3人のママでも夢は叶う! 子育て真っ最中の歯科衛生士が見つけた”新しい働き方”とは?しほりんさんインタビュー

こんにちは!D.HIT取締役のツメツメこと坂詰浩子です。

“この仕事が大好き”なのに、環境が許してくれない——。そんなジレンマを抱えながら専業主婦として過ごしていた日々から、オンラインで活躍するフリーランス歯科衛生士へと人生を切り開いた篠原しほりさん(しほりん)。3人のお子さんのママでありながら、どのように理想の働き方を実現させたのか。その軌跡をたどるインタビューをお届けします。

ーよろしくお願いします!まずは簡単な自己紹介と、歯科衛生士になった理由をお伺いしても良いですか?

よろしくお願いします!しほりんこと、篠原しほりです。鹿児島県に住んでいます。衛生士歴は十年目です。子供が3人いて、小学2年生と年中、年少の3人の子供がいる、5人家族のお母さんです。にぎやかです(笑)。

歯科衛生士になった理由は、もともと私は看護師になりたかったのですが、感情移入が激しいタイプなので(笑)、母に「患者さんに何かあったら乗り越えられないと思うから辞めた方がいいのでは?」と反対されて「確かに、生死と向き合えるのかな?」と想像ができずに悶々としていました。その時、歯科技工士をしている父に「歯科衛生士の仕事は歯医者さんの看護師さんのような仕事だけどどう?」と勧められて歯科衛生士を選びました!

ーこれまでどんな生活で、どんな働き方をしていたか、聞かせてください。

第一子を授かってから、つわりが酷かったというのもあって、実は歯科衛生士を離れていたんです。なので歯科衛生士の仕事はせずに、家で子どもと一緒にいる形で、専業主婦のお母さんをしていました。

ーじゃあ、歯科衛生士のお仕事が嫌で辞めたとかじゃなく?

そうですね。歯科衛生士のお仕事は大好きだったので、本当は続けたかったんです。でも、夫が単身赴任で週に1~2日帰って来るだけで、基本的に毎日私1人で子どもを3人見ている状況だったので、働くとかは無理でしたね。そんなことを考えるのもまったく無理でした。

ーそのときは、衛生士の仕事はしたいけどワンオペで忙しいし、仕方ないよねって感じだったんですか?

息子が体調を崩しやすかったので、これでパートで働きに出てもどれぐらい休まなきゃいけないんだろう?ちゃんと仕事いけるのかな?っていうのは考えましたね。

仕事にいけたとしても、すみませんすみませんってクリニックにも謝りながら、子どもにもごめんねごめんねって謝りながら、たぶん謝るだけじゃなくて子どもに対して「なんで熱出すの!」とか「なんで体調崩すの!」って思っちゃうんじゃないかって、余裕がなくなることが自分でも想像できてしまったので…

そうなるぐらいだったら働かずに子どもと一緒にいたほうが、精神衛生上良いかなと思ってたんですけど、でもやっぱり歯科衛生士は好きだし衛生士として何かやりたいっていう気持ちはずっとくすぶっていて、ずっと悩んでいました。

なので、悩みながらずっと調べてはいましたね。検索してました。「歯科衛生士 在宅」「歯科衛生士 家でできる仕事」みたいなキーワードで。でも、出会わなかったですね。なかったです。

ー子ども3人ワンオペだったらもう働くとか無理って諦めてしまう人は多いと思うんですけど、本当に歯科衛生士の仕事が好きだったから、諦めきれずにモヤモヤする部分ってきっとありましたよね。

こんなに人の健康に携われるとか、患者さんの元気になるお手伝いが、こんなにできるお仕事って本当素敵だなってずっと思いながら働いていたので、もう衛生士として働きたいっていうのは捨てられなかったです。そこだけは、手放せなかったんです。

ーそのときにフリーランスという働き方を目指そうと思ったんですか?

そうですね。本当に毎日何か調べていて、フリーランスっていう働き方だったり、独立だったり、「こういう働き方があるのか~」っていうのは考えていて、でも全然時間ないし無理だろうなと思ってたんです。

そのときに、インスタだったかホームページか忘れたんですけど、D.HITを見つけたんですよね。で、お話聞かせてくださいって無料相談の申し込みして、ツメツメ(坂詰)にお話はさせてもらったんですけど、やっぱり子ども3人いながらって現実的じゃないよねって、ちょっと断念してたんですよね。

でもやっぱり、このままじゃ何も変わらないし、今決断しないと、5年後10年後もずっとこの日常は変わらないぞって思ったんですよ。もちろん努力は必要だろうけど、もしかしたら私にも何かできるかもしれないっていう、ワクワクもあったんですよね。夫に相談したら「いいじゃん面白そう」って応援してくれて、改めてツメツメに相談させてもらって、そこから本格的にフリーランスに向かって動き出したんです。

ーそうですよね。やっぱり今を変えようって思ったら、何かを変えなきゃいけないし。でもきっと何を変えたらいいかもわからないんですよね。だからたぶん、ずっと調べてたんですよね。

そうです。本当にそう思っておりました。ありがとうございます。

ーそこからフリーランスとして働くために、何が課題か見えてきたんですか?

やっぱり子どもがいて、夫は単身赴任で、どう時間を作ったらいいんだってところがスタートですよね。子どもを幼稚園に預けても、あっという間に時間過ぎてしまうので、家事してちょっと何かしてってやってるうちにもう「ああパソコン触る時間がああ!お迎えの時間がああ!なんてこったい~」みたいな感じで、みんなどうやってるんだろうー!っていうのはずっと気になってましたね。

ーそう、たしか「みんなはどうやって時間作り出してるんですか?」ってめっちゃ聞かれた記憶あります。

本当に、みんなどうしてるんだろう?この秒で過ぎる1日でどうやって時間作ってるんだろう?って気になって。

なんで私こんなに出来ないんだ…っていうのは、すごい悩んでましたね。

ーいかに時間を作るかっていうところが一番悩んでいたところというか、ツラかったところでしたよね。そこから、どうやって抜け出せたんですか?

そのときは、みんなどうしてるんだろう?って他の人を参考にしようとしたり、他の人と比べたりしていたんですけど、途中で自分との戦いというか、自分と向き合ったほうが上手く行くんだっていうのに気付いたんですよね。

子どもたちのスケジュールとか、家事の時間を繰り上げるとか、どうやって工夫していけばいいんだ~他の人はどうしてるんだ~ってところでずっと悩んでたんですけど、自分が変わらなきゃいけないってところに気づいてなかったんです。

でももっと柔軟に考えたらいいじゃんって。「~すべき」の考え方をなくそうって思えるようになってからは、ご飯は毎日しっかり作らなきゃって思っていたのを、お昼にちょっと多めに作ってとか考えられるようになったり、お風呂は夜入れるべきだと思ってたけど、幼稚園から帰ってすぐ入れたら18時には夜ご飯を始められて、19時から子どもたちと触れ合う時間を取れて20時には就寝できるから、子どもたちが寝てからパソコン触る時間を確保できる!みたいに、力の抜き方がわかるようになったんですよね。

子どもがお漏らしして「あ~また!」ってイライラしていたのも、でも自分がもう少し前に声掛けできたかもって思えるようになったり、感情的になる一歩手前で自分を客観視できるようになって。本当に、価値観が変わりましたね。

自分に余裕があると、やっぱり子どもたちにも優しくできるし、優しくできるから子どもたちも優しくしてくれて、お互いにウィンウィンじゃんみたいな。

ー素晴らしいです。そこから一緒に、しほりんの商品を作っていったんだよね。

はい。一般歯科に勤めてたときのことを思い出して一緒に商品を作っていただきました。メンテナンス会員の導入制度をサポートするという大きな枠があって、その中で問診票を変えませんか?とか、カウンセリングこうしませんか?とか、会員様になってもらうためにこういうのどうですか?という、サポートサービスを作りました。

ーなんでその商品にたどり着いたかって、覚えてますか?

面談で、最初は在宅で~とか考えていたりいろんな選択肢を提示してもらいながら、自分のこともたくさん話していたときに、「私が勤めてたクリニックってこういうことしてたんですよ~」ってことをポロっと言ったら、「え、めっちゃ面白いじゃん!」って言ってもらえて、「え、これ普通じゃなかったんだ!」って気づいたんですよね。こんなところに私の独自性あったんだ!って。

ーそうなんですよね。皆さん、自分の独自性とか、強みってなんだろうって気づかない方が本当に多いんですけど、でもいろいろ話しているうちに、こういう環境で仕事してたのって普通じゃなかったんだって気づく瞬間があるんですよね。

働いているときは何の疑問もなく、しなければいけない仕事の1つだったので、当たり前にやっていたけど、それが実は独自性だったんですよね。

ー私が一番衝撃的だったのは、初診の時の問診の量。

そうですね。問診票がA4用紙ぐらいの大きさで4枚以上あったんですけど、そのときはそれが普通の量って思ってたんですよね。一般的な問診票の他にも、いろいろ書いてもらうところがあって、それを見て今日はこの話をしようとか考えて、だから患者さんと仲良くなれたし、だから私メンテナンスがすごく好きだったんですよ。

ーそのときの商品をきっかけに、今は別のお仕事をされてるんですよね?スケジュールはどんな感じですか?

はい、今はお子さんのお口育てをオンラインでサポートするお仕事をしています。

スケジュールはだいたい、

朝9時30分に幼稚園生たちを送っていき、仕事スタート
10時からzoom
12時からzoom
14時からzoom
合間に講座生さんへのLINE対応の返信をしたり、資料作成をしています!
17時に仕事を終了して子どものお迎え、18時から夫のお店で夕食開始
20時就寝

という感じですね!zoomがない日は返信や資料作りをしていることが多いです。

ー旦那さまは単身赴任が終わられたんですか?

夫は単身赴任をしていた会社は転職したんです。でも転職先も家から遠い勤務地になったので、通勤が大変で。本当にこれが自分たちにとって幸せなのかな?と何度も話し合いました。

そんな時、家の近くで空き店舗があって、夫が「自分で飲食店をしたい」と言い始めたんです。実は独身の頃から「いつかは自分のお店を持ちたい!」と言っていたのですが、結婚して子どもが産まれてその夢は応援できない生活だったんですけど…

でも、再度「自分でやりたい!」と言い出した時は私も自分で収入を得る事ができていたので「頑張って!」と言えました。もちろん、金銭的な心配は大きかったのですけど、私の独立の相談も「面白そうじゃん!やりなよ!」と言ってくれた夫に、金銭的な心配を理由に反対はしたくなかったので。これからもっと頑張ろう!と自分を奮い立たせる為にも「頑張ってね!」って言えました。

それから夫が仕事を辞めて、半年間は夫が家事全般を引き受けてくれたんです。私が洗濯物を干したり食事の準備をしたりすると「やってくれたんだ!ありがとう!」なんて言ってくれるようになって、一人で頑張ってきた専業主婦時代が報われたように感じました。数ヶ月前に無事に飲食店を開業して、また色々と変化はありますが、お互いを尊重して生活できていると思います!子どもたちと夫が関わる時間も増えて、家族の質も上がったように感じています。

ー素晴らしい!よかったです。昔の自分に何か一言、ありますか?

はい、歯科衛生士として在宅で働きたいって思って、ずっと悩んで考えて、いろんなのに登録したりしたけど、結局マネタイズはできず、ああ、もう無理じゃんって思ってたけど、今夢叶えてます。頑張ったから夢叶えられました。その時悩んでくれてありがとうと言いたいです。

ー悩んでくれてありがとう。なかなか言えない言葉。

たくさん悩んだから、たどり着けたんだなぁと思います。

ー素晴らしい。これを見ていただいている皆さんにも、ぜひ一言お願いします。

現状にすごい強い不満とかがあるんだったら、その不満をずっと抱えてるのもいいとは思うんですけど、もしかしたら何か一歩変えてみたら、その不満を取り除けるかもしれないので、毎日嫌だなって思うことがあるんだったら、ぜひ一歩を踏み出してみてください。応援してます。

ーありがとうございました!

ありがとうございました!

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