見えてしまった収入の天井…正社員DHからフリーランスへ。Akariさんインタビュー

フリーランス歯科衛生士さんへインタビュー第44回。

今回は、「将来のために収入を増やしたい」という思いから、正社員を続けながらキャリココを始め、現在はフリーランスで週2の臨床と在宅ワークを組み合わせて働いているAkariさんにお話を伺いました!

正社員からフリーランスになり、実は収入はマイナスになったというAkariさんですが…それでも「働き方を変えて良かった」と思う理由をお聞きしました。

坂口 りさ
D.HIT編集部 坂口 りさ
大学病院の矯正科、一般歯科、一般企業の事務職を経験。転勤族でもキャリアを積みたい、子どもに「おかえり」を言ってあげられる環境が作りたい思いから在宅ワークに挑戦。現在は歯科専門ライター、採用支援、コンサルなど歯科医院の問題解決をするフリーランス歯科衛生士として活動中。

ーこんにちは!お久しぶりです。実はAkariさんは、私がコーチを担当したキャリココ生さんなんですよね。

そうなんです!よろしくお願いします。

ー当時を振り返りながら、改めてAkariさんのストーリーを辿っていきたいと思います。まず簡単に自己紹介からお願いします!

今34歳で、衛生士歴が11年です。出身は東京なんですけど、結婚して主人の転勤で広島に来て、2人で暮らしています。今の働き方は、助っ人と、在宅ワークで採用支援をやっています。

ー転勤、大変ですよね。仕事も生活も、一気に色々ガラッと変わって。転勤前は、どんな働き方だったんですか?

元々は、ずっと正社員で衛生士をやっていました。転勤を機に辞めて、引っ越してきてからはちょっとゆっくりしたいと思って、しばらく専業主婦で。

その頃に、主人と「子どもができたら…」みたいな話をしていたら、「将来は子どもを私立の学校に入れたい」って言ったんですよ、主人が。「いや、あなたの稼ぎだけじゃ無理だよ」と思って(笑)私も稼がなきゃ!って思いました。

そろそろ復職しようかなって考えてた頃でもあったので、また正社員としてクリニックに就職して1年半くらい働きました。

ーいったん正社員に戻ったんですね!そこから働き方を変えようと思ったきっかけはなんだったんですか?

収入面ですね。東京で働いていた時に、1番上の衛生士長さんに「お給料どれくらいなんですか?」って聞いたことがあるんですよ(笑)はっきりと金額は言われなかったけど、まぁ500万いかないぐらいって聞いて。あ〜フルタイムでこれだけキャリア積んでも500万くらいか…っていうのがずっと頭にありました。

ー正社員の収入の天井が見えちゃったんですね。

で、広島来てみたら、東京よりさらに天井は低いじゃないですか。頑張っても500も稼げないっぽいな〜ってなんとなく察して。あ〜これなんとかしなきゃいけないぞ!って思って、キャリココをやるか!っていう流れで、始めました。

ーなるほど。将来のことを考えた時に、収入を増やしたいっていうのがきっかけだったんですね。キャリココのことは、ご存知だったんですか?

知ってました。インスタで「働く時間は短くなったのに月収がすごい上がった」みたいな広告を見て、ちょっと気になってLINE登録だけして、ずっと放置してたんです。それを、収入の天井が見えちゃった時にまた思い出して、無料相談に行ったって感じでした。

ー無料相談を受けた時は、どんな心境でしたか?

まぁ正直、「そんなうまい話があるかね?」って思ってました(笑)詐欺なんじゃないの?っていう気持ちもちょっとあって。

でももし「働く時間減らして収入アップ」が本当だったらめちゃめちゃ魅力的だし、そんな理想の働き方ができるなら、やりたい。将来子どもができた時のことを考えたらフルタイムで続けるのはしんどいし、一か八か、もしやばい会社だったら解約したらいいや!って思って、えいやと飛び込んでみました。

ー詐欺かもと思いつつ飛び込んだんですね!旦那さんには相談しましたか?

無料相談でアドバイザーさんと話して、お金の話も聞いてから、申し込みの直前に夫に相談しました。

「大丈夫なの?」とは言ってましたけど、私がやるって決めたらもう聞かないタイプだってことは分かってるので(笑)「まぁやってみたら」みたいな感じでした。

ーミーティングの時に旦那さんが後ろに登場してたことあったから、結構最初のほうから伝えてて理解あるんだなと思ってました。

そうですね、あとから知って反対されて台無しになるのはすごい嫌だと思ったので、最初に伝えました。

ー始めたときは、まだ正社員しながらでしたよね。始まってみてから、どうでしたか?

やってる内容はすごいおもしろかったです。でも、時間のやりくりが大変でした。私、やらなきゃいけないことを先延ばししちゃう癖があるので…。

ーいやいや、忙しすぎるから、先延ばしにするしかないですよ(笑)その中で空いた時間を見つけながら進めていったの、すごいと思います、ほんとに。

でも、たとえばユーキャンとかみたいにテキストだけ送られてきて「はいこれやってね」だったら、絶対できてなかったと思うんです。コーチが付きっきりで見てくれるっていうのは、かなり大きかったですね。

ーめっちゃ監視されてますからね(笑)「あれ、どうなってます?」って。

そうそうそう、強制的なリマインドがすごい(笑)やばいやばい、ミーティング入ってるしやらなきゃ、みたいな(笑)でも別に怒られるわけじゃないし、ほんとにただただ、ありがたい存在でしたよ。

ーありがとうございます(笑)確かに1人だとね、「まぁいっか」って先延ばしが続くとなかなか、できないですよね。でも最初、「4年後くらいに色々変えられてればいいな〜」みたいに言ってましたよね(笑)

そうです(笑)結構長めのスパンで考えてました。「1年後で全然いけますよ」って言ってもらったけど、「いや絶対無理です」とか言ってましたね、初回ミーティングで(笑)

ー1年で、行けましたね!笑

いや〜ほんと、ありがたいことです。

ー実際始めてから、大変だったのはやっぱり営業でしたか?

そうですね、今まで衛生士の仕事しかしてなかったんで…「人に売り込む」みたいなことにやっぱり結構苦手意識がありました。歯科衛生士で営業っていったら、歯ブラシ1本買ってくださいとかはあるけど、200円くらいの規模だし、買ってくれなくても別に困らないし。だから本腰入れて人に何かを勧めるっていうことはしてこなかったので、自分でお仕事を取るっていうことの難しさは感じました。

ーそうですよね。そこはどうやって突破しましたか?

やっぱりコーチに「無理でした!」って報告して(笑)じゃあ次どうしよう、あーでもないこーでもないってめちゃめちゃ相談に乗ってもらって。トライアンドエラーを繰り返しながら、ちょっとずつ改善してって、なんとか契約までこぎつけることができたんだと思います。

ー最初、勤め先のクリニックで採用支援を提案したんですよね。

そうです。でも、そもそも、今まで院長という生き物にそんなに接してこなかったんですよ。院長ってクリニックの中にいるけど、大して関わり合いもないし、積極的に話をしていこうとも思ってこなかったんです。雑談とかもするタイプじゃなかったし。

だから、院長に声かけて時間を取ってもらって、1対1で話をして…っていうのが気持ち的にハードルが高かったです。

ー確かに、院長と1対1で込み入った話をするのって辞める時くらいですもんね。

そうそう、「院長、お話いいでしょうか?」って衛生士が真剣な顔で来たら、だいたいそうですよね(笑)その時も、辞めると思われてたのかも。「ちょっと採用の仕事したい」っていう話を始めたら、「え、え、なんの話?」って戸惑っておりましたね(笑)

ー話してからは結構、あっさり決まりましたよね。

「そんなことしてくれるの?じゃあやってみようか」みたいな感じで。前向きに検討してくれたと思います。その後、お金の話になるとちょっと、すり合わせとか時間かかりましたけどね。

ー院長も、知ってる人がやってくれるっていうので、最初のハードルはそこまで高くなかったのかなって、私も後でレコーディング聞いて思いました。やっぱりもともと信頼関係があるから。

信頼関係…もあったかもしれないけど、まぁとにかく本当に人手不足で困ってましたね(笑)

ーなるほど(笑)でも、勤め先でできて良かったですよね。

うん、良かったです。まったくのゼロよりかは、それでだいぶイメージもできたので。実践してみるって大事ですね。

ーそもそも採用支援って、やったことない事を「やります」って言うんだからハードルありますよね。

そうですね。その画面すら触った事ないのに…っていうところで不安があったので、職場で実際にやらせてもらえてからは、商談にも説得力が増したかなって思います。やってなかったら、この喋りはできないかもしれないなって思いながら。

そうです、間違いないですよね。最初は「やったことないけど、頑張ります」みたいなところから、「やったことあります」って言えるようになった変化は大きいですよね。

今、採用支援やらせてもらってるクリニックでも、院長先生からよくメールが来るんですよ。「なんかこんな通知が来たけど大丈夫?これ大丈夫なん?」って不安そうなメールが色々来るんですけど(笑)もう私は流れがわかってるから「あ、それはこういうことなんで、大丈夫です。安心してください。次はこれやりますからね」って冷静に言えるので。もしやったことなかったら、私も一緒になって「うーん、どうしようどうしよう」ってなってたかもしれない(笑)

ー「やったことない」に不安を感じる人は、まず1回練習でやってみるのは大事ですね。

うん、何事も経験ですね。実際に体感してみないとわからないこともあるし。まぁ職場の先生に提案するっていうのも勇気がいるけど、最初は報酬がゼロだとしても、経験が価値になるから、まずはやってみるのが良いと思います。

ー今は、正社員は退職されたんですよね。生活スタイルは結構変わりましたか?

正社員の時は、週5で、結構残業もあって、週40時間以上みっちり働いてたんですけど。今は、臨床に出るのが週2くらいで、あとは在宅の仕事なので、やりたかったらやって、やりたくなかったら次に回して、みたいな感じで自由にできてます。隙間時間でちょこちょこ作業進めてくみたいな感じなので、プライベートの都合もつけやすくなって。だいぶストレスフリーになりました。

ー正社員を退職するのって、収入がいったんゼロになっちゃうから結構勇気がいると思うんですけど、どうでしたか?

キャリココを進める中で、やっぱりもっと時間が欲しいなって思うようになって。それと同じタイミングで、不妊治療を始めたんです。で、結構急に呼び出されたりするから、もうなんか半ばヤケで「やってられるかー!」って感じで正社員を辞めたところもありますね。

ーうんうん、不妊治療を始めたっていうのが、きっかけとして大きかったですよね。

そうですね、背水の陣じゃないけど、もう辞める!ってバサッと決めて、私はもう在宅で稼ぐんだ!って、ちょっと追い込みの気持ちもあり。もちろん不安もあったけど、もうこれをやってくしかない!なるようになれ!って感じで、辞めました。

今考えたら、正社員にしがみつかずにもっと早く辞めてたほうが、作業も早く進められたのにな〜って思います。

ーそれ、わかってても、なかなか難しいですよね。でも、正社員を退職してからの加速がすごかったと思います(笑)

そうでしたね(笑)残り1ヶ月で計画立てて、ラストスパート。なんとかかんとか、やりきりました(笑)

ーこれ無理でしょ〜いや、いけるいける!とか言って、めっちゃ猛ダッシュでやりましたね(笑)

正社員をクリアリングしたことで時間ができて、もうやるしかない!っていうところで1ヶ月頑張れたので。やっぱりクリアリングは大事ですね。

→クリアリングとは?

ーそうですよね。まぁでも正社員の時も、手紙も電話もやって、少しずつは動いてたから、その積み重ねがあったからこそで。ただその1ヶ月だけ頑張ったからってわけじゃないですもんね。

前に手紙出してたとこから連絡が来たりもポロポロあったので、それが花開いた感はありましたね。良かったです。

ー収入面ではどんな変化がありましたか?

今は、正直そこまで仕事に力を入れてなくて…不妊治療の方に時間を使っているので、正社員の時の額面と比べたら、マイナス10万くらいになってるんです。でも、それ以上に時間が自由になってるから。なんか、全然働いてないのに結構もらってるなぁみたいな感じです。

ーあ〜めっちゃいいですね、それは。

正社員のままだと不妊治療はとてもできなかったし。収入ゼロにならず、これだけ時間が自由になって、治療にも専念できてるので、すごい良かったなって思います。

ー収入は減ったけど、時間に価値がありますからね。

それに、ちゃんとゆっくり眠れるようになって、体調も良くなりました。気持ち的にも、正社員で働いてた時みたいにイライラカリカリしなくなって。今、だいぶ気持ちの余裕があって、穏やかにいられてます。

ーすごい!めっちゃ素敵です。今は治療に専念してるけど、助っ人でも在宅でも、やろうと思えばまだまだ伸び代はありますしね。

うん、そうですね。今の自分に合った働き方を選んでいけるっていうのは、すごい強みだなって思います。

ーキャリココは1年コースで、頑張って続けましたよね。

続けられたからこそ、結果が出たんだなって思います。今までは、興味ある講座とか申し込んでは、テキスト1ページやって満足して、結局挫折するみたいな人生だったので…。

キャリココ続けられたのは、コーチがそばにいてくれたからこそだと思ってます。だからこそ頑張れたし、発揮できたと思う。もうなんかずっとそばにいてくれたから、キャリココが終わる時は、ほんとに離れがたかったです(笑)

ーいやいや、ありがとうございます。嬉しい(笑)私も、そばで1年間一緒に見させていただいて、もうほんとに、頑張りましたね〜!って最後は思えたので。嬉しいです、私も。
最後に、同じように悩んでいる衛生士さんにメッセージをお願いしてもいいでしょうか。

そうですね、もう、気になってるんだったら、先送りせずに、サクッと始めてみていただいたらいいんじゃないかなと思います。

歯科衛生士として楽しく自由に仕事ができるようになるまで、私は11年かかっちゃいましたけど、早く始めたら早く始めた分だけ、いろいろ可能性も広がると思いますので。ぜひ、気になってるなら早く始めるのをおすすめします。

ーAkariさんも、最初は不安だらけで、自信満々で始めたって感じではなかったですもんね。

そうですね。動画に出てくるような、キラキラした衛生士さんみたいに…なれるの?私が?みたいな(笑)自信もないし、自己肯定感激低いところから始めてるので。最初はなんか、うだうだ言うてましたね(笑)

ーそういうマインド面も結構変わりましたか?

だいぶ変わりましたね。前は、臨床の場で結構けちょんけちょんにされてて。もう「ダメ衛生士」みたいな自分の像が出来あがっちゃってたんですよね。固まってました、頭が。

ーD.HITの交流会にも参加されてましたよね。やっぱりそういう環境に身を置くと、考え方も変わってくるかなって思います。

周りの人たちで、だいぶ変わるかなって思います。クリニックって結構狭い世界だったりするので、そこで人間関係に悩んでるとか、モヤモヤしてる人とかも、ちょっと世界を広げてみるといいのかなって感じはしますね。1人で考えてても、答えなんてでないので。

ー転勤族の人にもおすすめですよね。

うんうん、急に転勤になった時に収入が途切れないっていうのはだいぶ大きいメリットだなって思います。歯科医院で臨床だけの働き方だったら、退職して次見つけるまで収入ゼロですけど。在宅だったら、「あ、大丈夫です。私、どこでも仕事できるので、引き続きよろしくお願いします」って言えるので。

それこそこないだ、1週間くらい実家に帰省したんですけど、パソコン持っていって、空き時間にチャカチャカッとやってたんですよ。ちょっと、できるビジネスマンっぽくてかっこよくない?ノマドワーカーじゃない?みたいな(笑)

ーこうやって振り返ってみると、変化がめちゃくちゃすごいですね!

うん、そうですよね。だいぶ生活が変わりましたね。キャリココで成功体験を積めたおかげで、これからもなんかいろいろ挑戦してみよう!って思えてます。

ーお〜めちゃくちゃ良いですね!やればできるんだっていうことを、体現できましたもんね。

会社員以外の選択肢が知れたっていうのは、すごい良かったと思いますね。

ー羨ましいくらいです。私も子どもが産まれる前に、今の体制を整えておきたかったです。

そうですよね、時間の自由度が全然違いますよね。助産師さんに、子どもが産まれたらどういう生活になるんですかって聞いたら、「産んだ後1ヶ月は動かないでね」って言われるんですけど、「あ〜じゃあちょっとリクライニングして、パソコン見れたら仕事できるな」って思ってます(笑)

ーそうそう、ギリギリ鎮痛途中とかもできるかも(笑)

手さえ動けばお金稼げる!みたいな(笑)

ー結構、仕事脳ですよね(笑)

いやーもう、お金はあるに越したことないから。私立っていくらかかるんだ?とか、もう未知の世界だから。今のうちに稼げるだけ稼いでおきたいです。