費用を抑えることができるのもメリットです。
採用支援の具体的な仕事内容
じゃあ採用支援って具体的にどんなことをするの?ということが気になると思います!実際に行う業務内容はこちら。
- 求人画像、訴求文章の作成
- スカウトメールを送信
- 求職者とのやりとり(日程調整など)
この業務について詳しくお話ししていきます。
求人画像、訴求文作成(求人サイトのページを整える)
ジョブメドレーやグッピーなど、採用媒体の求人票を見たことがあるでしょうか?求人票の画像や内容が充実しているかどうかで、求職者に興味を持ってもらえるかどうかが決まります。ですが多くのクリニックが、内装や外観などの写真をそのまま載せ、内容文は条件面を簡単に書くのみで掲載されています。これでは、数多の求人情報の中で埋もれてしまいます。
この求人票の内容を、画像にデザインや文字で装飾を加えたり、よりクリニックの良さを引き出す文章に修正したりして、求職者の目を引くように整えていきます。
忙しい院長先生に代わって歯科衛生士目線の求人票を作成することで、引き出し切れていないクリニックの魅力を最大限発信することができ、多くの求職者に届けることができます。
スカウトメールを求職者に送る
求人を出しているクリニックでも、ただ出しているだけで待ちの状態になっていることがほとんどです。しかし求人倍率23倍の世界で歯科衛生士を勝ち取るためには、待っているだけでは応募は来ません。
なので、こちらからスカウトメールを送信して積極的にアプローチをしていく必要があります。これを攻めの求人(ダイレクトリクルーティング)といいます。ダイレクトリクルーティングを行うことは認知活動にも繋がり、より効果的な運用が可能となります。実際に、私も求人媒体に登録していたことがありましたが、スカウトメールをいただいて初めて知るクリニックも多かったです。ただ求人を出しているだけでは埋もれてしまい、なかなか見てもらえません。こちらからアプローチして知ってもらって初めて、求人を見てもらうことができるのです。
スカウトメールの内容も、テンプレートをただ送るだけでは「どうせ、みんなに送ってるんだろうな」とスルーされてしまいます。一人一人のプロフィールを見てその内容に触れながら、「あなただから来てほしい」という思いが伝わるような文章を送ることがとても効果的なんです。「私のことをきちんと見てくれて送ってきてくれたんだ」と思うと、嬉しいですよね。常に相手目線であることが、とても大事です。
求職者とのやりとり(日程調整など)
求職者から応募があったら、メッセージのやりとりをして、見学や面接までの日程調整を行います。
求職者の悩みや聞きたいことなどがあれば、メッセージのやりとりで解決できることは、面接までに解決しておきます。私は、不安を感じている方には事前にオンライン相談をご提案することもあります。いきなりクリニックに行って院長や現場の歯科衛生士さんが相手だと、言いづらいことや聞きにくいこともありますよね。間に入ってサポートしてあげることで安心して来院することができ、結果入職しやすい環境づくりができます。
また、事前にメッセージである程度条件などのすりあわせをすることで、ミスマッチを未然に防ぐことができるのもメリットです。
その他オプション
その他、院長やスタッフさんが求めることをヒアリングし、プラスアルファでサポートすることもあります。たとえば面接へ同席したり、入職後のフォローをしたりなどです。入職後もフォローを行うことで、不安を取り除くことができ、長期的な雇用へとつながります。また、採用支援の延長で、そのまま教育に入るという方もいます。歯科衛生士だからできることがたくさんありますよね。
私が採用支援をやってみて思うこと
もちろん私も採用支援の仕事は初めてだったので、最初は「自分にできるのか」という不安がありましたが、実際やってみると難しいということはなく、「とにかくやってみる」でできました。わからないことがあっても、同じ仕事をしている仲間が周りにいたので相談できたり、やり方を教えてもらえる環境にいたのは大きかったです。採用支援の商品を選んでよかったと思っています。その理由をお話します^^
効果が出やすく貢献度も高い!
私が初めて採用支援で入らせていただいたクリニックは、今まで求人を出していても何年も応募がなかったのですが、私が運用を始めてから多数の応募が来るようになりました。その中から先生がほしい人材を選べる環境を生み出すことができ、とても感謝されました。また、求職者の方も「こんないいクリニックがあるなんて知らなかった」とおっしゃっていて、魅力を届けることができたんだと嬉しく思いました。
クリニックからも求職者からも感謝の言葉をいただくことができて、双方にとって良い環境を作り出して貢献できたことが実感でき、とてもやりがいを感じました。仕事自体は難しくはないのですが、やはり診療の片手間ではなかなか難しい作業ではあるので、そこをサポートすることで、価値を感じてもらえることができたのだと思います。
自分の強みである「歯科衛生士」という資格を最大限に活かした仕事だからこそ、効果も出やすく、貢献度も高いです!
在宅ワーク未経験の方におすすめ!
在宅ワークをしたいけど、パソコンが苦手だし、自分にできるのか不安‥そんな方に1番おすすめなのが、この採用支援です!
需要が高いためチャンスが多いことはもちろんですが、この仕事は、PCがなくてもスマホで作業ができちゃうのもメリットなんです。求人サイト作成、スカウトメール、求職者とのやりとり、すべてスマホで完結させることも可能なので、たとえばお子さんがいても、隙間時間で効率よく在宅ワークをすることができます。
スカウトメールを送る作業は、別の仕事へ向かう電車の移動時間や、家族で出かけるときの車での移動時間など、隙間時間を見つけてやっていました。求人票やスカウトメールの内容を考えるのも、相手は自分と同じ歯科衛生士のため、「自分だったらどういうことが書かれていたら嬉しい?どんなことが気になる?」とリアルな当事者目線で考えることができるので難しくなく、むしろ楽しくお仕事ができました。
デザインに関しては、�私も初めはスキルゼロ、経験ゼロでした。でも、今は優秀なアプリがたくさんあるので、そんな未経験の私でもおしゃれでプロっぽい画像を簡単に作ることができました。
在宅ワークしたいけど、パソコンは必須でしょ?と悩んでいる方に、ぜひチャレンジしてみてほしいです!
始めるなら今!
今、多くのクリニックが人材不足で困っています。その中で採用支援というお仕事は本当に需要があり、さらに「歯科衛生士がやる」ということに価値を感じてくださっている歯科医院が増えています。だからこそ高単価で契約することが可能で、複数件契約できるとかなりの収入アップも見込めます。
仕事内容のハードルも低く、未経験者でも取り組みやすい在宅ワークであることから、採用支援を商品としてフリーランスになっている歯科衛生士が増えてきています。実際に私が営業をしていたときも「採用支援の営業がきたことがある」という歯科医院と出会ったことがありますし、周りでもそういったお話を聞くことが最近増えてきました。
歯科医院はコンビニより多いと言われているのでまだまだ需要はありますが、行動が遅くなれば、ハードルが低い分どんどんライバルは増えていきます。始めるなら今です!!
採用支援という仕事は、D.HITキャリココ卒業生の山科さんがイチから作られた商品です。パイオニアの経験談もぜひご覧くださいね!
