歯科衛生士の資格を持っているけど
転職ではなく、もっと自由な働き方を
考えているあなたへ
フリーランスという選択肢をご存じでしょうか?
すでに、みなさんの周りにもフリーランス歯科衛生士がいたり、直接かかわりはなくても存在を知っていたりするという方も多いかもしれません。フリーランスと聞くと「自由な働き方でうらやましい」と思う反面、「フリーランス歯科衛生士って、結局どんな働き方をしてるんだろう?」と、疑問に思う方も多いはずです。それに、自分がフリーランスになれるか不安ですよね。
そこで今回は、
- フリーランス歯科衛生士になる方法
- フリーランスになるための手続き
- フリーランス歯科衛生士の仕事内容
- 実際にフリーになったリアルな体験談
など、情報収集のために役立つリソースを紹介します。
これからフリーランスを目指す方にも、すでにその道を歩んでいる方にも貴重な知識とヒントが満載な内容になっていますので、ぜひ最後までお読みくださいね♪
フリーランス歯科衛生士とは?
みなさんは、フリーランス歯科衛生士に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか。パートとの違いも気になりますよね。
- 働く日や休日を自由に設定できて自由度が高い人?
- 好きなことを仕事にしている人?
- たくさん稼いでいる人?
実は、どれも正解です。
この章では、フリーランス歯科衛生士とは何かという部分の答え合わせのほかに、メリットやデメリット、さらに世間から見たフリーランス歯科衛生士の現状について丸ごと詳しく解説したいと思います!
フリーランス歯科衛生士の定義
そもそもフリーランスとは…
定められた勤務先や雇用主がおらず、複数の契約先と仕事をする働き方をする人のことです。よく「個人事業主がフリーランスですか?」と聞かれることもありますが、フリーランス=個人事業主ではありません。「フリーランス歯科衛生士の始め方」の記事でもお話したように、個人事業主とは税務署に開業届を提出し、個人で事業をおこなう人の税務区分のことを指します。
つまり、
フリーランス=
個人が自分の能力で稼ぐ働き方
個人事業主=
個人が独立してビジネスで稼ぐ人
を指す言葉です。
上記の内容を踏まえると、フリーランス歯科衛生士はこのような働き方をしています。(一例)
- 固定のクリニックだけに属さず、複数のクリニックと契約している
- 自らの知識やスキルをクライアントに提供して報酬を得ている
- クライアントだけではなく、働く時間や場所を自分で決めて仕事をしている
フリーランスの定義は特に決まりはなく、結局のところ「自分自身がフリーランス」だと思えばフリーランスになるという認識になりますね。
フリーランスとパートとの違い
フリーランスは複数の歯科医院と契約して働くことが多いですが、パート勤務でも同じような働き方ができます。
その違いは〈志〉です。
志とは、自分がフリーランスとして働くうえでの熱い想いや、やる理由のことをいいます。
正社員やパートとしてクリニックに応募する際に、志望動機を聞かれた経験がある方も多いでしょう。みなさんは今まで、どんな志望動機をお話してきましたか?
- 家が近いから
- 勤務時間が好都合だったから
など、自分都合の話をしてしまった経験はありませんか?
フリーランスは、自分がどうしてフリーランスとして活動しているのか、その選択に至った経緯を伝えることで、自身の向上心や熱い想い、真剣さを相手に示します。志は、言わば価値提供になり、相手との信頼関係を構築するきっかけづくりにつながるのです。
パートで働く場合、クリニック側から提示された時間や時給になることが多いです。しかし、フリーランスは志をもってクライアントに交渉するので、高い報酬を得ることが可能になるのです。
フリーランス歯科衛生士のメリット・デメリット
フリーランス歯科衛生士として働くことは、多くのメリットに加えてデメリットもかならず存在します。
- 自由度が高く、主体的にスケジュールが組める
- 人間関係の悩みから解放される
- ストレスが少ない働き方ができる
- クライアント(働く相手)を選択できる
- 得意なことや特技を活かせられる
- 好きな場所で働ける
- 収入の上限がないので増やすことができる
フリーランスはライフスタイルに合わせた働き方ができるので、お子さんが小さい時期など、生活環境に制限のある方には非常に助かる働き方です。さまざまなストレスから解放されることも魅力ですよね。
- 収入が不安定
- 自己管理ができないと不規則な生活習慣になりがち
- 有給休暇やボーナスがない
- 労働基準法の適用がないのでリスクが高い
- 保育園の審査が通りづらい
- 定期的に営業する必要がある
- 確定申告をする
フリーランスは自由がある反面、労働基準法の適用外となったり、有給やボーナスが出なかったりするなど、デメリットも数多くあります。クリニックに所属していないことから、社会的信用も低くなりがち。そのため、物件を借りたり住宅ローンを組んだりする場合の足かせになる可能性もあります。
しかし、2024年11月1日から〈特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律〉と称したフリーランス新法が制定されました。フリーランスが不当な扱いを受けることなく、安心して働ける環境を守ってくれる法律です。トラブルに巻き込まれた場合でも解消できる可能性が高くなったのは、フリーランス歯科衛生士として非常に喜ばしいです。
フリーランスは不安定な働き方ですが、国がフリーランスを守る取り組みが年々強化されてきています。そのため、以前にくらべて、フリーランスになるためのハードルは低くなってきたように感じます。
フリーランス歯科衛生士の現状
厚生労働省が調査した令和4年の衛生行政報告例の結果によると、全国の就業歯科衛生士数は14万5183人でした。就業場所別で見ると、約9割が診療所での勤務にあたり、残り1割が病院勤務や歯科衛生士学校の教員、介護施設勤務、行政やメーカー勤務が含まれています。フリーランス歯科衛生士数は、全体の3.6%という報告があることから、その数は圧倒的に少ないことがわかります。(フリーランス歯科衛生士の詳しい人数については、以下の記事で詳しく解説しています。)
フリーランス歯科衛生士数が少ないからといって需要が低いということはなく、むしろ年々フリーランス歯科衛生士の需要は高まりを見せています。その理由が、歯科衛生士の不足です。臨床現場のほかにも、教育ができる人や、昨今普及しているSNS運用など、歯科衛生士に求める業務は多々あるのが現状です。
そう、フリーランス歯科衛生士の業務は山のようにあり、案件に困ることはありません。そのため、いまより収入を得たい!歯科衛生士の資格を活かして仕事がしたい!という方にはフリーランス歯科衛生士はうってつけといってもいいでしょう。
フリーランス歯科衛生士になる方法
「フリーランス歯科衛生士になりたい!」と思っても、実際に準備や手続きに関してわからないという方も多いと思います。フリーラン歯科衛生士になるためにどんなことが必要なのか、以下にまとめました。
事前準備
「フリーランス歯科衛生士になるために事前準備は必要ですか?」と聞かれることがありますが、必ず準備しておいてほしいのが自身の商品サービスです。商品がなければクライアントに貢献ができないばかりか、仕事を得ることが難しくなります。自分がどんな仕事をしたいのか、どんな強みを活かせそうかを念頭に商品を構築する必要があります。
また、フリーランス歯科衛生士として活動していくうえで必要なのが、案件を獲得することです。案件を得るために営業活動をして契約先(クライアント)を獲得する必要があります。営業は知り合いだけにとどまらず、新規顧客をもターゲットにしていくことが望まれます。そのため、メールやSNSのDM、手紙や電話など、さまざまな手段をつかって顧客へアプローチすることが必要です。自分自身を相手に知ってもらうためにもプロフィールシートの作成や名刺、SNSのアカウントを事前に準備しておくと安心ですね。
さらに、かならず準備が必要とまではいきませんが、事業用のクレジットカードを用意しておくといいでしょう。クレジットカードには、プライベートのショッピングや支払いで使用する個人カード以外に、個人事業主向けに発行される事業用(ビジネス)カードがあります。事業用クレジットカードにはビジネスに役立つ機能に加えて特典が付与されるケースが多いのでおすすめですよ。事業用クレジットカードを用意しておくことで、経費の計上漏れ防止や限度額を高く設定できるなど、メリットが非常に大きいといえます。
☟こちらの記事では、フリーランスになるうえで大事な商品づくりについて詳しく解説しています。
- 自身の強みを活かした商品サービス
- プロフィールシート
- 名刺
- SNSアカウント
- 事業用クレジットカード(任意)
手続き
フリーランス歯科衛生士になるために知っておくべき必要な知識として、
- 健康保険と年金
- 開業届
- 確定申告
についてはあらかじめ学んでおくと安心です。
現在勤務されている方は健康保険を国民健康保険に、そして厚生年金に加入されている方は国民年金に切り替える必要があります。開業届に関しては必須ではなく、出すタイミングも大きな決まりはありません。しかしながら、事業を開始してから1か月以内に提出することが推奨されています。開業届を出すタイミングで青色申告承認申請書も提出しておくといいでしょう。国税庁ホームページ内にて、開業届と青色申告承認申請書の書式をダウンロードすることができます。
そして、フリーランスになるうえで壁となるのが確定申告です。現在勤務されている方は、クリニックで年末調整をされている方が多いと思いますが、フリーランスになると自分で所得や経費を計算して税務署に申告する必要があります。
「確定申告がわからない!」と不安になる方もきっと多いはず。昨今では初めて確定申告をする人のために、さまざまな場所で相談できる窓口があるので活用してみるといいでしょう。
〈確定申告相談場所〉
- 納税先の税務署に電話して相談する
- 「税理士検索サービス」を利用して税理士に相談する
- 市町村の確定申告相談窓口を利用する
確定申告はかならず自分でやらなければならないわけではなく、税理士に依頼することも可能です。自分でやりたいという方は、会計ソフトの利用がおすすめ。直感的で操作しやすいですし、なにより効率的ですよ。
〈おすすめ会計ソフト〉
開業届、青色申告承認申請書の提出
確定申告(会計ソフト購入)
フリーランス歯科衛生士で稼ぐ方法
フリーランス歯科衛生士として活動するうえで最も心配で不安な点は「本当に稼げるのか?」ではないでしょうか?固定のクリニックで勤務しているときは給与が発生しますが、フリーランス歯科衛生士になるとそうもいかないことは、みなさんもすでにおわかりでしょう。この章では、案件の獲得や稼ぐための心構えなど、フリーランス歯科衛生士が稼ぐために必要な項目について詳しくお伝えします。
案件獲得のために営業する
フリーランス歯科衛生士が稼ぐためには、案件を獲得しなければいけません。つまり、自分で営業して案件を得る必要がある、ということです。今まで営業をしたことがない歯科衛生士にとって、営業自体がハードルに感じるでしょう。ですが、まずは自分の商品を相手に知ってもらわなければ案件を得ることができないのです。
最初は自分の知り合いに声をかけてみたり、知り合いから紹介してもらうなど、できそうなことから進めてみることをおすすめします。少しずつ場数を踏んでいったあとは新規顧客をターゲットにしてみるなど幅を広げていきましょう。
案件獲得の流れとしては、以下の流れがおすすめです。
- 知り合いや紹介を通じて営業する
- 新規顧客をターゲットに営業する
新規顧客には、メールやDM、手紙、電話など、自分が大量行動できそうな手段を使ってアプローチしていきます。やはり数をこなすことで案件獲得の確率は高くなるので、あきらめずに行動し続けることが大切です。
☟案件の取り方について、こちらの記事で詳しく解説しています!
心構えや覚悟
「フリーランス歯科衛生士になって稼ぎたい!」という方に特に必要なのが、心構えと覚悟でしょう。フリーランスとして活動するうえで忘れてはならないことは「なにをするにおいても自分が責任をとる必要がある」こと。フリーランスは、すべて自分次第で道を切り開いていく必要があります。
勤務先がある場合の責任者は院長ですが、フリーランスは自分が事業主(会社の社長のようなもの)になるため、いまから責任思考を身につけておかねばなりません。私は、知識やスキル以上に、こうした心構えや覚悟がないとフリーランスとして生き残ることが難しいとさえ感じています。
たとえば、営業。フリーランスにとって営業活動は必須中の必須です。自ら案件を得るために営業力を身につけていく必要があります。苦手な営業も、覚悟がなければ行動も難しいでしょう。案件が取れたとしてもクライアントとトラブルになる可能性も十分に考えられます。そうした場面に直面したとき、あなたはどう解釈して責任をとるか?ここでもフリーランスとしての覚悟が問われるのです。
こうした心構えや覚悟は、マインドを変えていくことで身についていきます。「自分は責任思考じゃないな」「覚悟できる自信がない」という方は、キャリアを変えたい歯科衛生士をサポートする講座、D.HITの「キャリココ」がおすすめ。キャリココでは、独立する際に必要なマインドセットを学んで稼げる歯科衛生士を育成しています。気になる方は無料相談で詳しくご説明します!
ハノワの活用
「営業は自分にはハードルが高い」という方には、ハノワの活用も有効です。ハノワとは、クリニック側と歯科衛生士のマッチングプラットフォームのことで、必要なタイミングで歯科衛生士にヘルプに入ってもらうことができるサービスのこと。クリニック側のメリットとして、一時的に人材不足に陥った際にハノワに登録している歯科衛生士に来てもらえる良さがあります。事前に歯科衛生士の得意・不得意分野を知れるので依頼しやすいと人気です。
もちろん、歯科衛生士にとってもメリットがあります。それは、ハノワに掲載されている時給が高い傾向にあること。さらに勤務開始後、時給アップのスピードが高いことも魅力の1つです。さまざまなクリニックがハノワに登録しているので、自分に合ったクリニックを探すこともできますし、営業が苦手な方でも簡単にフリーランスとして活動できますよ。
サロン起業 (独立開業)
フリーランス歯科衛生士のなかには、起業して独立開業している方も多くいます。なかでもセルフホワイトニングサロンやデンタルエステサロンを経営される歯科衛生士が多く、自身の得意分野や強みを武器に、経営者として活躍しています。
サロン経営するにあたって必要なのが、個人事業主になるための開業届の提出です。そして事業計画書を立て、見込み収益や経費などを計算しておく必要があります。事業計画書を具体的に策定することで、融資を受ける際の信頼性の向上につながります。また、サロン開業の際には補助金や助成金の支援制度も活用可能です。設備費や宣伝費といった費用の一部をまかなうことができるため、自己負担が抑えられます。
気になるのはサロン経営が稼げるか否かだと思いますが、セルフホワイトニングサロンやデンタルエステサロンは低コストで開業でき、かつ収益性が高いことから自分のがんばり次第で十分に稼ぐことが可能です。
実際に、キャリココでも独立開業して活躍されている方がたくさんいます。こちらは、沖縄の自宅でホワイトニングホームサロンを経営するトミーちゃんに密着した動画です♪サロン開業までの軌跡を語ってくれました!
臨床現場で活躍できるフリーランス歯科衛生士の仕事
ここからは、実際にフリーランス歯科衛生士が活躍している職種について詳しく紹介していきます。臨床現場が好きな方、コミュニケーションをとるのが好きな方に、おすすめできる仕事です!
より詳しく、フリーランス歯科衛生士の仕事を知りたい方は、以下の記事も参考にしてくださいね。
助っ人
助っ人とは、人材不足に悩むクリニックのシフトにスポット的なポジションで入る働き方です。
- 歯科衛生士を募集してもなかなか応募が来ない
- 産休や育休で一時的にスタッフが足りない
- 欲しい時間にスタッフが足りなくてアポが入れられない
- スタッフがギリギリで思うように有給休暇を消化できない
こうした人材不足に頭を抱えるクリニックが多い事実は、実際に現場で働くみなさんならよくご存じでしょう。歯科衛生士を確保することは難しく、現在では求人倍率が24倍だともいわれています。そんな歯科衛生士が欲しいクリニックに対し、一時的にシフトに入る働き方が「助っ人(スポット)」です。正社員やパート勤務のように同じ臨床業務をしながら高い時給や日給をいただきます。
「どうして同じ業務をするのに高い報酬がもらえるの?」と疑問に感じますよね。その答えが、先ほども出た〈志〉です。自分がクリニックに貢献する価値提供を示すために志を伝えることで、助っ人は高単価で働くことができます。どれくらい高単価かというと、実際に助っ人として活動されている方で、週3日勤務で月収30万円を叶えています。高単価を叶えるために志で価値提供をし、なおかつ需要と供給が成立したうえで契約につながったケースです。
教育・コンサル
教えることが好きな方や教えることにやりがいを感じる方は、教育やコンサルが向いているかもしれません。フリーランス歯科衛生士といえば、なんとなく〈スキルや知識に長けた人がなるもの〉と位置付けられていますが、求められているのは経験であって、知識やスキルは二の次です。
あなた自身の経験が価値になることから教材も唯一無二となり、誰にもマネできない独自性に富んだ商品をつくることができます。そのため、高単価で仕事を受けられ、案件1件に対して月に1~2回の介入で月額20万以上の報酬を手にされているケースもあります。
教育コンサルの仕事は幅広く、教える内容もさまざまです。
- 歯周病治療
- ホワイトニング
- 自費コンサル
- マナー、接遇
- 経営マネジメント
- 外部チーフ
- 新人教育
上記以外にも、教育内容はたくさんあります!得意分野があって、人に教えることができそう!という方は、教育コンサルの仕事が非常におすすめです。あなたはどんな教育ができそうですか?D.HITの無料相談で現役歯科衛生士が一緒に探します♪
フリーランス歯科衛生士が在宅でできる仕事
「歯科衛生士が在宅で仕事?」
臨床現場でしか活躍できないと思っていた歯科衛生士が、自宅で働けると知ったら驚きますよね。しかし、実際にフリーランス歯科衛生士のなかには在宅業務をしながら収益を得ている方が多数存在します。どのような業務内容で自宅で働いているのか、詳しく見ていきましょう。
☟こちらの記事では、フリーランス歯科衛生士の在宅ワーク事情が詳しく書かれています。ぜひチェックしてみてください!
採用業務
採用業務とは、歯科衛生士を雇いたいクリニックの代わりに採用業務を代行する仕事のことです。全国的にみても、どのクリニックも歯科衛生士を確保することが難しく、求人媒体を利用しても思うように応募者が来ないのが当たり前の時代になっています。そんななか、毎日の診療で忙しいにもかかわらず院長自身が採用業務を担ったり、高額な求人媒体を利用したりしても良い人材に恵まれない、採用できたとしてもすぐに辞められてしまう…など採用がうまくいかないなんてことはザラにあるのが事実。
そこでフリーランス歯科衛生士が採用業務を代行することにより、忙しい院長の代わりに集中して業務に携わることができるのです。現場を知っている歯科衛生士の視点からクリニックの魅力をアピールすることで、求職者の興味を惹く求人を作成できるのは、歯科衛生士ならではの強みだといえるでしょう。
採用業務自体は、スマホやパソコンがあれば自宅で作業することができるため、隙間時間を見つけながら進める方が多いです。作業内容は、最初に画像や訴求文章の作成などセットアップが完了すれば、あとは求職者とのやりとりがメインになります。やりとりに関してもスマホでできる作業なので、空いた時間でできるのはうれしいですよね。採用業務に向いている人は、コツコツ作業が苦にならない人。自宅で黙々と作業ができる方は採用業務を仕事にしてみるのもありですよ。
SNS運用
SNS運用業務もフリーランス歯科衛生士が自宅でできる仕事の1つです。最近では、クリニックのSNSアカウント数が増加傾向にありますが、多くは頻繁に更新ができないせいかストップしてしまったり、内容が定まっていなかったりするなど、うまく活用できていないのが現状です。
SNS運用も採用業務と同様、歯科医院運営の片手間でできるほど簡単なものではありません。マーケティング知識の必要性や、画像や動画作成スキルの習得、更新度合など、すべてにおいてSNSも集中的に運用するほうが効果的でしょう。
しかし診療で忙しいと、どうしてもSNSは後回しになってしまい、結果的に放置の対象に。そこでフリーランス歯科衛生士が代わりにSNS運用を担うことで、院長やスタッフは業務に集中することができます。
SNS運用自体は、アカウントを育てるために画像や動画作成を行い、定期的にアップする仕事です。もちろん、スマホやパソコンで作業できることから完全に在宅でできるのが魅力です。
「SNSは普段から見るけど、画像や動画作成はしたことない…」という方でも大丈夫。SNS運用を仕事にしている方のなかには画像作成すらしたことないという方でも案件を獲得して、フリーランス歯科衛生士として活躍されています。
実際に、パソコンのスキル0から在宅ワークをはじめてSNS運用と採用支援の仕事を獲得した田部さんに密着した記事がこちらです♪
フリーランス歯科衛生士になった体験談&リアルな1日のスケジュール
ここまでフリーランス歯科衛生士になるための準備や仕事について紹介してきましたが、実際にフリーランス歯科衛生士として働く人たちがどんな日常を送っているのか気になりますよね。今回はキャリココ卒業生の2人を代表して、山科さんと山里さんの1日の流れを聞いてきました!彼女たちが実際にどんな1日を過ごしているのか見ていきましょう♪
①助っ人&採用支援で活躍 山科仁美さん
歯科衛生士の仕事が大好き!という山科さんは、日々仕事にやりがいを感じていました。しかし、なかなか仕事を休むことができず、子どもとの時間が確保できずに悩み続けてしまったそうです…。子どもの発熱でクリニックを休まなければならないときも「休みます」と言うこと自体が精神的にキツくなり、将来について模索するようになったとき、D.HITを知ってキャリココに入会を果たします。
当初は、なんのスキルもない自分がフリーランスになれるのか不安だった山科さんですが、最終的に採用支援という仕事を生み出し、在宅ワークをすることができました。悩みの種だった子どもとの時間も確保することができて、心に余裕が生まれたそうです。さらに、もともと好きだった臨床業務も助っ人という形で入りながら、臨床+在宅のWワークをこなしています。
忙しそうに見えますが、山科さんはどんな1日を送っているのでしょうか?1日のタイムスケジュールがこちらです☟
7:00~起床+メールチェック
10:00~求人作成
12:00~昼食
13:00~先生とミーティング
21:00~スカウトメール送信
0:00~就寝
臨床には週3日入っているそうですが、なんと月30万円もいただいているんだとか…!プラスして採用支援の収入もあるので、常勤時代にくらべると大幅に収入が増えたそうです。☟さらに詳しく山科さんの経験談を知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてください♪
②SNS運用&接遇マナー講師コンサルとして活躍 山里ひかるさん
沖縄県出身の山里さんは、歯科衛生士歴11年で予防メインの歯科衛生士として勤務していました。退職後は沖縄観光PRの仕事を経て、リゾートホテルでアルバイト生活を送っていたそうです。
山里さんは雇われることに息苦しさを感じていたため、早々に独立を視野に入れてビジネススクールやオンラインサロンに入会しますが、なかなか思うようにいかず…。そんなとき、自らクリニックに営業をしようと行動を果たします!(すごい!)
ですが、営業力が備わっていなかったためにあえなく撃沈…。初めての営業は失敗に終わってしまいました。それからは、以前から知っていたD.HITの無料相談に応募して、キャリココを受けることになります。キャリココを受けてみると、自分では気づかない強みを発掘してもらい、自身の経験を織り交ぜた商品をつくりました。それがSNS運用と接遇マナー講師コンサルです。ほかにも予防歯科の知識を活かし、予防歯科の立ち上げのサポートもしています。
そんな山里さんの1日のタイムスケジュールがこちらです☟
9:00~メールチェック
10:00~投稿確認、資料作成、オンラインミーティング
16:00~夕飯作り、買い物
17:00~夕飯、海散歩、娯楽
20:00~22:00 お風呂、ストレッチ、就寝
1日約5時間の仕事タイムと週休2日で、のんびり仕事をしています。旅行に行く月は休みを調整しながら仕事を進めていくそうです。時間をうまく調整できるのもフリーランスならではですね!☟さらに詳しい山里さんの経験談を知りたい方は、こちらの記事も要チェックです!
フリーランス歯科衛生士の情報収集の場
フリーランス歯科衛生士として働く際、最新の情報やトレンドを把握することが非常に重要です。全国から見るとフリーランス歯科衛生士の数はまだまだ少ないものの、役立つ情報を手に入れるための場所やコミュニティは昨今急増しています。情報のアップデートや仕事の質の向上、さらに人脈づくりなど、多方面で活用してみましょう!
コミュニティ
「歯科衛生士のcoe」
「いまよりもっとスキルアップしたい!」「歯科衛生士の知り合いをつくって成長したい!」という強い想いがある方には、歯科衛生士のcoeがおすすめ。歯科衛生士会やスタディグループを含む合計29もの歯科衛生士向けコミュニティが存在しています。14,000名以上の歯科衛生士が登録しているメディアですので、勉強の場としてだけではなく悩みを相談できる場としても活用できますよ。
D.HIT「キャリココ」
「フリーランス歯科衛生士と知り合いたい!」「フリーランス歯科衛生士の現状について知りたい!」という方には、D.HITのキャリココがおすすめ。キャリココではキャリアップを目指す歯科衛生士の働き方を変えるサポートをしており、これまで300人以上の卒業生を輩出しています。
フリーランスとして独立された方、サロン経営する方、院内キャリアアップをした方など、活動域はそれぞれ異なりますが、自分と違う道を歩んでいる人との交流もできるので情報収集の場にはうってつけです。
☟ほかにも多くのコミュニティがあるので、気になる方はこちらの記事も参考にしてみてくださいね♪
SNS
情報収集の場として、SNSの活用は欠かせません。
- X
- TikTok
- YouTube
など、さまざまなSNSで情報収集が可能ですが、私が特におすすめする媒体は、InstagramとYouTube。どちらも検索窓に〈フリーランス 歯科衛生士〉と入力してみると、たくさんのアカウントや動画がヒットします。
SNSで情報収集する最も大きなメリットは、フリーランス歯科衛生士として活躍されている方の姿を、より身近に感じられること。現在進行形で活躍されている方の生活スタイルや働き方、考え方などが見れることから、参考になる部分が非常に多いですよ!
セミナー・オンラインサロン
「フリーランス歯科衛生士になるために、とにかく知識を身につけたい!」と成長意欲がある方は、セミナーやオンラインサロンに入会して情報収集をしてみるのもいいでしょう。フリーランス歯科衛生士である丸橋リサさん主宰のオンラインサロンやフリーランス歯科衛生士として有名な土屋和子さんが講師を務めるセミナーなどで、最新の知識や情報を学ぶことができますよ。
ほかにも歯科専門サイトやメーカー主催のセミナーも多々あるので、ぜひ知識やスキルアップの向上に役立ててくださいね!
- 1D
- WHITE CROSS
- ORTC
- 各メーカー主催セミナー(GC、モリタなど)
ブログ・体験談
ほかにもフリーランス歯科衛生士のブログや体験談をもとにした記事などもWeb上にアップされているので、気軽に見ることができます。より詳しくフリーランス歯科衛生士の仕事ぶりを知りたい方は、〈フリーランス 歯科衛生士 体験談〉などで検索してみると、多くの記事がヒットしますよ!
先程も紹介した土屋和子さんのインタビュー記事もありますので、気になる方はチェックしてみてください。
「ファーストナビ歯科衛生士」:土屋和子さんインタビュー
さらに当サイトでは、歯科衛生士のキャリアアップをサポートするD.HITのキャリココ卒業生の記事も数多く用意しています。キャリココ卒業生の多くは〈知識もスキルも長けているわけでもない、どこにでもいる歯科衛生士〉がフリーランスとして活躍しているるため、より身近に感じられてイメージしやすいのでおすすめです。ぜひ、いまの自分と照らし合わせながら読んでみてくださいね!
まとめ
まだまだ全国的にフリーランス歯科衛生士の数は少ないものの、仕事の幅を考えると、これからますます需要が増していくと思われます。数年前にくらべるとコミュニティやSNSの数が急増し、さまざまな情報をゲットできるようになったのもフリーランスを志す歯科衛生士が増えているからなのかもしれません。
ただ、情報が溢れるとなにが正しいかわからなくなるのも事実。情報に困惑しないためにも、当ブログでは、より正確で信頼性の高い情報を発信し続けています。フリーランス歯科衛生士になりたい方、すでに活動している方にとって有益な情報をお届けしていますので、ぜひ活用してもらえると光栄です。