週4パートからフリーランスへ大転身。歯科衛生士が見つけた、もうひとつの「教える」キャリア。

こんにちは!株式会社D.HIT代表の杉野奈央です。

「フリーランスって、私には無理だと思っていました」
週4日のパート勤務をしながら、将来への不安を抱えていた巧さん。10年以上の経験を持つベテラン歯科衛生士でありながら、新しい一歩を踏み出す勇気が持てずにいました。しかし今では、クリニックでの勤務と並行して新人教育事業も手がけ、充実した毎日を送っています。今回は、特別なスキルがあったわけでもない”普通の歯科衛生士”が、どのように自分の可能性を広げていったのか、そのリアルな story をお届けします。

ー歯科衛生士になった理由って覚えていますか?

高校で進路をどうするか考えたときに、手に職をつけたいと思ったことがきっかけです。歯科衛生士という国家資格を持っているだけで、やっぱり将来のキャリアの選択肢が広がるし、収入的にも安心というイメージがあったので。

ー実際に歯科衛生士になってみて、どうでしたか?

全然違いましたね。笑

結局は歯科医院に雇われるという働き方しかできないので、将来的にどうなるかはわからないですし、実際は昇進もキャリアアップもなく。何より週5日でしっかり勤務していても思ったより収入が上がらなくて、絶望、とまではいかないですけど、やっぱり不安や不満は頭の隅にはありましたね。

子どもを出産したあとは週4日ほどパート勤務で夕方までクリニックで働くという日々を繰り返していたんですが…それも高校のときに想像していた安定や安心とはほど遠いものでした。

ーフリーランスになろうと思ったのは何かきっかけが?

クリニックには10年ほど勤務していて、ずっと新人の教育をやっていたんです。でも新人って言ってもどんどん入ってくるわけじゃないし、2~3年もすれば育ってしまって、教育することもなくなるんですよね。

私はその新人さんたちが成長していく姿を見れるのがすごく嬉しかったし、やりがいを感じてたんですけど、やっぱりそうやって教える子がいなくなったときに、もうちょっと外でできたらなって思ったのが、フリーランスに興味を持った一番最初のきっかけです。

あとはさっきも言ったように、歯科衛生士のお仕事ってそんなにお給料が上がるわけじゃないので、もしかしたらフリーランスになったら…という期待もありました。

そうやっていろいろと考えていくと、フリーランスになったら子どもとの時間も確保できるし、もしかしてすごくいいんじゃないの?というふうに気持ちが高まっていった感じです。

ーすぐにフリーランスに転向はしなかったんですか?

良さそうとは思っていたんですが、やっぱり不安は大きかったですよね。自分1人で何かできるとも思ってなかったし、そもそも何をどうすればフリーランスになれるのかもよくわかってなかったので。

ーそうやって悩んでたときに、D.HITを知ってくれたんですか?

そうですね。今自分がやってる教育を、フリーランスという立場になって外でできないかなって思っていろいろと調べていたときに検索で見つけて、相談が無料ってことだったので申し込みしてみたのが最初です。

ー無料相談を受けてみて、何か道は開けましたか?

フリーランス、私でもできるかもって思えました。

ー意外と、ハードルは低いですよね。

そのときパートで働いていたクリニックを辞める必要なく、空いた時間に追加でお仕事をしていけば収入UPできますよってアドバイスをもらって、それならできそうって思ったんですよ。

ーじゃあそのあとはもうフリーランスに向けて一直線って感じだったんですか?

もともと教育はやっていて、今までやっていたことをフリーランスとしてやるだけという話だったので、そこはまったく問題なかったです。

ただ、最初の営業はやっぱり大変でした(笑)

ーそうだよね(笑)。緊張で、大変だった?

緊張しました。あと、自分に自信がなかったんですよね。本当にこんな自分でもできるのかなっていう不安があって。しかも、私が何者なのか相手はまったく知らないので、それを伝えるのが大変でした。

でも、やっぱりフリーランスとして今後やっていきたいっていう気持ちがあったので、頑張って成果出したいって思ってなんとか頑張りました。半年後に、変わってる自分に会いたかったので。

ーでもしっかり行動して、乗り越えたんですね。

そうですね!行動ってすごいです。でも行動した先に得られる感情って、やっぱり行動しないとわからないものなので…最初はすごい大変だけど、やっぱりやってみて良かったなって、今は思ってます。

ー今はまだ働いていたところは辞めずに?

そうです。辞めずに、融通のきく勤務形態に変えてもらって。少ないときは週1日とかですけど、臨床させてもらっています。あとは歯周治療とか外部コンサルみたいな形で、スタッフ教育という商品を持って歯科医院さんと契約をして…今は都内の法人クリニックなんですけど、教育マネージャーという形で週2~3日の勤務。あとは外部講師として歯周治療研修とか医院システム作りなどをメインにクリニックと契約して月1~2回ほど訪問しています。

ーすごいんですよね。いや皆さん本当にすごいんですよ。でもその、自身が持ってる強みにやっぱりみんな気付けなくて。自分が持ってる強みとかスキルって、自分では当たり前になっていて、気付けないんですよね。

そうですね!D.HITに相談して、その自分の価値を教えてもらえたので、自信につながって、今があるんだと思います。自分で今までやってきたことで貢献できることがあるんだって気付かされたのは、本当に今でも大きな財産だと思ってます。

ーじゃあ今は、理想の働き方に向けて前進できているんでしょうか?収入も上がりましたか?

普通にクリニックで働いていたときより、自分の好きなことをしてるので、充実感とか達成感みたいなものは高いです。もちろん、収入も上がりました。

あとは、自分でスケジュールを組めるのも良いですよね。ただ私、スケジュール組むの下手なんです(笑)。

ーふふふ(笑)。フリーになったら自由な時間を選ぶとか、子どもとの時間を大切にできるとか思うけど、蓋あけてみたらなかなかハードだよね。

そう、いや本当にそう。結構忙しい(笑)。でも忙しいけど、自分が好きなことをやってるから全然苦ではないし、もちろん自分の時間とか、旅行に行ったりとかは確保できているので、本当にやってよかったなって思ってます。

ーその、今お話いただいた、巧さんの商品である新人教育とか医院のシステム作りが、自分の道だと感じた理由ってどんなところなんですか?

前に勤めていたクリニックで、院長先生と医院改革を実施したことがあるんですよね。医院のコンセプトを明確にして、スタッフが同じ方向を向けるようにってやったんです。するとやっぱりチームが強くなって、みんな院内でいきいきして働けるようになって、患者さんもどんどん増えていったんです。そのときにチームで働くことの凄さを実感して、その充実感が私にとって一番の経験になって、そんな歯科医院が増えるサポートをしたいって思ったんです。

ー素晴らしい。

クリニックで働く歯科衛生士が楽しく誇りを持って働ける環境づくりと、きちんと歯周病が治せる歯科衛生士を教育していきたい。また同じ志の歯科衛生士さんと一緒にそれぞれの強みを組み合わせたクリニック研修をしていけたら、さらに力が発揮できるのかなと思っています。

私自身が新人のころは決してできるタイプでも器用なタイプでもなく、いろいろな失敗をしてきたんですけど、知識や技術が身についていくと、患者様から信頼されるようになっていって。新人教育は、そのときの喜びや楽しさを伝えたいって思ってやっています。自分ができるタイプではなかったからこそ、新人の衛生士さんのツラさがわかるのも、今これをやっている大きな理由かなと思います。必ずみんなできるようになる!!と思って教育しています。

ー最後に、キャリアで悩んでいる人に何かアドバイスやメッセージがあれば。

私も長い時間迷って、なかなか踏み出せなかったので、いろいろ考えて踏み出したいけど踏み出せないという気持ちはすごいよくわかります。でも最後は、やっぱり自分で決断して行動して進んでいけば、結果はついてくるし、やってよかったって思うはずなので、まずは一歩自分で決断して踏み出して行動してもらえたらいいなと思います。

ーありがとうございました!

ありがとうございました!

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