“やりたくないこと”を全部やめた – バイトから独立起業、歯科衛生士が見つけた自分らしい働き方|山里ひかるさんインタビュー

こんにちは!D.HIT取締役のツメツメこと坂詰浩子です。今日は、歯科衛生士としての経験を活かしながら、自分らしい働き方を実現する―。そんな理想を追い求めた山里ひかるさんの物語をお届けします。独立への道筋が見えない中、一人で模索を続けた日々から、今ではフリーランスとして大活躍する彼女。その道のりには、きっと共感できる部分が見つかるはずです。

ー簡単な自己紹介と、歯科衛生士を目指したきっかけを教えてください。

山里ひかるです。沖縄県出身で、歯科衛生士としては11年目になります。もともと沖縄の歯科医院で予防の衛生士をしていて、そのあと沖縄観光のPRをするお仕事を経て、沖縄のリゾートホテルでアルバイトをしていました。

ー珍しい経歴ですよね。なんで観光のお仕事を?

海外旅行でカンボジアに行ったときに、沖縄ってどういうところなの?って聞かれたんですけど、「海キレイ」ぐらいしか答えられなかったんですよ。おすすめとか聞かれても、「え、私沖縄のこと何もわからない」と思って、沖縄のことをいろいろ知りたいなと思ったのと、あとは妹が「これいいんじゃない?」って観光のお仕事を見つけてきてくれて、ちょっとやってみようかなと思ったんです。

ーじゃあ、歯科衛生士のお仕事が嫌で辞めたっていうわけではなく?

歯科衛生士のお仕事は大好きなんですが、雇われるという形態にずっと息苦しさを感じてたんです。心の奥底で、私の人生はこのままではないだろうなって、このままでは終わらないんだろうなってなんとなく感じていて、そのタイミングで観光のお仕事を見つけて、クリニックを辞めました。

ー観光のお仕事の後、ホテルのお仕事とのことですが、なぜホテルで?

観光のお仕事って、任期が決まってたんですよ。だからもっと働きたいと思っても働けるものではなかったんです。でも歯科医院に雇われる働き方には戻りたくない!っていうのがあったんで、いろいろ考えて、観光のお仕事で経験のあったホテルのお仕事で、受付で、バイトで、ウェルカムドリンク配ってました(笑)。

ーウェルカムドリンク配ってたんだ!(笑)

そう、配ってました!沖縄の着物を着て。でもそれをやりながら、もう歯科医院には戻りたくないから、独立したい!ってずっと思っていたので、バイトしながら独立の準備を進めていました。

なのでその当時は来月の生活のためのバイトという感じで…生きるために必死にシフトを入れる、という生活をしていました。ホテルで、お金持ちのお客さんの接客をするたびに、私も絶対そっち側に行ってやる!!と何度も心の中で誓ってました。

ー独立の準備っていうのは、具体的には?

理想をいうと、私は歯科衛生士として独立できたらいいなって思ってたんですけど、周りに歯科衛生士で独立している人はまったくいなかったですし、その手段もわからないし…私もしかしてこのままずっとバイトなんだろうかって、孤独に不安と戦ってましたね。お給料も…バイトなので、かなり苦しかったので。どうしようって。

起業家向けのビジネススクールやオンラインサロンには通ってたんですけど、歯科へどう落とし込むかっていうところで全然想像つかなかったですし、けっきょくサービスができても、売り方もわからないし、案件をどう取っていけば良いのかもわからないし、全部自己流でやろうとして挫折しかけてました。1人でこれどうすればいいのって。もう苦しかったです。

ー歯科衛生士って専門職で、やっぱり特殊な業種だし、経営とかビジネスとか学んでも、それをどう歯科に転用すれば良いかっていうのは、すごく難しいですよね…かなり長い期間、1人で悩まれてたんですか?

観光のお仕事が3月までと任期が決まっていて、その前の10月ぐらいから「3月になったらどうしよう…」ってずっと考えていました。でも3月になっても何も正解がわからず、どこに向いて進めばいいのかわからなくて…そこからはひたすら自分と向き合って、やりたいこと・やりたくないことを書き出してみたり、どうやってサービスを作るのか考えてみたり、もうこれでいくかって決めようとしつつも着地がわからなくて…バイトしながら必死に考えてました。

ーやっぱり、やりたいことがあるっていうのと、それを実際どういう形にして仕事にできるのかって、また別なんですよね。

もう本当にそうで。なんなら私、その1ヶ月のあいだに、もう予防で行こう!って決めて、クリニックに営業行ったんですよ。

ーえ、1人で行ったの??

行きました。すごく悩んだあとだったので、やっとこれで私は食べていけるぞって、目の前が開けた感じがしてたんですけど…実際に先生のところに行ってみたら、もう緊張して口乾いて何話したかも覚えてないぐらいで。逆に「緊張してるよね、大丈夫?」って心配されちゃって…「頑張ってね」で終わっちゃったんですよね。とりあえず何かは伝わった!と思ってたんですけど、あとから考えると絶対伝わってないんですよ(笑)。熱量だけは伝わったと思うんですけど。

ーたしかに、自分が具体的にわかってないのに、先生にいきなり提案しても、先生は余計にわかんないですよね。

そうなんです。一応、よくわからない文字だけのちょっとイラストのあるプレゼン資料みたいなものは持って行ったんですよ。でもそれだけです。ただプレゼンしに行った人、みたいになっちゃって。先生の悩みも一切聞けなかったし、「いいね、頑張ってみて」で終わったんですよね。

ーでもまず1人でやってみようって思って動いたのは本当に素晴らしいですよ!すごい。これは誰でもできることじゃないです。

でもそれを1人で続けてたら、今ごろもう諦めてますね。無理でした。

ーD.HITを知ったのはそのころですか?

いえ、D.HITはすでに知ってたんですよ。私は独立したいっていう思いがあったのでいろいろ調べてはいて、検索でも出てくるのでD.HITが歯科衛生士の会社というのはなんとなくわかっていて。でも私は独立したいから、そっちじゃないよなって深く調べる前に決めつけてしまってたんです。それよりも、企業のなんとかスクールとか、そういうのばかり調べてて…

でもやっぱり調べてるとD.HITが出てくるので、やっとホームページにたどり着いて、「あ、こんな働き方ができるのか」って興味が出てきて、それからはちょこちょこD.HITのインスタとかホームページも見てたんですけど、他にいったり戻ってきたり。けっきょくD.HITを知ってからLINE登録するまでに1ヶ月か2ヶ月ぐらいはかかってると思います(笑)。

何回も何回も見て、でもやっぱり違うかも、もうちょっと調べてみようってなって、で他を調べててもやっぱり気づいたらD.HIT見てて、みたいな…

ー 気にはなってたんですね(笑)

気になってましたね。歯科衛生士に特化したサービスって書いてあるけど、私はプレイヤーではずっといたくないし、結局雇われることになるの?って思ったり。予防やりたいなら歯科衛生士だけど、でも歯科衛生士で独立できるの?ってずっと葛藤してて。

でも無料相談ってのを見つけて「え、無料なの?」ってなったのは覚えてます。

ーすぐ無料相談に応募されたんですか?

いや、まだ悩んでましたね(笑)。めっちゃ調べてたので怪しいとかは特に思わなかったんですけど、無料相談してもらったところで、私の気持ちちゃんと伝わるのかなって。私は独立したくて、歯科衛生士の月収以上に稼ぎたいって思ってたので、それって相談していいの?って感じでした。

でも無料相談で坂詰さんに「え、いけますよ!ひかるさんだったら、全然いけます」って言ってもらえて、本当に嬉しかったんですよ

実際に、私がこういう感じなんですって、言語化できない中でざっくり伝えてみたら、「こういう感じで働いている人いるよ」って事例とか出してくれて、「これです!!」って。「すごい、そういうことです!」ってなったんですよね。「あ、いけるんだ!」ってもう光が差し込んだ感じになりました

ーそこから独立するまで、大変だったことってありますか?

実は、全然ないんですよね。楽ちんって言ったら失礼だけど、相談したことでやることが明確になったので、「もうこれやればいいんですよね!やります!」みたいな。ありがとうございます!みたいな感じだったので、もう今までの苦しさがあった分、本当にありがたかったです。

ー独立したいけどどうやったらいいかわからない、何したらいいかわからないっていうところから、今はもう明確な商品があるんですよね。

はい、今は歯科医院のSNS運用代行と、接客接遇のマナー講師コンサルですね。あとは予防歯科の立ち上げとか、メニューを見直したいっていう先生のサポートをさせてもらってます。

今まで衛生士の時は予防だけやってきて、私は予防しかできないって思ってたので、「商品にするなら予防だろうな」って思ってたんですよ。なので、もうびっくりですね。まさかこうなるとは…っていう。

ーSNSの運用代行のお仕事は、なんでそれを商品にしようって思ったんですか?

観光のお仕事をしてた時に、沖縄の魅力をyoutubeとかインスタを使って発信するっていうことをやってたんですけど、それをD.HITのコーチが気づかせてくれたんですよね。私はそれって、観光のお仕事だから通用したことだと思っていたので、まさか歯科衛生士としてSNS運用のお仕事ができるなんてまったく思ってなかったんですけど、「これやってたじゃん」って言われて「これサービスになるんですか?」ってなったのがきっかけですね。

ーなんかそう思うと、もうプライベートでSNSの発信が好きだったりとか、継続できるような方も実際お仕事にすることができる可能性はあるってことですよね。

そうですよね。それこそ、その人の強みですよね。毎日投稿するってことだけで、やっぱり苦手な人も多いので、誰でもできることじゃないので、向いていると思います。

私も無料相談の時に、坂詰さんに私の経験を話した後に「えっ、もういっぱいできるよ」みたいなことを言ってもらえて、しかもそれをどんどん深めてくれて、そこでまた接客接遇っていう商品が生まれたり。

ー何が商品になるかってわかんないですよね。しかもプライベートだったりとか、他の職種での経験が活かされたりとか。

本当にその通りだと思います。

ー今実際、その商品で独立して働かれて、以前と比べてどうですか?

もう幸せ、ですね。ストレスフリーです。私がこれまで考えていた「やりたくないこと」を、今全部やってないので。たとえば、沖縄って車社会なので、バスレーンって言って、朝の出勤ルートがめっちゃ混むんですよ。普段なら20~30分でいけるところが1時間かかったりするんですけど、その時間帯に絶対出勤したくないとか。めっちゃ細かく書き出した「やりたくないリスト」をやらない生活を送れています。

もちろん収入が上がったとか、そういう働き方ができるようになったというのもあるんですけど、やっぱり考え方や、人に対しての接し方、自分のあり方とかに、すごく深みをもたせることができるようになったというか、磨きをかけれたなって思っています。

ー素晴らしいです。昔の自分に、何か一言ありますか?

ありがとう、です。あのとき決断してくれてありがとうだし、いっぱい悩んでくれてありがとうっていう…泣きそう。

ーツラかったもんね、頑張ったもんね。

そうなんです。ありがとうって、言いたいです。よく耐え抜いたというか、道筋が見えなくて真っ暗闇で、いろんな葛藤が本当にありましたね。

ーじゃあ、そこから抜け出した、今はどんな日々を送られてるんですか?

1日のスケジュールはこんな感じです。

日によって変動はありますが、週休2日で大体1日5時間ぐらい仕事をしています。旅行に行く月は休みを調整して仕事を進めていくので、月や日によってスケジュールは変わりますね。

あんまり変動がない日のスケジュールは、こんな感じでしょうか。

9:00~メールチェック
10:00~投稿確認、資料作成、オンラインミーティング
16:00~夕飯作り、買い物
17:00~夕飯、海散歩、娯楽
20:00~22:00 お風呂、ストレッチ、就寝

ー今後どうなりたいとか、何か目指しているものってありますか?

今やっている採用支援で、もっと多くのクリニックに貢献したいという目標があるので、そこは引き続き力を入れていきたいと思っています。あとはやっぱり、前の私みたいに働き方で悩んでいる女性のサポートがしたいと思っているので、女性起業向けのビジネスサポートもしていく予定です!

ーまたお話聞かせてください!ありがとうございました!

ありがとうございました。

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